2010/03/22 - 2010/03/22
297位(同エリア1787件中)
みにくまさん
造幣博物館(ぞうへいはくぶつかん)は、大阪府大阪市北区の造幣局本局構内にある博物館。1969年に開館した。
造幣博物館重厚な煉瓦造の建物は1911年(明治44年)築の旧造幣局火力発電所の施設を再生利用したものである。
館内は4つの部屋に分かれており、それぞれの部屋に大判・小判・丁銀・貿易銀・皇朝十二銭など日本の貨幣を中心に、外国貨幣や勲章・メダル・工芸品など約4000点を展示し、貨幣の歴史を紹介している。
◎ 造幣博物館 (旧造幣局火力発電所)
所在地 大阪市北区天満1−1−79
電話番号 06−6351−5361
見学時間 9:00〜16:45(入館は16時まで)
見学日 月曜〜金曜(祝日・年末年始を除く)
この他、都合により臨時休館・特別開館する場合がある。
見学料 無料
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造幣博物館
普段の土日祝は休館日なのですが、この3連休だけは開館していました。
見学するにはこの門の左手、造幣局の正門詰所で手続きをします。 -
造幣博物館
手続きが終わると、こんなバッチを貸してもらえるので、これをどこか分かるところに付けておきます。 -
造幣博物館
造幣局というと「桜の通り抜け」が有名。
もう今年のスケジュールが発表されていたので紹介しておきます。
◎ 桜の通り抜け
開催日時 平成22年4月14日〜4月20日
時間 平日 10:00〜21:00
土日 9:00〜21:00
日没後にはライトアップあり -
造幣博物館
他の桜はまだほとんど咲いていませんが、1本の枝垂れ桜はもう満開になっていました。
桜の通り抜けの時はこの木はいつも枯れてしまっているんですよ〜。でもやっと咲いている時に見ることができました(*^_^*) -
造幣博物館
枝垂れ桜 -
造幣博物館
枝垂れ桜 -
造幣博物館
枝垂れ桜 -
造幣博物館
桜の通り抜けの時は、この博物館は休館になります。 -
大時計
1876(明治9)年製
工作方技師大野規周が、1876(明治9)年6月に制作したものです。
当時の金銀貨幣工場の正面に取り付けられていたもので、局内に時刻を知らせていました。
1998(平成10)年1月に修理を行い、明治の昔そのままに刻を告げる鐘の音を響かせるようにしました。 -
レンガ
このレンガは、1911(明治44)年に建てられた火力発電所(現博物館)の建築材に使用されていたもので、明治期の近代化を進めた遺産のひとつとして保存しています。 -
造幣博物館
◎ 2階展示室
創業当時使われていたガス燈、天秤など局内で製作したものをはじめ、見本貨幣・極印、お雇い外国人に関する資料及び当時日本で最初に使われた、ヘボン式和英辞典などを展示しています。
さらに、模型と照明が連動した映像による造幣局の歴史及び造幣事業の紹介、千両箱や貨幣袋の重さを体験するコーナー、本物の金塊・銀塊に触れるコーナーやパズルチャレンジコーナーもあります。
また、造幣局の勲章の製造技術を生かして製造された金属工芸品、東京及び長野オリンピック入賞メダル、国民栄誉賞盾などの展示、貨幣と勲章の製造工程を実物やパネルを使ってわかりやすく説明しています。 -
造幣博物館
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日本帝国大坂造幣局
マンチニの絵(造幣寮全景図)
イタリア人マンチニが1873(明治6)年2月に描いたものです。 -
硫酸ソーダその他工業製品製造設備の模型
1872(明治5)年〜1885(明治18)年
創業当時の造幣寮では金銀の分離精製や貨幣円形の洗浄に多量の硫酸を必要とし、これを自給するため1872(明治5)年イギリス人の硫酸製造技師フィンチや鉛職工を雇い入れ、硫酸製造所を開設し、硫酸の製造を開始しました。
模型のソーダ塩、粗製ソーダ、硫酸ソーダ製造設備は、当時化学の大家と仰がれた宇都宮三郎の設計・監督により製作されたものです。 -
硫酸ソーダその他工業製品製造設備の模型
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自動天秤
金貨幣を製造していた時、1枚ずつこの天秤で重さを量り、正(正しい目方のもの)・重(重すぎるもの)・軽(軽すぎるもの)に自動的に選別する機械で、「正」の円形だけが次の圧印工程へ運ばれ、他の円形は溶解されました。
この天秤は、昭和の初期まで使用されていました。 -
我が国最古のガス燈
このガス燈は、1871(明治4)年の創業当時、構内や附近の街路に立てられた65基あった屋外照明用のガス燈のひとつで、その明るさは当時、ろうそくや行灯の灯りしか知らなかった大坂の人々を驚かせました。
このほか工場や宿舎用の室内照明用として621基が設置されていました(合計686基)。 -
