トスカーナ小さな村めぐり　グレーべ・イン・キャンティ編

2004/11/13 - 2004/11/13

こんにちは。フィレンツェの山奥に住んでいるchihoです。
フィエーゾレ以外、余り知られていないトスカーナの近郊の小さな村々を少しずつ紹介できたらと思います。
先週は家族でキャンティ地方をドライブしました。写真はフィレンツェから車で３０分ほど行った小さな村グレーべ・イン・キャンティです。
広場が１つしかない典型的なトスカーナの小さな村ですが。見所が一杯でした。写真はこの村の出身者であった有名な船乗りベラッツァーノの像です。村の雑貨屋の店主曰く、ニューヨークにもこの人物にちなんだベラッツァーノ橋というのがあり、ニューヨークマラソンの出発点だそうです（知らなかった〜）。

エリア フィレンツェ(イタリア)

これはグレーベ・イン・キャンティの広場、PIAZZA MATTEOTTI。この周りには、お城が沢山残っているのですが、紀元後１０００年頃、それまで独立したお城の中で生活していた領主達が、出会いの場を作ろうと始めたのが、この広場で今も行われている土曜市だそうです（村の雑貨店主談）。毎週土曜日の午前中には村の外から野菜やチーズを売りに来る農家の屋台や家庭用品を並べた屋台で賑わいます。

村のリネン屋さんで見つけたワッフル地のキッチンタオル。フィレンツェのお洒落なリネン屋さんにあるような洗練されたデザインのものはありませんが、メーター売りの生地を買うなら絶対お薦め。安いです。

広場に面した建物は、一階が店舗、二階以上が住居になっていて、アーケードの上は２階のバルコニーとして利用されています。
春、夏は色とりどりのお花で飾られてとっても綺麗ですよ。
中央の看板が見えているお店は老舗肉屋のファロルニです。

有名な肉屋ファロルニは創業なんと１７００年（！）。絶滅寸前だったトスカーナ原産のチンタ豚（maiale di cinta senese)養豚の復興に貢献したそうです。中に入ると肉、肉、肉、サラミ、ハムのオンパレード。すごいです。イノシシのサラミも売っています。

広場の突き当たり、奥の左手にある額縁屋さんの店先で、１９２０年代のイタリア・ツーリング・クラブの表紙復刻版のポスターを見つけました。額縁なしで、ポスターのみだと、一枚１０ユーロ、３枚買うと各８ユーロ。キャンティ・ワインを題材にしたものもあり、なかなかレトロで味があります。

こんな小さな広場に４軒も美味しいレストランが軒を並べています。その中の、NERBONEでは、この村に住む豚の丸焼き（porchetta）名人が作って卸しているポルケッタを出してくれます。とってもジューシーで美味しかったですよ。マンジャンド・マンジャンドというレストランも美味しいです。

小さな村なのに見所いっぱい。一年中住んでいる住民が多いので、冬に行っても賑やかです。今度は、土曜市を見てみたいなと思いました。