2007/12/22 - 2007/12/26
11位(同エリア14件中)
Mark & Risbeauさん
- Mark & RisbeauさんTOP
- 旅行記51冊
- クチコミ0件
- Q&A回答77件
- 68,777アクセス
- フォロワー1人
毎年ホリデイシーズンの連休には随分前から念入りに旅行計画を立てるのだが、今年はサンクスギビングに続きクリスマスも、もたもたしているうちに計画を立て損ねてしまった。こんなとき、いつも抜く伝家の宝刀がサンフランシスコ参りである。
今の時期、たいていの観光地は高い料金設定になるが、なぜかサンフランシスコは安くなる。土壇場の旅行計画でよく世話になっているtravelocity.comで見たところ、普段一泊数百ドルのホテルが2百ドル以下で泊まれることが判明。おまけに、僕は知らぬ間にVIP待遇になっているらしく、さらに50ドル引いてくれるという。これは、どう考えても行かない手はない。最後の「予約」ボタンを押す寸前、他に案がないなら、ということで、不承不承りす坊の最終決裁が出た。このプロセスを飛ばすと、後で大変なことになることは体験済みである。
ただし、手抜きとはいえ同じ場所に3泊するのはあまりに無策が過ぎるので、最初の一泊は芸術家の植民地カーメルに泊まることにした。カーメルは前にも書いたとおり、86年に最初に訪れて以来、繰り返し訪れている中部カリフォルニアの海辺にあるこぢんまりとしたお洒落な街である。りす坊にもすこぶる評判がいい。幸い、今回は普段予約がなかなか入らないMission Ranchというホテルに部屋が取れた。
12月22日朝。緊張不足のせいか、ちょっと寝坊して朝9時にレドンドを出発した。今回は、いつものおにぎりに加えりす坊が前の日に山ほどスコウンを焼いていた。あらゆる機会を利用して頑張って食べたのにもかかわらず、スコウンは旅行の最終日まで僕らの空腹を満たす糧となるのである。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
PR
-
サンタクロースという名の通り
サンタバーバラの手前に、サンタ・クロース通り(Santa Claus Lane)という出口がある。いまの季節にピッタリの地名だが、地元では年がら年中サンタクロースである。かつて国道101号を走るたび、この辺の屋根の上にあった巨大なサンタ像を見るのが僕の密かな楽しみだった。南国の海岸風景とサンタ。特に夏に通過するときのシュールな違和感は筆舌を超えるものがあった。いつの頃かサンタが姿を消したのをほんとに残念に思う。 -
レフュージオ州立海岸
さらに北に進み、サンタバーバラを越えたところにレフュージオという名の海岸(Refugio State Beach)がある。特に有名な海岸ではないが、通るたびに並んで生える椰子の木と揺るやかに白い波が打ち寄せる美しい砂浜を目にして、いつか浜辺まで降りてみたいな、と思わせるほど魅力的な風景なのである。
時間に余裕がある今回、遂にトイレ休憩を兼ねて高速を下りることにした。波打ち際まで降りたところ、公園のような佇まいには水鳥がのどかに泳ぐ小川まであり、あまりに僕の想像そのままの南国の楽園の風景を目の当たりにして、嬉しいばかりでなく既視感のような不思議な感覚を味わうことができた。 -
サンタバーバラ沖の石油採掘リグ
目を凝らすと、沖には石油採掘の海上リグが...。サンタバーバラ海峡は石油・天然ガスなどの資源が豊富な海域で、石油の採掘は19世紀末から行われている。1950年代に最初のオフショア採掘リグが建設され、現在でも20基が稼働しているそうだ。 -
風車小屋は売りに出てました
トイレ休憩後再び高速に戻って、サンタバーバラから45分、レドンドから休まずに走れば2時間半のところにあるSolvangまで走った。ソルバングはデンマーク語で「陽のあたる野原」という意味だそうで、1911年に中西部の厳しい冬を逃れて移住してきたデンマーク人たちが入植した街である。 -
僕の好きなソルバングの裏通りのパティオ
カリフォルニアの荒野のまっただ中に突然現れる風車小屋や北欧風の街並みは、非現実的だが不思議になぜか楽しい。20年前初めて訪れた頃の華やかさはなくなったが、それでも年中ここを訪れる多くの観光客同様、僕は毎回結構楽しんでいる。 -
突然ですが、写真の真ん中の道具は何に使うものでしょう?
正解は、デンマークの球形のホットケーキ、エイブルスキバー(aebleskiver)を焼く道具。デンマーク本国ではクリスマス頃に食べるものらしいが、ここ自由の国では、クリスマスはもとより一年を通して食べられる。現物は直径が5センチくらいあり、実はたこ焼きよりも、ふた周りほどでかい。お持ち帰りの店まであり、形がたこ焼きに似ていれば、販売形態まで似るようだ。(ただし、ラズベリージャムで食べる辺りは、やっぱり西洋。) -
お持ち帰りエイブルスキバー店
今回は食糧が豊富だったことからエイブルスキバーはパス。陽のあたるデンマーク村のベンチに腰掛けて、おにぎり、スコウンとコーヒーの国際的なランチを食べると、再び高速に戻って北に向かった。 -
真冬に咲く謎のポピー
-
モンテ・サン・ミゲル想像図
りす坊に不評の経由地、モロ・ベイで次のトイレ休憩。ついでに名所?モロ・ロックをまたまた撮影。確かにここには海に突き出た巨岩のほか特筆すべきものはないが、僕はこのまったりした海辺のプチ観光地が昔から好きだ。もし、岩の上にミッションでも建っていれば、モンサンミシェルに匹敵する一大観光地になっていたに違いない。そうすれば、フランスの偉大な聖地に憧れるりす坊に侮られることもなかったろうに、返す返すも18世紀スペイン宣教団の創意と熱意の不足が悔やまれる。
冬の荒々しい太平洋を左に見ながら、州道1号をさらに北に向かった。
【http://4travel.jp/traveler/marktanaka/album/10222476/につづく】
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
Mark & Risbeauさんの関連旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
9