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2007/07/13(金)第6日目:クルージ・ナポカ<br />【宿泊:Hotel Capitol(クルージ・ナポカ)】<br /> 12:04発の急行列車でクルージ・ナポカ着15:16(時刻どおり)<br />《午前:シギショアラ観光》<br />テルナヴァ・マーレ川近くの正教会、1918年11月1日通りを散策して城山のホテルに戻る<br />《午後:クルージ・ナポカ観光》<br />ヴィクトール・バベス通りの正教会、聖ミハイ教会、国立美術館、エロイロール大通りの正教会2つ、Avram Iancu広場の正教聖堂<br /><br />美術館めぐりが大好きな私。<br />久しぶりにどっしり手ごたえのある美術館でじっくり時間を過ごすことができました。<br />それもルーマニアの絵画でいっぱい@<br /><br />美術館鑑賞のたびに気になる画家の名を旅日記にメモし続けてきたので、少しはなじみの画家ができました。<br />フランス印象派を思わせるルーマニア三大画家、ニコラエ・グリゴレスク(Nicolae Grigorescu)、イオン・アンドレスク(Ion Andrescu)、シュテファン・ルキアン(Stefan Luchian)はルーマニアの主要美術館には欠かせないでしょう。<br />ハンス・マティス・ティッシュ(Hans Mattis Teutsch)は思ったより有名な画家なのか、ここでも再会しました。<br />ニコラエ・N・トニーツァ(Nicolae N. Tonitza)とイオン・チュクレスク(Ion Tuculescu)をこの美術館で覚えました。<br />ジョルナイ・シャンドール(Szolnay Sandor)とかコヴァーチ・ゾルターン(Kovacs Zoltan)など、いかにもハンガリー人っぽい名前もよく見かけたのは、ここが第一次世界大戦前まではハンガリー領だったからでしょうか。<br />ナジ・イムレ(Nagy Imre)の名を見つけたときは、まさか!<br />と思いましたが。<br />1956年ハンガリー動乱のときに世界に見捨てられるように死に至ったハンガリーの、あの首相!?<br />なんて、同姓同名の別人でしたけど。<br /><br />館員がいなかったので、何枚か写真を撮ってしまいました。<br />本当はいけなかったのかもしれませんね。<br />誘惑に負けて撮ってしまったので、確認しなかったものですから。<br />でもポストカードも買いました。<br />写真を撮りたくてもガラスケースや天井の明かりが光ってしまってあきらめた絵がちょうどあったのです。<br />そう、この美術館は珍しくポストカードが多かったです。<br />ブカレストの国立美術館よりも種類がありました。<br />(ブカレストの国立博物館の方は、ポストカードではなく、カードばかりでした。)<br /><br />「クルージ国立美術館(Muzeul National de Arta Cluj<br />ハンガリー人の富豪バーンフィー一族が1785年に建てたバロック様式の宮殿Banffy Palotaが、現在は美術館として公開されている。おもに近代から現代にかけてのトランシルヴァニアの作家の作品が展示されている。ルーマニアの人々の生活の息づかいが伝わってくるような情景画もあれば、抽象的な作品もあり、多様な作家活動の様子がうかがえる。」<br />(&#39;07〜&#39;08年版「地球の歩き方」より)

2007年ルーマニア旅行第6日目(4)クルージ・ナポカ:ルーマニア絵画たっぷりの国立美術館

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2007/07/13 - 2007/07/13

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まみ

まみさん

2007/07/13(金)第6日目:クルージ・ナポカ
【宿泊:Hotel Capitol(クルージ・ナポカ)】
 12:04発の急行列車でクルージ・ナポカ着15:16(時刻どおり)
《午前:シギショアラ観光》
テルナヴァ・マーレ川近くの正教会、1918年11月1日通りを散策して城山のホテルに戻る
《午後:クルージ・ナポカ観光》
ヴィクトール・バベス通りの正教会、聖ミハイ教会、国立美術館、エロイロール大通りの正教会2つ、Avram Iancu広場の正教聖堂

