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日帰りで岐阜県墨俣へ行ってきた。<br />まずは水まんじゅうを食べに大垣駅へ。<br /><br />大垣は昔から良質な地下水が豊富で、市内の至る所から自噴水が出ていたことから 「水の都」と呼ばれてきたらしい。大垣駅の前にも地下水が湧き出ていて、酷暑の真夏なのに水は氷水のように冷たい。<br /><br />出来立ての水まんじゅうをその冷たい地下水で冷やした水まんじゅうのお店。平日お昼なのに持ち帰りを作っている店頭には行列が出来ていて地元の人たちも多くいた。<br /><br />店内は席待ちが少しあったけどそんなに待たずに、水まんじゅうのセット(650円)を食べることが出来た。<br />ツルっとした口当たりとさっぱりとした甘さがとても美味しい。葛とわらび粉で作られてて常温持ち帰り可能、翌日まで食べれるとのことだったので店頭の行列に並んでおみやげ分で4コ入りセット(600円)をいくつか買った。<br /><br />その妻と娘はモレラ岐阜で買い物。私は墨俣へ行った。<br /><br />墨俣は一夜城なので天守はないと思っていたが、いまは天守のような資料館が建てられている。<br />資料館の最上階からは手前に長良川、遠くに金華山の岐阜城や名古屋駅まで望むことが出来ていい眺めだった。<br /><br /><br />近くに「鎌倉街道」という昔の街道が観光スポットでGoogleマップに出てきたので行ってみた。<br />そこは何の変哲もない集落の中の細い道、昔は主要な街道だったのだろう。そこに生えている竹やぶだけが昔の雰囲気を出している。<br /><br />それだけか、と思ったらその郷のなかの「鎌倉街道」の表示札の近くに「不破神社」というちょっとしたお社がある。<br />壬申の乱(672年)で大海人皇子(天武天皇)が逃れてきた時に皇子を助けた女性、不破明神が祭られているとのこと。<br /><br />そこには物語があった。<br />それは宇治拾遺物語に「大海人皇子墨俣の渡にて難を逃がれたまう」の以下の一節(説明板より)。<br /><br />『(大海人皇子が)この国の洲俣の渡しに舟もなく立つておられた。 女が大きな湯舟で布を入れて洗っておるのを見て「何とかして渡って行きたいが」といわれると、女は「一昨日大友の御使といふものが来て、渡し船をみな隠して行つたので、ここを渡っても多くの渡舟場を通過することはできない。こうして話してある内に今敵軍が攻めて来るでしょう。どうして逃がれられますか」という。<br />「さてどうしたらよいか」と申されると、その女がいうには 「あなたは拝見するとただ人でなく貴い人のようです。ではこうして下さい」と言って、湯舟をうつぶせにして、 その下に伏せ奉りて、上に布を多く置いて、水汲みかけて洗っていた。<br />しばらくして兵共、五百人ばかり来て、 女に問うて言う。「ここより人が渡って行ったか」といえば、女は「貴い人が軍兵千人ばかり率いてこられた。 今頃は信濃の国に入っておられるでしょう。すばらしい 龍のような馬に乗つて飛ぶように見えた。この少勢では 追付いても皆殺されてしまうでしょう。これから帰つて軍を多く備えて追うとよいでしょう」というと、ほんとうにそうだと思って大友の皇子の兵は引返した。 <br />その後大海人皇子は女に仰せられるには「この辺で軍勢を集めたいができないだろうか」と問われると、その女はしりまといて、その国のむねとあるものどもを集め語り合うと二、三千人の兵が出来た。それを引具して大友 皇子を近江国大津に追い討ち減された。このすのまたの女は不破明神の化身であると伝えられている』<br />という物語だった。<br /><br />「不破神社」に参拝した。<br /><br />昔からここの里の人たちは大海人皇子(天武天皇)をお助けしたことを誇りにし、この伝説を大切に伝えてきただろうことがこの社で偲ばれる。<br /><br />『大海人皇子は逃れて伊賀、鈴鹿より東宮の領地である美濃に入る。安八磨郡の湯休令多臣品治に告げて兵を集め、 不破道より近江に入り、大友皇子を討ち滅ぼし、飛鳥淨御原に即位された。』の「不破」の地。1350年ほど前の出来事だ。<br /><br />そしてまた、ここは源頼朝や藤原頼経がとおったという由来で「鎌倉街道」、のちの美濃路ということだった。<br /><br />「鎌倉街道」と「不破神社」の遠い昔話、おもしろい。<br /><br /><br />近くの「源平墨俣川の合戦」の地も行ってみた。辺りは田んぼに囲まれた所々に家が立つ、郷の入り口くらいの地にあった。<br /><br />養和元年三月十日(1181年) 長良川をはさんで 源平の大激戦が展開された。源平墨俣川の 合戦の地らしい。<br /><br />史跡の石碑と源義円の供養石塔、義円地蔵の小堂が立つ。きっと戦いの終わった後からずっと地元の人たちが大事にここでこんなことがあったんだと守ってきたのだろうな、と思うとこんなちいさな史跡でも歴史の重みを感じる。<br /><br />説明板を要約すると<br />同年二月四日平清盛病死す。東国源氏は勢を得て、墨俣川(現在の長良川)を挟んで平重衡を総大将とする平家軍と源行家・源義円の源氏軍が激突し、夜襲をかけた源氏側の源義円が討たれて源氏が大敗した。<br />俣川の合戦で悲運の生涯を閉じた二十五才であった義円のために里人は地蔵を刻み、堂を建て、毎年三月十日 に供養を続けている。<br />これより百五十米西に義円の墓がある。 昭和五十六年三月十八百年祭が行われた。<br /><br />この辺りの長良川は鮎で有名だ。帰り道、川沿いの鮎料理のお店で鮎の刺身と塩焼き、赤煮、フライのセットを夕飯で食べた。やっぱり新鮮なお刺身と塩焼きは本当においしかった。お手頃な鮎づくし夕御飯で満足して帰路についた。<br />

