【ビーバー街道編】…カナディアン・ロッキー《６》

2006/06/24 - 2006/07/04

ジャスパーからバンクーバーまでのビーバー街道は、山を越える度荒々しい岩が現れたり、牧草地だったり、深い谷の合間を走ったりで1日中めまぐるしく変わる風景に感動の連続でした。単なる移動日に終わらず、間違いなく今回のカナダ旅行のハイライトのひとつでした。撮った写真を改めて見ると自然のスケールの大きさがイマイチ伝わりきれていませんが、実際は10倍増しぐらいにきれいなところ、ということでご覧ください。

第１０日目：バンクーバーへ向けて移動日　（カナダドライブのハイライト！）
R16経由でロブソン山へ　(ムース、グレイウルフ)＝R5＝ブルーリバー　Blue River　(ブラックベア)＝カムループス　Kamloops＝R97＝キャッシュクリーク　Cashe Creek＝R99＝リルエット　Lillooet＝ペンバートン　Penberton＝ウィスラー　Whistler＝スコミッシュ　Squamish＝ホースシュー湾　Horseshoe Bay＝バンクーバー　Vancouver
【グランビル･アイランド　(バンクーバー)編】《７》参照　http://4travel.jp/traveler/muffin/album/10080587/

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＊Muffin印のカナダGoogle Map＊
http://maps.google.co.jp/maps/ms?ie=UTF8&hl=ja&msa=0&msid=104554898096493303052.00044b511177fab8f1865&ll=51.271633,-120.437514&spn=6.420055,19.050293&t=h&z=6

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カナディアン･ロッキー11日間の旅　【目次】《０》
http://4travel.jp/traveler/muffin/album/10080586/

エリア カナダ

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: レンタカー
• 航空会社: エアカナダ

ビーバー街道

ジャスパーからバンクーバーへはカムループスよりそのままR5で南下した方が近道だが、キャッシュクリーク、ウィスラーを経由する道はシーニックドライブルートとして有名なのでそちらを選択。

ロブソン山からカムループスまでは緩慢な眺めだったが、カムループスに一泊する余裕があれば途中のウェルズ・グレイ州立公園内の滝や氷河湖が素晴らしいようなのでもっと楽しかったかもしれない。
カムループスから先の道は数分毎に全く違った風景を通り過ぎて感動の連続だった。カムループスのビジターセンターでこのルート上の村や名所の詳細についてのパンフレット(Kamloops To Whistler:On Route)を配布しているので、行かれる方は是非入手されるといい。

ジャスパーからR16を西にロブソン山へ

8：00ジャスパー出発。早朝のR16はひっそりとしていて車もあまりすれ違わない。路肩に停車して遠くの何かを見ている人がいたので尋ねたら、道の反対にムースの屍骸がありそれを草むらから狙っているGray Wolfがいるという。目を凝らして見てみるとオオカミがこちらを向いていた。獲物を狙う獣というよりは意外と可愛い顔をしていた。

観光案内所 (マウント ロブソン州立公園) 散歩・街歩き

Jasper Lakeあたりの草原にムースが

メスのムースだろう。道路から見ているとだんだん近づいてくる。
マウント・ロブソン州立公園はジャスパーよりさらに自然のままの風情で、今度来る機会があったら是非ここを拠点に歩き回りたいと思った。

興味津々のムース

Brule Lake

ロブソン山　Mt. Robson

ビジターセンターから見たカナディアン・ロッキー最高峰のロブソン山。

9：00　マウント・ロブソン州立公園のビジターセンター

こちらで昼食のBLT

ビジターセンターに併設するカフェで朝食。山小屋風の新しい建物。他にFried Mushroomを頼んだが、いろいろなキノコ類をソテーしたものでこれも美味。カフェ内にはハイキングにでかける日本人女性のグループがいた。ここで歩くのは気持ち良いだろう。

