2009/06/11 - 2009/06/11
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ぼすとんばっぐさん
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ずっと千里に住んでいるにもかかわらず、今年になって初めて千里第4緑地に生息するヒメボタルの存在を知りました。この周辺では以前から有名だったらしく、ピーク期は多くの人が見学しに集まるようです。今年のピーク期は残念がらもう過ぎましたが、ホタル撮影が出来るのならと、再チャレンジをしに出かけました。
≪千里第4緑地≫
●千里第4緑地の場所
吹田市の高野台と山田との間に挟まれた公園。千里高校のすぐ隣。
阪急・モノレール 山田駅から約1km 。徒歩で約20分。
(阪急南千里駅からも徒歩圏内。距離はそんなに変わらないと思います。)万博公園からも車だとかなり近いです。
●ヒメボタルが見られる時期
5〜6月。ピークは5月下旬頃のようです。毎晩20時〜22時頃、活発に動くとのこと。
●ボランティアの方が確認したヒメボタルの数
ホタル観測期間の全日分が1998年度分から記載されています。雨の日も風の日も・・。素晴らしい、そしてわかりやすい。
http://www3.big.or.jp/~sskk/0905himedata.htm
※2003年、2004年、2007年のページでは、その年のホタルの乱舞写真も見れますよ。
≪千里第4緑地と万博公園を簡単に比較≫(個人的感想を含む)
★蛍の見学路の長さ・・・万博公園の方が長い。
★道の快適さ・・・万博公園は日本庭園内なので見学路の幅も広く整備されていて数倍快適。
★ワイルドさ・・・千里第4緑地の方が野性を感じます。明かりがほとんどない。きもだめし度も高い。
★常駐している見張係・・・千里第4緑地は無(ただしボランティアの方が近辺にいる可能性有)。万博公園は有。
★ホタルの写真撮影・・・千里第4緑地は禁止事項に含まれず。万博公園は禁止。
★見学料・・・千里第4緑地は無料。万博公園は大人¥250(万博公園入園料)。
★自生のホタル?・・・これは千里第4緑地も万博公園も自生のホタルだそうです。
前回の薄っぺらい万博公園の蛍の旅行記を公開した後、アクセス数がびっくりするぐらい増え、汗が出そうになりました。タイトルを見て情報に期待をしてアクセスしていただいた方、しょうもなすぎてすみません。今回は少しですが情報を書こうと思います。ホタルは人気者ですね〜。
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千里緑地、自宅からは少し離れたところになるので地元と呼べる場所ではないのですが、色々情報を調べるとこの周辺の人たちには蛍で有名な場所のようなので(テレビ取材もあったとか)、‘地元で有名な・・・’というタイトルにしました。
千里高校の前を歩道橋とは反対側に下っていくと、すぐに千里第4緑地があります。ただ柵に囲まれているので、柵の入口まで更に5分ちょっと歩き続けます。 -
‘自然の緑を守ろう’という看板が見えてきたら柵の入口までは、もうちょっと。
この千里緑地の緑は、千里が開発される前からあった自然の緑らしいです。もともとは千里は山だったので、この山の一部を残して周囲が住宅地として開けていったみたいですね。 -
柵の入口に到着〜。
※昼間の写真は数日後の土曜日に撮影しています。 -
柵の入口を入ると、ホタル見学路の出発点になる高町池に通じる階段があります。
左手にあるのはホタルの看板。 -
ホタルの看板。
ここで観測されるホタルはヒメボタル。
ヒメボタルはヘイケボタルやゲンジボタルと比べて体が小さいからヒメボタルと呼ばれるそうです。調べて見ると、放つ光も弱いと書かれていましたが、個人的な感想としては、万博公園の蛍よりも強く光るように感じました。歯切れ良く光るからそう思えたのでしょうか。飛び方にしても、ふわふわというより、シュッ、シュッ、という感じですね。
このヒメボタルについて、大阪府は絶滅の恐れがある「準絶滅危惧種」に指定しているそうです。 -
場所は異なりますが、同じく看板つながりで。
こちらは終着点の海老池付近にあった看板。
看板の一番下には、毎晩確認されたヒメボタルの数が貼られていました。この数はヒメボタルの調査をしているボランティアの方が数えているそうです。
ずっと常駐している見張係はいませんが、ボランティアの方がホタルが活動している間はこの近辺にいらっしゃるのかも知れませんね。(遊歩道に障害物がないよう清掃してくれているのもボランティアの方たちみたいです。)
6月12日に確認されたホタルはわずか7匹ですが、もうこの時期は完全にピークを過ぎ去っています。ボランティアの方が確認した今年の最高数は、5月26日(火)の651匹。これから歩く遊歩道でほとんど確認されたのなら、もしかしたら、かなりのホタルの乱舞が見れたのかも知れませんね。よし、来年に期待をしてみよ―。
※ボランティアの方が確認したホタルの数が載っているページがあります。詳細は表紙に貼っているサイトをご覧下さい。 -
先ほどの階段を下りると高町池へ。
この高町池から海老池を目指して歩きます。 -
高町池のそばにあった看板。
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高町池にいた二匹の仲良しアヒル。
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上を見上げるとメジロを発見。
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ここが高町池から海老池に続く遊歩道の入口。
万博公園にはないワイルドさです。
夜は一歩踏み出すのに少し、いや、かなり勇気がいるかも知れません。 -
遊歩道の下には池につながる細い水路が続きます。
しかし、ヒメボタルは陸上で生活するらしく、ゲンジボタルなどのように水辺に生息するわけではないそうです。今回も池ではなく藪の中で沢山見かけました。 -
入口近辺は爽やかそうな遊歩道。
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そのうち、横にコンクリートの壁が出来てかなり閉鎖的な道になります。フェンスの向こうは中学校のグランド。
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原生林の緑を横目に遊歩道を進みます。
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中学校の隣には小学校があるので、コンクリートの壁はまだまだ続きます。
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夜は本当に真っ暗になります。
人がいなかったらコワイ!
