2013/02/05 - 2013/02/12
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ヘラヤガラさん
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1年ぶりのニューヨーク。今回もメトロポリタン(MET)オペラ、ミュージカル、美術館、博物館をできるだけ回ろうというスケジュール。メインはオペラで、同じ週にアンナ・ネトレプコとディアナ・ダムラウが登場するこの週を狙った。
1日目/METオペラ「オリー侯爵」
2日目/METオペラ「愛の妙薬」
3日目/オペラ休演日。アメリカ・スペイン協会(美術館)、ノイ エ・ギャラリー
4日目/METオペラ「リゴレット」
5日目/ミュージカル「スパイダーマン」、METオペラ「カルメン」
6日目/モーガン・ライブラリー&ミュージアム
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 2.5
- ショッピング
- 3.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩
- 航空会社
- JAL
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
1日目/METオペラ「オリー侯爵」
昼過ぎにホテルへチェックイン。そのまま一睡もせずにリンカーンセンターへ。この日の公演はラッシュチケット(1枚20ドルの当日売り)ねらい。公演時間を間違えたため手に入れられず、当日券を購入。いわゆる天井桟敷なので、劇場のてっぺんからの観劇となる。とはいえ、舞台全体を見渡せることができ、音もちゃんと聞こえてきたので文句なし。襲ってくる眠気は薬で退治。
この演目は喜劇。これに限らず「セビリャの理髪師」「チェネレントレ」「コシ・ファン・トゥッテ」等々の喜劇には、日本人では演じきれない独特のユーモア感覚と味わいがある。
写真:METホールのチケットチェックから見た内部。正面階段下はバーカウンター -
2日目/METオペラ「愛の妙薬」
今回の旅行のメインの演目。「ボエーム」の日本公演でアンナ・ネトレプコの『ムゼッタのワルツ』を聴いて以来のファン。歌よし、顔よし、演技力抜群の当代一流のソプラノで、METで絶大な人気がある。彼女が登場するとMETでは拍手がわき起こり、日本の宝塚を連想させる。ところが今回は、幕が開いたときには彼女がすでに舞台でスタンバイ。今回は拍手なしでスタートか、と思ったら彼女が最初のフレーズを歌いだしたときに拍手が……。
この日はネモリーノ役のマシュー・ポレンザーニが、歌唱力抜群の「人知れぬ涙」(有名なアリア)を聞かせてくれ大喝采を受けていた。
公演チケットは日本でネット予約。チケットは、ネット受取とMETのチケットブース預けの二通りだが、後者を選択。写真のようなプリントアウトしたチケットがもらえるから。
MET場内の撮影は一応禁止。カメラを構えているところを見かけても、「NO」と声高にはいってこない。取り終わったところで「撮影しないで」と声をかけてくる。目を三角にして問い詰めるどこかの国とは余裕の違いを感じさせる。現地の人の話ではカーテンコールだけは撮影OKらしい。
写真:「愛の妙薬」のカーテンコール。右から2番目がアンナ・ネトレプコ
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ネットで予約、チケットブースで受け取ったチケット
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3日目/オペラ休演日。アメリカ・スペイン協会(美術館)、ノイエ・ギャラリー
今日はMETの休演日。週休二日制のようで毎週日曜日とウィークデイのどこかが休演日となる。
というわけで、午前はアメリカ・スペイン協会、午後はノイエ・ギャラリーに行くことした。アメリカ・スペイン協会は西157丁目。ハーレムのさらに先。地下鉄を降りたらマンハッタンとは明らかに違う雰囲気。アフリカ系とヒスパニックが住民の大半を占める地域のようだ。物価もマンハッタンに比べて安い。
かんじんの美術館は看板もなく、学校の一角になっていた。訪問者もなく、われわれ二人でほぼ貸切状態。入場料はただ。しかもゴヤ、ベラスケス、エル・グレコなどの名画をまじかで鑑賞できる。いい美術館見つけた!!!
