
2008/07/06 - 2008/07/22
545位(同エリア1542件中)
まみさん
心象風景の中にある一面のひまわり。
広告に毒されたのかもしれませんし、他人の写真が刻み込まれただけかもしれません。
しかし今までに何度か、そんな心象風景そのものの写真が撮れそうなひまわり畑を横目に、泣く泣く見過ごさなければならなかったとしたら。
撮りたい、撮りたいと渇望しても仕方がないでしょう。
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去年、当てが外れてから、期待しすぎまい、と心にストッパーをかけていました。
そんな私に、ガイドはこともなげに「カザンラックにひまわりの谷があるから、撮れるよ。」
───えっ、バラの谷ではなく、ひまわりの谷?
ホントにホント? バラの間違いじゃなくて?
何度も聞き返す私に、ガイドは律儀に、可笑しそうに肯定してくれました。
そんなブルガリアは。
町を出れば、まさしくひまわり畑だらけだったのです。
北のベオグラドチックをめざした一日目から、バルカン山脈の前後にひまわりの丘と谷です。
そしてガイドの言うとおり、カザンラックのバラの谷は、夏はひまわりの谷でした。
昼間の強烈な日差しを受けたひまわり畑は、目がチカチカするほど輝いて。
まぶたにしばらく黄色い残像が残るほど鮮烈で。
黄昏の中のひまわりは、太陽に一斉に背を向けて、透き通るような花びらが、さながら聖者の光輪のよう。
まるで教会に中の祈りの空間にいるかのように神々しくて。
ひまわりが「向日」葵なんてウソですね(笑)。
必ずしも花が太陽の方を向いてなくて、逆光で撮影に苦労しました。
車窓の外にひまわり畑を捉え、何度、車を止めてもらったことでしょう。
感動に打ち震える私に、カメラのレンズはあまりに無情で。
近付けばほとんど見上げるような花の背丈で、車窓から見たような黄色い絨毯の写真にはならず。
かといって少し離れて理想の黄色い絨毯が得られても、ファインダーの一部を占めるのみ。
写真としても面白味がなくなってしまいます。
何度も何度もトライしても、心に刻みつけられた感動を再現するには遥かに及ばず。
しかし、完全に満足しきっていないというのは、ある意味、幸福なことかもしれません。
人は追い求めているときが一番、充実感を覚えるもの。
ここで満足してしまうのも、もったいないから。
また見に行きたいと思うようになるから。
楽しみが一つ残るから。
ブルガリアであれ、他の国であれ。
「ひまわり(キク科)別名=にちりんそう
花言葉=光輝、私はあなただけを見つける
原産地=北アメリカ
英名=sunflower
夏の花の代表で、黄色い頭花がまぶしい1年草です。草丈は1〜2m。花は花径7〜30cm。最近はベランダ栽培ができる矮小種も出てきました。古代インカでは太陽神の象徴として神殿に彫刻され、巫女たちはひまわりを形どった装飾具をつけました。1569年のスペインの書物にひまわりの記載があり、この時期にヨーロッパに伝えられたようです。いつも太陽のほうを向く花とされ、情熱的な花言葉がつきましたが、実際のところ向日性はそれほどでなく、いつも太陽に向かうとはかぎりません。」
(「花言葉【花図鑑】」(写真&監修 夏梅陸夫)より)
-
首都ソフィアから北へのドライブは、ひまわり畑の連続!
バルカン山脈にさしかかる前と、抜けた後。
ひまわり畑を見るたびに、私がいちいち、わぁー、とか、おーっ、とか、つぶやいていたせいでしょう。
ひまわりの撮影は「カザンラックのひまわりの谷」でのお楽しみのはずでしたが、ドライバーが車を止めてくれました。
2008.07.07(月)、ベオグラドチックへ向かう途上、モンタナの街の近郊にて撮影 -
てくてく歩いて近付いた@
道路脇から撮れれば十分!と思っていたのですが、欲が出ました。
本日の目的地はまだまだ先だというのに。
だけど写真では、手前がまばら。
一面黄色い写真を撮るのって、むずかしい……。
2008.07.07(月)、ベオグラドチックへ向かう途上、モンタナの街の近郊にて撮影 -
彼方は黄色で目がチカチカ
ひまわりはほとんど私と同じ背丈。
見上げるのではなく、見下ろす視点で撮りたかったです。
これでも視線は彼方に向かうから、肉眼で見ている印象は、目がチカチカするくらい真っ黄っ黄です。
これがひまわり畑めぐりのプロローグ。
2008.07.07(月)、ベオグラドチックへ向かう途上、モンタナの街の近郊にて撮影 -
なんでみんな、あっち向いてるのぉ!
4日前のベオグラドチックへ向かう途上でのひまわり撮影に満足できなかった私。
ガイドとドライバーは、「明日のメルニックに行く途中にもひまわり畑がたくさんあるよ、と慰めてくれました。
ところが、その日は、ひまわり畑の「ひ」の字も見かけませんでした!