美術館めぐりが大好きな私。
久しぶりにどっしり手ごたえのある美術館でじっくり時間を過ごすことができました。
それもルーマニアの絵画でいっぱい@

美術館鑑賞のたびに気になる画家の名を旅日記にメモし続けてきたので、少しはなじみの画家ができました。
フランス印象派を思わせるルーマニア三大画家、ニコラエ・グリゴレスク(Nicolae Grigorescu)、イオン・アンドレスク(Ion Andrescu)、シュテファン・ルキアン(Stefan Luchian)はルーマニアの主要美術館には欠かせないでしょう。
ハンス・マティス・ティッシュ(Hans Mattis Teutsch)は思ったより有名な画家なのか、ここでも再会しました。
ニコラエ・N・トニーツァ(Nicolae N. Tonitza)とイオン・チュクレスク(Ion Tuculescu)をこの美術館で覚えました。
ジョルナイ・シャンドール(Szolnay Sandor)とかコヴァーチ・ゾルターン(Kovacs Zoltan)など、いかにもハンガリー人っぽい名前もよく見かけたのは、ここが第一次世界大戦前まではハンガリー領だったからでしょうか。
ナジ・イムレ(Nagy Imre)の名を見つけたときは、まさか!
と思いましたが。
1956年ハンガリー動乱のときに世界に見捨てられるように死に至ったハンガリーの、あの首相!?
なんて、同姓同名の別人でしたけど。

館員がいなかったので、何枚か写真を撮ってしまいました。
本当はいけなかったのかもしれませんね。
誘惑に負けて撮ってしまったので、確認しなかったものですから。
でもポストカードも買いました。
写真を撮りたくてもガラスケースや天井の明かりが光ってしまってあきらめた絵がちょうどあったのです。
そう、この美術館は珍しくポストカードが多かったです。
ブカレストの国立美術館よりも種類がありました。
(ブカレストの国立博物館の方は、ポストカードではなく、カードばかりでした。)

「クルージ国立美術館(Muzeul National de Arta Cluj
ハンガリー人の富豪バーンフィー一族が1785年に建てたバロック様式の宮殿Banffy Palotaが、現在は美術館として公開されている。おもに近代から現代にかけてのトランシルヴァニアの作家の作品が展示されている。ルーマニアの人々の生活の息づかいが伝わってくるような情景画もあれば、抽象的な作品もあり、多様な作家活動の様子がうかがえる。」
('07〜'08年版「地球の歩き方」より)

  • クルージ国立美術館<br />ポストカードより<br /><br />建物は外壁が改装中の覆いに覆われていて写真映えしなかったので写真を撮りませんでした。<br />このポストカードは美術館で買いました。もっともこの写真は夕方ですね。<br />お値段は1枚0.7レウでした。<br />美術館の入場料は4.59レウでした。<br />もっとも10レウ出しておつりは5.40レウでした。<br />だったらスーパーじゃあるまいし、切り上げて4.60レウにしとけばいいのにね。<br />(2007年7月現在、1レウ=約55円で換算)<br />地上階の企画展を含め、全部で29室。<br />見学時間は17時15分から18時05分。<br /><br />建築家:ヨハン・ブラウマン(Johann Blaumann)、ドイツ人<br />建築:1774年〜1775年<br />施主&当時のオーナー:かつてトランシルヴァニア総督だったバーンフィ・ジョルジィ(Banffy Gyorgy)伯爵<br />1962年より美術館として公開。<br />住所:Piata Unirii nr. 30, Cluj-Napoca, Romania<br />URL:www.macluj.ro

    クルージ国立美術館
    ポストカードより

    建物は外壁が改装中の覆いに覆われていて写真映えしなかったので写真を撮りませんでした。
    このポストカードは美術館で買いました。もっともこの写真は夕方ですね。
    お値段は1枚0.7レウでした。
    美術館の入場料は4.59レウでした。
    もっとも10レウ出しておつりは5.40レウでした。
    だったらスーパーじゃあるまいし、切り上げて4.60レウにしとけばいいのにね。
    (2007年7月現在、1レウ=約55円で換算)
    地上階の企画展を含め、全部で29室。
    見学時間は17時15分から18時05分。

