2012/06/10 - 2012/06/10
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世界攻略者さん
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ケツァルテナンゴから湖畔の町パナハッチェルに移動。こちらも、ケツァルテナンゴ同様、近郊の村めぐりが最大の見所です。最初に訪れたのが、ソロラとサンティアゴ・アティトランという2つの町。共に、男性も伝統衣装を着ているという特徴があります。その全くタイプの違う民族服を比べてみると、いろいろなものが見えてくるのでした。
**情報は2012年6月のもの。1ケツァル(Q)=10円で計算。
==中米放浪記==
[1]中米の楽しみ方
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10688306/
[2]メキシコ・シティ - 遺跡見学とピープル・ウォッチ
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10686493/
[3]トラコルーラ - エプロンの似合う田舎の定期市
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10687397/
[4]サンファン・チャムラ - 神秘のドアを開け
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10689039/
[5]シナカンタン - 日曜朝に咲く教会脇の小さなスミレ畑
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10687675/
[6]パレンケ vs ティカル どっちの遺跡対決
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10687162/
[7]チチカステナンゴ - キラリと光る市場の脇役たち
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10687114/
[8]サンフランシスコ・エル・アルト - キング・オブ・定期市
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10687872/
[9]スニル/トトニカパン - 野菜と温泉の時間
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10687621/
[10]ソロラ/サンティアゴ・アティトラン - 男の普段着対決 <==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10687955/
[11]サンペドロ・ラ・ラグーナ - 山男、雨季に泣く
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10687447/
[12]アンティグア - 元祖・沈没地の微妙な味わい
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10687243/
[13]サンファン・アティタン - パープルタウンにタイムトリップ
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10688519/
[14]トドス・サントス・クチュマタン - 秘境で生き残るアメカジ・ストリート
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10686652/
[15]カンクン - 雨季でも楽しめるリゾートタウン
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10688720/
==中米放浪記・番外編==
[1]アレナ・メヒコ - ルチャリブレ観戦記
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10686736/
[2]グアテマラ チキンバス入門
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10689725/
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[目次]
パナハッチェル
ソロラ
- 日曜の朝
- 民族服のデザイン
アティトラン湖のビューポイント
サンティアゴ・アティトランへの道
サンティアゴ・アティトラン
- 男の民族服
- 市場
- 小鳥へのこだわり
- 雨の時間の過ごし方
まとめ -
[パナハッチェル]
ケツァルテナンゴを午後に出発し、グアテマラ・シティ方面のバスに乗車(20Q=200円)します。1時間半後、ロス・エンクエントロスでパナハッチェル行きのバスに乗り換え。さらに45分ほど走り、湖畔の町、パナハッチェル(写真)に到着です。
パナハッチェル(通称、パナ)は、アティトラン湖の北岸にある町。ホテルも多く、アティトラン湖観光の拠点となっています。 -
夜に到着したのですが、通り沿いにレストランやライブカフェ、屋台や土産物屋が並ぶ姿は、どこかタイの観光地に似ています。トゥクトゥクもガンガン走ってるし。ここのホテルの相場はやや高め。とりあえず、適当な安宿(45Q=450円)に一泊します。
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翌朝、レアル通りを歩いていると、若い女性たちがそそくさと市場の方に歩いているのを見つけました。なんとなく後をついていくと..みんな教会に入って行きました。日曜日の朝8時、ミサの時間のようです。
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教会をチェックした後、すぐ近くにある常設市場に向かいます。パナの市場はそれほど大きくありませんが、他の村の出身者が多く、民族衣装にバラエティがあります。写真は、サンタ・カタリーナ・パロポ村の女性。青のウィピルとターバンが特徴的です。後で紹介するソロラの男性や、サンティアゴ・アティトランの女性もいました。
