2026/07/31 - 2026/07/31
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AandMさん
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旅行先にフィレンツェを選んだ主な理由は、ウフィツィ美術館を見学することでした。10年以上前、パック旅行でウフィツィ美術館を訪れたことがありますが、その際は団体の駆け足見学でしたので、作品をしっかりと鑑賞する時間がなく、帰国後も心残りでした。
ウフィツィ美術館は人気ある美術館で、世界中からの多くの訪問者があることで知られています。今回は、日本出発の1か月前にウフィツィ美術館の入場チケットを購入しました。美術館ホームページには、美術館入場券の他に美術館とヴァザーリ回廊ツアーを組み合わせたチケットがありました。
「ヴァザーリ回廊」は、メディチ家の君主たちがヴェッキオ宮殿とピッティ宮殿を行き来するのに使用した約1kmの高架式通路で、16世紀に建築家ジョルジュ・ヴァザーリが設計したものです。この回廊、美術館が主催するツアー以外で訪れることはできませんし、人数も限定されています。
回廊ツアーも面白そうです。美術館とヴァザーリ回廊ツアーを組み合わせたチケット(Uffizi + Corridoio Vasariano Intero acquisto antic)を購入しました。価格は47 Euro/personで、ヴァザーリ回廊ツアーのスタート時間が指定され、美術館の入館は回廊ツアースタートの2時間前、となっていました。美術館見学で2時間あれば、展示作品をしっかりと見学することができそうです。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.0
- 交通
- 3.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 高速・路線バス タクシー 徒歩
- 航空会社
- ITAエアウェイズ
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
7月31日
ヴァザーリ回廊のツアー開始は14:00ですので、ウフィツィ美術館へは2時間前の12時頃に入場します。美術館入り口は前方に進んで右折れする、と掲示板に記されています。ウフィツィ美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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この辺が、入り口です。団体さんが数組、入り口前に集まっています。団体さんとチケット購入済個人の入り口は区別されており、個人訪問者の入り口は混んでいませんでした。
以前団体で訪れた際は、入館まで結構待った記憶がありますが、今回は待つことなく入館できました。 -
美術館入口に一対の犬の置物がありました。古代ギリシャ時代に生息していたモロシア犬(Molossian dog)です。
この犬像はローマで発見され、1560年にメディチ家に寄贈され、1780年以降、美術館の入り口に置かれています。古代ギリシャ時代の犬が来訪者を出迎えてくれるのは、流石、伝統と格式のあるウフィツィ美術館です。 -
ウフィツィ美術館は3階と2階が展示スペースで、古代ローマ時代の彫刻から中世のバロック時代やルネッサンス時代の絵画が系統的に展示されています。ここは3階、訪問者は多めですが混雑感はありません。
展示室には古い絵画から新しい絵画の順で展示されていました。古い絵画から見ていきたいと思います。 -
3階奥の展示室から見学スタート
聖母子と天使が描かれているこの祭壇画は、ピエトロ・ロレンツェッティ, Pietro Lorenzetti(1280-1348)が1340年に描いたもの。「玉座の聖母子と八人の天使、Madonna and Child Enthroned with Eight Angeles」と題が付けられていました。 -
1332年にアンブロージョ・ロレンツェッティ,Ambrogio Lorenzetti(1290-1348)が描いた「聖ニコラウスと聖プロクルスを伴う聖母子, Madonna and Child with St. Nicholas and St. Procalas」、1332年の作品。アンブロージョはピエトロ・ロレンツェッティの弟。
この時代の絵画はいずれも似通った様式で描かれ、人物の動きが感じられません。崇拝対象の祭壇画の特徴なのかも知れません。 -
ロレンツォ・モナコ, Lorenzo Monaco (1391-1422)が1414年に描いた「聖母の戴冠、聖人と天使達, Coronation of the Virgin, Saints and Angeles」と題する祭壇画
祭壇画ですが、15世紀になると、画中の人物に動きが認められます。 -
ジェンティーレ・ダ・ファブリアーノ, Gentile da Fabriano(1370-1427)が1423年に描いた「東方三博士の礼拝、審判のキリスト、受胎告知, Adoration of the Magi, Christ in Judgement, the Armanciation」
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パオロ・ウッチェロ, Paolo Uccello(1397-1475)が1435-1440年に描いた「サン・ロマーノの戦い, The Battle of San Romano」
