2026/05/02 - 2026/05/05
2616位(同エリア5045件中)
ヒデールさん
この佇まいこそ、“マカオ歴史街区”
インスタ映えを狙って俗化された、一本隣の通り「福隆新街」のようにだけは、ならないでほしい。
そんな風情を残す通り「福榮里」も、歴史を紐解いてみると、意外な事実が見えてきた。
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マカオの旅 3日目 13:20.
「國父記念館」、またの名を「孫中山記念館」に到着。
孫文は広東省中山市出身で香港の大学で医学を学び、マカオの病院に勤務した経歴を持つ。
この記念館はそんな孫文の最初の奥さんとその子供たちが暮らしていた邸宅だ。
邸宅と言っても一般人のそれとは全く違う。
外観からしてアラブの神殿のような佇まい。 -
中へ入ると孫文の偉大なる功績を称える記事や所物が展示されている。
さすが中国の父と呼ばれるだけあって、ここは華人のゲストしかいない。
鄭家大屋より規模は全然小さいけどゲストは15人ほどいる。 -
1階の奥だけは立入り禁止。
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2Fにあるベッドルーム。
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床のタイルまでアラブチック。
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でもなんでアラブの建築様式なんだろう…
気になって後で調べてみると、この建物を設計した孫文の甥っ子は当時19世紀後半イギリスでオリエンタルブームがあって、それに乗っかったようだ。
なので単なるインテリのブームってこと。 -
國父記念館の向かいに「松山市政公園」という公園がある。
そこに世界一短いと噂のロープウェイがあるので乗ってみたかったが、今日月曜日は週に一度の運休日。
まぁ乗れたとしても今日の行程じゃ厳しい。
次へ行こう -
國父記念館を出て南へ歩き塔石広場にやって来た。
赤と黄色のコロニアル調のツートーンカラーの建物は「マカオ中央図書館」。 -
その隣の鮮やかな黄色のネオクラシカルな建物は「文化局」だ。
確かにこの辺りは洒落ていて写真映えするスポットなんだが、
何か違和感を感じる…
写真を3枚ほど撮ってから、広場を抜けて西墳馬路を西へと向かう。 -
ここまで来るとツアー客やら家族連れやらで狭い歩道は人だかり。
通り沿いにある水色の小さな教会の向かいの通りが気になったので渡ってみる。 -
「馬忌士街」という通りだ。
黄色を基調にした建物が下り坂に沿って並んでる…
と、その時背後から日本語が聞こえてきた。
思わず声をかけてしまう。
(ナンパじゃありませんよ、増して相手は家族連れですから)笑
マカオに来て初めて日本人と遭遇した。
お互い「日本の方いないですね~」て話し。 -
13:53.
人の流れに沿って歩き、ついにド定番スポット「聖ポール天主堂跡」に着いた。
21年前もこのファサードを見上げたはずだが懐かしさはない。
当時は少なからず感動した覚えがあるが、21年間いろんな物を見て感じて、目も心も肥えたんだろう。
何の感動もない。
心は微動だにしないどころか、人の多さで少々居心地が良くない。 -
そう思ったら雨粒まで落ちてきた。
また雨ですか…
足早に坂道を下り、せっかくここまで来たんだから、という思いから天主堂のファサードを正面に見る「恋愛巷」というフォトジェニックな通りへ行ってみる… -
うわっ すげー人
もはやファサードを撮ってるのか、人を撮ってるのかわからない状態。 -
すぐに立ち去り、近くの「英記餅家」へ行きクッキーのお土産を買う。
この辺りも凄い人だかり。 -
通りには警備員が出て交通整理をしてるが、狭い歩道に人が溢れてなかなか前へ進まない。
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なんとか昼めしを食べる「金馬輪珈琲餅店」にたどり着いた。
店に入りスタッフにひとりだと言うと2Fへ案内される。
オーダーは満を持して食べるマカオ最強B級グルメの「ポークチョップバーガー」
飲み物のレモンティーは早々にテーブルに届いたが、肝心のポークチョップバーガーがやって来ない。
お、来たな、と思うと通り過ぎて別のテーブルに…
それを何回も繰り返す。
おい、待てよ、オレの後から来た客にどんどん料理が出ておかしいだろう。
オーダーした店のおばさんに強い口調の広東語で文句を言った。 -
3分くらいしたら、やっと出てきた。
もう食べる前から楽しいわけがない。
案の定、味は可もなく不可もなく。
とっとと支払いをして店を出た。 -
あとは人混みを掻き分けドミンゴ教会を眺めて、セナド広場の方へ流れていく。
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もう自分の足で歩いてると言うよりは、流れに沿ってただ流されてる感じ。
ふと思ったなんでこんなに人いるんだろ?
また違和感だ… -
バス通りを横断してひと気が落ち着くエリアまで移動する。
緩い坂を上るとそこは「福隆新街」と呼ばれる観光地の匂いがプンプンする石畳の通りだ。
もう食傷気味だよ。
さっきから街並みがスペイン村にしか見えない… -
取り繕ったような街並みに嫌気がさして、左に折れる細い路地の「福榮里」と書かれた門をくぐる。
すると一気に空気が変わった。 -
レンガ造りの古い建物が連なる寂れた通りにバイクが数台置いてある。
通りには誰もいない...