人に出会ってもコワイ! -
この壁が閉鎖的な空間をつくって夜は何とも恐ろしく感じるのですが・・・
でも考えようによっては、この壁は守りの壁なのかも知れない。壁の反対側は柵、そして原生林。となると、道は完全に1本。危険な人がやってきたら、やってきた方向とは反対側に走って逃げたらいいのです・・・と自分に言い聞かせながら歩き続けました。
私たちが行った時はほとんど人に出会わなかったので完全にきもだめし状態だったのですが、ピーク期だと見学者が多いようなので、こんなにコワイ思いをしなくても良いかもしれません。 -
高町池の次にある池。(池の名前はわからず。)
左奥の木の下を見ると・・・。 -
・・・サギがいました!その他の野鳥もいるようです。
この池の両脇にある藪の中で、ホタルをたくさん見かけました。(私たちが行った時は、高町池周辺ではみかけませんでした。) -
そして、コンクリートの壁が続いた遊歩道もここが出口。
この周辺でたくさんホタルが飛んでいました(上の写真の脇にある藪)。この出口の向こうは明るい街です。遊歩道を歩くのに抵抗があれば、こちら側から入った方が良いかもしれません。 -
遊歩道の出口から、今度は海老池というところに向かいます。
・・・が、私たちは先ほどの池を海老池と勘違いしてしまい、ホタル見学の時は先ほどの遊歩道をUターンして帰ってしまいました。土曜日に改めて海老池まで歩いてみることに。
両脇にある木は紅葉!今回は関係ないけど、紅葉の時期はかなり綺麗かも〜。 -
左側に海老池があります。
調べたところ、この海老池付近までホタルは確認されるそうです。ただし、この爽やかな道も夜は相当怖ろしく感じると思う。
それにしても、この紅葉の道はかなり長い〜。 -
次のホタルの時期の前に、紅葉時期にも期待!
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少し寄り道になりますが、千里第4緑地の近くにある
「伊射奈岐神社(いざなぎじんじゃ)」へ。
この神社は吹田市から地域無形民俗文化財第一号に指定されているとのこと。そしてこの鳥居は1650年のものだそう。年代物の鳥居をくぐり、由緒ある神社の境内へと向かう。 -
緑に囲まれた静かな参道。そして、階段下に見えたのは・・・
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狛犬?・・・いや、違う、トカゲ?・・・いや、やっぱり神社だから狛犬?・・・いや、いや、どう見ても違う、もしかして怪獣か!?
由緒正しい神社で出迎えてくれる、この動物は何なんでしょう??このクルクルした渦巻き模様が可愛い、そして何だか軽い。ご存知の方、教えて下さい〜。 -
最近になって建てられたニュータイプの像なのかな、と思っていたら、石に刻まれた年号を見ると明治36年に建てられたものらしい。
しかも、ちゃんと阿吽になっている。
こちらは、口を閉じている吽(うん)形。 -
そして、こちらが阿(あ)形。
・・・歯、むき出しています。何だか彫るのを面倒臭がった様子も感じますが・・・。そして、歯をむき出しにしているこちらが雌です。インパクトが強い像だった。 -
像のすぐ近くにあった、由緒ある境内の様子。こちらは普通。
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由緒ある境内の様子。奥にいる狛犬は普通。
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伊射奈岐神社のすぐ近くに、旧竹中家の「馬上門」があります。
竹中家は江戸時代に山田中村の庄屋をつとめた家、「馬上門」はその竹中家の表門だったらしく、馬に乗ったままくぐれた大きな門だったので、そう呼ばれたそうです。
以前、時代劇撮影にも使われたことがある有名な門らしいのですが・・・ -
現在は門の向こうにマンションが建ち、何とマンションの住民の方は、この「馬上門」をくぐってマンションへ入るようになっています。(この「馬上門」をくぐらないとマンションへは入れない?)