1432年、トスカーナ地方のサン・ロマーノであったフィレンツェ共和国とシエナ共和国の戦闘の様子が描かれています。絵の中の人物や馬の動きが動的で、遠近法を取り入れ、立体感があります。躍動感のあるこの絵、貴族の依頼で描かれ、邸宅や宮殿に掲げられていたようです。 -
15世紀に描かれた聖母子を題材とした宗教画、それ以前からの伝統的技法で描かれています。
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マソリーノ・ダ・パニカーレ, Masolino(1383-1441)が描いた「聖アンナと5人の天使を伴う聖母子, Madonna and Child with St. Anne and Five Angeles」
聖母子のスタイルは他の宗教画と同じです。幼子キリストの表情に可愛さはなく、厳めしさが感じられます。この時代の宗教画の特徴のようです。 -
アレッソ・バルドヴィネッティ, Baldovinetti(1425-1499)が1457年頃に描いた「受胎告知, Annunciation」
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サンドロ・ボッティチェッリ, Botticelli(1445-1510)の作品展示室は、多くの来館者で混みあっていました。作品を近くで見るため、しばらく待ちました。
これはボッティチェリの代表作の一つ「プリマヴェーラ(春)」です。 -
「プリマヴェーラ(春)」はボッティチェリが1477-1478年に描いた作品で、「世界で最も有名な絵画作品の一つ」とされています。
美しいだけでなく題材に神話や寓意などが織り込まれており、鑑賞者の想像力を掻き立てます。じっと見ていても飽きさせない名画です。 -
ボッティチェリが1470年頃に描いた「栄光の聖母子, Madonna and Child in Glory」
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ボッティチェリが1481年に描いたフレスコ画「受胎告知, Annuniciation」
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ボッティチェリが1482-1485年に描いた「パラスとケンタウロス, Pallas and the Centaur」
題材はギリシャ神話、女神パラス・アテナと半人半獣のケンタウロスが描かれています。メディチ家のロレンツォ・デ・メディチの注文で描かれました。 -
ボッティチェリが1482-1485年に描いた「ヴィーナスの誕生, The Birth of Venus」
ギリシア神話が題材で、女神ヴィーナスが海から誕生した様子が描かれています。「プリマヴェーラ(春)」とともに、ボッティチェリの代表作として知られている作品です。 -
ウフィツィ美術館には絵画や彫刻だけでなく、部屋も展示されていました。「ミニチュア・キャビネット, Cabinetto delle Miniature」
天井、壁、そして立派な床からなる小部屋、恐らくメディチ家が当時使用していた部屋のようです。中世貴族の住まいの豪華さに驚かされます。 -
ピエロ・デラ・フランチェスカ, Piero della Francesca(1412-1492) が1472-74年頃に描いた「ウルビーノ公夫妻像, Portraits of Federico da Montefeltro and his Wife Battista Sforza」
ウルビーノ公国の君主夫妻を描いたもので、イタリア・ルネサンス期の最も有名な肖像画の一つに数えられています。 -
ドメニコ・ヴェネツィアーノ, Domenico Veneziano(1410-1461) が1445-1447年に描いた「聖母子と聖フランチェスコ、洗礼者聖ヨハネ、聖ゼノビウス、そして聖ルチア, Madonna and Child with St. Francis, St. John the Baptist, St. Zenobius and St. Lucy」
サンタ・ルチア・デ・マニョーリ教会の主祭壇に掲げられていた絵です。 -
ゲラルド・ディ・ジョヴァンニ・デル・フォラ Gherardo di Giovanni(1445-1497)が1470-1475年に描いた「聖母子像、聖フランシスコ、聖人司教、洗礼者聖ヨハネ、マグダラのマリア, Madonna and Child Enthroned with St. Francis, a Sainted Bishop, St. John the Baptist and St. Mary Magdalen」
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ペルジーノ, Il Perugino(1448-1523)が1492年に描いた宗教画、「聖ヒエロニムス、聖フランチェスコ、聖マグダラのマリア、洗礼者ヨハネ、福者ジョヴェンニ・コロンビーニと共に磔刑に処せられたキリスト, Crucifixion with St. Jerome, St. Francis, St. Mary Magdalen, St. John the Baptist and the Blessed Giovenni Colombini」