だから焦ったんです。
今回の旅行でも、一面のひまわりの写真は無理なのかなって。
2008.07.10(木)、プロブディフへ向かう途上のトラキア平原にて撮影 -
夢のようなひまわり畑・その1
やっとやっと出会えた、理想のひまわり畑
車を下りたとたん、列車が通ったので、すかさず一枚!
まだカザンラック州に入る手前ですが、ここはすでに「バラの谷」です。
2008.07.10(木)、カザンラックのバラの谷にて撮影 -
夢のようなひまわり畑・その1
まずはとにかく、たくさんのひまわりを
背景にうっすら、バルカン山脈も見えます。
あれれ、逆光です。うまく撮れるかな。
2008.07.10(木)、カザンラックのバラの谷にて撮影 -
夢のようなひまわり畑・その1
近くから挑戦!
背が高いんですよねぇ、ひまわりさん。
2008.07.10(木)、カザンラックのバラの谷にて撮影 -
夢のようなひまわり畑・その1
背中から光を受けて輝くひまわりたち
……ん?
2008.07.10(木)、カザンラックのバラの谷にて撮影 -
夢のようなひまわり畑・その1
タテでも撮る
太陽は背中にあるんだけど、みんな、ホントにそれでいいの?
「向日」葵、なんでしょ?
2008.07.10(木)、カザンラックのバラの谷にて撮影 -
夢のようなひまわり畑・その1
花畑の中にハイライトを定めて撮る
花畑の上手な写真の撮り方のコツは、一律の花よりどれかに焦点を当てることだといいますから。
でも手前が少しまばはらになっちゃった。
こういうときは余計なことを考えて撮らない方がいいのかな。
2008.07.10(木)、カザンラックのバラの谷にて撮影 -
夢のようなひまわり畑・その1
横向きでも撮ってみる
演説台に立った独裁者に向かって、一斉にお辞儀@
……我ながら、寒々しい連想。
2008.07.10(木)、カザンラックのバラの谷にて撮影 -
夢のようなひまわり畑・その1
何枚撮っても、私の感動は収まらない!
2008.07.10(木)、カザンラックのバラの谷にて撮影 -
夢のようなひまわり畑・その1
もったいないから、またタテでも撮っておく
2008.07.10(木)、カザンラックのバラの谷にて撮影 -
夢のようなひまわり畑・その1
去り難し……。
近付くためには窪地を強行に横切る進むしかありませんでした。
草茫々で、底が見えませんでした。
ガイドには「危ないよ」「気をつけて」と、さんざん心配されちゃったんですよね@
2008.07.10(木)、カザンラックのバラの谷にて撮影 -
夢のようなひまわり畑・その2
バルカン山脈を背景に
ひまわり畑は遠いけれど、この山と空だって撮りたかったから。
2008.07.10(木)、カザンラックのバラの谷にて撮影 -
夢のようなひまわり畑・その2
バルカン山脈に囲まれたひまわり畑
ちょいと花が不ぞろいでしたが、山の景色で相殺!?
2008.07.10(木)、カザンラックのバラの谷にて撮影 -
夢のようなひまわり畑・その3
太陽に背を向けたひまわりたち
私たちの進行方向も太陽を背に向けていたので、車窓から見た畑のひまわりは、みんなそっぽ向いて見えました。
ふと、後ろ窓から覗いてみたら……逆光であたり一面、黄色く輝いているではないですか!
ひまわりが「向日」葵なんてウソですね。
2008.07.10(木)、カザンラックのバラの谷にて撮影 -
夢のようなひまわり畑・その3
夕方のけだるげなひまわり畑
車窓からは近くに見えるひまわり畑ですが、たいてい窪地の奥。
雨が多い季節だったらひょっとして小川や水路だったりしたのかしら。
強行に横切ってしまいました@
2008.07.10(木)、カザンラックのバラの谷にて撮影 -
夢のようなひまわり畑・その3
まだ若い花を中心に
2008.07.10(木)、カザンラックのバラの谷にて撮影 -
夢のようなひまわり畑・その3
たくさん撮るのも忘れずに@
2008.07.10(木)、カザンラックのバラの谷にて撮影 -
夢のようなひまわり畑・その3
バルカン山脈のおかげで、背景には不自由せず@
バルカン山脈のふもとなので谷は谷なのですが、平原といってよいほどの広さです。
トラキア平原の一部ですけどね。
2008.07.10(木)、カザンラックのバラの谷にて撮影 -
夢のようなひまわり畑・その3
山並みが美しいのでしつこく撮る
逆光なので、空が白っぽくなってしまうのが残念。
ひまわりたちが、言葉どおり「向日」してたら、きれいな青空と一緒に撮れたでしょうに。
2008.07.10(木)、カザンラックのバラの谷にて撮影 -
夢のようなひまわり畑・その3
車に戻る前にまた一枚!
