ベルリン　　1年後

1991/03/18 - 1991/03/18

1年後というからには去年がある訳で、去年フィルムを使い過ぎた分今年は少なめに...。

しかし90年4月から91年3月までの間に、通貨統合どころかドイツ統一してしまい東ドイツは消滅...
ビックリしてしまいました。

90年4月の旅行記は下のUTLです。写真51枚の力作です。
http://4travel.jp/traveler/shinesuni/album/10028419/
特にブランデンブルク門周辺の壁の有無の比較は必見かと思います。

エリア ベルリン(ドイツ)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス

か..壁がない！???
前回来てからまだ1年経っていないのに
なんなのでしょう、この変わりようは...。

?まず私は東ドイツ側から写真を写しています　手前の白と赤のストライプの柵はついこの前まであったベルリンの壁みたいなものと違い、単なる車通り抜け禁止の為。
?私はブランデンブルグ門を簡単にくぐりり抜ける事ができます。(去年はドイツ人以外は大回りするしかありませんでしたが...)
?ベルリンの壁が完全撤去されてその面影もありません。
?私が東ドイツ側で使うのはドイツマルク(旧西ドイツ貨幣)です。これはドレスデン、フランクフルト　オーデルでも同じでした。
?東ドイツがなくなって統一ドイツになっていました。

私が何騒いでいるんだ？と思うかたもいらっしゃるかも知れませんが、当時の旅行者の一般的な感覚だと思って下さい。
?そうそう鉄砲もって睨み利かせている東独兵士もいませんでした。

あの緊張感は韓国と北朝鮮間の国境(板門店)にでも行かなければ味わえないでしょうね。

去年はこの辺に壁があった筈...。

この黄色いバケツみたいのが
その辺りを印したものでは...。
国境周辺なんて地雷が埋め込まれていた所もあったって聞いていたけど...
危険ではないと判っていてもここの位置に来るのが恐い...。(シュタージに呼び止められないかとかなり緊張しました)
*シュタージ＝旧東ドイツ秘密警察

旧西ベルリン側から撮影
なぜか西側に行くと少し安堵が...。
そうだ日本に電話しなくちゃ(汗)。
韓国に行ってる事になっていたので(91年デンマーク編を見て下さい)ここらで電話しなきゃ。
というのも今回の旅行旧西側にいたのはデンマークとこの西ベルリンの２ケ所のみ。
当時東側から電話をかけるとなると、面倒な上に金と時間がかかってしまいしかもかけられる場所も限られていたのです。
西ベルリンだけは電話ボックスから簡単に電話が...。
家族には『今ソウルにいるよ』と元気な声を聞かせ、たった150円位ですみました(苦笑)。

壁崩壊から1年後には
こんなポストカードもありました..

これも壁崩壊から1年後に
手に入れたポストカードです。
1年後にはもう写真の状態ですから壁崩壊直後のものでしょう。

これは第2次世界大戦前のベルリンのポストカードです。
ツオー駅前のカイザーヴィルヘルム教会がまだ完全な形のままです。

王妃ネフェルティティの胸像
(エジプト博物館/ポストカード)
旧西ベルリン地域
シャルロッテンブルクにある
エジプト博物館に行ってきました。
紀元前1350年の作品とか...

ミイラ(エジプト博物館)
*ポストカード
このあとバスの中で出遭った日本人と
ベルリン工科大学のメンザ(学生食堂)
で食事をした後リヒテンベルク駅から
ポーランドに戻りました。
メンザはとても安く肉料理、サラダ、スープ、パン、ケーキでたった450円でした。

91年のベルリンで買った
記念品その?
DDR(旧東ドイツの国旗)
縦70センチＸ横180センチ
これはブランデンブルグ門前で買いました。
お値段は2000円位(当時)でした。

ポズナニ(ポーランド)の市庁舎
この日はこのままポーランドへ引き返りました。
僅か1日だけの統一ドイツでしたが周囲の景色はベルリンの壁周辺以外は余り変わり映えがせず、空気もスモッグで黒っぽく、電話も回線が繋がらず...コインロッカーも数が少なく、ツオー駅や旧東の駅のものは満杯で、去年宿泊したホテルシャルロッテンブルクのある駅のコインロッカーに空きを見つけてやっとこさ詰め込みました。
慢性的な宿泊部屋不足とコインロッカー不足は相変わらずでした...。

ベルリンからポーランド国境までの列車はまだ時間があったので、ポーランドとの国境にあるフランクフルト・オーデルまで行きそこで食事をしてからワルシャワ行きの夜行に乗りました。
国境でドイツ側の検査官が来ましたが、前年かなり執拗に検査されたので緊張しましたが、私を見るだけで素通り...。
あっけにとられて思わずDDR?(東ドイツですか？)と呼び止めて聞いたところ、こちらを振り返りニヤリと『NO〜！ブンデスリパビリック(連邦共和国=西側)と言ってその場を立ち去りました。古い建物、古い列車、暗い駅構内...去年と余り変わり映えしない雰囲気の中とても印象的なシーンでした。列車はそのままポーランドへ...。

この旅行記へのコメント （2）

• アリヤンさん 2006/06/02 18:37:37

  チャーリー・チェック・ポイント

  1973年と1987年の2回、ベルリンを訪れています。2回ともチャーリー・チェック・ポイントを通って東ベルリンに行ったのですが、あのポイントは今はどのようになっているのでしょうかねえ？
  当時の東ベルリンの雰囲気は最近行ったベラルーシのミンスクに少し似ていました。shinesuniさんのベルリンのページをみていて、ふと「あのチャーリー・チェック・ポイントは今はどうなっているのかなあ？」と思いこのメッセージを書いています。よろしければ教えてくだされば幸いです。

• MAD NORI　２さん 2005/10/14 22:53:02

  ほーんと　ベルリンの壁崩壊で　まさに　新世紀！！　みたいな（＾＾）

  　私が始めて　ベルリンに行ったときも（２７〜８年前）　まだ最初にベルリンに侵入した　T34/85　と　スターリン戦車が　蛙色（マジで黄緑）に塗られ
  存在していました、　その後　アルミコーチングされ、　いつの間にか　居なくなり（欲しかったのにー）　「今は　モスコーに有ります」確認済み
  
  　西ベルリンから　東ベルリンに行くのに　えらく待たされ　なんだかんだ
  質問され　（ベルリン鈍りで　よーわからん）　やーぱん学生という事で
  無罪放免されましたが、帰りが　また大変。。。（つづきは旅行記で）
  
  　ほんと　当時を知る　人（我々も含め）正にベルリンの壁崩壊は大事件でしたね、あの時は　確か　仕事で。。（アメリカか韓国？）忘れましたが
  
  　ニュース見ながら　一人で騒いでいた　記憶があります。
  
  　　　　　　　あ！　お邪魔しました。