Croatia in 2008 vol.3 ～究極の自然美プリトヴィツェ湖群国立公園～

2008/06/14 - 2008/06/14

クロアチア3日目。
今日は朝一番、長距離バスで「プリトヴィッツェ湖群国立公園」へ向かいます。その後、その足でスプリットへ～
日帰りのため、実際回れるのは数時間くらい。

チケット（往路）は、クロアチア着初日にバスターミナルにて購入しました。指定席で、ザグレブ→プリトヴィツェ（片道）84.6Knです。
問題は、帰り。プリトヴィツェ→スプリットは行き当たりばったりです。始発ではないので、バスチケットの購入が不可。おまけにバスの本数は極わずか？、時間もあまり読めないようでｗ
極めつけが、満員だとスルーされるとか？！

ま。
行ってみるしかないでしょう～



【プリトヴィツェ湖群国立公園】
ザグレブから110kmほどのところにある、大小16の湖と92の滝が点在するこの世界遺産は、数十万年もの歳月をかけて今の形に至ります。
湖は段々畑のように連なり、下の湖へ、さらに下の湖へと流れ込み、時には滝となって下の川へ流れていきます。
最後の水流は隣を流れるプリトヴィツェ川と合流しコナラ川となり、クパ川、サヴァ川、そしてドナウ川へ流れ込み黒海へ向かいます。

湖一帯はカルスト地層で、雨水は長い年月をかけて地下の石灰岩の間をくぐりぬけ、最下の、水を通さない粘土砂岩にまで到達します。さらに下へは行くことができない水は、地下水脈となり、カルスト湖として地下に蓄えられます。
湖の源泉から湧き出た泉が石灰岩層を通り浄化されて、地表へ再び現れるのです。
そのため、水が恐ろしいほどに透明なのです。

所々、水面下に見える白い石のようなものは「石灰華」というもので、日本で言うところの、温泉の「湯の花」。
これは、石灰岩質を流れる湖に含まれる炭酸カルシウムが固まってできたもので、水を浄化させる働きを持ちます。

適度な降水による溶解や石灰華により流れを止められることにより、水は時折流れを変え、湖や川が流れを変え、あるいは洞窟が形成されることもあります。
ここプリトヴィツェ国立公園は、まるで生きているかのように常に変化しているのです。


一方で。
ココはクロアチアが独立を宣言した1991年に、セルビア人勢力との紛争の舞台となりました。
公園のスタッフは追い出され、セルビア人により占拠されることとなります。森の野生動物も一時は姿を消してしまったこともあるようです。
1979年に世界遺産に登録されたものの、一時は「危険に瀬する世界遺産」として登録されます。
1995年にふたたびクロアチアに取り戻され、1997年には危険遺産のリストから外されました。
その後、人々の手で再生され、今の姿に至るようです。


【カルスト地形】
スロベニアのカルスト地方に見られることが名前の由来。
水に溶けやすい石灰岩などは、浸食よりも溶解により特徴的な地形を成します。その地形。


写真は、view pointから

参考書籍：「旅名人ブックス84　クロアチア」（日経BP）

エリア その他の都市(クロアチア)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 高速・路線バス
• 航空会社: エールフランス

5時起床

6:45にはホテルを出て7時頃にバスターミナル着

途中、吐く息は白いものの（6月なのに！）それほど寒さは感じず、気持ちのいい朝です！

すでにバスは待機してました。

スーツケース持参なので、バスに預けます[7Kn]

ほぼ満員？結構埋まっていました。
みんなプリトヴィツェに行くのかしら？？

7:30に出発!
正確です。

朝早かったので、ホテルのブレックファストはいただけませんでした。

朝食頼んでもよかったのですけど。
というか、頼み忘れたのでクロワッサン購入ｗ

おっきいです！

あまりいい天気とは言えないなぁ〜

晴れすぎても困るけど。。。

のどかな車窓が続きます〜

9:15頃、着きました。

意外と、降りたのは5〜6人だけでした。

生憎の雨・・・それに、寒いっっ
本当に、手が悴みそうなくらい。。。

自称、晴れ女だったんだけどなぁ。

バス停は、主要都市に行き来する路線の途中にあり、とても小さいです。

地理感覚がないので、道路のどちら側かもよくわからない。。
だって、目印のようなものが何も無いんですものｗ
確かココでウロウロ、15分くらい費やした？（汗）

まず、スーツケースをどうにかしなくては！
事前に調べたところ、「Hotel Plitvice」では無料で預かってくれるようなので（宿泊しなくとも！）そこに預けました。きちんと、宿泊者と同じ別室へ運ばれて行きました。

