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 新潟県頚城山系にある新潟焼山(2400m)は日本三百名山に指定されている活火山です。<br /><br /> この山は2006年の12月まで火山活動のために立ち入り禁止にされていたことから、近年はすっかり訪れる人が少なくなったようです。<br /> そして、金山沢付近における登山道の崩壊が著しいことから、これからも新潟焼山への一般的な登山道となることはなさそうです。ただ、裏を返せば、ある程度実力のある登山者であれば、新潟焼山というすばらしい名山を独り占めできるということでもあります。<br /><br /> 新緑眩しい2009年5月23日。この忘れられた(?)名山にハイキングに出かけましたので、報告します。<br /><br />*残雪期に笹ヶ峰から新潟焼山に登る方へのアドバイス<br /><br />1 金山谷、裏金山谷、地獄谷では渡渉が必要になる可能性があります。靴下の替えを持参した方が良いでしょう。<br /><br />2 金山谷から裏金山谷の間では崩壊地の通過があり、怖いトラバースを強いられることがあります。初心者が同行される場合は補助ロープを持参したほうが良いでしょう。<br /><br />3 頂上付近の地形は複雑で、道もはっきりしません。ガスが出ている場合は赤布を使用したほうが無難です。<br /><br /> <br /><br />

新緑と残雪のハイキング!新潟焼山へ!

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2009/05/22 - 2009/05/22

179位(同エリア357件中)

2

29

裏山の探検隊

裏山の探検隊さん

 新潟県頚城山系にある新潟焼山(2400m)は日本三百名山に指定されている活火山です。

 この山は2006年の12月まで火山活動のために立ち入り禁止にされていたことから、近年はすっかり訪れる人が少なくなったようです。
 そして、金山沢付近における登山道の崩壊が著しいことから、これからも新潟焼山への一般的な登山道となることはなさそうです。ただ、裏を返せば、ある程度実力のある登山者であれば、新潟焼山というすばらしい名山を独り占めできるということでもあります。

 新緑眩しい2009年5月23日。この忘れられた(?)名山にハイキングに出かけましたので、報告します。

*残雪期に笹ヶ峰から新潟焼山に登る方へのアドバイス

1 金山谷、裏金山谷、地獄谷では渡渉が必要になる可能性があります。靴下の替えを持参した方が良いでしょう。

2 金山谷から裏金山谷の間では崩壊地の通過があり、怖いトラバースを強いられることがあります。初心者が同行される場合は補助ロープを持参したほうが良いでしょう。

3 頂上付近の地形は複雑で、道もはっきりしません。ガスが出ている場合は赤布を使用したほうが無難です。

 

同行者
一人旅
一人あたり費用
1万円未満
交通手段
自家用車 徒歩

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  •  登山口「杉野沢出合」です。<br /><br /> 青空が気持ちよい、すがすがしい朝です。

     登山口「杉野沢出合」です。

     青空が気持ちよい、すがすがしい朝です。

  •  雪解けした地面は湿地となり、水芭蕉が迎えてくれました。

     雪解けした地面は湿地となり、水芭蕉が迎えてくれました。

  •  登山道から見た沢。<br /> 新緑の緑と岩壁とのコントラストがすばらしいです。

     登山道から見た沢。
     新緑の緑と岩壁とのコントラストがすばらしいです。

  •  ブナの新緑は今が最盛期。

     ブナの新緑は今が最盛期。

  •  金山谷の渡渉地点。幸い、スノーブリッジが沢にかかっていたため、靴を濡らさずにすみました。

     金山谷の渡渉地点。幸い、スノーブリッジが沢にかかっていたため、靴を濡らさずにすみました。

  •  スノーブリッジ通過中に写した写真です。手前に写っているのは僕の影。

     スノーブリッジ通過中に写した写真です。手前に写っているのは僕の影。

  •  登山道を1時間ほど歩くと目指す新潟焼山が見えてきました。<br /> まだまだ遠い道のりです。雪は当初思っていたほど豊富ではなく、ここから1〜2回の渡渉が強いられそうです。