ここを支配しているのは静寂。 -
ただ歴史を遡れば、今の姿とは真逆の遊郭街として賑わっていた華やかな過去がある。
今から139年前の1887年、マカオを統治していたポルトガル政府は「マカオ売春婦新条例」を公布し、福隆新街、福隆新巷、蓬莱新巷に売春宿を開設することを許可したという。
とりわけ福隆新街とその裏通りの福榮里、更に奥に位置する福隆圍のこの一帯は高級売春宿が並ぶ上級エリアだったそう。
現在の姿とのギャップがあり過ぎて全く想像がつかないが(笑)
ここは人の気配はほとんどしないが、家の二階の窓が開いてたりするので住人もしくは管理する人はいるようだ。 -
通りの突き当たりまで来ると、左に伸びる細い路地がある。
通りの名は「福隆圍」
この通りも嘗ては遊郭街だったことが嘘のように、古き良き時代の雰囲気が漂っている。路上に人がいるせいか、福榮里よりも生活臭が感じられる。 -
深い歴史に触れる時、そこには一瞬だけ自分だけの世界が生まれる。
周りに雑音がなければ、その世界はワタシにとってよりクリアだ。
加えて生活臭のする場所には温もりがある。
洗濯物を干す女性、
近所の友達と駆けずり回る子供たちの姿、
家の奥から聞こえてくる広東語のTVの音。
それらはさっき歩いた聖ポール天主堂跡やセナド広場にはないもの。
ポルトガル統治時代の建築物は立派だし、カラフルで美しいかもしれない。
でも体温がない。
生活がない。
人間味がない。
それが度々感じたワタシの違和感の正体だ。 -
この先もう少し奥まで歩きたいところだが、そろそろ香港へ帰らないといけない。
ほんの少しの間だったがマカオ人の素顔に触れられたことは、ワタシにとっては格別な財産なのです。 -
15:17.
マカオ歴史街区の街歩きを終えて、ホテルへ戻るため「新馬路/爐石塘」のバス停で21Aと26Aのバスを待つ。
このバスどっちに乗ってもホテルの最寄りのバス停まで行くので、早く来た方に乗ろうと待つんだが、もうバス待ちの人口密度が高すぎてうんざり。
そのうち公安局の係員が歩道の整理に乗り出すが、焼け石に水。
ていうか待ってる群衆のエリアを更に縮めるんで事態は悪化。
やがて現れた21Aのバスに乗るが、新馬路は大渋滞。
コタイ地区から今いる半島側までLRTの路線拡張が計画されてるが、中心部を通るはずもなく渋滞解消に繋がるのか疑問だ。
これじゃバイクが市民の足になるのも無理はない。
せめて香港みたいにバスをダブルデッカーにして輸送量を増やすのもひとつだろう。 -
16時半過ぎ、ホテルに戻りレセプションに預けた荷物を受取り、スタッフに礼を言ってから再び最寄りのバス停から26Aのバスに乗車。
これから往路同様に4回バスを乗り継いで香港の佐敦地区へ向かう。 -
最初の乗り継ぎのため いったんコロアネ村で降り、昨日猛烈なスコールの中、バス停の場所を教えてくれた店のおばちゃんのところでお礼がてらペットボトルの水を買う。
ここから今度は26番のバスに乗りタイパ・フェリーターミナルへ。 -
そろそろ到着かと思いきや、
え? フェリーターミナル過ぎてんじゃん!
バスはフェリーターミナルからどんどん離れ、さっきも渡ってる友誼大橋へ向かってる…
ヤバい これ通り過ぎたかもしれない…
と、焦りだした時、しっかり道路をUターン。
なんだよ このルート、旅人にちっとも優しくないな。
無事タイパ・フェリーターミナルに着き、次は103番のバスに乗り継ぎ。 -
15分ほど待ってから103番のバスに乗車。
マカオパスをセンサーにかざす。
これで8パタカ分を残しマカオパスのお役御免。 -
17:55.
港珠澳大橋澳門口岸に到着。
さっそく有人のチケット売り場で香港口岸までのバスチケットを香港ドルで購入。
何台もある自動券売機の中にオクトパスカードの画像も掲示されてたから使えるのかもしれない。 -
3回目の乗り継ぎとなるバスに乗り込む。
さいならマカオ。 -
港珠澳大橋のゲートを通過。
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港珠澳大橋を渡り海上を横断中...
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港珠澳大橋香港口岸に着き、イミグレをパスしようとしたら入国審査官にパスポートの写真が短髪で今は髪を伸ばしてる、て結構あるあるだと思うんだけど、なにやら不審に思ったのか、やたらと顔をジロジロ見られ、
Really?