墨俣へ行ってきた

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2026/08/20 - 2026/08/20

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nekosaruさん

日帰りで岐阜県墨俣へ行ってきた。
まずは水まんじゅうを食べに大垣駅へ。

大垣は昔から良質な地下水が豊富で、市内の至る所から自噴水が出ていたことから 「水の都」と呼ばれてきたらしい。大垣駅の前にも地下水が湧き出ていて、酷暑の真夏なのに水は氷水のように冷たい。

出来立ての水まんじゅうをその冷たい地下水で冷やした水まんじゅうのお店。平日お昼なのに持ち帰りを作っている店頭には行列が出来ていて地元の人たちも多くいた。

店内は席待ちが少しあったけどそんなに待たずに、水まんじゅうのセット(650円)を食べることが出来た。
ツルっとした口当たりとさっぱりとした甘さがとても美味しい。葛とわらび粉で作られてて常温持ち帰り可能、翌日まで食べれるとのことだったので店頭の行列に並んでおみやげ分で4コ入りセット(600円)をいくつか買った。

その妻と娘はモレラ岐阜で買い物。私は墨俣へ行った。

墨俣は一夜城なので天守はないと思っていたが、いまは天守のような資料館が建てられている。
資料館の最上階からは手前に長良川、遠くに金華山の岐阜城や名古屋駅まで望むことが出来ていい眺めだった。


近くに「鎌倉街道」という昔の街道が観光スポットでGoogleマップに出てきたので行ってみた。
そこは何の変哲もない集落の中の細い道、昔は主要な街道だったのだろう。そこに生えている竹やぶだけが昔の雰囲気を出している。

それだけか、と思ったらその郷のなかの「鎌倉街道」の表示札の近くに「不破神社」というちょっとしたお社がある。
壬申の乱(672年)で大海人皇子(天武天皇)が逃れてきた時に皇子を助けた女性、不破明神が祭られているとのこと。

そこには物語があった。
それは宇治拾遺物語に「大海人皇子墨俣の渡にて難を逃がれたまう」の以下の一節(説明板より)。

『(大海人皇子が)この国の洲俣の渡しに舟もなく立つておられた。 女が大きな湯舟で布を入れて洗っておるのを見て「何とかして渡って行きたいが」といわれると、女は「一昨日大友の御使といふものが来て、渡し船をみな隠して行つたので、ここを渡っても多くの渡舟場を通過することはできない。こうして話してある内に今敵軍が攻めて来るでしょう。どうして逃がれられますか」という。
「さてどうしたらよいか」と申されると、その女がいうには 「あなたは拝見するとただ人でなく貴い人のようです。ではこうして下さい」と言って、湯舟をうつぶせにして、 その下に伏せ奉りて、上に布を多く置いて、水汲みかけて洗っていた。
しばらくして兵共、五百人ばかり来て、 女に問うて言う。「ここより人が渡って行ったか」といえば、女は「貴い人が軍兵千人ばかり率いてこられた。 今頃は信濃の国に入っておられるでしょう。すばらしい 龍のような馬に乗つて飛ぶように見えた。この少勢では 追付いても皆殺されてしまうでしょう。これから帰つて軍を多く備えて追うとよいでしょう」というと、ほんとうにそうだと思って大友の皇子の兵は引返した。
その後大海人皇子は女に仰せられるには「この辺で軍勢を集めたいができないだろうか」と問われると、その女はしりまといて、その国のむねとあるものどもを集め語り合うと二、三千人の兵が出来た。それを引具して大友 皇子を近江国大津に追い討ち減された。このすのまたの女は不破明神の化身であると伝えられている』
という物語だった。

