冬の南雲南省５：　「天空回廊」　緑春⇒江城 　「中国・ラオス国境地帯」

2008/02/02 - 2008/02/02

棚田で有名な元陽にきて、ひとつも棚田を見ることが出来なかった。

緑春から江城にかけて、ラオス国境に沿って、幾つもの峠越えをするうちに、少数民族のすごさ、彼等の米に対する執念を、その棚田で見せつけられました。
自然のすごさもさることながら、これでもか！これでもか！と高い山を越えて尾根を伝い、まるで綱渡りをしているようでした。

その深い山々のひだに沿うように、棚田＋段々畑が等高線を描くように広がっているのです。

ハニさんたちが、代々築いてきた厳しい自然への挑戦状、だと思えます。

ﾜﾚﾜﾚの苦労なんぞは、屁みたいなものです。
本当に、頭の下がるおもいです。

すごいものを見せて頂いた、と感動しています。

旅先ではネット環境が劣悪なので４トラには表紙のみアップしています。行く先々でアップデートなＨＰを展開する為に、現地で緊急避難ページを作成しています。４トラには帰国後改めてアップして行きます。
http://www.geocities.jp/ariyan9908/eurasia2_066.html

エリア 中国

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 5.0
• 交通: 3.5

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 高速・路線バス
• 旅行の手配内容: 個別手配

緑春のバス・ターミナルで切符を買いました。

係りのおばさんは親切で、どれが江城行きか、そのバスのところまで連れて行ってくれました。

夕べ、昆明から着いた豪華寝台バスが、洗車してもらっていました。

そのドロんこ具合からして、かなりの悪路だったようです。

どこかの山奥へ行くバスですが、屋根に鶏カゴを積んでいます。

これがﾜﾚﾜﾚが乗るバスです。

バス車の名前がユニークです。
「万達之星」

ターミナルに満開の白い花。

もう春になっている事を、告げています。
寒いけど。

隣りのバスは、確か、相当な山奥の村に行くバスだった。

かわいいハニちゃんが、大きなポンポンを付けて、お母さんを待っていました。

こちらを、興味津々で見ていました。

オイオイ、いきなりカイッ！？　

バスはいきなり、ドンドン、急な坂を登って行きます。
高度がグングン上がっていきます。

緑春でも、結構標高があったように、思えますが、それ以上に、ドンドン、山の上に向かいます。

山の上に登ったら、そのまま峰づたいに、高所を進みます。

今まで走ってきた山々が、同じ目線に見えます。

向かいに見えてる山の峰あたりから、峰づたいにここまで来ています。

オンボロ・バスでの、高い峰づたい行は、正に
「天空の回廊」
を、伝い歩きしているようです。

水の入ってない棚田が、山肌に等高線のような模様を、描いています。

ここらで、ラオス、ベトナムに共通するような、歌謡曲ＣＤがかかり、雰囲気を盛り上げてくれました。

http://www.geocities.jp/ariyan9908/080202cd1.wav

すごい棚田。

その拡大写真。

時には、山あいの村に降りて行きます。

水田にはもう水が入り、もうすぐ田植えが始まりそうです。

暖かくなるのを、待っているようです。

少しでも耕す土地があれば、どこでも耕し、稲を育てようとしています。

稲に対する、ハニさんたちの執念が、現れているようです。

どの村も、人々の生活は貧しいものです。

住んでいる家々は、一生懸命生きているハニさん達には申し訳ありませんが、みすぼらしいモノばかりです。

学校らしい建物も見られませんので、ここらのハニさん達は、恐らく読み書きが出来ないでしょう。

山にも丁寧に畦を積み上げて、細長い棚田を作っています。

ホントに頭が下がります。

どエライ山ん中でも、ハニさん達は頑張っているのです。

バスの走る道は、どうか？って？　

決まっとらんカイ！
ガタガタじゃあ。

舗装なんて何？って状態。

どこの村もこんな感じ。

途中、「牛孔」という村で停車。

汽車公司の社員が居て、バスの通過をチェックしています。

時刻表も、ちゃんとあります。

このように「未舗装」された、道なき道をドンドン進みます。

スリルあります。

もはや「冒険旅行」です。

