イタリア優勝に沸き立つ淮海中路

2006/07/10 - 2006/07/10

朝のフランス租界散歩・その２の取材（もう、ジャーナリスト気分なのだ！！）に行く途中の散歩道。
そこで見かけた、今日のこの日の、そして、朝のこの時間でなくては、見ることが出来なかったであろう様子をアップしました。
表紙の写真は朝５時４４分の淮海中路でごわす。

エリア 上海(中国)

朝の５時２８分です。
行列が出来ています。何か安売りが始まったんでしょうか・・・。
いや、違うんです、ココは瑞金二路にあります瑞金医院なんです。
なんで行列してるか・・・・いい先生に診てもらう為です。
いい先生には行列が出来るんです。普通の先生には行列が出来ません。この辺の庶民の、医者の選択意識ってのは非常に強いですね。人気がハッキリ分かれます。誰も診察者がつかない医者は可哀想です。中国は医者の世界も、厳しい競争世界なのです。

瑞金二路から永嘉路に入り、茂名南路に入りました。
ココは以前、花市場があったところです。花市場が入っていました建物は壊されてしまいました。その建物は解放前は、ドッグレースに使われていたスタジアムでした。
ココに、今後、何が出来るんでしょうか・・・。

茂名南路を北に行き、南昌路手前まで来ました。
横丁の牛乳売りです。
朝陽が当たって輝いています。

こちらも牛乳売りです。
上の牛乳売りの対面でやってます。
右側に淮海坊という小区への入り口があります。
この淮海坊は、昔は霞飛坊と言いまして由緒ある住宅地でした。
魯迅の奥さん家族も住んでいましたし、有名な作家・巴金も住んでいました。

茂名南路を更に北へ行きます。
並木のトンネルの中は、まだ暗いですが、向こうに光が見えます。
あそこが淮海中路ということです。

目の前が淮海中路です。
道の向こう右側にはCATHAY THEATREが見えますね。
国泰電影院です。
向こうからは山のような荷物を積んだリヤカーを引っ張る人が来ます。

さて、コレが６年ぶりに復活しました「電話をかける少女」です。
５月２７日に復活したらしいです。
この「電話をかける少女」の数奇な運命を記した書き込みが、この像のどこかにあるということで確認しに来たんですが、見つけられませんでした。
この像は３代目なんです。初代は９６年に強化プラスチック製のものでしたが、翌年壊されてしまったとか。２代目は９８年に置かれた青銅製のものです。この２代目は、私はハッキリ覚えています。その像も、２０００年のある日、突然なくなりました。当時言われましたのは不届きモノが根こそぎ取っ払ってスクラップで売ってしまったんだろう、ということでした。そして、この３代目・・・・６年間の間を置いて、今年の５月末に復活したと言うことです。
私が気になったのは、この３代目の少女がヘソ出しルックだということです。２代目も、そうだったのか、どうか・・・。初代に関しては９６年と言う１０年前のことですから、まさかヘソは・・・・・と思ってるんですが、それも定かではありません。

この像の説明書きを探していましたら、遠くのほうで、なにやら騒がしい声が・・・・

遠くに見えてきましたが、スグ分かりましたね。
ああ、そうか・・・・だろうな・・てな感じです。

先頭を行くのは、このバイクです。
イタリア国旗を持った４人組です。

カメラを向ける私のほうに向かって、ポーズをとってくれます。

一番手前の携帯を掛けてる人は、喜びを誰かに伝えてるのか、パレードやってるから出て来いよ、と呼びか掛けてるのか・・・。

赤い服上下の女性もカメラを向けています。

カメラを向けると、スグ手を上げてくれます。

後ろのほうは、やはり、すこし気が抜けていますね。

通り過ぎようとしていますが、このままでは、もったいないと思い、追いかけて行きました。

左手を上げてガッツポーズをしてる男性が手をつないでるのは中国人なんでしょう。

こちらの人もスグ手を上げてくれます。

この人も、反応してくれます。
それにしても、このでかいイタリア国旗、前々から用意していたんでしょうか・・・。
それとも、イタリア人は一家に一枚、必ず持ってるのか、どこへ行くにも持ち歩いてるのか・・・んなこたぁないですね。
やはり、ワールドカップに備えてイタリアから持ち込んだか、取り寄せたんでしょう。

それにしても、こんなに国旗があるとは・・・

右の後ろだけ見えてる黒い車には、中国人女性が乗っていまして、窓から体を出して「イタリー、イタリー！！」って叫んでました。
それに反応して、この４人は旗を持って追いかけて行きました。

ホントに嬉しそうです。
この連中、思うに、衡山路辺りのスポーツバーかなんかで決勝戦を見て、淮海中路に繰り出したんでしょう。当初から優勝したらパレードをしようと計画していたんでしょう。淮海中路から、どこへ行ったのか、南京路にも繰り出したのかもしれません、そして外灘へ・・・。