天秤
工作方技師大野規周が1876(明治9)年に製作したもので、金貨など製造された貨幣の重さをはかるのに使用されました。
この形式の天秤は、現在でも製造貨幣大試験で使用されています。 -
手廻し計数器
工作方技師大野規周が1870(明治3)年に製作したもので、一回転で24枚数えることができ、金貨・銀貨・銅貨の計数に使われました。 -
試作貨幣(加納夏雄作)
貨幣制度が確立するまでに作られた手彫りの試作品です。 -
圧印機模型
貨幣の表・裏の模様を同時にプレスするため使用していた圧印機の模型です(縮尺1/5)。
1873(明治5)年に、ドイツ・ユロル社から購入した大型圧印機で、1分間に60枚の貨幣ができた。
(現物は屋外で展示中) -
縮彫機
貨幣やメダルの製造に欠かすことのできない極印、種印の製造は、彫刻所で加納夏雄とその門下の手作業によって直接タガネで彫られて作られていましたが、1904(明治37)年にフランス・ジャンビエ社から縮彫機を初めて購入したことによって、種印の製造に一大変革をもたらしました。
この機械は、図案などの平面拡大に用いるパンタグラフの原理を応用し、動力によって自動的に作業するようにしたもので、この原理を利用して、図案を基にして作られた石膏型から鋼鉄に精巧な模様を写し取った種印と呼ばれるものを作り、この種印をもとに極印を作ります。
当初は賞牌の種印製作に使用されていましたが、貨幣の種印製造に縮彫機が使用されたのは、1918(大正7)年に製造された50銭銀貨幣、未発行貨幣が最初です。
この縮彫機は、1925(大正14)年に購入した機械です。 -
図案・縮彫原版・種印
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イギリス製天秤
明治初期、試験分析に使用した試金天秤(オルトリング社製、重量2g・感量1/10mg)です。 -
国民栄誉賞
長谷川町子殿(さざえさん作者)
国民栄誉賞は、広く国民に敬愛され、社会に明るい希望を与えることに顕著な業績のあった人に対し、国が栄誉を讃えるため贈る賞として、1977(昭和52)年に政府が創設しました。 -
東京オリンピック夏季大会入賞メダル
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東京オリンピック夏季大会入賞メダル
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金塊・銀塊
金塊は15911.9g
1g=3402円(2010年3月24日15時現在)
つまりこの塊1個が、5413万2283円!
実際にこの金塊・銀塊は、穴から手を伸ばして触ることができます。 -
造幣博物館 ご来館記念
2010年3月22日 -
3階展示室
古代に作られた中国貨幣(貝貨、刀幣、馬蹄銀など)をはじめ、わが国の貨幣、富本銭・和同開珎や皇朝十二銭、豊臣・徳川時代の大判・小判や丁銀、地方貨など、また、明治の金・銀貨幣をはじめ現在流通している貨幣・記念貨幣や世界各国のさまざまな貨幣を展示しています。 -
3階展示室 〜貨幣の歴史〜
刀幣
春秋、戦国時代に生活工具の刀削(木札に書いた誤字を削る為に用いた刀)より変化した刀幣が作られる様になりました。 -
3階展示室 〜貨幣の歴史〜
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3階展示室 〜貨幣の歴史〜
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3階展示室 〜貨幣の歴史〜
富本銭(ふほんせん)
富本銭(ふほんせん)/富夲銭(ふとうせん)は、683年頃に日本でつくられた銭貨である。708年に発行された和同開珎より年代は古く、日本で最初の貨幣とされる。
この貨幣が実際に流通したのか、たんなる厭勝銭(まじない用に使われる銭)として使われたに留まったかについては学説が分かれている。 -
3階展示室 〜貨幣の歴史〜
洪武通宝 1368年
永楽通宝 1408(永楽6)年 -
3階展示室 〜貨幣の歴史〜
皇朝十二銭
708(和銅元)年に日本政府は和同開珎を鋳造しました。この鋳造から250年の間に、万年通宝などの銅貨幣11種類が誕生しました。このうちの銅貨幣を称して、皇朝十二銭と呼んでいます。 -
3階展示室 〜貨幣の歴史〜
石州御公用切銀(せきしゅうごくようきりぎん) -
3階展示室 〜貨幣の歴史〜
法馬金(分銅金)
法馬金は分銅の形をしており、豊臣秀吉が最初に鋳造し、徳川幕府においても造られました。
大判1000枚で造られた千枚分銅金(約165kg)、大判2000枚で造られた二千枚分銅金(約330kg)の「大法馬金」と、重さ375gの「小法馬金」とがあります。
