スリランカ 遺跡入場料のけちり方 (ポロンナルワ遺跡、シギリヤ遺跡、キャンディ仏歯寺)

2009/02/15 - 2009/02/30

スリランカの文化三角地帯、仏教遺跡のチケット高いですよねー。ちょっとずるい入場方法考えてみました。

エリア ポロンナルワ(スリランカ)

スリランカの仏教遺跡群は、文化三角地帯と呼ばれるエリアに点在しています。外国人の入場料は毎年のように値上げされ、2009年2月現在、主な遺跡を見るのに$25ドル(2800ルピー)もかかります。現地物価を考えると異様な高さですね。ささやかな抵抗をしてみたいと思います。

1. キャンディ　仏歯寺
2. シギリア遺跡
3. ポロンナルワ遺跡

まずはキャンディの仏歯寺(写真)から。これは遺跡ではありませんが、入場料を取ります。確か500ルピー(400円)くらいだったと思います。プージャは一日３回あり、歩き方によると5:30AM, 9:30AM, 6:30PMになっています。このうち5:30AMのプージャに合わせていけば無料で入れます。なぜならチケット売り場の職員がまだ出勤していないからです。セキュリティ係はちゃんと働いているのですから、変ですよね。

ただ問題点が２つあり、ひとつは朝早すぎること。もう一つは、9:30AMの回と比べ、ちゃんとしたプージャを行わないので物足りないというのがあります。ですから、毎日通うのでもない限り、9:30AMのやつに参加したほうがいいでしょう。

続いてシギリヤ遺跡(シギリア遺跡)。入場料25ドル。シギリヤ・ロック(写真)の回りは森のようになっていて、その敷地を囲むように堀があります。ですので、わざわざ正面にある入場ゲートから入らずに、堀を渡れるところを探して中に入ればいいという人がいます。

しかし、この方法は全くお勧めできません。シギリヤ遺跡の目玉は、シギリヤ・ロックの頂上にある宮殿跡とそこへ行く途中にある岩壁のフレスコ画(写真)です。整備された通路にそって登っていくのですが、そのフレスコ画の手前で再度チケットチェックがあります。これは避けられません。

だめもとで行ってみるという手もあります。しかし、私の記憶が正しければ、通路は一方通行が多く、かなり上までいかないと下りの道がでてきません。途中で引き返すのが面倒なのです。そこでチケットを購入するのもかなり恥ずかしいことです。よってタダでの入場はあきらめたほうがいいででしょう。ただし、チケットを安く売ってくる人が回りに入れば話は別です。

[写真 フレスコ画のある壁へ往復するらせん階段]

最後にポロンナルワ遺跡です。5,6キロにわたる遺跡の保護区で、ただで見れるところと、柵で囲まれており入場料を取るエリアに分かれています。ここも入場料は25ドル(2800ルピー)。有料のエリアもかなり広く、ところどころ柵がない場所があります。チケット売り場をバイパスしてそこから中に入ることも可能です。地図を見ると、南の川のあたりから中に続く地元民向けの道があります。そこから入ることにしましょう。途中、ゲートなどもなく、スムーズに入場することができました。ただ、入った場所が敷地内のトゥクトゥクの溜まり場近くであったため、ちょっと目立ってしまいました。無視して歩いていると、職員がバイクに乗って追っかけてきます。「あの、チケット持ってます？」「えっ、チケット売り場どこにあるんですか」。無知なふりをして誤魔化しました。単独突破は簡単ではないようです。

このポロンナルワ遺跡、有料エリアの周辺にトゥクトゥクがたむろしており、裏口入場やチケットの安売りを薦めてきます。その手口は大きく分けて２種類あります。

1. 裏口入場 1500ルピー(トゥクトゥク代含む)
2. 周遊券をバラ売り。入場券2000ルピー + トゥクトゥク代600ルピーで計2600ルピー。

中には遺跡が沢山あり、それぞれ離れているので普通はトゥクトックか自転車でまわります。時間に余裕があれば歩いてでも回れます。ですので、もし正規チケット(2800)を買ってトゥクトゥク(600)を雇った場合、3400ルピーになります。彼らのプランがいかにお得かわかりますね。

[写真 キリ・ヴィハーラ]

周遊券は、シリギア、ポロンナルワ、アヌラーダプラなど数箇所の遺跡をカバーしたチケット(確か50ドル)で、3個所以上訪問するとお得になります。彼らはどこからかまだ有効な周遊券を入手してバラ売りしているのです。裏口入場と違い、正規のチケットのため、近くの博物館も入場できます。ただ、いつも周遊券の在庫があるわけではありません。他にも、当日入場した観光客のチケットを持って、裏口から入るという複雑な作戦もあります。

[写真 クワドラングルの仏像]

いずれにせよ、トゥクトゥクのプランに乗るのは絶対お得です。一番リスクが少ないのが周遊券ですが、残念ながらその時在庫切れでした。ですので裏口入場で入ることにします。トゥクトゥクに乗り、川沿いの道を走ります。私がさっき試した裏道とは全く別のところから中に入っていきます。まずは第一関門クリアー。中の遺跡を一通り見た後、最後に最大の目玉、ガル・ヴィハーラに向かいます。

[写真: ガル・ヴィハーラの座像]

困ったことにガル・ヴィハーラだけは、別にチケットチェックがあるのです。そのため、職員が帰る6時以降まで待つことになります。いくら悪徳ドライバーでも越えられない壁があるのです。有料エリアの開園時間は6時までですが、日が暮れる７時頃までいるのは容認されています。帰り支度する職員を横目に中に入り、ガル・ヴィハーラの３つの仏像を見学しました。

[写真: ガル・ヴィハーラの涅槃像]

実は、中を周回している時、ひとつトラブルがありました。その日、私が裏口入場を試みたため、すでにブラックリスト入りしていたのです。「黒いシャツのジャパニーズ」の情報は、セキュリティ・スタッフに無線で伝わっています。いつ、職務質問されてチケット提示を求められてもおかしくありません。これをやばいと感じたトゥクトゥクの元締めが、使用済みチケットを持ってやってきました。悔しいですが、これを700ルピーで購入することにします。自業自得です。以前、チケットなしで入場したイタリア人が、倍額払わされたうえ、暴れて警察に連行されたという話ですので、油断はできません。

[写真: ガル・ヴィハーラの立像]

なんだか危なっかしいですね。個人的にはリスクは少ないと思います。トゥクトゥク・ドライバーにはノウハウがあり、最善の対応をしてくれます。なにより料金後払いというシステムが、彼らの自信を表しているような気がします。

[写真: ガル・ヴィハーラ全景]

裏口入場の方法を３つほど紹介してきました。結局使えそうなのは、最後のポロンナルワ遺跡くらいです。苦労した割には大して節約になってませんね。やっぱり、ちゃんとチケットを買って中に入れということでしょうか。

元記事
http://sekakoh.web.fc2.com/srilanka/srilanka_culture_triangle.html




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