さて、こうやってイタリア連中が騒いでいた頃、フランス連中はどうしていたんだろう・・・・道端の電柱かなんかに、頭突きを食らわせていたのかもしれません。

パレードが通り過ぎたあとを清掃車が走ります。
もうスグ陝西南路との交差点です。

陝西南路を越えて、襄陽服飾礼品市場があったところを覗いてみました。
撤去作業の作業員達が朝飯を食っていました。

こちらは吉野家があったところです。
看板が取り払われ、もうスグ壊されるんでしょう

もうスグ汾陽路・東湖路との交差点です。
向こうに見えますのは東湖賓館です。
解放前の上海の裏社会ばかりでなく表社会も牛耳っていましたヤクザの大親分・杜月笙が住んでいたお屋敷です。
道路には朝陽で作られた私の影が映っています。

淮海中路を更に西へ行きます。
この建物は昔のベルギー領事館の建物です。
今は達芬奇集団という会社のビルになっています。達芬奇とはダ・ヴィンチのことなんでしょう。
ただ今５時５６分です。

このあと地下鉄１号線の・常熟路站に向かいました。
コレで「イタリア優勝に沸き立つ淮海中路」は終わりです。

この旅行記へのコメント （6）

• Tedさん 2006/12/16 16:48:35

  ここなのですね

  井上＠打浦橋＠上海さん
  
  ここですね。面影ありますね。
  吉野家の建物もなくなるのですね。
  
  貴重な経験できて良かったです。
  
  いまも、ここで買った（偽の）NorthFaceのジャンパー自宅で愛用しています。
  
  Ted
  

  井上＠打浦橋＠上海さん からの返信 2006/12/17 12:24:56

  RE: ここなのですね

  Tedさん、どうも。
  
  昨日も、あの辺りを散歩してきました。
  相変わらず、呼び込みさんは、いましたよ。
  
  後ほど、瓦礫の山状態の、あの市場の様子を
  「上海・チラッと木枯らし陝西南路」にアップしますので、
  ご覧ください。

• 広瀬１５０５さん 2006/09/05 13:21:57

  Congratulazione Italia

  上海でも朝から、あの騒ぎっぷりですか！
  どこかに集まってテレビ観戦してたのでしょうね。
  セミファイナルでドイツに勝った時ですら、
  ローマの街は全ての車がクラクションを鳴らし、
  人々は身を乗り出して国旗を振ってました。
  
  イタリアおめでとう！

  井上＠打浦橋＠上海さん からの返信 2006/09/05 17:36:19

  RE: Congratulazione Italia

  広瀬1505さん、どうも。
  
  イタリアがドイツに勝ったとき、ローマにいたんですか。
  決勝は、上海では朝４時に試合が終わりました。
  あの日、私は４時頃起きましてＮＨＫ・ＢＳをつけましたら、
  イタリアが勝利したところでした。
  その後、５時過ぎに、淮海中路を散歩しに行って、出くわしました。
  衡山路辺りのスポーツ・バーかなんかで、実況を見て、繰り出したんでしょう。
  広瀬1505さんの「すべての道は…」を拝見しました。
  ローマは、もっと凄かったんですね。

• 真@tokyoさん 2006/07/11 09:26:12

  イタリア優勝

  イタリアだけでなく、井上さんのGood Timing　におめでとう。
  まさか行進を事前にキャッチしていたとは思えないが、
  早起きは３文の得のたとえ通りですね。
  
  写真から歓声が聞こえてきますぜ。
  また決勝戦の興奮を味わいました。
  
  茂名南路を歩いていたらば、なにやら遠くから歓声が聞こえる。
  「何じゃろうか」と早足で淮海中路に出てみると来ました来ました。
  うれしくてカメラ震えたのではないですか？
  
  先頭のバイクの男なんか、俺撮ってくれ！！　とばかり身を乗り出していますね。
  
  説明楽しみに待ってます。
  
  

  井上＠打浦橋＠上海さん からの返信 2006/07/11 10:12:52

  あのイタリア国旗はどうしたんだろう・・？

  真@tokyoさん、どうも。
  
  問題なのは・・・・
  いや、あとである方から不思議がられたのは・・・・
  「旗」なんです。
  
  あの、でかいイタリア国旗。
  ワールドカップがあるので、
  イタリアから取り寄せたのか・・・
  それとも・・・
  イタリア人は、いつも、どこへ行くのにも持ち歩いてるのか
  ・・・んなこたぁないですね。
  中国で手に入れたんではなくて、
  イタリアから、誰かが持ってきたんでしょう。
  
  イタリア人は陽気ですね。
  カメラを向けますと、スグ反応してくれます。
  
  イタリア人が、こうして騒いでる時に
  上海に居るフランス人は、どうしていたんだろ・・・
  電柱かなんかに頭突きを食らわせていたのかもしれません。