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アティトラン湖滞在の魅力は、何と言っても周辺の村めぐり。今日は、一日費やして何ヶ所か回ってみたいと思います。まずは、パナハッチェルから山道を上った先にあるソロラへ。
地図: 黄色い点 - 下、左から、パナハッチェル、展望ポイント、ソロラ。上 - サンティアゴ・アティトラン -
[ソロラ - 日曜の朝]
チキンバス(3Q=30円)に乗り、20分ほどで到着。ソロラは湖畔ではなく山の中腹にある集落ですが、村から湖が見渡せます。ここへは、マーケットが開かれる、火、金、日に来るのがベスト。さらに日曜朝には、教会周辺でパレードが行われます。今日はその日曜日。
9時過ぎに着いた後、まず教会に行ってみたのですが、これがスゴイ。ちょうどミサが終わった直後で、市場に続く教会のゲートから、茶色いショールを着た女性が数十人単位で出てきます。敷地のゲートが狭いので、待っても待っても中に入れず。民族服の大群をただ眺めるだけでした。
写: 教会前。やっと敷地内に入れたところ。 -
みんな同じような感じの服を着ているので、複雑な柄も相まって、見ているだけでめまいがしそうです。
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ソロラがユニークなのは、男性も民族衣装を着ていること。主に中年以上の男性ですが、市場や教会で多く見かけます。教会となりの中央公園だけでも、ベンチにたたずむ男性が十人以上。
その民族服の特徴ですが、複雑な柄のズボンとシャツ、茶色や黒の格子柄の腰巻、テンガローハット風の帽子など。人によっては肩掛けポシェットも。ズボンの柄は特に派手で、赤系の配色をよく見かけます。女性もそうですが、全体的に茶色っぽい、かすれた感じの色使いに山岳民族っぽさを感じます。 -
今日は教会すぐそばの道路で市が開かれています。規模は大きくないですが、民族服効果もあり「山奥のマーケット」的な味わい深さがあります。
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[ソロラ - 民族服のデザイン]
ソロラの民族服の特徴ですが、「目がチカチカする」デザインが多いような気がします。詳しく見てみると、線と線の間に、細かい図柄を配置しています。それに色の変化を付けた結果、目がチカチカするのです。スカート、ウィピル、肩掛け、すべてにその指向が取り入れられています。 -
男性の場合も同様のスタイル。点線やギザギザを取り入れて、よりカスレた感じを出しています。色数も増やして、さらにチカチカ。
写真: 胸のところに、テープで鳥をモチーフにした図柄を入れています。 -
これは生地屋の売り物
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地味な色使いの人がいる一方、このようなカラフルな人もいます。めずらしく、花柄が織り込まれています。
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しばらくマーケットを散策しましたが、教会でパレードが始まる気配はなし。時間もないので、次の目的地に向かいたいと思います。 短時間の滞在でしたが、とっても印象深いソロラの町でした。
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[アティトラン湖のビューポイント]
ソロラからパナハッチェルに戻る途中、見晴らしのいい展望ポイントがあるので、途中下車します。場所は、サン・ホルヘ・ラ・ラグーナ村への入り口を過ぎてすぐ。土産物屋も出ているので、場所はすぐわかるでしょう。ここからは湖全体と、パナハッチェルの集落(写真左)が見下ろせます。 -
[サンティアゴ・アティトランへの道]
ソロラの次は、アティトラン湖の村々をボートでめぐりたいと思います。最初の目的地は、湖の南岸にあるサンティアゴ・アティトラン。湖畔で最も人気のある村のひとつです。
パナハッチェルの船着場から直行便が定期的に出ているので、それに乗り込みます。運賃は25Q-30Q(300円)。写真正面に見えているのがトリマン火山。その右下にアティトランの集落があります。 -
ほとんどの場合、乗客20人程度の小型ボートが使われます。これらのボートは、高速走行中、船先が上がってしまうため前が見えません。でも、前方が見えないのは船の最後尾にいる船長も同じ。さあ、どうする船長!
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彼の解決策は、「時々屋根の上からのぞく」でした。足でハンドルを固定しながら、4回ほど前方を確認しました。
写真: 操作盤はハンドルと速度レバーがあるのみ。 -
サンティアゴ・アティトランが見えてきました。約25分で到着。
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船着場には土産物屋が数軒並んでいます。この村は、湖畔最大の先住民の村で、多くの観光客が日帰りで訪れます。ほぼ毎日市場が開かれ、金曜と日曜の規模が大きいとのこと。
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[サンティアゴ・アティトラン - 男の民族服]
船着場から坂を登って市場の方に向かいます。市場が近づくと、何かステテコのようなパンツを履いたおじさんが目につき始めます。 -
実はこれが、ここアティトランの男性の伝統衣装。ずいぶん力の抜けた服装ですねー。これ履いているだけで、仕事もせずにブラブラしているような印象を受けます。 ソロラが山男の民族服とすれば、こちらは海の男の民族服。
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基本デザインは、白地に紺やエンジのストライプ。下半分に刺繍の入ったものもあります。このひざ丈のズボンの上に、マフラーのような帯を巻き、白いテンガロンハット風の帽子をかぶります。
