地中海の中心・マルタで、暮らすように過ごす

2005/05/06 - 2005/05/12

マルタはロドス島に拠点を構えていた聖ヨハネ騎士団が、スレイマン大帝によって追われ、何十年もヨーロッパの各地を点々とした後、ようやく腰を落ち着けることの出来た場所だ（聖ヨハネ騎士団に関してはロドス島の中で結構触れたので割愛する）。行く先もないままみじめにあちこちを放浪し、ついにこの地を得たときの喜びはどんなだっただろう。心の中はオスマントルコへの復讐、そしてキリスト教世界を見返してやりたいという気持ちで一杯だったに違いない。時の騎士団長はスレイマンへの報復を誓う、ジャン・ド・ラ・ヴァレッテ・パリゾン。殺伐としたマルタ島を堅牢な城砦へと作り変え、43年ぶりに再びスレイマン大帝と刃を交わし、今度はマルタを守り抜く。マルタの首都、ヴァレッタはその彼の名を冠しているのだ。

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エリア ヴァレッタ(マルタ)

おだやかで美しい湾に面したサン・ジュリアンの街。

左手にはウェスティン、右手にはヒルトンと高級ホテルが建ち並ぶ、マルタ１のリゾートエリア。ウェスティンの向こうにはカジノが。

スリーマにある教会。サン・ジュリアンに並ぶ繁華街。サン・ジュリアンからスリーマへ至る海岸沿いの道は美しく、朝の散歩に最高！

夕日に沈む、世界遺産・ヴァレッタの街。ヨハネ騎士団の作った美しい街だ。

ヴァレッタ旧市街。夕方の旧市街は、観光客が全くいなくて別世界のよう。こちらは夕方の散歩がオススメ！

あちこちにある砦。1565年、オスマントルコによるマルタ攻略のための「大包囲戦」は３ヶ月にも及んだ。

徒歩で充分楽しめる小さな旧市街には、由緒ある建物が点在。

時間に捕らわれることなくゆっくりと散策したい、そんな街だ。

ハガール・キム神殿の正面入口。数十トンもある巨石をどうやって何の器具も使わずのせたのだろう？？

同じくハガール・キム神殿の正面入口。隙間もないほどぴっちりと垂直に石が積み重ねられている。

当時の人々はこのように建てたのではないか、と想像されている。5000年以上も昔に、ですよ！！

この神殿からも、巨石神殿群の象徴とも言うべき豊満女性像がいくつも発見されている。でっぷりとした体つきは、人類の母とも思える。

巨石をくりぬいて作られた「神託の間」。

何の接着剤も、重機も用いず、いったいどのように石を切り出し、組み立てたのか。

海に面しているムナイドラ神殿。5000年もの年月、神殿は海を見つめ続けてきた・・・