R16からR5をカムループス方面へ

ビジターセンターから10分ぐらいのジャンクションでR5に入る。

Blue Riverの手前でブラックベアに会う

道のすぐ脇で草を食べている熊をしばらく見る。
Blue Riverはウェルズ・グレイ州立公園 Wells Gray P.P.への入り口にあたり、大きなビジターセンターがある。

12：00　小さなAgolaの町

モーテル、ガソリンスタンド、レストランの3軒のみの小さな町を通過

12：40　Clear Waterの町

1：30　Barriere

大きな製材所があった。ここから材木を運び出すトラックは巨大でよくカーブが曲がりきれるものだと感心。

干草のロールが転がっている。巨大なコルクのよう。
外は40度の暑さだった。

2：00　Bayleigh

数時間ぶりに信号のある交差点に到着

2：20　カムループス　ダウンタウン　Kamloops

メインストリートに店が集中する小さな町だった。ビジターセンターがある郊外の方に住宅街が広がっていて、生活者用の大型モールもそちらにあった。
猛暑のためか歩いている人も少なく、カフェのテラス席も使われていない。

カムループスの情報
http://www.bcadventure.com/adventure/explore/high_country/cities/kamloops.htm

観光案内所 (カムループス) 散歩・街歩き

カムループス郊外には住宅が密集している

カムループス　ビジターセンター

こちらで是非ドライブコースのパンフレットを。

さあ、シーニックドライブの始まり！

まず、乾ききった平野を通り過ぎる

この日の暑さとあいまって砂漠に来たのではないかと思うような風景だった。

3：10　カムループス湖　Kamloops Lake

Savona

カムループス湖に面する小さな村でかつてはここからトンプソン川への蒸気船が出ていた。

3：20　Juniper Beach

川辺のビーチ

3：35　Cashe Creek着

この辺では大きい町だ。ここでガソリンを給油。クレジットカードを使ったらどういうわけかフランス系と読み取ったようでフランス語のレシートが出てきてスタンドのおばちゃんに大笑いされる。カナダではどんな表示もバイリンガルだが、こういう機械の読み取りも自動的に言語を分けているのか。外は40度、でも前の週は50度だったそうだ。

Cashe Creekを出てすぐR97からR99に入る。Sea to Sky Highwayの始まりだ。

景色は一変し緑が多くなってきた。ここからまた標高が高くなっていく。

4：00　マーブル・キャニオン州立公園　Marble Canyon P.P.

石灰岩の崖と蒼い湖のコントラストが美しい場所だった。カヌーやフィッシング、スキューバーダイビングが出来る地としても知られているらしい。湖畔にはピクニックテーブルが置かれ、猛暑の中ランチを食べる人たちも結構いた。

マーブル渓谷 山・渓谷

クラウン湖　Crown Lake

山に巻きつくように走る列車

ジャスパーから列車でバンクーバーに向かうとここを通るのだろうか？

深い渓谷を隔てて村が

まるでアルプスの少女ハイジかジブリに出てくるような村で、谷の向こうの人たちはどんな生活を送っているのだろうかと想像する（もちろん今は向こう側からもハイウェイに出る道があるはずだが）

周りの山は険しく谷も深くなってきた

4：40　リルエット　Lillooet

おとぎ話に出てくるような町だ。人口は3000人弱でかつてはゴールドラッシュで沸き、今はフィッシングや乗馬、ハイキングに訪れる人で賑わっている。町の中心地にはホテルやモーテルがいくつか見られた。また翡翠の産地なので、翡翠を扱うジュエリーショップもあった。

