2007/06/21 - 2007/06/23
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EL CLASICOさん
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宿泊を伴う国内旅行でリピートすることは基本的にしない私でも京都の地だけは何回か踏んでいるんです。一度目は高校の修学旅行で。しかしこの時の京都の想い出は何故か新京極の商店街と京都タワー、そして土産に八橋を買ったくらいしか記憶がなく、京都よりもおまけで訪れた奈良の大仏殿のあまりのデカさに心奪われた。二度目は大学時代。清水寺や金閣寺や竜安寺など京都メジャースポットを一通り廻り、銀閣寺の寂びと三十三間堂にこれでもか!の仏像の数に痺れ、東京進出前の『天一(天下一品)』ラーメンの美味さに驚愕した。そして三度目は社会人になってから。本能寺や方向寺で安土・桃山時代に思いを馳せつつ寺田屋や近江屋跡(碑)などで幕末志士ゆかりスポットを訪れ、たかが豆腐と思って入った南禅寺近く湯豆腐屋の豆腐の美味さに感動した。
前置き長くて恐縮です。
さて四度目の京都である。今回のメインテーマは仏像。ガイドブックはいとうせいこう・みうらじゅん共著の『見仏記』。
まずは基本中の基本、東寺へ。写真は東寺の五重塔。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 自転車 新幹線
-
【五重塔】
東海道新幹線で京都駅についたのは午前9時過ぎ。初夏の京都をチャリンコで廻ろうと思っていたのだが、京都駅近くのレンタサイクル屋は午前10時から。時間がもったいないので歩いて東寺へ向かうことに。
東寺の正式名称は金光明四天王教王護国寺秘密伝法院。でもむか〜しから東寺と呼ばれており、南北朝時代の記録書にも「東寺」という名で表記されているとか。
写真は東寺の、いや京都の象徴と言われる、国宝の五重塔。高さ54.8mのこの塔は焼失やら倒壊やらで何回か再建され、1644年に徳川家光寄進による5代目の日本に現存する古塔中最高の塔とのこと。中にも入れるようになっているようだが当日は入れず。 -
【講堂】
重要文化財である講堂。ここにお目当ての仏像がずらりと鎮座されていると思えば歩みも自然と早くなる、というよりはほとんど競歩状態で中へ入る。右側の入口から講堂内へ。講堂には大日如来をはじめとする21体の仏像が所狭しと安置されている。これが空海の構想によると言われる立体曼荼羅だ。講堂四隅に四天王(持国天・多聞天・増長天・広目天)が、左右端に帝釈天・梵天が、そして中央に大日如来を中心に五智如来(大日如来・不空成就如来・阿弥陀如来・宝生如来・阿閦如来)、右側に金剛波羅密多菩薩を中心に五菩薩(金剛波羅密多菩薩・金剛業菩薩・金剛法菩薩・金剛宝菩薩・金剛薩埵菩薩)、左側には不動明王を中心に五大明王(不動明王・大威徳明王・軍荼利明王・降三世明王・金剛夜叉明王)が配置されている。 -
【講堂内立体曼荼羅】
講堂内は写真撮影不可である。しかし、講堂内には売店があり、ポストカードなどが販売されているので写真が欲しい人はここで購入しよう。特に講堂内で購入できる22枚入りのポストカードは講堂内の仏像21体総て1体づつ仏像全体を撮影したものであり、自宅に帰ってなんちゃって立体曼荼羅を再現することが出来る。素晴らしい。
ちゅう訳で、今回掲載している写真はポストカードを撮ったもの。
閑話休題。
「曼荼羅」とは密教に現れる仏様を教理に従い目に見える絵で表したものであり、言葉の意味は「本質(曼荼)を有する(羅)」とのこと。曼荼羅の絵をさらによく分かるように21尊の仏像を配置して立体的に表したのがこの立体曼荼羅である。 -
【大日如来】
大日如来は宇宙の中心・真理そのもののであると考えられているという。大日如来は金剛界(悟りの道を示す)と胎蔵界(慈悲の広がりを示す)の2つに分けて描かれているが、東寺講堂の大日如来は金剛界とのこと。区別の仕方はその手の組み方が分かり易い。金剛界の大日如来は智拳印(左手親指を中に入れて人差し指を立てた拳を作り、立てた人差し指の二節から上を右手の拳で握り込む)、胎蔵界のそれは法界定印(両手のひらを上向に、左手の上に右手の甲を重ね、 両方の親指を軽く触れ合わせる)智拳印は最高の智を、法界定印は最高の悟りを表している。
東寺講堂内にある大日如来を中心とした五智如来の仏像は総て重要文化財。写真はポストカードから。 -
【不動明王】
不動明王は悪魔を降伏させるために姿を変えた大日如来の化身であり、すべての障害を打ち砕き、おとなしく仏道に従わない者を無理矢理にでも導き救済するという役目を持つ。無理矢理導き救済って、やること半端じゃねぇぜ不動明王!