なんて親切なんでしょう♪

そしてそのホテルで、同じようにこれから公園を観光するという香港出身のカップルと出会いました。彼らはこのホテルに宿泊していたようです。

動線が同じだから、何んとなく話しながら進んで。。。

それらしき小屋が見えてきました。

ココでチケット購入[110Kn/1day]

プリトヴィツェ湖群国立公園近くには、2つの入口（1，2）があります。バス停は、入口2の近くに停まります。

入口1は、ハイライトのひとつである大滝「Vekiki slap」が近く、団体はこちらから入ることが多いようです。

私は個人なので、バス停に近い入口2から入り、「Veliki slap」を目指します。

つまり、ココが入口2。

すべて徒歩で回るのはかなり厳しいので、遊覧船やエコロジーバスを利用して回ります！

所要時間別にモデルコースがあります。
どれも、「Veliki slap」を目指してるかな。

ルートはアルファベット別に表示されていて、辿って行けばわかるようになっていました。
チケットの裏に簡単な地図があります。方向音痴の私でも、この地図やガイドブックの地図で十分でしたよ☆

一応、詳細な？地図も売ってましたけど。
ぜーんぶ見たい方は購入したほうがよいのかも。

もちろん時間の許す限り回りたいのは山々なのですが。

この後、バスでスプリットへ向かう私はあまり時間がありません。

このように、ココを通るバスは一日10本未満ｗ
バスは、満員の場合はスルーされるようです。おまけにこの路線に限っては？時間は当てにならないようです。（というのも、このクロアチア旅行において、どのバスもほぼ正確だったので）
いろいろ調べましたが、バスは早く着いたりも遅く着いたりも、ほぼ正確に着く場合も…何でもアリのよう。。
ココは始発ではないので、念のため30分前には待機が必要。そして最終のバスは、これも念のため外したいので。。。
（万一、最後にスルーされたら。。。タクシーも期待できないところなので、野宿?!）

結局14:30のバスの乗る予定にしました。
一緒に回った香港カップルも、同じくスプリットへ向かう予定のようなので（しかも1泊目は同じホテル!〜凄い偶然です☆）、同じバスで向かうことに。

正味4時間。
短めのルートで回ります◎

いよいよです〜♪

少し寒いけれど、歩いていれば丁度よいくらいかな。

雨はパラパラ・・・

気にしませ〜ん！

まずは最初の遊覧船で対岸へ渡ります。

今回、一緒に回ってくれた香港カップル。

日本にも数回遊びに来ている、旅行好きなようです！

決してよいとは言えないこの天気の下でも、この水明！

自然の中、どこへでも行けるように散策路がきちんと敷かれています。

所々に、標高を示す看板が立ってます。

もう一度遊覧船に乗り、（たぶん）敷地中一番大きな湖「Jezero kozjak」を縦断します。

カモをみると、ついカメラを構えてしまいます♪

これからは地道に歩きます==33

枝に直接花がくっついているみたい？

鮮やかな黄色の花びらに、赤紫の雄しべが映えますね！

「石灰華」かな？

水中の倒木や岩に付着している、白い石みたいなもの。日本でいうところの、温泉の「湯の花」。
これは、石灰岩質を流れる湖に含まれる炭酸カルシウムが出来上がったもので、水中の石灰華は水を浄化させる働きを持つようです。

湖「Milanovac」

この辺りまでくると、観光客をたくさん見かけるようになりました。

私たちと反対方向〜入口1から進んでいる人たちかな？

顔を動かず度に、別の滝が目に入ってきます！

この水色には言葉が出ませんｗ

こちら側の世界と水面に映る世界と。

区別がつかなくなりそう・・・

滝や湖の壮大さの前に見過ごしがちですが。。。

ふと足を留めて見ると、こんなかわいい草花もあちこちに♪

スズランの仲間かしら？

…スズランしか思い浮かばない（笑）

天然のエメラルドグリーン☆

力強い川の流れが、目の前に☆

岩陰にも、ひっそりと☆

水辺も、歩けます☆

所々に、大小様々な洞窟を見つけます。

この穴には、登れるようです！

行ってみましょ。

この水底の白さは、石灰華によるものかな。

登ってはみたものの。

後ろを振り返って・・・

香港の友人は、「ココで待ってるわ」と。

凄ーく急ですっっ（汗）

後で降りられるかしら?