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ピエロ・ディ・コジモ, Piero di Cosimo(1462-1522)が1500-1505年に描いた宗教画「アレクサンドリアの聖カタリナ、福音者聖ヨハネ、聖フィリポ・ベニジ、大司教聖アントニヌス、聖ペトロ、聖マルガリータの前でのキリストの顕現, Incarnation of Christ before St. Catherine of Alexandria, St. Johm the Evangelist, St. Philip Benizi, St. Antoninus the Archbishop, St. Peter and St. Margaret」。この絵、「聖人のいる無原罪の御宿り」とも呼ばれます。
サンティッシマ・アヌンツィアータのセルヴィテ教会の礼拝堂にあった祭壇画で、1670年にメディチ家が購入したものです。 -
ピエロ・ディ・コジモ, Piero di Cosimo(1462-1522)が1510-1515年に描いた絵画「アンドロメダを救うペルセウス, Perseus Freeing Andromeda」
ギリシア神話が題材で、英雄ペルセウスがアンドロメダを救う様子が描かれています。 -
ルカ・シニョレッリ, Luca Signorelli(1445-1523)が1485-1490年に描いた「聖家族, Holy Family」
宗教画のようですが、フィレンツェのグエルファ宮殿の謁見室に掲げられていた絵です。 -
アンドレア・デッラ・ロッビア, Andrea della Robbia(1435-1525)「聖母子, Madonna and Child」
絵でなくレリーフ像(テラコッタ作品)です。アンドレア・デッラ・ロッビアはルネッサンス期の彫刻家 -
上部に天使達に囲まれて聖母が戴冠する様子、下方に聖者達の姿が描かれている絵は、神々しい感じがします。
アンドレア・デル・ヴェロッキオ, Andrea del Verrocchio(1435-1488)が1475年 頃に描いた作品 -
ロレンツォ・ディ・クレディ, Lorenzo di Credi (1459-1537)の「イエスの降誕と羊飼いの礼拝, Nativity of Jesus and the adoration of the shepherds」, 1495-1497年
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アンドレア・デル・ヴェロッキオ, Andrea del Verrocchio(1435-1488)とレオナルド・ダ・ヴィンチ, Leonardo da Vinci(1452-1519)の合作「キリストの洗礼 The Baptism of Christ」、1475年
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レオナルド・ダ・ヴィンチ, Leonardo da Vinci (1452-1519)の「東方三博士の礼拝, Adoration of the Magi」, 1481-1482年
レオナルド・ダ・ヴィンチがフィレンツェの教会からの依頼で製作に着手した祭壇画で、未完成のままの状態で今日まで残されている作品で、美術館が1670年に入手したもの。 -
レオナルド・ダ・ヴィンチ, Leonardo da Vinci (1452-1519)の「受胎告知, Annunciation」, 1472-1475年
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大理石彫像が展示されている部屋には、古代ローマ時代に制作された作品が沢山ありました。約2千年経過していますが、彫が鮮明で、古い彫像のようには見えません。
これは「女神像」、ローマ時代(2世紀前半)の作品 -
「メナンドロス、いわゆるローマ人座像, Menander, so-called seated togatus」
古代ローマ時代の作品 -
「ゼウス神の頭部像, Head of Zeus」, ローマ時代(~2世紀)
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ゼウス神、ローマ時代(2世紀)の作品
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「しゃがむヴィーナス像, Crouching Venus」、 ローマ時代(1世紀)
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女神像、ローマ時代の作品
大理石彫像ですが、薄手衣類を纏った女神の姿が見事に表現されています。 -
「跳ね馬もしくはブオンタレンティ馬, Prancing Horse or Buontalenti Horse」
ローマ時代(1世紀~2世紀初め) -
「ニオベと彼女の幼い娘, Niobe with her younger daughter」、ローマ時代(1世紀後半から2世紀初)
ギリシャ神話に登場する女王ニオベが、アポロとアルテミスの攻撃から末娘を必死に守ろうとする姿が描かれています。作者は分かりませんが、見事な作品です。 -
女神像、ローマ時代の作品
硬い大理石の彫像ですが、柔らかな衣類や肌の感じが見事に表現されています。紀元前2世紀頃の古代ギリシャ時代に制作された「ミロのヴィーナス(ルーブル美術館)」の技法がローマ時代に伝承されていることが窺われます。 -