木陰を入れて、構図に変化をもたせてみました@
2008.07.10(木)、カザンラックのバラの谷にて撮影 -
朝の元気なひまわり畑・その1
バルカン山脈を背景に
2008.07.11(金)、カザンラックからシプカに向かう途中のトラキア平原にて撮影 -
朝の元気なひまわり畑・その1
ちょっとピークが過ぎた花もあるけれど@
2008.07.11(金)、カザンラックからシプカに向かう途中のトラキア平原にて撮影 -
朝の元気なひまわり畑・その1
いいこ、いいこ、してあげたくなる、私より背の高い子供たち@
2008.07.11(金)、カザンラックからシプカに向かう途中のトラキア平原にて撮影 -
朝の元気なひまわり畑・その1
土手の上からトライしてみました@
2008.07.11(金)、カザンラックからシプカに向かう途中のトラキア平原にて撮影 -
朝の元気なひまわり畑・その1
黄色いじゅうたんぶり
2008.07.11(金)、カザンラックからシプカに向かう途中のトラキア平原にて撮影 -
朝の元気なひまわり畑・その2
緑のドレスがお似合いのみなさん
ラベンダー畑のとなりで見つけたひまわり畑。
鉄塔の一部を入れてみるのも面白いと思いました。
奥に、トラキア墳墓があります。
2007年11月放映の「世界不思議発見!」でレポートされていたとおり、トラキア平原には、墳墓がごろごろありました@
2008.07.11(金)、シプカに向かう途中のトラキア平原にて撮影 -
朝の元気なひまわり畑・その2
青と黄色と緑のコントラスト@
うーん、電線をファインダーの外に出すことができませんでした。
撮ったその場でコンデジの液晶画面では確認できなかったから気付かなかったのですが。
2008.07.11(金)、シプカに向かう途中のトラキア平原にて撮影 -
朝の元気なひまわり畑・その2
花びらはちょっと垂れ〜っですが@
2008.07.11(金)、シプカに向かう途中のトラキア平原にて撮影 -
朝の元気なひまわり畑・その2
髪振り乱して
2008.07.11(金)、シプカに向かう途中のトラキア平原にて撮影 -
朝の元気なひまわり畑・その2
風になびくなびく
2008.07.11(金)、シプカに向かう途中のトラキア平原にて撮影 -
朝の元気なひまわり畑・その2
鉄塔とバルカン山脈に見守られたひまわりたち
2008.07.11(金)、シプカに向かう途中のトラキア平原にて撮影 -
バルカン山中でひまわり畑を見下ろして
山の中に入ってしまったら、もうひまわり畑は見られないのかなぁ〜と思ったら、ありましたよ、ありました!
次から次へとひまわりの黄色いじゅうたん!
見逃すのがもったいないくらい@
ただ、狭い道路なので、そう簡単に車を止められなかったんですよね。
2008.07.11(金)、トラキア平原からバルカン山脈のリヴァリッツァ村に向かう途中にて撮影 -
バルカン山中でひまわり畑を見下ろして
ガイドが心配して止めるので、窪地を越えて畑に近付くのはあきらめました。
すでにたくさん写真を撮った後なので、やっと聞き分けが良くなった私@
2008.07.11(金)、トラキア平原からバルカン山脈のリヴァリッツァ村に向かう途中にて撮影 -
土手の上からひまわり畑
近づけなかったですが、これほどの光景を目にして、大満足!
写真よりももっともっと迫力があったと想像してください@
2008.07.12(土)、バルバンツィ村に向かう途中のバルカン山脈にて撮影 -
土手の上からひまわり畑
手前にはレースフラワー。
そういえば去年のルーマニアではたくさんのレースフラワーを見ましたが、ブルガリアではそんなにたくさん見ませんでした。
ブルガリアでは山ばかり回っていたから、そのせいかしら?
2008.07.12(土)、バルバンツィ村に向かう途中のバルカン山脈にて撮影 -
再びバルカン山脈のひまわり畑
車を止めてもらったけれど、下りないで撮ってみました。
その方が上から見下ろせるから。
2008.07.12(土)、バルバンツィ村に向かう途中のバルカン山脈にて撮影 -
再びバルカン山脈のひまわり畑
やっぱり太陽の向きとズレてます@
2008.07.12(土)、バルバンツィ村に向かう途中のバルカン山脈にて撮影
車窓の外に夢のように広がるひまわり畑。
近づきさえすれば、心象風景のような一面のひまわりの様子がすぐに撮れると思っていました。
現実は、そう甘くはありませんでした。
車窓から彼方を見渡す方が花が密集して見えますし、見上げるような高さに、一面が黄色い様子をファインダーに収めることは難しかったです。
感動したままに写真に収められないのなら、心に刻み付けるのが一番!
記憶は時とともに薄らいでしまいますが、感動体験だけはいつまでも忘れません。
カメラを構えることに夢中になっている自分に気付き、慌てて肉眼でもしっかり眺めました。
……だけどやっぱり理想のひまわり畑の写真が撮りたーいっ!
今回、それにだいぶその理想に近付いたとはいえ@
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