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[サンティアゴ・アティトラン - 市場]
市場の奥に入っていき、今度は女性の服装をチェック。上着のウィピルは、男性のパンツと同じような縦のストライプ、または格子状のデザインになっています。そして、その格子の枠の中に、鳥や動物、花などの小さな図柄が刺繍されています(写真右下の女性)。 そのような伝統スタイルがある一方、ウィピルの首周りや全体に花や鳥を大きく刺繍するスタイルが流行中です。
歩き方に載っていたバームクーヘンのような帽子(トコヤル)ですが、かぶっていたのは一人だけ。しかも、土産物屋のおばあさんで、写真を取ろうとすると「2ドル!」。 -
続いて、屋内の市場にも入ってみます。これは野菜売り場の女性。ほとんどの女性が薄い青か紫のウィピルを着ています。
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屋内市場の二階に生地屋があり、男性用パンツの布が売られていました。近くに地元のオジサンがいたので、ちょっと話を聞いてみます。「あのー、こういうズボンって、どこで買うんですか」「あ、これは家内(ムヘール)が作るんだよ」。どうも、完成品は売ってないようです。
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[小鳥へのこだわり]
ここアティトランの民族服の特徴は、小鳥をモチーフにした刺繍を多用すること。他の村は花柄が多いんですが、ここでは、それに小鳥が加わります。写真でいえば、中央の女性が、背中全体に木と小鳥の刺繍。右の女性が、大きめの格子の中に小鳥の刺繍。奥の女性は普通に花柄。 -
小鳥は男性のズボンにも。これ、家で奥さんが縫ったとすれば、履いてるだけで自慢でしょう。でも、やることは女性用の衣装制作と変わんないんですけどね。
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こちらは熱帯ジャングルのような鳥の刺繍。凝りすぎだろ!
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[雨の時間の過ごし方]
アティトラン観光中、天気が曇から雨に変わりました。雨足はどんどん強くなり、すぐにどしゃぶり状態に。シートを張った露店はそのまま商売を続けますが、雨が長引くにつれ、店じまいするところも増えてきます。一日になるべく多くの定期市を回ろうとするのですが、雨季では2つが限界。この日もそうでした。
こうして強い雨に見舞われると、屋内マーケットをぶらぶらするか、食事でもするしかありません。幸い、今日はひとつ雨宿りの穴場ポイントを見つけました。 -
それは、マーケットすぐ裏にある教会。ここなら勝手に座っていても、誰にも文句言われません。掃除中の教会にお邪魔し、ガイドブックや写真をチェックして雨が止むのを待ちます。ここの教会は中が明るくて過ごしやすいのがナイス。 歩き方を読むと、この教会には土着宗教のマシモン(サン・シモン)が祀られているようなことが書かれています。
それはいいことを聞きました。壁に並んだ聖人像をひとつづつチェックしていきましょう。ひと通り見たのですが、そんな像は見当たりません。さらにもう一周するも、やはりない。そもそもマシモンって、教会にいるものなの? スニルの場合、民家でした。そうこうしているうちに、雨が弱まったので出発します。歩き方よ、時間つぶしを提供してくれて、ありがとう! -
外に出ると、観光客のグループが、私と入れ違いに教会に入っていきました。 時間から判断して、アティトラン湖の村を回っていく周遊フェリーの客でしょう。今頃やってきても、定期市はすでに下火ですよ。やはり、多少効率が悪くても、自分で優先順位を決めて回るのがベストです。
この後、サン・ルーカス・トリマンに移動。まだまだ話は続きますが、この続きは次の旅行記で。 -
[まとめ]
今日は、男性も民族服を着る2つの町を訪れました。一方は山系でもう一方は海系。暑苦しそうなのと、涼しそうなの。伝統の重みと、カジュアルな軽さ。全くベクトルが違う2つの伝統衣装ですが、あえて共通点を探すとすると、刺繍や編みこみなど、とても手が込んでいること。ま、それやってるのは女性なんですけど...。結局、女性なしでは、男性の伝統衣装も成り立たないようです。
ところで、どうして民族衣装を着るのは女性ばかりなのでしょうか。女性のほうが保守的だから? 男性は見た目に無頓着だから? 両方あると思いますが、女性たちが自分で作っているから、という点も重要です。自分で手を加えれば当然愛着が湧くし、民族服への造詣も深まります。グアテマラの山岳地帯の女性たちには、これからも手作りの伝統を守り続けていってほしいと思います。 -
[リンク集]
==中南米旅行記一覧==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album?dmos=os&level1=10285&level2=&level3=&sort=when
==海外旅行記一覧==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album?dmos=os&sort=when&view_mode=list
==国内旅行記一覧==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/?dmos=dm&sort=when&view_mode=list
==少数民族巡り==
[中国] 雲南省・少数民族マーケットハンター 全3作
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10573334/
[中国] 貴州省・ミャオ族、トン族のお祭り 全5作
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10524183/
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