    建築家:ヨハン・ブラウマン(Johann Blaumann)、ドイツ人
    建築:1774年〜1775年
    施主&当時のオーナー:かつてトランシルヴァニア総督だったバーンフィ・ジョルジィ(Banffy Gyorgy)伯爵
    1962年より美術館として公開。
    住所:Piata Unirii nr. 30, Cluj-Napoca, Romania
    URL:www.macluj.ro

  • タイトル「婦人像」(1849年)<br />バルブ・イスコヴェスク(Barbu Iscovescu)(1816-1854) 画<br /><br />ハンガリー人らしい婦人!<br />ちょっとアンリ・ルソーの絵を連想しました。決して素朴派の絵ではないんですけどね。

    タイトル「婦人像」(1849年)
    バルブ・イスコヴェスク(Barbu Iscovescu)(1816-1854) 画

    ハンガリー人らしい婦人!
    ちょっとアンリ・ルソーの絵を連想しました。決して素朴派の絵ではないんですけどね。

  • ステファン大公(1875年)<br />テオドール・アマン(Theodor Aman)(1831-1891) 画<br /><br />この画家はよく歴史画を描いています。<br />大きな戦争歴史画の中で、ルーマニア人の中の有名人、モルダヴィア公国のステファン大公にのみ焦点を当ててみました。<br />オスマントルコの侵入を食い止め、その戦勝記念にブコヴィナ地方に次々と修道院を建てた人です。<br />ドラキュラのモデルとされたワラキア公国のヴラド・ツェペシュと同時代人で確か従兄弟にあたります。ヴラドが一時、モルダヴィア公国に身を寄せていたときに仲良しになったはず@

    ステファン大公(1875年)
    テオドール・アマン(Theodor Aman)(1831-1891) 画

    この画家はよく歴史画を描いています。
    大きな戦争歴史画の中で、ルーマニア人の中の有名人、モルダヴィア公国のステファン大公にのみ焦点を当ててみました。
    オスマントルコの侵入を食い止め、その戦勝記念にブコヴィナ地方に次々と修道院を建てた人です。
    ドラキュラのモデルとされたワラキア公国のヴラド・ツェペシュと同時代人で確か従兄弟にあたります。ヴラドが一時、モルダヴィア公国に身を寄せていたときに仲良しになったはず@

  • タイトル「ナマイエシュティ修道院(Monastirea Namaiesti)」(1901年)<br />ニコラエ・ヴェルモント(Nicolae Vermont)(1866-1932) 画<br /><br />ピピッ!と心のアンテナに引っかかって気に入った風景画の一つ。

    タイトル「ナマイエシュティ修道院(Monastirea Namaiesti)」(1901年)
    ニコラエ・ヴェルモント(Nicolae Vermont)(1866-1932) 画

    ピピッ!と心のアンテナに引っかかって気に入った風景画の一つ。

  • タイトル「コロメーア(Kolomeeas)」(1915年)<br />ハンス・エデール(Hans Eder)(1880-1912) 画<br /><br />ルーマニアのゴッホか!?<br />と思いました。<br />でもこれは工場町の絵でしょうか。作品タイトルは町の名前?<br />ゴッホほど牧歌的なテーマではないですね。

    タイトル「コロメーア(Kolomeeas)」(1915年)
    ハンス・エデール(Hans Eder)(1880-1912) 画

    ルーマニアのゴッホか!?
    と思いました。
    でもこれは工場町の絵でしょうか。作品タイトルは町の名前?
    ゴッホほど牧歌的なテーマではないですね。

  • タイトル「窓からの眺め(Vedere din fereastra)」(1926年)<br />ジョルナイ・シャンドール(Szolnay Sandor)(1892-1950) 画<br /><br />ルーマニア語は類推がつくからいいですね。<br />水色の色使いが気に入りました。

    タイトル「窓からの眺め(Vedere din fereastra)」(1926年)
    ジョルナイ・シャンドール(Szolnay Sandor)(1892-1950) 画

