2026/07/18 - 2026/07/18
1394位(同エリア1426件中)
さるおさん
旅好きならば、"忘れられない風景"を誰しもが心にお持ちだろう。私の場合は、海外ならば、夕焼けのサバンナ、サハラ砂漠の星空などだが、国内では、圧倒的に"上高地"である。初めて上高地を訪問した時に見た梓川の清流や、立枯木が作り出す神秘的な風景は、40年近く経った今でも強く心に残っている。その後一度訪問したが、その時は大雨で、散策路を歩くのも苦行の様だったことも懐かしい思い出だ。
死ぬ前に、あの景色をもう一度見ておこうと、この7月の3連休に上高地を訪問することにした。旅の起点を松本とし、上高地訪問は中日に充てるとして、初日は、自宅から松本までの道中で途中下車をし、「奈良井宿」を訪問することに。着々と計画は、進んでいくが、出発数日前より膝に痛みが出始めた。歩くのがメインの旅なのになぁ。ついでに日々の冷房でお腹の調子も悪い。加えて、この酷暑。いくつかの不安を抱えての旅となった。
行程:名古屋→木曽福島→奈良井宿(鎮神社・資料館中村邸・長泉寺・上問屋資料館・木曽の大橋・大宝寺)→松本
H:モンターニュ松本
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自宅から新幹線で名古屋まで。名古屋から特急で木曽福島へ。ここで普通に乗換て「奈良井宿」を目指す。木曽福島、特急が止まる駅だが何も無い駅。30分程度、待合室で何もせず奈良井行の電車を待つ。待合室に吹く風が心地よい。
待合室には3人の若者。女子2人と男子1人で旅行中らしい。私の若い時は、男子が女子2人組に交じって一緒に旅行など考えたことも無かったが、今の子は、自由で柔軟に物事を考える。 -
奈良井駅到着。「奈良井宿」までは歩いて数分。
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「奈良井宿」
中山道に点在する69の宿場。そのちょうど真ん中に位置する『奈良井宿』は、中山道沿い南北約1kmにわたる日本最長の宿場町。かつて難所とされていた鳥居峠を前に多くの旅人が訪れ、「奈良井千軒」と呼ばれるほどの賑わいだった。今も江戸時代にタイムスリップしたかのような景観や四季折々の情緒あふれる宿場町の風景を楽しめる。 -
「奈良井宿」入口。観光客多し。観光パンフレット等で見るような風情緒に満ちた写真、私の腕では撮りようもない。この町の江戸時代感,写真では伝わらないな。
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良い写真が撮れないものだから、何枚も何枚も写真を撮ってしまう。結局、同じような写真ばかりになるのだが。
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奈良井の名産品"櫛"形の看板。
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「お六櫛」
木曽産のミネバリの木を用いた木櫛のことで、頭痛に悩んでいた旅籠の娘、お六がこの櫛で髪をといたら病が全快したという伝説があるそう。 -
浴衣の女性。江戸の町並みによく合う。
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民宿。こんな風情のある町で一晩過ごすのも悪くない。
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大きな杉玉。
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昔懐かしい切手の看板、赤いポスト。
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こんなお洒落な商品を扱う店もある。
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ドライフラワーのお店。
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カフェの格子戸。
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こちらは、お蕎麦屋さん。新旧のお店が入り混じる。
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誰も居ない瞬間。
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木曽路では、妻籠宿、馬籠宿を訪れたことがある。両方とも良い所だった。そこに比べれば「奈良井宿」は大人しい印象。それだけ日常に近いと言う事か。
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ここにも櫛形の看板。
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それにしても暑い。汗が噴き出る。丁度お昼時だし昼食がてら何処かで休みたいと店を探すも、どの店も行列。この酷暑の中、列に並ぶのは嫌だ。空いている店を求めて歩を進める。
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上町に入った所にあるお蕎麦屋さんで空席発見。観光客は、下町、中町、上町の順で回って来るので、店もその順番で埋まるのだろう。
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キノコ蕎麦(冷)と五平餅を頂く。"冷たいお蕎麦"を頼んだので、てっきり"ざる蕎麦"が出てくるものと思っていた。注文間違われたのかと思ったぜ。
五平餅の味噌、一つはゴマ。もう一つは、何か判らなかったが甘くて美味しかった(多分フキ味噌)。 -
栄養も補給したし、暫し休憩もさせていただいた。では、宿場町の散策を本格的に始めますか。
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「奈良井宿」は、上町・中町・下町の3つのエリアで構成。地元住民以外、車の乗り入れ禁止。
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雰囲気のあるランプ屋さん。中に入ってみようとしたが閉まっていた。
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奈良井宿の町並みの最後に見える「鎮神社」。
