2026/03/25 - 2026/03/25
7843位(同エリア8034件中)
サバーイさん
開通して間もないメトロ1号線。終点の一つ手前に「国家大学駅」とあり、気になって下りてみました。大学周辺を気の向くまま路地裏を進み、キャンパスで思わぬ出会いがあったり、楽しい路地裏散策でした。
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みなさん、こんにちは。サバーイです。
いま私は、ベトナム・ホーチミン・メトロ(HCMC MTR)のオペラハウス前駅に来ています。この地下鉄は、2024年12月22日に待望の正式開業を迎えました。2年が経過したいま、地下鉄での小旅行に出かけてみましょう。 -
片道運賃は乗車距離に応じて 7,000~20,000VND(日本円で約40~120円程度)。
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現地の券売機で切符(ICカード)を買うこともできますが、デポジットの15,000dが必要。下車駅で回収し忘れに注意しならないので厄介。
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一方、改札の読み取り機に VisaやMastercardなどの「タッチ決済対応クレジットカード」をかざすだけでそのまま乗車可能 です。これは便利。
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バンコクのMRTとよく似た駅の構造やデザイン。さすがどちらも日本のODAの賜物。
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ホームも広々として、快適そのもの。
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平日の午前中。車内はこんな空き具合です。
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終点の一つ手前に「国家大学駅 Đ?i H?c Qu?c Gia National University」とあるのを見つけました。
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学生街ならこ洒落たカフェやお店もあるのでは。そんな単純な動機で、途中下車しました。
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駅の改札はこんな感じです。学生と思しき姿もちらほら。
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駅のホームから周辺をながめると、そこそこ栄えている側とそうでない側がありました。
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どうやら大学はそうでない側にあるようです。
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地図も持たずに、人が歩いていく方向にただついて行きます。
こんな路地がずっと続いているようです。 -
小洒落たカフェ、どころかきわめてローカル色が強いお店ばかりです。
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ただ、歩き始めてすぐにこの、長閑な路地の景色に魅了されました。
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花が咲き誇る、何とも風情のある通りじゃないですか。
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衣類のお直しのお店の前に停まる、郵便配達のスクーター。
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奥へと続く細い未舗装の通りの両側には平屋の住宅が並び、門扉や洗濯物が干されています。
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現地の人が日々の料理に必要な食材を一度に買い揃えられる、地域密着型の小さなお店(T?p hóa)の風景です。
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理髪店(床屋)やコインランドリー(洗濯・乾燥・お直し屋)の風景です。手前の緑色の縦長看板には「C?T TÓC L?Y RÁY TAI(散髪・耳掃除)」とあり、ベトナムの伝統的な耳掃除サービスも提供しているローカルな床屋さんです。
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路地を抜けた先に現れたのが大学の建物。
ベトナム国家大学ホーチミン市校(Đ?i h?c Qu?c gia Thành ph? H? Chí Minh)のキャンパス内にある本部ビルと中央噴水です。 -
ベトナム国家大学ホーチミン市校(VNU-HCM)は、首都にあるハノイ校と並び、ベトナムに2つしか存在しない「国家大学(首相直属の最高学府)」の一つだそうです。
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単一の大学ではなく、複数の専門的な単科大学が集まった巨大な大学連合(総合大学システム)です。
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工科大学 (HCMUT)や南部トップのエンジニア輩出する自然科学大学 (HCMUS)など、いくつかの研究機関が集まっています。
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キャンパスは、約643ヘクタール(東京ドーム約137個分)という圧倒的な広さを誇ります。
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キャンパスの前の道を伝統的な円錐形の帽子(ノンラー)をかぶった人がのんびりと自転車で通り過ぎていきました。
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すぐ隣にあるこの施設は、ホーチミン市体育大学(Tr??ng Đ?i h?c Th? d?c Th? thao Thành ph? H? Chí Minh)の正門です。
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スポーツ指導者やアスリートを育成する専門的な国立大学です。
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中央にホー・チ・ミン像。そしてその上にスローガンが並ぶのは社会市議国家のあるある。
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国立スポーツトレーニングセンターも併設され、国内の選抜されたアスリートのトレーニング施設となっています。
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レスリングや格闘技専門の体育館です。
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ベトナムの国公立大学には、学内の共産党員(教職員や一部の優秀な学生)で構成される「党部(Đ?ng b?)」という組織が必ず存在します。このポスターは、その大学内の党組織が今後の運営方針や幹部を決めるために数年に一度開催する、重要な総会(大会)を記念して学内に掲示されたものです。
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学生寮です。さすが体育大。圧倒的な量の洗濯物!
