2012/01/29 - 2012/01/29
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ぺこにゃんさん
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樹氷シーズン到来!ということで,今年も寒中登山に行ってきました。
今回訪れたのは「関西のマッターホルン」こと,高見山(1248m)です。
奈良県東吉野村と三重県松阪市の県境にある山で,美しい樹氷が見られることで有名です。
樹氷は気象条件が揃わないと見ることができませんが,寒波が訪れたあとだったので,素晴らしい樹氷を見ることができました。
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樹氷を見るために向かったのは高見山(1248m)です。
一昨年以来,二度目となります。
樹氷シーズンになると,近鉄榛原駅から登山口まで,奈良交通の直通バス(霧氷バス)が運行されるので,あっという間に登山口に到着です。 -
登山口(標高460m)からしばらくは旧伊勢南街道を歩いて行きます。
かつては伊勢参宮の道であり,また紀州徳川家が江戸参勤交代にこの道を使用しました。
道には雪は積もっておらず,何気ない道のように見えますが,たまに岩が凍り付いていることがあります。
三回凍結した岩で足を滑らせてしまいました。
カメラを岩にぶつけ,レンズフィルターが犠牲となりました… -
途中,視界が開けたところから見た景色です。
う〜ん,天気がねぇ…
バスに乗っていたときは晴天だったのに。 -
だんだんと雪深くなっていきます。
このときすでにアイゼン着用。 -
小峠(標高820m)到着。
ここまでは30分ぐらいですかね。 -
おっ,早くも樹氷発見!
一昨年来たときはもっと標高の高いところにしかなかったのですが。
寒波到来で相当冷え込みましたからね。 -
小峠から林道を少し歩き,再び山道へ。
小さく登って,中腹道へと出ます。
ここは樹氷ストリートとなっていました。 -
細い枝まで見事に白くコーティングされていました。
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道の片側は杉の植林。
これはこれで綺麗な景色だと思います。 -
樹氷の撮影に夢中になっていると,太陽の光が差し込み,少し青空が見えました。
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ところで,樹氷と呼んでいますが,広義では霧氷といいます。
氷点下のもと,空気中の過冷却水蒸気または水分が物体に衝突して着氷する現象によりできる氷層のことです。
特に,樹木に着氷したものを樹氷と呼んでいます。 -
霧氷は冬であれば,いつでも見ることができるというものではありません。
霧氷のできる条件は,
1)氷点下であること
2)空気中に水分があること(霧が発生すること)
あとは風が強いなどの条件もありますが,上記二条件が必須です。
なので,寒波がやってきたあとなどは,霧氷ができている確率が高くなります。 -
模様を描いているみたいで面白い。
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こんなトゲトゲの樹氷もありました。
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幻想的な景色が広がります。
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写真を撮りながら歩いていると,いつの間にやら高見峠(標高900m)に到着。
ここは奈良県と三重県の県境となっています。 -
高見峠周辺も樹氷が見られます。
ここまでは車で来ることが可能なので,山歩きが苦手な方でも樹氷が楽しむことが出来ます。
ただし,路面が凍結していることがあるので注意が必要です。 -
高見峠にある石碑も凍り付いていました。
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高見峠からは本格的な登りとなります。
風も強くなるので,手袋,耳あてなどの寒さ対策を十分にしてから登りはじめます。 -
風が吹くと,樹氷が氷の粒となって舞います。
顔に当たると冷たい! -
九十九折れの急坂を登り,休憩広場に到着。
これだけ開けていると,強風が吹き荒れるのですが,ほとんど無風。 -
休憩広場からは高見山の山頂が見えるはず…なのですが,霧の中に隠れて見えません。
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こんな状態だったので,慌てて山頂へ向かっても仕方ないと思い,ここで撮影タイムを取ることにしました。
風も吹いていなかったしね。 -
寒さに耐えたものだけが見ることの出来る景色。
来て良かったと思える瞬間です。 -
太陽が出ておらず,空もどんよりと曇っていましたが,山をバックに撮ると樹氷が映えます。
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実際に測ったわけではありませんが,おそらく氷点下だったと思います。
手袋をしないと指先の感覚がなくなります。
とはいえ,厚手の手袋なので,シャッターが押せずに苦労しました。
慣れるには練習しないとダメですね。 -
足元の草もこの通り。
カチカチに凍り付いていました。 -
向かいの山にも樹氷ができているようです。
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イチオシ
まるで白い道のよう。
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樹氷の向こうに見えるのは三重県側の集落。
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では,いよいよ山頂へのアタックです。
結局,霧は晴れないままでした。 -
登りが続きますが,一度来ていることもあって,ペース配分はバッチリ。
スイスイと進んで行きます。 -
ときには,雪の重みでつぶれてしまった木が道を塞ぐことも。
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視界が開けたところで下を見ますが,見事なまでに何も見えません。
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そして,山頂(1248m)にある高角(たかすみ)神社に到着!
