やっぱりセンスのいいフィンランド

2008/08/03 - 2008/08/10

訪れた年は冷夏でユーロ高。真夏の日本からいきなり気温10度、小雨の続く毎日、１ユーロ＝170円にため息をつきながら観光しました。北欧デザインに興味があるわけではないけど、こうして写真で改めて見ると、やっぱり生活の隅々にセンスのよさがにじみ出ている気がします。

エリア ヘルシンキ(フィンランド)

着いた翌日から、このどよんとした空。冬のことを考えただけでも気が滅入りそうです。

もう１枚寒そうな写真を。この日は実際にはけっこう暖かかったのですが、雲の感じが「夏」の気分を打ち消します。

宿泊したScandic　Marskiのシングルルーム。物価の高い北欧、一人旅のホテル代は頭の痛いポイントでしたが、ここは１泊54ユーロと比較的リーズナブルな値段でした。夏休み期間はビジネスユースが少ないためか、シングルルームには格安プランを設定するようです。ホテル自体のサイトで、１か月以上前に予約しました。毎年あるかはわかりませんが、チェックしてみては。

ホテルの朝食です。バイキング式で、種類がとても豊富です。一人でめんどうくさいうえに、気軽に入れる店でもかなりの値段になるので、昼、夜は記憶にないような食事ばかり。この朝食が一番の栄養源でした。

ホテルの朝食２。手前にあるニシンの酢漬けがお気に入りでした。こんなリッチな朝食ですが、さすがに５日くらい続くとあきました。だいたい、チーズや肉類があまり得意じゃない……。食事はアジアに軍配！

ああ、米だ！　港の近くの屋台で、迷わず頼んだサーモンのパエリヤ。テーブルにつくと、隣のおばさんはシンガポールから来たそうだ。その奥には日本人と思われる女の子。気がつけば東洋人３人。やはり米の威力はすごいのだ。

かわいい！　中央バスターミナルのゲートの表示。こんなちょっとしたところに、気のきいたデザインが施されているのです。

普通といえば普通なのですが、なんとなく目を引いた建物。Architectual Map Guidで見たら、Ruoholahti　Waterfrontという1991年から2001年にかけてのプロジェクトの建物のひとつでした。

上の建物の別の面です。

フィンランドといえば図書館が充実していることで有名。そこで、文字はまったくわからないものの、公立図書館に入ってみました（実はトイレを借りたかったのが直接の理由）。子どもの本のコーナーは、なかなかいい感じ。でも、日本の図書館もこの程度にはがんばっているな、とも思いました。

セウラサーリの野外民族村です。わたしが行ったときは改修をひかえて公開していない建物が多かったです。今は、もっと充実していることでしょう。英語のガイドツアー（日に何回かあるようです）が独り占め状態だったので、この教会の屋根はもちをよくするためにタールが塗ってあるとか、教会の席はお金持ちかどうかで分けられているとか、そんな知識はいっぱい身に着きました。

これはヘルシンキ市内の1920年代に建てられた木造住宅。都市計画で周辺に似た感じの建物が並びます。はしごは雪下ろし用でしょうか？

キアズマの入り口。チケットの代わりにもらうシールをみんなここに貼って帰るようです。

キアズマのカフェにあった子ども用のいす。おしゃれです。もう少し小さかったら座りたかった……。ちなみに表紙の写真は、キアズマのカフェ。

こういうディテールのデザインに弱い。控えめな「ちょっとした工夫」って感じがいいです。

中央駅のそばにある植物園。散歩するのに気持ちのいい場所でした。奥には電車が見えます。あの寒さの中でも満開なことにびっくり。色の感じがあわくてアジアとは違ったテイストです。

Valtteriのフリーマーケット。本当に庶民のフリマです。楽しい！　すがさわかよさんの「北欧トラベルダイアリー」（http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309224824）を見て、やってきました。この本、わたしのツボを見事におさえてくれてます。絵もかわいいし、情報も確かだし、女性には特にご一読をおすすめします。

こちらはもうちょっと有名なヒエタラハティのフリーマーケット。値段もちょっと高め。雨が降ると、やらないみたいです。

フリマでゲットしたおみやげ。奥のバスケットは確か10ユーロ、天使の飾りは２つで２ユーロ、アラビアの食器は10ユーロ、ロシア柄のスカーフはデッドストックみたいで、10枚くらいまとめ買い。1枚0.5ユーロでした。手前は手作りのペンケースで、２つで４ユーロにしてもらいました。物価の高い北欧、ぜひフリマでいものを見つけてください！

港の横のマーケットで売っていたエプロンドレス。日本で着るのはきびしそうだけど、並んでいるのを見ると、楽しい。

動物虐待?!　鍛冶屋の像だそうです。こんなに留まられたら、いらいらしてガツンとたたいてしまいそうですよね。

夜9時過ぎの風景です。むか〜しＮＨＫでやっていた５分間番組「名曲アルバム」に出てきそうな風景です。
夏の北欧はやはり、遅くまで歩きまわれるからお得です。