とまで呟かれ、豪く時間をかけて何とかイミグレを通過。
小雨の降る中、港珠澳大橋香港口岸のバス停から、4回目の乗り継ぎとなるA22のバスに乗り佐敦の「志和街、佐敦道」のバス停で下車。
降りたらほとんどホテルの真ん前だ。 -
19:45.
マカオの南端にあるホテル、Pousada de Coloane から約3時間かけて香港の佐敦にあるホテル(華豊大廈内)へと戻ってきた。
入り口のガードマンに挨拶をして奥のELVに乗り込み13階へ上がる。
一昨日のチェックインと同じホテルのドアベルを押すと、中から現れたのは一昨日も会ってるインドネシア人の女性スタッフ。
彼女には今日も泊まることを伝えてたんで話が早い。 -
一昨日と違ったのはこの後だ。
彼女はレセプションの奥の通路へとワタシを案内する。
この奥がホテルの部屋だったとは知らなかった…
どうやら今日こそは予約したホテル名どおりの「K&B Hostel」に泊まれそうだ。
コーナーを2回曲がった先の部屋、1308がワタシの部屋らしい。 -
一昨日泊まった永春賓館より少し小綺麗というか新しい感じがする。
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試しにシャワー出してみると、水圧も安定しててすぐにお湯が出た。
トイレの水もちゃんと流れる。
エアコンはまたしてもDAIKIN製。
徐々に部屋が冷えてきた。
枕元の机が小さくて使い勝手が悪い以外は特に問題はなさそう。 -
少し休憩を取ってから香港最後の夜へと繰り出す。
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まずは自分の土産用に、ホテルから徒歩3分「紅豆烘焙」という店でエッグタルトを買う。
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次に、一昨日飲み食いした旅トモご推薦の蝦雲呑麺の店「麥文記麵家」で晩めしにありつく。
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ただ、問題が発生した。
蝦雲呑麺は好きなんだが海老の卵は苦手だ。
それが蝦雲呑の中に入ってる...
少し食べてみたが、そのうち気持ち悪くなり海老の卵を除きながら食べる。 -
もう1品、野菜不足を補おうとオーダーした中国ブロッコリーだが、今度はワタシの味覚とではなく " 箸 " との相性が悪い。
とにかく滑って摘めない...
あ! 滑り落ちた(笑)
皿を口の近くまで持ってきて食べるしかない。
こんな感じでいろいろと相性の悪い晩めしになってしまった。 -
マイタンは74ドル
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香港 ザ・ラストナイトの締めはマンゴーデザート。
麥文記麵家を出て目の前の通り「白加士街」を30秒ほど南へ歩くとスイーツの店「松記糖水店」に着く。
なかなかの繁盛店で僅かながら席が空いてて良かった。
メニューを見て「雪芒楊枝甘露」をオーダー。 -
口直しにはマンゴーデザートがちょうどいい。
ただデザートもマイタンは54ドル。
日本円で1,000円を超えるご時世。 -
食後はコンビニに寄り菊花茶を買いホテルへ戻る。
明日は朝が早いんでシャワーを浴び、早めに就寝。
無制限に出るホットシャワーに喜んでたら…
え? トイレが詰まった!
トイレットペーパーを流したわけでもないのに…
一長一短、
やはりワタシの見立てどおり、このマンションの中、どのホテルに泊まったって似たり寄ったり。
一筋縄ではいかない。 -
マカオの旅 4日目 5:30.
寝過ごすのが気になって、目覚ましが鳴る前から起きる。
歯を磨き身支度をして部屋を出る。
ここのホテルはチェックアウトの作業が不要。
ルームキーを部屋の中に置いたまま、オートロックのドアを閉めて立ち去るだけ。
短い間だったけど世話になったな。
そう心の中で呟きホテルを後にする。 -
外は今日も雨だ…
折り畳み傘を差し、近くのバス停「九龍佑寧堂・佐敦道」へ向かう。
15分近く待って空港行きのA22のバスに乗る。 -
香港島の摩天楼も雨に霞んでいる。
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7:17. 香港国際空港に到着。
朝めしに昨日の夜買ったエッグタルトを食べて、パーカーを羽織り、HKエクスプレスのカウンターでチェックイン。 -
復路は29列目、ほぼ最後尾。
フライトは定刻通り9:35. -
次回の訪港時は毎日晴天でお願いします(笑)
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小松空港にも定刻通り14:35に到着。
あんなに雨に降られた香港マカオと違い、小松の空は雲ひとつない快晴だ。
天気には恵まれなかったけど、旅は気持ちの持ちようで いろんな形に変わる。
前回 訪港した時のように、突発的なアクシデント(原因不明の脚の痛み)が起きない限り、旅をもっともっと楽しくするには、普段の生活との意識を変えること。
海外へ旅すること自体、非日常的でとてもエキサイティングな経験だが、受け身にならないこと。
敢えてテーマや課題を複数設けること。
そして自分の年齢を忘れること。
もっと言えば自分を忘れること。
興味のあるもの、好奇心が沸き立つもの、その先に見える景色や感覚を楽しむことは、私がこの世に生きている以上、欠かすことのできない喜びです。
旅よありがとネ!
おしまい
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