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奥に見えるのがそのマンション。
手前にあるのは駐車場。ちょっと武家屋敷風につくられていました。 -
さて、ここからは6月11日に遡り、夜のホタル見学へ向かいます。
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千里第4緑地の柵の入口前。
この周辺は住宅地なので、夜はとても静かです。 -
夜の階段入口。
ISOを1600にして撮影したので、ちょっと明るめに写っていますが・・・ -
実際はこんな感じです。
暗いよ、コワイよ〜! -
夜の高町池。
マンションの灯りが池に反射して綺麗〜!
・・・と言ってられるのもここだけ・・。 -
ひえ〜、へ、ヘビ!?
(この時に初めてこの公園へ来たので。)
ご注意ください、と言われても。 -
数人とすれ違いましたが、ピークを過ぎたこの日はほとんど人がおらず。
ホタルを見に来たのだったか、きもだめしをしに来たのだったか・・・。恐ろしいので早足で先ほどの遊歩道を歩き始める・・・。
しかし、こんなに暗くて大丈夫か、この道は!?変な人が出てきたどうしよう?でも、変な人だってこんなヘビが出る真っ暗な藪の中で長い間潜んでいるには相当な根性がいるハズ・・・。きっとそんな根性の据わった悪党は、こんな原生林に潜んでいる場合ではないハズさ、ブツブツ・・・。
引け腰になりながら進み続けても、しばらくホタルを見かけず(早足なので見落としていた可能性もありますが)、更に歩き続けて次の池に到着すると、ようやく周辺にホタルを発見!10匹くらいが藪の中を飛んでいました。放つ光が強かったです。
よし、万博公園のリベンジ(本当は撮影禁止のところを内緒で撮ったのですが)、今度こそ幻想的なホタルを撮るぞ〜。カシャッ。・・・あれ、ホタルはどこ?? -
・・・そういえば、撮影の秘訣がわからないままだった。
どうやって、撮ればいいのかしら?・・・と、考えている場合ではない。ホタルは待ってくれないので、近くを飛んでいる内に、とりあえずシャッターを切りまくるという作戦を決行。数打てば当たる??(今回はホタルが元気に飛んでいるので夜景モードでは全く写らず。) -
シャッターを切る!
・・・何枚撮っても、万博公園の時と同じような写真になるのか!?ホタルの撮影は、やはり神業なのか!? -
シャッターを切る!
・・・ホタルさん、もうちょっと長めに光ってもらえませんか・・・ -
・・・ハッ、動かないホタルを発見!!
そう、あの閉鎖的な恐ろしさを感じさせる、長々と続く壁にホタルが止まった!やはり、守りの壁だったか、ホタルをよくぞ逃がさなかった・・(いつのまにか変質者側目線。)。 -
あれ、逃げないな。
それなら壁にもう少し近寄って撮影してみよう。カシャッ。 -
あれ、まだ逃げない。もっと近づけるかしら?
更に壁にじりじり・・・レンズを近づけ、じりじり・・・・・
真っ暗やみの中で、中腰で壁と長い間向かい合う人影。
(←知らない人が見るとアンタが一番コワイ!)
カシャッ!・・・どうして動かないのかしら。ならこのチャンスに・・・じりじり・・・じりじり・・・ -
ひ〜っ!頑張って光るからもうこれで満足してあっちへ行って〜!ピッカー!!とホタルが全力で光ってくれた・・・わけではなく、上の写真はISO250、この写真はISO1600で撮影した際の明るさの違いです。
思い描いていたクリアなホタルの写真からは程遠いけれど、きっとこの写真が自分の限界、これでよし、としよう。それにしてもじっと大人しくしていたホタル。私のことが恐ろしくて金縛りになったのかとも思いましたが、長い間モデルになってくれてありがとう。
この日に観測されたホタルは、ボランティアの方の調査によると20匹でしたが、それでもかなり綺麗に思えました。ヒメボタルを説明している文章から言葉を借りると、‘フラッシュを焚いたような’明るい光を放つので、数百匹観測されるピーク期の乱舞は相当綺麗な予感がします。興味のある方は来年、是非行ってみて下さい。
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