リルエット　ダウンタウン

リルエット鉄道駅

リルエットを過ぎると深い山の谷間を走り、このドライブルート最高の景色が続く

トンプソン川の上流に向かってルートはすすむ

Lillooet Lake

6：00　カリー山　Mt.Currie

人口200人ほどの小さな村を通過

6：20　ペンバートン　Pemberton

しばらくぶりに大きな町に出てきた。大型のモーテルやガソリンスタンド、ファーストフード店が並ぶ。

6：45　ウィスラー　Whistler

山の中から突然現れたディズニーランドのような町に驚いた。冬にウィンタースポーツで訪れた時は閉ざされた空間でいろいろ遊べて楽しいかもしれない。残念ながら全くスキーをしないのでここに来た記念に1時間ほど町をぶらぶらしてみる。
ドライブ中あまり多くの人を見なかったが、この町の中に全て集まっていたのかと思うほど混雑していた。

ウィスラー ビジターセンター 散歩・街歩き

8：00　再びバンクーバーへ向けて出発

Squamish

ウィスラーの近くの町で、近くの川からカヌーを抱えて帰ってくる人や垂直の壁を降りてくるクライマーなどアウトドアスポーツを楽しむ人たちで賑わう楽しそうなところだ。
20世紀の始めにもっと近代的な名前を付けた方が観光客も集まる、と一旦Newportという名前に変えられたが、住民は気に入らず数年後の投票でふたたびSquamishの名に戻ったそう。日本でも今地名がどんどん変えられているが新しい名に馴染めない人も多いだろう。

スコーミッシュ観光案内所 散歩・街歩き

この垂直の絶壁に登るクライマーが多く見られた

8：15　Britannia Beach付近

バンクーバーも近づき渋滞し始めた。

Furry Creek付近

Lions Bay付近

8：45　Horseshoe Bay

9：00　バンクーバー着！
（実は時差で8：00だった）

12時間以上のドライブも目まぐるしく変わる風景と寄り道で全く疲れなかった。今夜の宿グランビル・アイランドへ直行。次の日は2：00の便でそれほど時間も無く、いろいろ少しずつ見るよりはグランビル・アイランドだけを楽しもう、ということでバンクーバー市内は全く見なかった。ここからの遠景がバンクーバーの滞在記念である。

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【グランビル･アイランド　(バンクーバー)編】《７》へ続く　
http://4travel.jp/traveler/muffin/album/10080587/
　

バンクーバー観光案内所 散歩・街歩き

この旅行記へのコメント （2）

• 4nobuさん 2006/07/27 09:59:34

  ビーバー街道は素敵

  Muffinさんはじめまして。
  私たちもハイキング好きです。
  昨秋カナディアンロッキーをハイクしました。ただMuffinさんのようには天候に恵まれず、またシーズンオフで歩けなかったところが多かった（特にマリーン湖が残念）のですが、あなたのこの記事で楽しめました。
  私たちはジャスパーでドライブをやめたのですがビーバー街道が素敵なんですね。情報収集不足でした。次回はこのルートを取りましょう。有難うございました。
  http://4travel.jp/traveler/4nobu/album
  にカナダ旅記事がありますので良ければ見てやってください。

  Muffinさん からの返信 2006/07/28 00:33:13

  RE: ビーバー街道は素敵

  4nobuさん
  
  カナダの旅行記を拝見させていただきました。写真が素晴らしいですね！同じ場所から撮られている写真も私のものとは全く違っていて、自分でもこんな風に撮れたらいいのに…と思いました。まだ見たことの無い雪化粧の山も見せていただいて、臨場感溢れる写真なのでまるで自分がその場に立っているような気分です。
  
  私が見た動物も冬毛になると随分違うものですね。あっ、ジャスパーのいっぱい座っているのはビッグホーンシープではないでしょうか。あんなに立派な角をもっているのは見れませんでした。
  
  プレイン・オブ・シックス・グレイシャーも行きたかったところですが、写真で楽しませていただきました。
  
  解説がとても丁寧に書かれていて、山の地形の名称など随分勉強させていただきました。自分で旅行記を書いているとき、語彙の無さにいつも悩まされます。いろいろなホテルの感想も同感です。
  
  オランダまで読ませていただきました。スイスも楽しみです。
  ありがとうございました。
  
  Muffin