     登山道を1時間ほど歩くと目指す新潟焼山が見えてきました。
     まだまだ遠い道のりです。雪は当初思っていたほど豊富ではなく、ここから1〜2回の渡渉が強いられそうです。

  •  水芭蕉の生える池から見た新潟焼山。<br /> 池にはアメンボが泳いでいました。

     水芭蕉の生える池から見た新潟焼山。
     池にはアメンボが泳いでいました。

  •  登山道にカタクリの花が咲いていました。

     登山道にカタクリの花が咲いていました。

  •  稜線に上がる急登が始まります。<br /> 中央から右上に上がる雪の斜面を登ることにします。もう、ここからは川の渡渉に悩まされることはありません。<br /> 頂上まで、標高差600mの雪の斜面を登っていくことになります。<br /> 

     稜線に上がる急登が始まります。
     中央から右上に上がる雪の斜面を登ることにします。もう、ここからは川の渡渉に悩まされることはありません。
     頂上まで、標高差600mの雪の斜面を登っていくことになります。
     

  •  雪の斜面を登っている最中に写したショット。<br /> 向こうに見えるのは金山です。

     雪の斜面を登っている最中に写したショット。
     向こうに見えるのは金山です。

  •  金山と新潟焼山をつなぐ稜線に出ました。<br /> この辺になると活火山らしく、そこかしこに大きな奇岩を見ることが出来ます。<br /> 雪と奇岩の織り成す風景は美しかったです。

     金山と新潟焼山をつなぐ稜線に出ました。
     この辺になると活火山らしく、そこかしこに大きな奇岩を見ることが出来ます。
     雪と奇岩の織り成す風景は美しかったです。

  •  僕の近くを2羽の雷鳥が飛んでいきました。<br /> 残念ながら、シャッターチャンスを逃し、その姿をカメラに収めることは出来ませんでしたが、周囲を探すと、新しい足跡を見つけることが出来ました。

     僕の近くを2羽の雷鳥が飛んでいきました。
     残念ながら、シャッターチャンスを逃し、その姿をカメラに収めることは出来ませんでしたが、周囲を探すと、新しい足跡を見つけることが出来ました。

  •  新潟焼山頂上直下の斜面です。<br /> 霧と岩とが絶妙な風景を見せてくれました。

     新潟焼山頂上直下の斜面です。
     霧と岩とが絶妙な風景を見せてくれました。

  •  頂上直下の岩。

     頂上直下の岩。

  •  頂上への最後の登りではロープが設置されていました。

     頂上への最後の登りではロープが設置されていました。

  •  頂上に着きました!。

     頂上に着きました!。

  •  頂上から北は雲海でした。<br /> 雲海の向こうに青く日本海が見えます。

     頂上から北は雲海でした。
     雲海の向こうに青く日本海が見えます。

  •  手前が火打山、奥が妙高山。両者とも日本百名山に選定されています。

     手前が火打山、奥が妙高山。両者とも日本百名山に選定されています。

  •  頂上から北に100m程歩くと噴火口が随所に開き、白い煙を上げています。この周囲はとても硫黄臭く、思わず身の危険を感じてしまいました。

     頂上から北に100m程歩くと噴火口が随所に開き、白い煙を上げています。この周囲はとても硫黄臭く、思わず身の危険を感じてしまいました。

  •  程なくすると3名の登山者が登ってきました。<br /> 遥か遠く金山経由で来たそうです。ご疲れ様でした。

     程なくすると3名の登山者が登ってきました。
     遥か遠く金山経由で来たそうです。ご疲れ様でした。

  •  左に日本二百名山の黒姫山。右は日本百名山の高妻山と乙妻山。中央左に見えるのは乙見湖。

     左に日本二百名山の黒姫山。右は日本百名山の高妻山と乙妻山。中央左に見えるのは乙見湖。

  •  下山中に見た。ダケカンバの生える斜面。このダケカンバたちももう少ししたら芽吹きそうです。

     下山中に見た。ダケカンバの生える斜面。このダケカンバたちももう少ししたら芽吹きそうです。

  •  雪面にぽっかり開いた穴。この下には川が流れています。<br /> うっかりと踏み抜かないよう、注意しながら歩く必要があります。

     雪面にぽっかり開いた穴。この下には川が流れています。
     うっかりと踏み抜かないよう、注意しながら歩く必要があります。

  •  側壁からの雪崩の痕。

     側壁からの雪崩の痕。

  •  登山道沿いにはギョウジャニンニクがたくさん生えていました。<br /> にらとニンニクを足して2で割ったような山菜で、灰汁抜きの必要のない使い勝手のいい獲物です。

