2008 マルタの旅(3) 『 ヴァレッタ 』

2008/03/01 - 2008/03/01

『 ヴァレッタ 』
（ 世界遺産：131　1980年 ）

マルタ共和国の首都ヴァレッタは、人口僅か6,400人、シベラスの丘の上に位置し、バロック建築の建物が整然とした城塞都市です。
「マルタ騎士団」は、11世紀にエルサレムで聖地防衛のため設立された「聖ヨハネ騎士団」が起源で、当初は巡礼者のための病院兼宿泊所でした。後に軍事的な役割が多くなりましたが、医療活動は現在のマルタにも受け継がれており、マルタでは現在も医療費は無料だそうです。

イスラム勢力との戦いで、1,187年にエルサレムが陥落後はキプロス島に、さらに1,309年にはロードス島に本拠を移し「ロードス騎士団」と呼ばれました。1,522年、オスマントルコ軍に敗れロードス島からシチリア島に移りました。
1,530年、シチリアからマルタにやって来た騎士団は、スリーシティーに本拠をおき、艦船による海上防衛や医療騎士団として医療活動を行っておりました。
古くからのマルタの中心は、イムディーナ、ラバトでマルタの人達はそこで生活しており、騎士団の来島後も明確に住み分けしていたようです。

オスマントルコ軍は1,565年、再び力をつけた騎士団を撃つために大軍を率いて来襲しますが、ヨーロッパ諸国の援軍の力を借た騎士団は激しい攻防と大きな犠牲を出したが、オスマントルコ軍を追い返すことに成功します。この「マルタ大包囲戦」の経験から、騎士団がイタリアから建築家フランシスコ・ラパレリ・コルトナを招いて建設したのが、現在の城塞都市です。
ヴァレッタの名は、この戦いでのマルタ騎士団総長ジャン・ド・ヴァレットの名前にちなんでおります。

エリア ヴァレッタ(マルタ)

バスターミナル
マルタのバスは、ほとんどが個人の所有で営業をしています。バス本体の着色は黄色ですがデザインやロゴは見ていて楽しくなります。

シティ・ゲート
ヴァレッタ市街地への入口です。

市街から見たシティ・ゲート

建物は「マルタストーン」という石灰岩で作られております。

シティ・ゲートから延びる目抜き通り「リパブリック・ストリート」
建物のバルコニーは、上に行くほど前面に張り出しております。

お昼の時間で地元の人が沢山出て来ております。マルタではお昼寝タイムがあるらしく昼休みが終わると観光客だけになるそうです。

紐で子供を結んでおりました。首輪ではありませんが!!

聖ヨハネ大聖堂
「フランシスコ・ラパレリ・コルトナ」を引き継いだ、助手の「ジェロラモ・カサール」の設計で1,577年に完成、騎士団の守護聖人ヨハネに捧げられました。

大聖堂の内部

聖ヨハネ騎士団は、騎士の出身地別に８軍団に分かれており、大聖堂の左右にはそれぞれの言語毎に礼拝所が８つ設けられております。

床は400枚の墓標に覆われております。

騎士団長の館の入口と中庭

1,580年の建造、大統領府と国会議事堂として使用しております。

廊下の両側には歴代の団長の肖像画

タペストリールームの入口
議会を開催する部屋で、唯一この館で撮影禁止です。
オランダの東インド会社が製作させた、コブラン織りのタペストリーの絵柄は南国のムードです。

大食堂
大統領の肖像画

盟主国、イギリス女王の肖像画

赤い部屋

甲冑の展示場

銃弾の跡が生々しく残っております。

大砲

国立考古学博物館で
巨石神殿の模型

出土品

首相官邸「元カスティーリャ・オーベルジェ」
（ポルトガルの宿舎です。）

オペラ座の跡
第二次世界大戦でドイツ軍の空襲で破壊されたままです。

「アッパー・バラッカ・ガーデン」から、「グランド・ハーバー」を望みます。

グランドハーバー沿いの城壁と家並み

対岸はスリーシティー

勝利の女神教会
1,566年ヴァレッタ建設の時に基礎が築かれたヴァレッタで一番古い建物です。

ヴァレッタの街並み

セントジョージ要塞

カーマライト教会のドームと聖パウロの尖塔

聖エルモ砦から、対岸はリカゾーリ

Lunch at 「 D Agostino 」
CISK Beer

カネロン