この大理石像も、柔らかな肌や衣類の繊細な表現が見事です。
展示室(The Cabinet of Ancient Marbles)には、素晴らしい大理石彫像が沢山ありますが、見学者数は少なめでした。ゆったりと見学できました。 -
ラファエロ・サンティ, Raffaello Sanzio (1483-1520)が1505-1506年に描いた「聖母子と幼い洗礼者ヨハネ, ”ゴシキヒワの聖母”」, Madonna and Child with the Young St. John the Baptist "Madonna of the Goldfinch"」
ラファエロらしい柔らかで温かみのある色調で描かれています。 -
ミケランジェロ・ブオナローティ, Michelangelo Buonarroti (1475-1564)が1507年に描いた「聖家族, The Holy Family known as the "Doni Tondo"」
この絵はフィレンツェの裕福な商人の注文で描かれましたが、1594年にメディチ家が購入しました。 -
ラファエロ・サンティ, Raffaello Sanzio (1483-1520)が1518年に描いた「教皇レオ10世とジュリオ・デ・メディチ枢機卿とルイージ・デ・ロッシ枢機卿の肖像, Portrait of Pope Leo X with Cardinals Giulio de' Medici and Luigi de' Rossi」
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フラ・バルトロメオ, Fra' Bartolomeo (1473-1517)が1504-1507年に描いた「聖母の聖ベルナルドゥスへの顕現, The Vision of St. Bernard」
サン・マルコ修道院の祭壇画として描かれた作品で、1945年からウフィツィ美術館の所有品です。 -
ジュリアーノ・ブジャルディーニ, Giuliano Bugiardini (1476-1555)の作品「聖母子像(ミルクを与える聖母), Madonna and Child, "Madonna of the Milk"」、1518年
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アンドレア・デル・サルト, Andrea del Sarto (1488-1530)の「レダと白鳥, Leda and the Swan」, 1530年
「レダと白鳥」は、ギリシャ神話に登場するゼウス(白鳥の姿に変身)とスパルタ王妃レダの神話が題材です。他の芸術家による多様な作品(絵画や彫刻)があり、ローマのボルゲーゼ美術館でも展示されていました(https://4travel.jp/travelogue/12073860)。「レダと白鳥」は、古代ローマ時代から芸術家にとって魅力的なテーマであったと思われます。 -
アンドレア・デル・サルト, Andrea del Sarto (1488-1530)の作品「ジョセフによるファラオの夢の解釈, Joseph interprets Pharaoh's dream」, 1515年
旧約聖書に記されている、ヨセフ(ジョセフ)によるファラオの夢の解釈は、「7年間の大豊作の後に、7年間の大飢饉が訪れる」という内容で、ジョセフの解釈に従ってファラオは食料を備蓄させ、大飢饉で国が滅びるのを防ぎました。ジョセフがファラオに夢の解釈内容を伝えている姿が描かれているようです。 -
ジャコポ・トーニ, Jacopo Torni (1476-1526)の「聖母子と幼い聖ヨハネ, Madonna and Child with the Young Saint John」、1513年
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アロンソ・ベルゲーテ、Alonso Berruguete (1488-1561)の「サロメ, Salome」、1518年
サロメは新約聖書に登場する女性で、祝宴での舞踏の褒美として「好きなものを求めよ」と言われ、母ヘロディアの命により「洗礼者ヨハネの斬首」を求めたと言われています。新約聖書に書かれている物語が絵の題材です。 -
フランチェスコ・グラナッチ, Francesco Grabacci (1469-1543)の「投獄されるジョセフ, Joseph Led to Prison」、1515-1517年
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ウフィツィ美術館3階の展示室を一通り見終えました。
3階端のテラスにはカフェがあり、カフェ客だけでなく一般客もテラスに出ることができました。テラス前方に見える高い塔を有する建物はヴェッキオ宮殿です。13世紀初めに建造され、メディチ家の住居として使われ、現在はフィレンツェ市庁舎になっています。テラスからのヴェッキオ宮殿の眺め良好です。ヴェッキオ宮殿 城・宮殿
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テラスのカフェ、訪問時は気温30℃以上の猛暑でしたが、ほぼ満席でした。空調の効いている美術館建物内にカフェやレストランはありません。美術館賞の途中で利用できるカフェはここだけのためか、込み合っていました。