この大法馬金には「行軍守城用勿作尋常費(戦費意外に用いるなという意味)」の文字が鋳込まれ、あくまでも非常用・軍事用に備蓄されたもので、展示の大法馬金は、徳川時代の鋳造の拓本記録を、また小法馬金は現存のものを基にした模造品です。 -
3階展示室 〜貨幣の歴史〜
砂金
砂金(さきん・沙金)とは、砂状に細粒化した自然金のこと。 -
3階展示室 〜貨幣の歴史〜
ガラスにはめ込んだ貨幣を発光ダイオード(LED)で照らし、展示品を表裏両面から美しく見ることができる立体展示を採用し、展示方法を新しくしました。 -
天正長大判
1589(天正17)年 安土桃山時代
長さ17.5cm、幅10.2cmもある世界最大級の金貨として知られている。 -
天正菱大判
1691(天正19)年 安土桃山時代
量目 166.6g
品位 金 740/1000
天正菱大判は、豊臣秀吉が足利将軍家お抱えの彫金師後藤家に命じてつくらせた最初の大判で、金の品位も高く最も豪華な金貨と言われている。
現存数はわずか5〜6枚と言われており、価格評価困難(1億円以上)の代物である。
大判の上下に菱形の桐極印があるので、菱大判と呼ばれています。 -
竹流金
1580年代 安土桃山時代
量目 98.6g
品位 金 730/1000
永禄、天正の頃から豪族・大名達が、軍資金として備蓄したり恩賞用としたもので、竹のような形の鋳型に流し込んで造られたとみられます。
昭和10年大阪淀川から発見されたもので、大坂城落城の際の遺物とされています。 -
菊桐金錠
1580年代 安土桃山時代
量目 164g
品位 金 730/1000 -
慶長笹書大判
1601(慶長6)年
この大判の特徴は、花押(下の部分)が笹の葉のように書く「笹書き」と呼ばれる書体で書かれたもので、鋳造枚数は不明です。
花押は、大判座長官5代目後藤徳乗の弟長乗の墨書きで、家康のために最初に造ったのではないかといわれています。
量目 44匁(165g)
品位 金 672/1000
含有金量 110.8g
推定時価 4500万円 -
慶長大判
1601(慶長6)年
徳川家康は、この大判を約16000枚造りましたが、おそらく関ヶ原の戦の恩賞に、家康から手渡したものと伝えられています。
山吹色のいかにも手作りらしい槌目の美しさ、達筆な花押のこの大判は、農民・町人達には一生涯、手にすることができなかったと思われます。
量目 43.85匁(164g)
品位 金 671/1000
含有金量 110g
推定時価 3500万円 -
元禄大判
1695(元禄8)年
最も完成された美しい大判で、元禄文化の華やかさが窺われ、造られた枚数は約31700枚ですが、残っている枚数が極めて少ない貴重な大判です。
また、この大判の大きな特徴は、裏に年代印「元」が打たれていることで、他の大判にはないものです。
量目 44匁(165g)
品位 521/1000
含有金量 86.0g
推定時価 5000万円 -
享保大判
1725(享保10)年
8代将軍吉宗の頃に、小判とともに貨幣の質を「慶長」の昔に戻すという目的で造られ、慶長金によく似ています。
品位は慶長大判より良質で、112年間にわたり造られた枚数は約8500枚ですが、墨書きは12代寿乗から17代典乗までのものがあります。
量目 44.1匁(165.4g)
品位 金 676/1000
含有金量 111.8g
推定時価 700万円 -
天保大判
1838(天保9)年
天保時代には海外に多数の金貨が流出し、大判が少なくなり不便が生じたため、この大判を造りました。
享保大判と比べると「花押」を異にするだけで、ほとんど区別できないほどよく似ていて、約1880枚造られましたが、残っている枚数が非常に少なく江戸時代に造られた大判中、最も高く評価されている貴重な大判です。
量目 44.1匁(165.4g)
品位 金 674/1000
含有金量 111.5g
推定時価 1000万円 -
万延大判
1860(万延元)年
大判の伝統を破った小型の大判です。
金の品位は、歴代大判に比べ半分近くに低下していますが、色揚げ技術の進歩により、表面の黄金色は歴代大判と比べても、遜色のない出来上がりの大判で、約17000枚造られました。
この大判の特徴は、ござ目たがね打ちと、のし目打ちの2種類があります。
量目 30.1匁(112.8g)
品位 金 363/1000
含有金量 41g
推定時価 300万円 -
大判の展示テーブル
大判の下に★印が付いており、それがおおよその推定時価を示しています。
★大=1000万円
★中=500万円
★小=100万円 -
小判・二分金など
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万延小判(雛小判)
量目 3.3g
品位 573/1000
含有金量 1.9g -
天保五両判
1837(天保8)年 江戸時代
量目33.75g
品位 金 842/1000 -