火焔を背負い、目をカッと見開き、右手に宝剣、左手に縄を持ち(この縄で無理矢理導くのか?)、下唇を上歯で噛む姿はなるほどパッと見恐ろしい。しかし、ずっ〜と不動明王の前で眺めているとその姿の恐ろしさよりも優しさが滲み出てくる感じがする。不思議だ。不動明王を中心とする五大明王はすべて国宝。写真はポストカードから。 -
【金剛波羅密多菩薩】
金剛波羅密多菩薩は大日如来が人々を救済するために菩薩に化身したものとされ、しかし曼荼羅にはこの金剛波羅密多菩薩は描かれておらず、これは空海独自の発案とも言われているとかいないとか。五大菩薩のうち金剛波羅密多菩薩だけが国宝にも重要文化財にも指定されていない。他の四菩薩は国宝。写真はポストカードから。 -
【帝釈天】
個人的な意見だが、東寺講堂内で私が最も惹かれたのがこの帝釈天半跏像である。実物を前にした瞬間、目が離せなくなってしまった。美しいのである。涼やかな顔立ち、そして身体全体から色気?フェロモン?が出まくっている。東寺の帝釈天は他の仏像よりもリアルな生命を感じると『見仏記』の中でいとうせいこうが書いているがまさに言いえて妙。私はこの帝釈天半跏像を10分以上眺めていた。国宝である。写真はポストカードから。 -
【薬師如来坐像】
講堂を後にし、金堂(国宝)へ入る。この日は21日で所謂「弘法市(「弘法さんの日」と京都の人は呼んでいる)」であり、外は露天がひしめきかなり賑やかだったんだけど、金堂の中に入ると外の喧騒が嘘のように静寂に包まれる。不思議である。金堂には薬師三尊像(薬師如来坐像・日光菩薩・月光菩薩)が安置されている。本尊である薬師如来坐像の高さは約3メートル、台座には十二神将像が配置されている。しかし個人的には金堂の薬師三尊よりも講堂の立体曼荼羅の方が好きだ。写真は薬師如来坐像でポストカードから。 -
【読経入場】
金堂を出ようとすると、20名くらいのお坊さんたちが金堂の中へ。読経か?と思い私たちも中へ。やはり読経だった。結構迫力ありましたよ。 -
【読経退場】
読経が終わる頃を見計らって一足先に外へ。退場する僧侶たちを撮影。先頭のお坊さんは紫の法衣を着ているので階層は僧正か?良く知らないが・・・。 -
【東大門】
重要文化財。14世紀の南北朝時代、新田義貞と足利尊氏の戦いの時に劣勢の尊氏が東寺に退却した際に攻め込んだ義貞の挑発に乗らずに開門せずに難を逃れた故事からこの門は「不開門(あけずのもん)」と呼ばれ、実際にそれ以来開かれていないという。
う〜ん、信じ難い。 -
【大師堂】
講堂とか金堂、五重塔は柵で囲まれていて拝観料(500円)が必要なんだけど、この大師堂は柵外、無料です。だからこの通り結構混雑している。ここが弘法大師信仰の中心となっている御堂で、秘仏の不明王像と大師像が安置されている。国宝である。
『見仏っとく?〜六波羅蜜寺・三十三間堂〜』へ続く。
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