カフェを利用している皆さん、強い日差しを遮ってくれるパラソルがあるのがせめてもの救いです。 -
2階に展示されている作品を見学します。
ここは著名芸術家達の自画像が展示されているギャラリー、3階展示室に比べて人は少なく、ゆったりと鑑賞をすることができました。ウフィツィ美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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ラファエロ・サンティ, Raffaello Sanzio (1483-1520)の自画像、1506年に描かれました。
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レンブラント・ファン・レイン, Rembrandt Harmenszoon van Rijn (1606-1669)の自画像、1655年に描かれました。
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ピータ:ポール・ルーベンス, Peter Paul Rubens (1577-1640)の自画像、1610-1615年に描かれました。
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これはアンソニー・ヴァン・ダイク, Antoon van Dyck (1599-1641)が1633年に描いた自画像
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2階の展示室にある絵画を鑑賞します。
この絵は、ジャンピエトリーノ, (1480-1553)の「アレクサンドリアの聖カタリナ, Saint Catherine of Alexandria」
聖カタリナはキリスト教の聖人で殉教者。ローマ皇帝マクセンティウスから車輪に手足をくくりつけられて転がされるという刑を命じられましたが、カタリナが車輪に触れるとひとりでに壊れてしまったため、彼女は斬首刑にされた、と伝えられます。カタリナの脇に描かれているのは壊れた車輪です。物語を知らないと、絵の意図が分かりづらいように思われます。 -
セバスティアーノ・デル・ピオンボ, Del Piombo (1485-1547)の「アドニスの死, Death of Adonis」, 1511-1515年の作品
ギリシャ神話に登場する美青年アドニスの最期を主題とした絵。 アドニスは女神ヴィーナスに深く愛されていましたが、狩猟の最中に巨大なイノシシに襲われ、命を落とします。 -
ジョヴァンニ・バッティスタ・フランコ, Giovanni Battista Franco (1510-1561)が1537年に描いた「モンテムルロの戦い, Battle of Montemurlo」
モンテムルロの戦い(Battaglia di Montemurlo)は、1537年、イタリアのトスカーナ地方モンテムルロで起きた戦い。この戦いに勝利したコジモ1世の支配権は強固になり、メディチ家の繁栄に繋がります。
フランコはミケランジェロから絵画を学んだ画家で、彼の絵にはミケランジェロの影響が強く出ている、と解釈されています。 -
ジャコポ・ディ・ジョヴァンニ・ディ・フランチェスコ, Jacopo di Giovanni di Francesco(1495-1554)が1530年に描いた「ある女性の肖像, Portrait of a Woman」
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ヤコポ・ダ・ポントルモ, Jacopo Caruccl detto Pontormo (1494-1557)が1519年に描いた「楽園からの追放. Expulsion from Paradise」
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ジョヴァンニ・ディ・ロレンツォ・ラルシアーニ, Giovanni di Lorenzo Larciani (1484-1527)が1515年に描いた「運命の寓話, Allegory of Fortune」
題材は古代神話、海上を航海する若い女性は予測不能で運命的な「幸福の象徴」と見做されているそうです。 -
ティベリオ・ディ・ティート, Tiberio Titi (1578-1637)が1625年に描いた「子供の頃のヴィットリア・デリア・ローヴェレの肖像, Portrait of Vittoria Delia Rovere as a Child」
ヴィットリア・デリア・ローヴェレ, (1622 - 1694年)は、トスカーナ大公フェルディナンド2世・デ・メディチの妃 -
アーニョロ・ブロンズィーノ, Agnolo di Cosimo detto il Bronzino (1503-1572)が1557年に描いた「少年時代のフランチェスコ・イ・デ・メディチの肖像, Portrait of Frabcesco I de' Medici as a Boy」
フランチェスコはコジモ1世の長男で、この絵は10歳頃に描かれました。 -
アーニョロ・ブロンズィーノ, Agnolo di Cosimo detto il Bronzino (1503-1572)が1542年に描いた「ビア・デ・メディチの肖像画, Portrait of Bia de' Medici」
ビアはコジモ1世の娘です。 -