登り切ったという達成感を味わいます。 -
避難小屋の上が展望台となっています。
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そこからの景色はこの通り。
一昨年来たときは,360度大パノラマを見ることが出来たのに…
日頃の行いが悪い? -
帰りのバスまでは十分に時間があったので,天気が回復するまで山頂付近で待つことに。
適当に被写体を見つけて,写真撮影をしながら時間をつぶします。 -
エビの尻尾発見!
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強風が吹き荒れる山頂付近では,風上へ向かって写真のように樹氷が成長します。
俗にこれを「エビの尻尾」と呼びます。 -
待つこと30分。
目の前の霧がサーッと晴れていきます。 -
そして,あっという間に視界がクリアになりました!
こちらは北側,東吉野村,曽爾村方面です。 -
こちらは南側。
台高山脈,大峰山脈方面です。 -
視界は良くなったものの,青空にはならず。
それなりに景色は堪能できたので,良しとして下山しました。
下山は登りとは異なる道を下って行きます。 -
山頂から5分ほど下ったところにある笛吹岩(ふえふきいわ)。
どこに岩があるって?
雪に隠れて見えませんが,ポコッと盛り上がっているところだと思います。
笛吹岩には次のような言い伝えがあります。
『高見山の開祖聖人が月夜にこの岩頭にて笛を吹けば,両谷より雌雄の大蛇が駆け上がり,笛の音を陶然として聞き入ったといわれている。
また,笛の音が山すそまで聞こえると,次の日は必ず雨になったと伝わる』 -
笛吹岩からの眺望です。
もう少しで雲が流れていきそうな気が… -
ここでしばらく撮影タイム。
山頂へと続く斜面です。 -
綺麗です。
太陽の光があれば,もっと綺麗に輝くのに。 -
笛吹岩で20分待ちましたが,ダメでした。
あきらめて下山します。 -
揺岩(ゆるぎいわ)に到着。
揺岩の言い伝えは以下のとおり。
『はるか昔,「多武峰 大職冠 藤原鎌足公」と三度唱えれば,この岩が揺るぎだしたといわれている』
どういう意味なのかさっぱりわかりません。 -
揺岩を過ぎたあたりで,樹木の間から太陽の姿が確認できました。
雲が薄くなっている? -
徐々に周りが明るくなって…
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待ちに待った青空の登場!
テンションMAXです! -
このような景色には,コメントは不要です。
撮り貯めた写真をどうぞ。 -
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青と白のコントラストが絶妙です。
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真ん中に太陽を入れて撮影しています。
ちょっとわかりにくいかな。 -
同日に訪れた人のブログを見ると,山頂も青空が広がっていたみたいです。
あと30分我慢していればと悔やまれますが,寒い中待ち続けるのは大変なのです。 -
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イチオシ
樹氷のトンネルを進んで行きます。
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国見岩まで降りてきました。
写真中央の岩です。 -
写真撮影に夢中になっている私の横を,子供がお尻で滑っていきました。
ちょっと楽しそうと思ってしまった… -
いろいろと構図を考えて写真を撮りたかったのですが,バスの時間があるのでそろそろ行かないと。
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名残惜しいけど。
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イチオシ
青空がたくさん映るところを見つけて,ここでの撮影は終了。
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急ぎ足で植林の中を下っていきます。
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道中,こんな小さな枝にプチエビの尻尾を発見。
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イチオシ
この日,最後に撮影した樹氷です。
樹氷にもいろいろあるのだということを学びました。 -
あとは植林の中をひたすら下って行きます。
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樹齢700年の高見杉。
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途中,沢を渡ったりしながら,だらだらと下って行きます。
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日が傾き,影が長くなります。
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高見杉から下ること30分,平野川に架かる丹ノ浦橋に到着。
ここから300mほど離れた高見平野のバス停から帰路に着きました。
山頂ではどんより曇っていたけど,途中で青空も見れたということで,今年の寒中登山は70点といったところでしょうか。
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この旅行記へのコメント (8)
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- jyugonさん 2012/02/11 12:06:26
- 息をのむほどの美しさ!