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清潔なキャンパスの建物の中を歩いていると、日本語のポスターが目に入りました。
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どうやら日本語の学習センターのようなものが併設されているようです。
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この看板は、ベトナム人向けの「日本への労働派遣(技能実習生・特定技能など)」を募集する広告バナーでした。ここは、日本へ技能実習で出かける学生の研修施設でした。
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階段には日本語のフレーズが書かれています。そのまま上の階まで上がってみましょう。
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アジアで広まっている、日本式の職場管理手法である「5S活動」を説明したポスターです。
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日本の製造業や建設業では当たり前となっている「5S」の概念を教えています。
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教室にいた学生の一人に話を聞くことができました。彼はまもなく、広島で就職することが決まっているそうです。
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使っている教材を見せてくれ、一生懸命日本語で話しかけてくれました。
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せっかくなので、日本語の先生を紹介してもらい、授業を見学させてもらいました。先生はベトナムの方です。
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一クラスに20名程度の学生が、男女ともにレベル別にいくつかのクラスに分かれて日本語の勉強に取り組んでいました。
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学ぶ姿勢は真剣そのもの。
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皆んな、技能実習生として日本に近々やってくることになっています。礼儀正しく、そして人懐っこく、明るい青年です。
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キャンパス内にある「学食」で昼食を。安くてボリュームがあるのは、ベトナムの学食も一緒。
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この建物は、ベトナムの学生たちが全員必修で受ける「国防安全保障教育センター(Trung tâm Giáo d?c Qu?c phòng và An ninh)」の施設です。
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建物の前には、緑色の軍服(迷彩服ではなく、ベトナム軍の標準的な緑色の制服)を着用し、お揃いの緑色の帽子(ピスヘルメットやブーニーハット)をかぶった若者たちがたくさん集まっています。
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ベトナムでは高校や大学、または日本へ行く一部の実習生などの研修カリキュラムの一環として、数週間から1ヶ月ほど施設に住み込み、軍事訓練や国防についての教育を受ける制度(国防教育)があります
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ベトナムの大学生が「国防教育(正式名称:国防・安全保障教育)」を受けるのは、ベトナムの法律(国防安全保障教育法)で定められた国家的な義務であり、大学を卒業するための必須要件(卒業条件)となっているのです。
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大学生の場合、訓練センターに約2週間~1ヶ月間住み込み、軍隊さながらの共同生活を送るそうです。
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銃の分解・組み立て・射撃:ベトナム軍が使用するAK-47(自動小銃)の模型や本物を使い、分解や組み立てのタイムを競います。また、レーザーや実弾を使った射撃訓練も行うそうです。
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ベトナムは過去にフランスやアメリカ、中国など、多くの大国との戦争を経験し、自力で独立を勝ち取ってきた歴史を持っています。そのため、「国は自分たちの手で守る」という愛国心と国家主権への意識を若い世代に引き継ぐことが極めて重視されているのだと言います。(写真は加工してあります)
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たまたま迷い込んだ大学でしたが、思わぬ出会いと、知られざる一面を見ることができました。
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いわゆる「大学生協」です。
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トナム(特に南部のホーチミン市)は年中暑いため、大きく横に広がって涼しい木陰を作ってくれるガジュマルの木の下は、学生たちの最高のたまり場になります。
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ベトナムにおいてガジュマルは「長寿」や「村の守り神」のような神聖な意味合いも持ちます。キャンパスに立派な大木があることは、その学校の歴史の長さや風格を表すシンボルにもなっているそうです。
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奥に見えるのはサッカー場。ベトナムにおけるサッカー熱は、日本の想像を遥かに超えるほど凄まじい熱狂ぶりです。サッカーはベトナムで不動の「国技」として愛されており、若者からお年寄りまで国中が一体となって盛り上がるようです。
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大学のキャンパスを離れ、再び駅の方へ戻ります。
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これがベトナムの学生街の通学路です。こんな長閑な道をバイクに乗った学生が行き交うのです。素敵じゃないですか。
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こんな「学生街の喫茶店」でゆっくりしながら、行き交う人たちを観察して...
とても有意義な街歩きとなりました。 -
ベトナムといえば大量のバイクが有名ですが、路地裏や近所への買い物には、このように自転車でのんびり移動する人も多いです。
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路地の住居表示にも、旧宗主国フランスの名残が感じられます。「濃い青色(コバルトブルー)のベースに、白の文字と枠線」というデザインは、フランス・パリの街角にある住所表示板(Placa de rua)と全く同じスタイルです。
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ベトナムの伝統的なよろず屋(個人商店)である**「タップホア(T?p hóa)」。天井からすだれのように大量に吊り下げられているのは、シャンプー、リンス、洗剤、粉末コーヒーなどの**1回分の使い切り小袋(サシェ)**です。ベトナムのローカル生活では、ボトルで大きく買うよりも「必要な時に、必要な分だけ、数十円の安い価格で買う」という習慣が今でも深く根付いています。カラフルなパッケージがお店の看板代わりにもなっています。
店内の奥、床のすぐ上に小さな祭壇が置かれているのが見えます。これは商売繁盛の神様である**「神財(Th?n Tài)」と、その土地を守る「土地(Ông Đ?a)」**を祀る祭壇です。ベトナムの商店やレストランでは必ずといっていいほど床に直接置かれており、毎朝お供え物(果物やタバコ、お茶など)をして線香をあげ、商売がうまくいくよう祈るのが店主の日課です。 -
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駅のホームから眺めた大学街。何の予定も計画もなく、ただメトロを下りて歩いただけでしたが、日本語を学ぶ学生たちとの出会いが与えられ、また国防訓練を受ける女子大生たちからはこの国の「防衛」への強い意識を教えられました。
今回の街歩きはここまでです。お付き合いくださり、ありがとうございました。
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