メディチ家のコジモ1世の家族肖像画が掲げられていました。いずれもフィレンツェ公コジモ1世の宮廷画家であったアーニョロ・ブロンズィーノ, Agnolo di Cosimo detto il Bronzino (1503-1572)が描いたものです。
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パオロ・ヴェロネーゼ, Paolo Caliari detto il Veronese (1528-1588)が1560年に描いた「ヴィーナスとマーキュリーがジュピターにアンテロスを呈する図, Venus and Mercury Present Eros and Anteros to Jupiter」
題材はギリシャ神話 -
ティントレット, Tintoretto (1518-1594)が1550年に描いた「レダと白鳥, Leda and the Swan」
3階の展示室でアンドレア・デル・サルトが1530年に描いた「レダと白鳥, Leda and the Swan」を見ましたが、この絵も同じ頃に描かれています。16世紀半ば、この題材を扱った絵の人気が高かったことが窺えます。 -
カルロ・カリアリ, Caliari (1570-1596)が1585年に描いた「イブの創造 原罪, The Creation of Eve Original Sin」
旧約聖書に書かれている「アダムとイヴの楽園からの追放」の原因となったイヴの行動が描かれています。 -
ロレンツォ・ロット, Lorenzo Lotto (1480-1556)が1534年に描いた「聖家族と聖アンナ、聖ヒエロニムス, Holy Family with St. Anne and St. Jerome」
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ロレンツォ・ロット, Lorenzo Lotto (1480-1556)が1517年に描いた「スザンナと長老たち, Susannah and the Elders」
題材は旧約聖書のスザンナの物語、画面左側に描かれているのは入浴のため裸体になったスザンナ -
ジョヴァンニ・ベッリーニ, Giovanni Bellini (1430-1516)が1490-1500年に描いた「聖なる寓意, Holy Allegory」
この絵には旧約聖書や神話などに登場する神、聖母子、聖者などが遠近法で描かれています。寓意の解釈に多様性があり、発表当時から議論を引き起こしてきた絵だそうです。 -
ロレンツォ・ロット, Lorenzo Lotto (1480-1556)が1505年に描いた「若者の肖像, Portrait of a Young Man」
レオポルド・ド・メディチ枢機卿がこの絵を入手し、17世紀にはウフィツィ美術館のトリビューンに掲げられていました。描かれている若者はラッファエロ、と解釈されています。そう言えば、前掲のラファエロの自画像と似ているように感じます。 -
美術館2階の展示室にある作品をゆっくりと見ましたが、ヴァザーリ回廊ツアー開始時刻の14:00が近づいてきました。ツアーは美術館2階の部屋からスタートします。通路に"Vazari Corridor, Room D19"と表示が出ています。
Room D19に向かいます。 -
Room 19では既に10名ほどのツアー参加者が待っていました。受付にツアー・チケットを提示すると、「出発時間まで待つように」、とのこと。
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ツアー開始時刻になり、ガイドさんの先導でヴァザーリ回廊への階段を下ります。ツアー参加者は15名程、参加者は前後のガイドさん2人に挟まれる形で、前に進みます。
ヴァザーリの回廊 史跡・遺跡
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ヴァザーリ回廊の窓越しに眺めたアルノ川
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回廊は細長い通路で、所々に窓が設けられています。前後のガイドさんは、ゆっくり進むだけで、説明をしてくれる訳ではありません。ガイドというより、参加者グループの見張り役、の印象です。
ヴァザーリの回廊 史跡・遺跡
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窓越しに「ヴェッキオ橋」が見えてきました。
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「ヴェッキオ橋」上にあるヴァザーリ回廊、沢山の彫像が展示されていました。絵画が展示されていた時期もあったそうですが、訪問時の展示品は彫像でした。時々模様替えが行われているようです。
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「アルノ川」に架かる「ヴェッキオ橋」上部からの光景、前方に見えるのは「グラッツィエ橋」です。
「ヴェッキオ橋」には3階建て建物があり、1-2階はジュエリーなどを売っている店舗兼住居で、最上階が「ヴァザーリ回廊」になっています。アルノ川 滝・河川・湖
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「ヴァザーリ回廊」の窓から見下ろして眺めたヴェッキオ橋、橋上を行き来する観光客の姿が見えました。