「不破神社」に参拝した。

昔からここの里の人たちは大海人皇子(天武天皇)をお助けしたことを誇りにし、この伝説を大切に伝えてきただろうことがこの社で偲ばれる。

『大海人皇子は逃れて伊賀、鈴鹿より東宮の領地である美濃に入る。安八磨郡の湯休令多臣品治に告げて兵を集め、 不破道より近江に入り、大友皇子を討ち滅ぼし、飛鳥淨御原に即位された。』の「不破」の地。1350年ほど前の出来事だ。

そしてまた、ここは源頼朝や藤原頼経がとおったという由来で「鎌倉街道」、のちの美濃路ということだった。

「鎌倉街道」と「不破神社」の遠い昔話、おもしろい。


近くの「源平墨俣川の合戦」の地も行ってみた。辺りは田んぼに囲まれた所々に家が立つ、郷の入り口くらいの地にあった。

養和元年三月十日(1181年) 長良川をはさんで 源平の大激戦が展開された。源平墨俣川の 合戦の地らしい。

史跡の石碑と源義円の供養石塔、義円地蔵の小堂が立つ。きっと戦いの終わった後からずっと地元の人たちが大事にここでこんなことがあったんだと守ってきたのだろうな、と思うとこんなちいさな史跡でも歴史の重みを感じる。

説明板を要約すると
同年二月四日平清盛病死す。東国源氏は勢を得て、墨俣川(現在の長良川)を挟んで平重衡を総大将とする平家軍と源行家・源義円の源氏軍が激突し、夜襲をかけた源氏側の源義円が討たれて源氏が大敗した。
俣川の合戦で悲運の生涯を閉じた二十五才であった義円のために里人は地蔵を刻み、堂を建て、毎年三月十日 に供養を続けている。
これより百五十米西に義円の墓がある。 昭和五十六年三月十八百年祭が行われた。

この辺りの長良川は鮎で有名だ。帰り道、川沿いの鮎料理のお店で鮎の刺身と塩焼き、赤煮、フライのセットを夕飯で食べた。やっぱり新鮮なお刺身と塩焼きは本当においしかった。お手頃な鮎づくし夕御飯で満足して帰路についた。

  • 地下水で冷やされてツルんと水まんじゅうがとれるらしい

    地下水で冷やされてツルんと水まんじゅうがとれるらしい

  • 持ち帰りは外の店頭です

    持ち帰りは外の店頭です

  • 持ち帰りはこんな感じ

    持ち帰りはこんな感じ

  • お店のなかでセットをいただきました。猛暑でもひんやりできました

    お店のなかでセットをいただきました。猛暑でもひんやりできました

  • こし餡、抹茶餡、パイナップル餡の水まんじゅうセット、ひんやりツルんとおいしくいただきました

    こし餡、抹茶餡、パイナップル餡の水まんじゅうセット、ひんやりツルんとおいしくいただきました

  • 城は資料館で実際にはもちろんなかったです、これもありかなあ、昔のままでもよかったかなあ

    城は資料館で実際にはもちろんなかったです、これもありかなあ、昔のままでもよかったかなあ

  • 近くの観光スポット案内板

    近くの観光スポット案内板

  • 出世橋とのこと

    出世橋とのこと

  • 秀吉像も

    秀吉像も

  • 一夜城跡石碑

    一夜城跡石碑

  • 名古屋駅が遠くに見える

    名古屋駅が遠くに見える

  • 長良川から向こうの山頂に岐阜城が見える

    長良川から向こうの山頂に岐阜城が見える

  • 鎌倉街道の表示札街道

    鎌倉街道の表示札街道

  • 街道の雰囲気は残ってた

    街道の雰囲気は残ってた

  • 街道には説明板があって物語が書かれてる

    街道には説明板があって物語が書かれてる

  • 鎌倉街道と不破神社

    鎌倉街道と不破神社

  • 不破神社、ちゃんと村社として守られている

    不破神社、ちゃんと村社として守られている

  • 不破神社から車で5分ぐらいのところ、右手奥のスペースに源平の古戦場跡があった

    不破神社から車で5分ぐらいのところ、右手奥のスペースに源平の古戦場跡があった

  • ここが源平古戦場跡、義円公園とある

    ここが源平古戦場跡、義円公園とある

  • 源平古戦場史跡の石碑と義円の供養石塔

    源平古戦場史跡の石碑と義円の供養石塔

  • 義円地蔵の小堂

    義円地蔵の小堂

  • 新鮮な鮎の刺身、コリコリしておいしかった。

    新鮮な鮎の刺身、コリコリしておいしかった。

  • 焼きたての鮎の塩焼きなど鮎三昧

    焼きたての鮎の塩焼きなど鮎三昧

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