駆け足インドシナ(6) 人々の表情

2008/03/22 - 2008/03/22

タ・プロームの次はどこに行くのだろう？遺跡の見過ぎで疲れてきた、というより、正直言うとやや食傷気味。と言ったらバチが当たるかな。

エリア シェムリアップ(カンボジア)

トゥクトゥクは今まで以上にスピードを上げて道路を進む。
タ・プロームからあまり時間が経たない間にアンコール・トムの門とおぼしき入り口を入り、さらに道路を直進。
きわめて規模の大きい遺跡だ。
「大きな都」（アンコール・トム）と名付けるだけのことはある。

トゥクトゥクを降り、いつものように合流時間を定めぬまま兄ちゃんと別れる。兄ちゃんについていつも思うけど、待ってる間ヒマじゃないのかな？彼は時間のつぶし方が上手に違いない。

分かれた場所のそばに、大きな仏さまを祀ったほこらがあったので、そこの地元の人のすすめに従ってお賽銭とお線香をあげる。
「この先無事でいられますように」

象のテラスと言われる石積みの上を、当てもなく北へ進む。
地元の子供たちが遊んでいた。
写真を撮っていたら、手招きされ、手招きされるがままそっちに向かって歩いていった。
「こっちの建物の中は、涼しいでしょ？」
「うん、涼しい」
そんな会話から始まってレリーフの説明へ。
そして募金？をせがまれた。

・・・募金と思っておこう。。

ライ（ハンセン病）王のテラス、と呼ばれる場所へ。
そして、こちらが、その王。
ここで再びお参り。

そのテラスから地面に降り立つと、このようなレリーフで埋め尽くされた細い通路に出た。人がどうにかすれ違えるという位の細さ。写真を撮っている人の邪魔にならないようにそーっと・・・

掘られているのはほとんど神々か人物だが、

魚介類なんかもいる。
トンレサップ湖で採れたもの？

外観はこんな感じ。

戦闘を描いたレリーフも。
昔はこの場で戦場から凱旋帰国した軍隊を王が出迎えたらしい。

戦争に駆り出された象のレリーフもある。

アンコール・トムの中心にそびえるバイヨンへ向かう。

バイヨンを眺めながらディナー？のセッティング中かな。手前の人は。

こちらがバイヨン。

目の前の（そして足下の）ものはすべて石。
しかもそれらは、すべて人力で積み上げたもの。

ただ圧倒されるだけ。
そしてただ歩く。

石の触感を肌で感じようと、サンダルを脱いで裸足になってみた。
ひんやりしているかと思ったら、熱い！
でもそのごつごつした感覚と昔の人の思いをできるだけ感じようとして、しばらくは裸足のままで歩いてみた。

バイヨンの中央最上部の石積み。
この彫刻は石を積み上げてから彫ったのか、それとも彫ってから積み上げたのか、、ということはその時には考えず、ただ無心で写真を撮っていた。

そして、バイヨンの南側でトゥクトゥクの兄ちゃんと合流。
ゲストハウスへ戻った。

ゲストハウスでは出発前の時間まで部屋を使わせて頂いていたので、シャワーを浴び、着替えて、チェックアウトを済ませた。レセプションの女性、洗濯物を洗ってくれた兄ちゃん、ネットサーフィンしてた兄ちゃん、などなどの人々に別れを告げて空港へ向かった。そして空港で、今まで2日間ずっとつきあってくれた兄ちゃんともお別れ。どうもありがとう！

カンボジアは産業や社会インフラ等はまだまだ開発途上だが、人々の表情は、今までに行ったどの土地の人々よりも活き活きとしていたと思う。豊かになっても、人々のこの表情が生き続けてくれることを祈る。