ヴェッキオ橋 建造物
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ヴェッキオ橋中央付近に設置されている「ベンヴェヌート・チェッリーニの胸像」
ベンヴェヌート・チェッリーニ, Benvenuto Cellini(1500 - 1571年)は、ルネサンス期のイタリアの画家、金細工師、彫刻家で、ミケランジェロとの交遊で技法を学び、メディチ家のコジモ1世の庇護を受け、多くの彫刻・装飾の仕事を残しています。この胸像は1901年の製作。 -
胸像があるのは橋の中央部、多くの人が行き交っていました。
ヴェッキオ橋 建造物
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橋を渡ると、下方に街中の通りが見えました。
時代は異なりますが、中世時代にメディチ家の君主達が眺めた景観を共有していることになります。ヴァザーリ回廊ツアーでは、メディチ家君主たちの「上から目線」体験ができたように感じました。 -
ヴァザーリ回廊の窓から眺めた「サン・フェリチタ教会」の内部
「サン・フェリチタ教会」は4世紀終わり頃に建造され、フィレンツェにある最も古い教会の一つとされています。メディチ家君主達は、回廊に付置されたバルコニー席から礼拝に参加したそうです。サンタ フェリチタ教会 寺院・教会
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バルコニーへの扉は閉じられていたため、バルコニーに出ることはできませんが、窓越しに、君主達のために設けられたバルコニー席を見ることができます。
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ヴァザーリ回廊ツアーの終点は、ピッティー宮殿にある「ヴォンタレンティ洞窟」横の出口で、小さなドアを通って外に出ました。前方に見えるのが洞窟です。
ガイドさん案内はここで終了、「宮殿に向かって進み、宮殿出口から外に出て下さい」とのことでした。ピッティ宮殿 城・宮殿
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出口前のオレンジの木に、黄色の果実がたわわについていました。外気温は30℃を超えているなかで、清涼感のある緑葉と黄色のオレンジを見ると、ホットさせられます。
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ピッティー宮殿の庭を宮殿出口に向かって進みます。
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ここは「ボーボリ庭園」への入口
「ボーボリ庭園」はメディチ家のために造られた広大な庭園で、一般公開されています。イタリア式庭園で、広大な緑地に古代、ルネッサンス期の彫像が配置され、大噴水や洞窟などもあります。ただ訪問時は猛暑で暑かったためか、訪問者はチラホラでした。ボーボリ庭園 広場・公園
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ピッティー宮殿の建物内を進みます。
ピッティ宮殿 城・宮殿
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ピッティー宮殿は、中世に建てられたルネッサンス様式の広大な宮殿で、トスカーナ大公の宮殿として使用されました。大理石像が建物のあちこちに置かれています。
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ピッティー宮殿の出口です。外は猛烈な暑さ、30℃を優に超えています。ビッティー広場を下って道路に出ると、客待ちしているタクシーがいました。ホテルのある中央駅までの値段を聞いたら、「メータによるが、15~20ユーロ程度」とのことで、ボッタくりでは無いようです。
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美術館とヴァザーリ回廊を長時間にわたって歩き回り疲れも感じていましたので、思い切ってタクシー利用でホテルに戻ることにしました。
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タクシーから眺めた「サンタ・トリニタ橋」、「ベッキオ橋」西側に架かる橋です。
サンタ トリニタ橋 建造物
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「サンタ・トリニタ橋」中ほどから眺めた「ヴェッキオ橋」、先程通ったヴァザーリ回廊の建物が見えました。10年程前にフィレンツェを訪問した際はヴェッキオ橋の路上を、今回は橋上部のヴァザーリ回廊を通って、橋を渡りました。庶民と君主の観点で、橋を渡る体験ができたように思います。
今回の訪問では、ウフィツィ美術館の展示作品を約2時間かけてしっかりと鑑賞することができました。回廊ツアーも含めると2時間半ほど、歩いて立ちっぱなしでしたが、素晴らしい美術品鑑賞と君主のために特別に設置された回廊を通る貴重な体験ができ、満足感がありました。
ホテルに戻って少し休養した後、フィレンツェの街歩きを続けます。サンタ トリニタ橋 建造物
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