- べこにゃんさん こんにちは〜
日頃の行いが悪かったのではなく、良かったのでしょう〜
ご褒美が待っていましたね〜
何と素敵な青空!!! 言葉に出来ない美しさですね。
ちっちゃなエビの尻尾も繊細な氷の芸術
自然の織り成す造形美はほんまに見事!
寒い中での撮影は大変でしたでしょう〜
テンションが上がっているので、撮っている時は寒さは感じなくとも
冷え切っていらしたのでは…^^;
素晴らしい世界を拝見させて頂きありがとうございますm(__)m
jyugon
- ぺこにゃんさん からの返信 2012/02/12 00:53:07
- RE: 息をのむほどの美しさ!
- jyugonさん,こんばんは。
> 日頃の行いが悪かったのではなく、良かったのでしょう〜
> ご褒美が待っていましたね〜
> 何と素敵な青空!!! 言葉に出来ない美しさですね。
そうですね。
山頂では残念でしたが,帰りにご褒美が待っていました。
素敵な光景が見れて,太陽と青空に感謝です。
> ちっちゃなエビの尻尾も繊細な氷の芸術
>
> 自然の織り成す造形美はほんまに見事!
標高が高くなるにつれて,大味な樹氷になりますね。
低いところの樹氷のほうが,氷のアートのように繊細な形状をしていました。
> 寒い中での撮影は大変でしたでしょう〜
> テンションが上がっているので、撮っている時は寒さは感じなくとも
> 冷え切っていらしたのでは…^^;
>
> 素晴らしい世界を拝見させて頂きありがとうございますm(__)m
風があまり吹かなかったので,助かりました。
樹氷の育つところは風の強いところなので,長時間滞在するのは大変ですから。
おかげで,たくさん写真を撮ることが出来ました^^
ぺこにゃん
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- 大目付さん 2012/02/10 22:18:15
- やはり晴れると
- 碧空に樹氷が映えて綺麗ですね〜!
重く荷物になってもこの瞬間を撮るにはやはり、一眼レフですね。疲れも吹
っ飛んで撮影に夢中になれる瞬間ですね。
〜大目付〜
- ぺこにゃんさん からの返信 2012/02/11 23:44:40
- RE: やはり晴れると
- 大目付さん,こんばんは。
> 碧空に樹氷が映えて綺麗ですね〜!
>
> 重く荷物になってもこの瞬間を撮るにはやはり、一眼レフですね。疲れも吹っ飛んで撮影に夢中になれる瞬間ですね。
>
カメラ本体とレンズ数本を持って行くと,相当な荷物になりました。
寒い中の撮影は手元がおぼつかないので,出来れば三脚も持って行きたかったですけど,さすがにそれはあきらめました。
去年は三峰山というところに樹氷を見に行ったのですが,残念ながら期待していた樹氷は見れず,疲れて帰ってきただけでした。
今年はこれだけ綺麗な樹氷が見れたので,無我夢中で写真を撮りました。
楽しかったですよ。
ぺこにゃん
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- 大目付さん 2012/02/10 22:12:13
- 壮観ですね〜
- 凄いですね。一眼レフカメラを持ってここまで行くのは大変ですね。
〜大目付〜
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- 大目付さん 2012/02/10 22:10:04
- ぺこにゃんさん、今晩は〜
- 綺麗な樹氷ですね。一度行きたいな〜
169号線が土砂崩れで通行できなかったので、真冬に4WD車で高見峠越え
(奈良から三重県宮川村まで)をしたことがあります。今年のように雪が多
くない時だったので良かったですが、あの時は葛籠折れの道に疲れました。
〜大目付〜
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- まみさん 2012/02/10 18:09:00
- たしかに息をのむほどの美しさ!
- すごーいです。
青空とのコントラストもいいですね!!
とけないのかなと心配してしまうけれど、美しい。。
- ぺこにゃんさん からの返信 2012/02/11 23:34:16
- RE: たしかに息をのむほどの美しさ!
- まみさん,こんばんは。
> すごーいです。
> 青空とのコントラストもいいですね!!
> とけないのかなと心配してしまうけれど、美しい。。
樹氷は,太陽が出て気温が上がると溶けてしまいます。
だから寒波がやってきた直後の晴天の日が狙い目です。
天気予報を細かくチェックしてベストの日を探しますが,そうそう上手くいかないものです。
そう思うと,今回青空が見れたのはラッキーでしたね。
ぺこにゃん
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