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水場と高札場。
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水場は判るけど高札場って何? いわゆる掲示板。町の注意事項とか新しく出来たルールなどを掲示して住民にお知らせする場所。
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「資料館中村邸」
奈良井宿の名産品だった"お六櫛"の問屋として栄えた中村邸。1830年頃に建てられたもので出梁造り、蔀戸、鎧庇、猿頭など、奈良井宿の代表的な建築様式を残しており、奈良井宿の街並み保存のきっかけにもなった建物。 -
見学の冒頭に受付のオジサンが建物の簡単な説明をしてくれる。二階も見学していいよとのことだったので、昔ながらの急な階段で二階に上がる。客は私一人。畳に座って休憩。汗を拭き一息つく。
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街道に面した部屋に居ると、道行く人の声が聞こえる。旅に出て高揚した声、暑さに疲れた声、団子でも食べようかと話す声。江戸の時代も同様に、この家の人は多くの旅人の声を聞いてきただろう。一瞬、江戸時代へタイムスリップした気がした。
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そうこうしている内に他のお客さんも増えてきたので、台所の写真を映して撤収。良い時間を過ごせた。
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「長泉寺」
奈良井宿中町の南端に位置する曹洞宗のお寺。 -
本堂入り口の「龍の大天井絵」。見学無料。
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「上問屋資料館」
江戸時代に上問屋と庄屋を兼務していた旧手塚家の建物をそのまま資料館として利用。 -
立派な欄間。庭に青く見えるのは紫陽花。
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明治天皇が奈良井を訪問された際、お昼を召し上がった部屋。
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役人が詰めていた部屋。ここで激しい雨音。どうやら夕立らしい。
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資料館を出ると道が濡れていた。丁度資料館の見学中で雨を免れた。夏のこの時期、山間にある宿場町は、夕立が多そうだ。
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夏、旅、木曽路、夕立・・・、旅情を掻き立てる単語が並ぶ。"木曽路でさぁ、夕立に会ってさぁ・・・"なんて言うと旅の通っぽくないかい?
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「木曽の大橋」絶賛工事中。無粋なブルーシート。
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次の電車まで一時間ちょっと。時間があるのでお茶にする。長居させてほしいので、普段は食べないケーキまで注文した。ケーキにパセリの組み合わせとは珍しい。
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最後に「大宝寺」を訪問。「木曽の大橋」に行く前に寄ったのだけど、入場料が100円かかると聞いて引き返した。100円ケチッて1200円のケーキセット食べてる自分が可笑しくなって再度訪問。
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境内には、キリシタン禁制の江戸時代に破壊され、わずかに胸の十字架だけが残っているマリア地蔵尊がある。寺務所は無人。案内箱に100円を入れるシステム。
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私は電車の都合で4時間程いたけど、2時間あれば見学できると思います。食事するなら余裕を見て3時間かな。
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「奈良井宿」を象徴する建築様式が「出梁(だしばり)造り」。2階部分が1階部分よりもせり出すように造られている。
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奈良井宿入口まで戻ってきました。これから駅に向かう。この風景も見納め。
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奈良井駅、切符の自販機無し。切符売り場で駅員さんから切符を買う。今時珍しいが昭和生まれには懐かしくて宜し。ロッカーもあるけど、駅で手荷物預かってくれるよ。
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松本到着。今日から2泊お世話になるホテル「モンターニュ松本」。"松本駅から一番近いホテル"という触れ込み。近いけどお城口側なら、もっと近いホテルがありそうな気がする。(こちらのホテルはアルプス口側)
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素泊まりで一泊10620円。ユニットバスにしては広かったのが良かったです。
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夕飯は、駅前の蕎麦屋で「くるみ蕎麦」。昼も蕎麦、夜も蕎麦。いいの、「くるみ蕎麦」が食べたかったから。前回長野に来た時も食べようと思って機会を逸した。今回は絶対食べると駅近のお蕎麦屋さんを事前リサーチ。ところが、目を付けていた蕎麦屋が見つからなくてねぇ。駅前にあるはずなんだけど。結果、私が店の名前を勘違いして気付かなかっただけだった。何度もお店の前は通っていたのにさ。私はバカだねぇ。
念願の「くるみ蕎麦」は旨かった。日本酒(木曽の湯川酒造店「十六代九郎右衛門」)も旨かった。舞茸の天ぷらも注文したけど、コレはいらんかった。量が多すぎた。おかげで腹パンパン。
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