登りました！

洞窟からの景色☆

ここから先は、見るだけにしておきましょ。

降りて、友人の下へ。。。

先ほど洞窟から見えた散策路を、歩いてます！

マイナスイオンが、目に見えるよう☆

見えてきました☆「Veliki slap」

長さ78mもある大滝で、プリトヴィツェ川から流れ込んでいることから「プリトヴィツェ川滝」と呼ばれることもあるそうです。

これだけ離れていても、傘をさしていないと濡れてしまうのです！

もちろん、流れる水の音も半端じゃないっ

左下の隅にいる人を考えると。。。

この滝の、どれだけ大きいことか☆

さらに進み、入口1へ向かいます。

よーく見ると。
真ん中あたりに見えるのは・・・人？

団体さんで、入口1から入り、大滝を見て〜
私たちの逆ルートのようです。

再び、カモ♪

はっきりいって、見たくないほど恐ろしかったのですけど。
怖いもの見たさとは、こういうことかしら？

カタツムリ。

尋常じゃない大きさでした（汗）

近くにある葉っぱから考えても・・・

人が、とても小さく見えます☆

途中、「View point」なるものがありました。
うっかり通り過ぎてしまうところでしたが、一緒にいた友人が気づいてくれました。

パンフレット等にも載っているような、この構図。

さすがです。

美しい☆☆☆

入口1に着きました。
ここからエコロジーバスで、入口2まで戻ります。

バス停に戻らなくてはならないのでｗ

短いルートだったため、正味2時間強かな。

ただいま13時前。

少し晴れ間も見えてきました。

帰りのバス（スプリット行き）は、幸い15分程度の遅れでやってきました！

こればかりは行き当たりばったりしかないので、満員でバスがスルーしてしまったらどうしようかと。。。

予定では14:30着なので、友人と14時にはバス停で待機。
うーん、、、動かずに待っているとなかなか寒いものです。。。息も白いしｗ

私たち3人が乗って、ほぼ満席の様子。
よかったぁ〜


バスのチケットは、ドライバーさんから直接購入[125Kn+荷物代7Kn]

さて。
二つ目の都市・スプリットへ向かいます！

この旅行記へのコメント （2）

• Noririnさん 2009/09/27 12:21:07

  美しい水の色♪

  babyananさん　こんにちは〜
  
  プリトヴィッツェ湖群国立公園は美しいと聞いた事はあるのですが
  実際にこうして見て納得！
  この湖のエメラルドグリーンは美しすぎです♪
  でも４時間の滞在はもったいないかな？
  
  今日からパリですね！
  旅行記は来年でしょうから、お会いして話を聞きたいです（笑）
  秋のシャンゼリゼ・・・いいなぁ☆
  
  Noririn

  babyananさん からの返信 2009/10/02 23:27:48

  RE: 美しい水の色♪

  Noririnさん、こんばんは☆
  
  訪問ありがとうございます!
  プリトヴィッツェ湖群国立公園、ホントに「美しい」！この形容詞がすごく当てはまります。
  この日は天気は決して良くなかったので、晴れ間だったらもっと素敵な写真が撮れたかな〜なんて。自分は、結構満足してますけどｗ
  4時間、確かにもったいないですよねっ
  余裕があれば、この近辺に宿泊して明け方や夕方など、時間によって異なる姿を見るのもいいかもしれませんね！
  
  
  > 今日からパリですね！
  
  昨夜、帰ってきました〜
  
  > 旅行記は来年でしょうから、お会いして話を聞きたいです（笑）
  笑笑笑
  ぜひ！セーヌ川ほとりで、ワインボトルラッパ飲みしちゃいました（爆）
  詳しくは旅行記・・・いえ、お会いした時に♪
  
  
  babyanan