元陽で見られなかったウップンを、ここで晴らします。

水を張った棚田が、アチコチに見えます。

ここは観光に訪れる人も無い、全くの山奥です。

そこには、迫力では元陽を凌駕する、棚田があります。

山里の子供たちは、元気一杯です。

遊ぶほどの余裕がある、と云う事で、ホッとします。

これから進んでいく道が、山の中腹にクネクネと見えます。

山の峰になると高いので、道をはずしてバスが落ちないか、心配です。

ここの棚田は細なが～い！
はば狭～い！！

これに水が入れば、美しいだろうナア。。。

洗濯は、全くの手動で、山のわき水のでる処で、冷たい水を相手にゴシゴシやっています。

ハニのおバアさんが、僅かな土地を耕しています。

耕していると言うより、開墾しているようです。

バスが来ているにも関わらず、道路で遊び廻っている、元気な子供たち。

カーブの多いところには、立派な？ガード・レールがあるので、安心です・

土木工事に励むハニの女性たち。

さすが、男女同権の中国です。
女性の工事人夫はどこでも見られます。

５０～６０年くらい前の日本の田舎でも、良く「シッタイさんとかニコヨンさん」と云って、多くの女性が道路工事に従事している姿が見られたものです。

（失業対策事業＝シッタイ；失業対策事業として土木工事をやることで、現場労働の仕事を増やした。その結果として、失業者対策としたことをいう。
　ニコヨン＝１日２４０円の賃金だった。同じく失業対策事業で雇われる人々のこと）

「大水勾村」に停車しました。

ここから、次の停車ポイントの大黒山まで、３１ｷﾛあります。
時刻表によると、大水勾村発は14:45です。
バスの運転手は、こうしたチェックポイントで、係官から判子を押してもらい、時間通りの運営をやっているわけです。
時間通り、と言うより「時間をかけて、ゆっくり運転させる」政策のようです。

道理でバスは、イラだつほどゆっくり進む訳です。
事故防止を目的とした、システムとしては、優秀な考えだと思います。

そうでないと、あんな高所で九十九折の山道を、しかもガタガタの山道をブッ飛ばせば、谷底はバスの墓場になっているに違いありません。

後で分かったことですが、この大水勾から大黒山までの３１kmが、スゴイんです。

とにかく、スゴイ峠の連続で、スゴク高く、スゴクがたがたで、スゴク怖いんです。
（すいません、貧しい語彙しか無くて）

あんなスゴイところ、このアリ・ジイの人生で初めてです。
ここのスゴさは、中々、表現できません。

だからスゴイ、スゴイと言っています。

ホント、スゴイんです、ハイッ！

この旅行記へのコメント （3）

• Deep Blueさん 2008/02/19 23:09:41

  追記

  すみません。
  
  正確には、「４ＴＲの江城編から、緊急避難のほうへ移動出来ない。」ようです。
  
  パソコン初心者で間違っていたら、ごめんなさい。

  アリヤンさん からの返信 2008/02/23 17:30:33

  RE: 追記

  Deep Blue san,
  Net mo nai tokoro wo urouro siteitanode Ryokushun atari madesika geocities ni notte masen. Ima Thai no Chiang Khong ni yatte kite yatto Net kankyo ga sukosi yokunatta node eii upload doryoku chuu desu.
  Yorosiku

  Deep Blueさん からの返信 2008/02/23 17:48:39

  RE: 追記

  アリヤン　さん
  
  お元気　＆　ご無事のようで、安心しました。
  
  真面目なアリヤンさんが、しばらくの間、アップされていないので心配しておりました。
  
  今、チェンコンですか、懐かしいです。
  以前、フエサイから、夕方川を渡り、チェンコンに着いたら、案の定タイのイミグレは閉まっていました。翌朝行ったら「罰金１００Ｂ」と言われましたが、係官は笑って許してくれました。　冗談だったのか、、、。
  
  当方、来月「象の泳ぐ島」へ行って、一旦帰国してから、ＧＷにラオス・雲南を廻ろうかと思っています。　参考にさせて頂きます。
  
  旅行記、いつも楽しく、繰り返し読ませていただいています。
  マイペースで、楽しい旅を。
  
  では。