午後は地下鉄110丁目から横断バスでノイエ・ギャラリーへ。元大富豪の邸宅に開館したこじんまりした美術館で、20世紀のドイツ、オーストリア美術が中心でクリムトの作品が有名である。また、一階にはウィーンのカフェをイメージしたカフェ・サバスキーがあり、ザッハトルテをはじめとしたウィーンのお菓子や、食事をとることもできるが、混雑も相当なもの。
写真:『黒衣のアルバ女公爵』 -
4日目/METオペラ「リゴレット」
昨日の夜の天気予報で、「明日はブリザード」との予報通り朝から雪。1月の東京の雪くらいの感じで、これをブリザードとは大げさなと思っていた。後でわかったことだが、マンハッタンではこの程度だったそうだが、東部と北部の周辺地域は大変な天候でブリザードが適切な表現だったとのこと。
この雪の中ニューヨークに住む友人が訪ねてきてくれた。本当はその友人とメトロポリタン美術館に行く予定だったが雪で断念。3時間かけて昼食をとるだけにした。
予約購入済みのMETオペラが休演になるのかどうかが心配になってきた。その友人の話では、ニューヨークの興行はちょっとやそっとでは休演になるとは聞いたことがないそうだ。過去の例でも休演したのは、同時多発テロのときと昨年のハリケーンだけとのこと。その通りで「リゴレット」は無事開演。開場に備えて歌劇場前の広場は雪上車がひっきりなしに雪かきをしていた。
今年はまだMETの会場係のおじさんとあいさつをかわしてないことが、ニューヨーク到着以来辞めてしまったのかなと気になっていたが、今日やっと会うことができ一安心。日本のお菓子をあげたら喜んでくれた。この人にはラッシュチケットの買い方で大変お世話になって、そのとき以来の顔なじみ。
新演出で物語の舞台はアメリカのラスベガス。通常の暗い舞台が華やいだ雰囲気になっていた。カーテンコールの舞台で垣間見えるが、第1幕の舞台はもっと華やかだった。 -
写真:ラスベガスらしさを出している舞台背景
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5日目午後/ミュージカル「スパイダーマン」
積雪で予定を変更して、ミュージカルのマチネー(土日の昼間の公演)に行くことにした。選んだ演目は「スパイダーマン」。タイムズスクエアのtktsで割引チケットを購入。売り場は、マチネー売り場と通常売り場とに窓口が分かれていた。マチネーの窓口に行って「見たい演目」をいえば、英語はそれだけでOKだったが、席種も確認したほうがよいのかも。手に入れた席は、日本でいうS席。確かに50%OFFになっていたが、オペラよりも高いとはトホホ?!。
筋はいたって簡単。映画のスパイダーマンと大差がない勧善懲悪の物語。劇場内のいたるところから現れたり、空間を飛び回ったりで子供たちには大人気の楽しめるミュージカルだった。あっちこっちからスパイダーマンが飛び出してくるので、歌手は一人だが数人の飛び回るだけが役の俳優がカバーしていた
写真:「スパイダーマン」の舞台の幕 -
5日目夜/METオペラ「カルメン」
昨日再会した劇場の係員が「今週の聞きものはこれ!!」、といっていたので期待が高まる。舞台装置、演出は2シーズン前の「カルメン」とまったく同じ。新演出にならない限り、舞台装置、演出は変えないのがMET方式なのかな? はたして結果は……。特筆するような「カルメン」ではなく、ちょっと残念。もっと低音部の凄みを聞かせてくれないと……。「やっぱりカルメンはマリア・カラスでなくっちゃ」との思いがますます強くなった。
写真:「カルメン」のカーテンコール -
6日目/モーガン・ライブラリー&ミュージアム
午前中はユニオンスクエアに出かけディスカウント通りとスーパー(トレーダー・ジョーズ)でおみやげ探し。
地下鉄14丁目駅からユニオンスクエアに向かう14丁目通りの両側に、食品、衣料、パーティグッズなどのディスカウント店が軒を連ねている。ロリポップキャンデーやガムやグミなどが1キログラムくらい袋詰めにされて6ドルほどで売られていた。パーティ好きのアメリカ人はこういう店でパーティ用の装飾品やお菓子やプレゼントを買ってパーティを開いているようだ。自宅で塾や音楽教室をやっている方で、子供たちにお土産を考えている方にはうってつけの詰め合わせである。
午後は36丁目のモーガン・ライブラリー&ミュージアムへ。ここも元大富豪の屋敷で、それが私設図書館、美術館となっている。日曜日の16:00以降は無料で入場できることもうれしい。35万点ともいわれる蔵書、ラファエロやレンブラントの絵画、楽譜等々が見られる。
写真:モーガンライブラリーの蔵書の一部と天井の装飾画 -
6日目/モーガン・ライブラリー&ミュージアム
写真:ベートーベンの自筆の楽譜。曲名は不明。そのほかにプッチーニの署名付きの楽譜もある -
6日目/モーガン・ライブラリー&ミュージアム
写真:グーテンベルクの印刷機で印刷された聖書 -
6日目/モーガン・ライブラリー&ミュージアム
帰路に見たエンパイア・ステートビルはライトアップされていた。
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