バングラデシュ点描

2004/11 - 2004/11

バングラデシュ各地のバザールや風景、世界遺産などの点描です。

バングラデシュはもともと世界の最貧国です。今はそれ以上に大変苦しい状況です。
バングラデシュは国全体がデルタ地帯と言って良いほどで、国土の大半は海抜１０ｍ以下です。このところの海面上昇で海水が広範な海抜０ｍ地帯に侵入し、とりわけ水を引き込む水田に重大なダメージを与えています。耕作可能面積は年々減少しているのです。
加えて昨年は巨大サイクロンが２回も来襲し大被害を受けました。大洪水は常襲していますが、その原因は地球温暖化⇒低気圧（サイクロン）の巨大化・多発化や上流国の森林伐採⇒河川流水量の短時間集中化などがいわれています。
今の自然や人々の生活がどうなっていくのか心配です。

表紙写真：マハスタン近くのヒンドゥーの街プティア。そこにあるシヴァ寺院のテラスから見たロッド寺院です。黄色のサリーが濃い緑の下草に映えています。

（このブログはネガからデジタル情報を起しています。画質はご容赦ください。別ブログ：バングラの人たち・・・もご覧ください）

エリア バングラデシュ

バングラの都市は、人・リキシャ・ゴミの街です。

それとオートリキシャ。
画面でも空のリキシャ目立ちますね。
下手にリキシャ止めると２・３台寄って来て、車夫どうしでしばらく言い合いになることもあります。
みんな生活が苦しくて必死です。
客がつかないと親方にリキシャのレンタル料も払えないんです。

バングラは運河・川の国です。
だから「渡し」の国でもあります。

車を何台も載せる大きなフェリーもあれば、こんな小さな渡し舟もたくさんあります。

チョタ・ショナモスクです。
古く地味ですが、趣のあるモスクです。
このモスクを見た後、村の人がたくさん集まり、取り囲まれ大変な目にあいました。

モスク内にある自然石のレリーフ。
果樹のモチーフです。

こちらも果樹（杏）のモチーフですが、周りは焼いたレンガですね。

このモスク、床にはメッカの方向を示す敷物の模様などはありません。

ダラシバリモスクです。
周りに人家等は全くありません。
道なき道をかなり歩きました。

完全に打ち捨てられ、かなりの傷みです。

天井・屋根・内装・・・何も残っていません。
しかしレンガの組み上げやアーチは綺麗で、もともと美しいモスクだったのではと偲ばれます。
モスクは趣があり、周りの水面や緑も静かな落ち着きがあります。
ここはお勧めです。

クルナのバザール、目抜き通りです。
裏道・横道に入った方が、人がごった返し、物が溢れローカルな雰囲気濃厚です。

まだ早朝で大きな店は閉まっています。

撮影に気付くと皆一斉に注目します。
撮影をやめないと何ショットでも注目したままです。

マハスタンの近く、ヒンドゥー寺院の街プティアです。
道を歩いている時、画面の黄色いサリーの女性がシヴァ寺院の境内へ入っていくのが見えました。シヴァ寺院には長い階段の先にテラスがあり、そこからこのアングルで撮れると直感、階段を駆け上がりました。
かろうじて間に合ったのがこの１枚。
黄色のサリー、草の濃い緑、背景のロッド寺院も味のある六角堂で絶好です。
縦位置のカメラがやや傾いたのも、まっ、気にしないことにします。

世界遺産バハルプール仏教遺跡です。
巨大な僧院跡と説明されています。

この礎石の上に何が建っていたのでしょうか。

高さもあり、巨大です。

ボグラのバス乗り場、バザールに日が昇りました。
旅行中は日の出前から、日の入りまで撮影チャンスを狙って歩き続けます。
または太陽の方向やその場の状況が良くなるまで一箇所で待ち続けます。そんな時、チャイの露店でもあれば最高！

踏み切りです。
数え切れないリキシャ、バス、人・・・
遮断機が開けば二つの巨大なエネルギーがぶつかり、そして混ざり合います。

ガンジス川の夕日です。

この旅行記へのコメント （10）

• shigeさん 2010/04/11 23:29:46

  おひさしぶりです^^

  旅行記はだいぶサボってますが何とか2ヶ月に一回のペースで旅行を続けております。
  GWにバングラへ行くのでふらふら〜っと情収集をしているんですが、いいな〜と思った旅行記が風神さんのでした。この旅行記面白いけど、他どこいってんのかなーなんて見てたら・・・あら、風神さんのだったんだ！！みたいな(笑)面白いはずです。
  で、やっぱり情報のすくないバングラ。どこいこーかなーなんて悩んでます。
  ここは良かった！！こんなルートがオススメ！！みたいなのがあれば是非教えて頂けるとうれしいです。ちなみに4／29〜5／5の旅行です。とはいえクアラルンプール経由なので、まるまるバングラに滞在できるのは4日間のみなんです。。

  風神さん からの返信 2010/04/12 21:56:05

  RE: おひさしぶりです^^

  shigeさん、今晩は。
  バングラのブログ訪問ありがとうございます。
  気に入っていただいて嬉しいです。
  
  shigeさんの旅行ペースすごいですね！羨ましいです。
  
  バングラは、思い出しながらブログつくる時もついユーモラスに、楽しい気持ちでコメント書いてしまうような雰囲気の国です。
  フレンドリーでゆったりとして、そして腹を抱えて笑い転げたくなるような信じがたい行動を大の大人が平然とやってのける精神的風土の国です。
  