    ルーマニア語は類推がつくからいいですね。
    水色の色使いが気に入りました。

  • タイトル「春(Primavara)」(1999年)<br />イオン・シマ(Ion Sima)(1898-1986) 画<br /><br />ちょっとジャポニズムが入っていますよね。

    タイトル「春(Primavara)」(1999年)
    イオン・シマ(Ion Sima)(1898-1986) 画

    ちょっとジャポニズムが入っていますよね。

  • タイトル「Albastrele」<br />ステファン・ルキアン(Stefan Luchian)(1868-1916) 画<br />ポストカードより<br /><br />ルーマニア3大画家の一人です。<br />タイトルは「静物画」かしら。残念ながら未確認。<br />この方はこういう静物画もよく描いているようです。<br />ちょうど写真かポストカードが欲しいと思っていた絵でした。

    タイトル「Albastrele」
    ステファン・ルキアン(Stefan Luchian)(1868-1916) 画
    ポストカードより

    ルーマニア3大画家の一人です。
    タイトルは「静物画」かしら。残念ながら未確認。
    この方はこういう静物画もよく描いているようです。
    ちょうど写真かポストカードが欲しいと思っていた絵でした。

  • タイトル「Car cu boi」<br />ニコラエ・グリゴレスク(Nicolae Grigorescu)(1838-1907) 画<br />ポストカードより<br /><br />ルーマニア3大画家の一人です。<br />タイトルは「薪を積んだ車」かしら。残念ながら未確認。<br />この方はこの絵を好んで描いているようです。<br />他の美術館でも似たような絵を見かけました。たしかブカレストの国立美術館だったと思います。

    タイトル「Car cu boi」
    ニコラエ・グリゴレスク(Nicolae Grigorescu)(1838-1907) 画
    ポストカードより

    ルーマニア3大画家の一人です。
    タイトルは「薪を積んだ車」かしら。残念ながら未確認。
    この方はこの絵を好んで描いているようです。
    他の美術館でも似たような絵を見かけました。たしかブカレストの国立美術館だったと思います。

  • タイトル「Tarmul rosu」<br />イオン・チュクレスク(Ion Tuculescu)(1910-1962) 画<br />ポストカードより<br /><br />ちょうど写真かポストカードが欲しいと思っていた絵でした!<br />子供の絵のような、それでいてどこかおどろおどろしく、印象的な絵でした。<br />タイトルは「赤いなんとか」……。残念ながら未確認。

    タイトル「Tarmul rosu」
    イオン・チュクレスク(Ion Tuculescu)(1910-1962) 画
    ポストカードより

    ちょうど写真かポストカードが欲しいと思っていた絵でした!
    子供の絵のような、それでいてどこかおどろおどろしく、印象的な絵でした。
    タイトルは「赤いなんとか」……。残念ながら未確認。

  • タイトル「Dovleac pitoresc」<br />アレックス・モーイ(Alex Mohi)(1902-2001) 画<br />ポストカードより<br /><br />セザンヌ風の静物画。<br />これもちょうど写真かポストカードが欲しいと思っていた絵でした。

    タイトル「Dovleac pitoresc」
    アレックス・モーイ(Alex Mohi)(1902-2001) 画
    ポストカードより

    セザンヌ風の静物画。
    これもちょうど写真かポストカードが欲しいと思っていた絵でした。

  • カーラ・エドゥアルド(Kara Eduard)展のポスター<br /><br />国立美術館の入口にあったポスターです。<br />企画展の案内かなと思ったのですが、見当たりませんでした。<br />なかなかすてきな絵で、楽しみにしていたのに。<br /><br />はっ、おっちょこちょいの私は、もしや見逃したのかしら!?

    カーラ・エドゥアルド(Kara Eduard)展のポスター

    国立美術館の入口にあったポスターです。
    企画展の案内かなと思ったのですが、見当たりませんでした。
    なかなかすてきな絵で、楽しみにしていたのに。

    はっ、おっちょこちょいの私は、もしや見逃したのかしら!?

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