     登山道沿いにはギョウジャニンニクがたくさん生えていました。
     にらとニンニクを足して2で割ったような山菜で、灰汁抜きの必要のない使い勝手のいい獲物です。

  •  ブナの新緑が眩しい、爽やかなハイキングでした。<br /> 来年も是非来たいと思います。

     ブナの新緑が眩しい、爽やかなハイキングでした。
     来年も是非来たいと思います。

  •  今日のお土産はギョウジャニンニク。たくさん取れました。

     今日のお土産はギョウジャニンニク。たくさん取れました。

  •  ギョウジャニンニクといえばやはり餃子。<br /><br /> ギョウジャニンニクと豚ひき肉、キャベツに、しょうが、ゴマ油、しょうゆ、塩、酒、だしの素、片栗粉を加えて皮で包めば出来上がり!!。

     ギョウジャニンニクといえばやはり餃子。

     ギョウジャニンニクと豚ひき肉、キャベツに、しょうが、ゴマ油、しょうゆ、塩、酒、だしの素、片栗粉を加えて皮で包めば出来上がり!!。

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この旅行記へのコメント (2)

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  • beijing-fanさん 2009/06/15 10:42:34
    強烈なにおいですが。
    隊長さん

    お早うございます。
    行者ニンニクは簡単に採れるのでしょうか?
    僕の札幌の友人から、死ぬ思いして採ってきたと言う、行者ニンニクのお醤油につけた瓶詰めを貰ったことが有ります。

    大変な思いをして採ってきたんだ、大事に食べなくてはと思ったものです。
    しかし、においが強烈でした。荷を解く前にもうぷーんとにおっていました。
    大きくなるまで、何年もかかる貴重な物?だと聞きました。

    しかし、後日、隣県にある山の方に有る道の駅で、畑で作った行者ニンニクが売られていました。近年、やっと栽培に成功したそうです。

    ので、友人にそのことを知らせましたが、言うべきじゃなかったと後悔しております。黙って押し戴くべきでした。苦労したと言っていたのに悪かったと思っております。

    この写真で見る限り、道端になっている様、簡単に採れるみたいですが。
    隊長さんのお答は、友達には言わないつもりです。教えて下さい。

    bijing-fan

    裏山の探検隊

    裏山の探検隊さん からの返信 2009/06/16 09:33:14
    RE: 強烈なにおいですが。
     bijing-fanさん おはようございます。 (o^ー^o)

     行者ニンニクは行くところに行けば比較的簡単にとれますよ。ただ、僕の住む長野やご友人のお住まいの札幌などはライバル(他の山菜愛好家)も多く、採りやすいところは先に採られてしまうんでしょうね。(o^ー^o)

     必然的に「短時間歩く代わりに死ぬ思いをする(崖の通過や川の渡渉等)」もしくは「長時間我慢して歩く」のどちらかで、誰もいかない行者ニンニクの自生地に行かないと採れないのかもしれません。

     札幌といえば僕も北海道の帯広に住んでいましたが、日高山脈の林道や糠平湖のキャンプ場など車から降りてすぐのところに行者ニンニクが生えているような場所が結構ありましたね。人口密度の低いところでは、そんなもんだと思います。10年以上前の話なので今はどうか分かりませんが・・・。
    (o^ー^o)
     そうそう、行者ニンニクは条件さえ良ければ栽培は比較的楽にできると以前、友人から聞いたことがあります。熊やいのししなどの野生動物が荒らさないから管理が易しいようですね。
     道の駅というシチュエーションから「やっと、栽培に成功した・・」というのは、高度な営業トークなのかも知れませんね。

     

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