  私のバングラのお勧めは、第一にそういう人達と親しく接することです。
  地方都市でも田舎でも簡単に交流できると思います。
  田舎の小さな村を突然訪問しても、最初の挨拶さえちゃんとすればたぶん暖かく迎えてくれると思います。
  
  第二は人・人・人のすさまじいエネルギーの渦に浸ることです。リキシャやオートリキシャの波、踏み切りや交差点でのせめぎあい、これはすごいです。
  
  いわゆる観光ポイントは、結局はその人の好みで、ガイドブック・ネットの旅行記・写真集などを見て自分で選べばいいと思うのですが、私の個人的好みで外さない方がいいと思うのは、世界遺産の仏教遺跡バハルプール、これは巨大です、迫力あります。それとマハスタン近くのブティアのヒンドゥー遺跡群。ここは迫力や大きさではなく、しっとりとして叙情的な雰囲気ですかね。
  
  楽しく思い出深い旅行となるよう、お祈りしています。
  是非旅行記もアップしてください。楽しみにしています。
  
  風神

  shigeさん からの返信 2010/05/06 15:42:59

  RE: RE: おひさしぶりです^^

  こんにちわ。
  せっかくアドバイスを頂いたのに返信の御礼ができなくて申し訳ございませんでした。で、行ってきましたバングラへ!!すっごく良かったです!!遺跡、景色というよりも「人」が。インドの人がいいバージョンですね。軽く有名人気分になれるという話はホントだったんだ・・・と実感しました。
  スケジュールですが、せっかくなので、ロケットに乗ろうかと思っていたんですが、ちょうどチケットオフィスが休みで、急遽バスでクルナの町までいきました。バゲルハット、シュンドルボンとまわり、バングラ人に囲まれ最高に楽しい旅行になりました。実質滞在日数3.5日・・・時間が足りなさすぎました。また行きたい国の一つです♪ダッカは・・・ちょっとうざい感じしますが、やっぱり郊外の村はいいですね。心洗われます。
  バスに荷物を乗せたまま置いていかれたり、バスが故障して手押ししたりetc
  沢山友達もでき、エキサイティングな国でした^^
  情報ありがとうございました!!

  風神さん からの返信 2010/05/21 19:58:52

  RE: RE: RE: おひさしぶりです^^

  shigeさん今晩は
  
  バングラ、楽しい旅だったようですね
  バングラの一番いいところ・・・「人」を満喫されたようで、
  私としても大変嬉しいです。
  
  私もまたバングラに行きたくなっています。
  
  ではまた
  
  風神

• さみーさん 2009/08/18 22:27:45

  素敵です。

  風神さんへ
  
  こんばんは、さみーです。
  バングラデシュへ行ったことはないのですが、
  風神さんの写真を見ていると自分がそこにいるような気分になります。
  写真には興味のない私が言うのもおこがましいですが、
  風神さんの写真は生きているみたいで、その場の雰囲気が伝わってきます。解釈が間違っていたらごめんなさい。
  また他のも拝見させてもらいますのでよろしくお願いします。
  
  さみー
  

  風神さん からの返信 2009/08/18 22:46:49

  さみーさん今晩は。

  バングラの旅行記に拍手、書き込みありがとうございます。
  
  私にとって一番嬉しい言葉で写真を褒めていただいて感激です。
  
  バングラの人たちはとてもフレンドリィーで気持ちが穏やかになる国です。
  さみーさんも一度行かれるといいと思います。
  
  どうぞこれからもご訪問下さい。
  
  風神

• ishicameraさん 2008/01/20 20:32:53

  バングラの風景

  今晩は。バングラ旅行記拝見しました。
  
  何もないと言われるバングラディシュですが、なんとこんなに素敵な風景があるんですねぇ。びっくりしました。
  
  街の喧騒の写真もとても素敵でした。
  
  ますます行きたくなってしまいました。

  風神さん からの返信 2008/01/20 21:24:30

  気に入ってくれた

  みたいでうれしいです。
  
  バングラ、街は飲み込まれるようなエネルギー
  田舎は吸い込まれるような安らぎ、ですねぇ。
  
  バングラ魅力的ですよ、周りでもありますよ。
  チッタゴンやコックスバザール、テクナフなど南部はまた別世界らしいし。
  
  年末と言わず雨季以外ならもっと早めも良いのでは（笑）

  風神さん からの返信 2008/01/22 20:17:34

  ラオスの放鳥

  ですが、Ｇoogleで「放鳥、功徳」で検索すると最初にでてくるＨＰ「とりとりっぷ」にごく簡単な説明がでていますよ。2005.9.4のページです。
  民間信仰の放鳥でなく、鳥を増やすための放鳥の説明もでてきます。
  このＨＰには写真機材や映像の階調の話も実例つきで載っているので暇な時ちょっと覗くのもいいと思います。
  それから上部洞窟の前でイタリア人が放鳥する瞬間の写真を、私のルアンプラバンのブログに載せてます。よかったらこちらもどうぞ。
  

  ishicameraさん からの返信 2008/01/23 19:08:08

  RE: バングラの風景

  教えていただいたHPとイタリア人の放鳥の写真拝見しました。
  行く前に風神さんの旅行記見ていたのですが、仏像の写真や子供達の写真に気をとられ、すっかり鳥のことを忘れていました。。。
  鳥の保護としても着目されているんですね。
  
  カメラの記事もなかなか面白いブログでした。教えていただいてありがとうございます。