試作五両判
1837(天保8)年頃
量目 34.2g
品位 不明
★ 当館のみ所蔵の試鋳貨 ★
天保五両判の形式が決まるまでに、金座で試作されたものです。
裏面の年代印は、正式の”保”印ではなく”天”の字の極印が打たれ、表・裏の各極印は正式判よりやや小さく、左下の小極印は”大吉”になっています。
上の流通貨として鋳造された「天保五両判」と見比べて下さい。
流通貨には”保”印が打刻されています。 -
小判模型(極印打ち)
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天秤と分銅
江戸時代
丁銀や豆板銀などの重さを測るのに両替商で使っていました。 -
江戸時代の貨幣制度
一両=4分=16朱=4000文 -
4000文
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各種コインの展示室
こちらも展示方法が変わったようです。 -
世界初のピラミッドコイン
ツタンカーメン展覧会記念 金貨三種貨幣セット 2008年
マン島 -
イエス・キリストと12使徒
2007(平成19)年 イベリア共和国
100ドル・13種銀貨・パズル型コイン
総重量1kg -
イエス・キリストと12使徒
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地方自治法施行60周年記念1000円銀貨幣(カラーコイン)
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造幣博物館特別展
「桜の通り抜け回顧展」
開催期間 平成22年3月18日〜31日
土日祝 休館
桜の通り抜け期間は休館
開館時間 9:00〜16:45
入館料 無料 -
今年の花
2010年の今年の花は「都錦(みやこにしき)」です。
都錦は、京都御所に元々あった桜とされ、花は淡桃白色で、花弁数は20枚程度です。
通り抜け通路に3本あります。
2010年の「桜の通り抜け」は、
4月14日(水)〜20日(火)です。 -
平成22年度販売予定メダル
販売価格 5000円
材質 丹銅製 -
平成22年度販売予定メダル
2010 都錦 -
造幣博物館
造幣局は、あまりにも桜の通り抜けが有名すぎて、造幣博物館の存在が霞んでしまっていますが、どうでしょう、けっこう見どころも多く、好きな人には何時間でもいられてしまう、楽しい空間ではないでしょうか。
問題はこの博物館、土日祝がお休みだってことで、平日の早い時間しか開館していないんです。
これだから、仕事のある人はなかなか行けなく、中で何が展示されているのか、知らない人が多いのではないでしょうか。
私は今回、年に何回かしかない土日祝の開館日に、ちょうど行くことができましたが、なかなかこんなチャンスは無いです。
写真はごく一部を除いて自由に撮ることができます。
でも珍しいからって、展示品を片っ端から撮っていくと、写真のメモリーがいくらあっても足りなくなりそうです。
今回の旅行記に掲載した写真は、展示品のごく一部です。写真撮影禁止の勲章など、他にも珍しいものがたくさんありましたので、機会があったら是非行ってみて下さい。
◎ おしまい
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この旅行記へのコメント (2)
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- goodspeedさん 2010/03/24 01:38:00
- 懐かしいです
- こんばんは〜 goodspeedです
造幣博物館懐かしいです。と言っても私が行ったのは小学校の社会見学
ですから相当?前なんですけどね
去年でしたっけリニューアルされたの?
向かいの泉布館は子供の美術展で何回か行ったんですけど
今年は桜早いんでしょうか?たのしみですね
それではこの辺で〜
- みにくまさん からの返信 2010/03/24 12:02:43
- RE: 懐かしいです
goodspeedさん、こんにちは〜。
造幣博物館は、社会見学として、貨幣の歴史を知る上でとても良い施設ですね。
社会人にとっては、平日の昼間のみ、という開館条件の厳しさから、行きたくてもなかなか行けない施設で、私もやっと行くことができました。
あら、ここリニューアルしているんですかー。
もしかしたら、展示室の照明にLEDが使われていて、綺麗だったかも。
同じ日に泉布館も行ってきました〜。というよりも、この日は泉布館が目的で、たまたま開いていた造幣博物館についでに行ったというのが正直なところです。
今年は桜はやそうですね。
今週末くらいから忙しくなりそうです。
では〜(^O^)/
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