2026/06/21 - 2026/06/21
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shekazさん
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この旅行記スケジュールを元に
松江市を中心とした出雲地方は広島からクルマで2時間半、比較的簡単に行くことができるため何度も訪れています.
今回は松江城、出雲大社など有名な観光地ではなく、通常ではなかなか行きづらいスポットを1日で訪ねてみました。
きっかけは黄泉国(よみのくに=死者の魂が赴く異界)の入口がある、と言う話でした。そこでは亡くなった親しい人を偲んだり、伝えきれなかった思いを抱えて訪れる人が絶えない、とのことでした。特に東日本大震災の後に,そういった思いで多くの人が訪ねたようで、どんな場所なのか興味を持ったことからでした。
なぜそんな場所があるのか、それは「古事記」という神話とも史実ともとれない日本最古の歴史書に出ているというのです。
この他出雲地方には、この古事記などに由来する不思議スポットが多く点在しているのです。その多くは伝承という形で残っているのですが、出雲という風土と相まって、本当にあったのではないか、という気分にさせられます。
今回はそんな、古事記を中心とした日本神話のミステリースポットに焦点をあてて巡ってみました。時は梅雨の真最中、霧深い深山幽谷では紫陽花やスイレンが花をつけ、神話の世界に迷い込んだ気分に浸ることができました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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最初に訪れたのが、松江の繁華街からクルマで南に15分、住宅街を抜け田園の拡がる丘陵地帯にある「八重垣神社」です。
ここは縁結びの聖地として有名で、多くの人が参拝に訪れていました。八重垣神社 寺・神社・教会
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ご神体は古事記に登場するスサノヲと、その妻であるクシナダヒメの夫婦神で、二人で出雲に住んだ幸せを詠んだ「八雲立つ 出雲八重垣 妻籠みに 八重垣作る その八重垣を」という日本最初の和歌が神社名の由来となったそうです。
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神社を抜け奥の山に入ると「鏡の池」があります。スサノヲがヤマタノオロチを退治する際に、クシナダヒメを匿うために森の大杉の周囲に「八重垣」を作ったとされ、「鏡の池」もこの中にあります。
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「鏡の池」では紙に硬貨を乗せて池に浮かべ、その沈む速度によって人の縁を占うことが行われており、多くの女性参拝客が池の周りを取り囲み、順番待ちの状態でした。
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お昼の時間となりましたので一旦松江市内中心部に戻り、この旅行に相応しい名前の「神代(かみよ)そば」という出雲そばの名店に入りました。
ここは松江城のお堀端、小泉八雲記念館の近くにありますが、それら有名観光地には寄りません。手打 神代そば グルメ・レストラン
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店には開店の11時前に到着しましたが、既に10名ほどが並んでいましたが、すぐに入店することができ、注文の割子そば(おすすめの三彩割子)にありつけました。
蕎麦は北海道産そば粉100%の非常にコシのある食感で、濃いめの甘い汁で美味しくいただきました。 -
そしていよいよ死者の国への入口である黄泉比良坂(よもつひらさか)です。同じ松江市でも東の端、東出雲町揖屋という場所にあります。国道9号線から南に山陰本線の線路を超え、畑や池が点在する里山を登っていくと駐車場がありました。
黄泉比良坂 名所・史跡
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「古事記」ではイザナキが先立った最愛の妻イザナミに逢いに、この黄泉比良坂を通って黄泉の国へ行きますが、変わり果てた妻の姿に驚き、黄泉の軍勢を振り切って現世に戻ってきます。その時に入口を塞いだのが大きな岩だとされます。
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結界を示すしめ縄を潜って、奥に進むとそれらしい大きな岩が見えてきます。ここは確かに異様な雰囲気が漂い、昼間でも静寂な時間が流れます。
黄泉比良坂の坂とは境界という意味を持つとされています。 -
ここには「神蹟 黄泉平坂・伊賦夜坂 伝説地」と刻まれた石碑があります。伊賦夜とはここの地名「揖屋 揖夜」と同じで古代では出雲の中心であったとのこと。
そもそもスサノヲが出雲(根の国=島根)を目指したのは、亡くなった母、イザナミに逢いたい気持ちからと言われています。 -
同じ場所に「やまももの木」と書かれた木がありました。これも神話に登場するとの記述が「しまね観光ナビ」にありました。
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傍に小さな祠があり、そこには「天国への手紙ポスト」とありました。紙とペンも備えてあり、投函する人もあるようです。
投函された手紙は年に一度お焚き上げされるとのことです。 -
黄泉比良坂から約1㎞、JR揖屋駅からほど近いところにある「揖夜神社」に行ってみました。随分立派な本殿があり大社造りだそうです。
主祭神はイザナミとオオナムチ(オオクニヌシ=大黒様・出雲大社)他で、出雲風土記や日本書紀にも登場する由緒ある神社だそうです。揖夜神社 寺・神社・教会
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黄泉の国から戻ったイザナキは禊のため、水に入り顔を洗った際にアマテラス、ツクヨミ、スサノヲという3神が生まれたとされます。
そしてスサノヲの娘スセリビメと結婚したのがオオクニヌシで、この地で国造りを行い、最終的に支配権をアマテラスに譲ったとされます。 -
広島に帰る途中の出雲市に須佐神社というスサノヲを祀る神社があるので、そこへ行ってみようとクルマを走らせていると、途中に「荒神谷遺跡」という看板を見つけたので寄ってみることにしました。
場所は出雲市の斐川が作った出雲平野の南側の山中にあります。出雲平野を挟んで出雲大社の対面といった場所です。荒神谷史跡公園 名所・史跡
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以前、出雲大社に参拝した際に大社の隣にある「島根県立古代出雲歴史博物館」で荒神谷遺跡から1984年に358本の銅剣が発掘され、その銅剣のレプリカが展示されていたのを興味深く見た記憶があります。
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荒神谷史跡公園はスイレンや古代ハスの咲く大きな池を中心に整備された広大な公園で、ちょうど見頃の時期であったため、多くの人で賑わっていました。
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公園の中央には「荒神谷博物館」があり、館内は撮影禁止でしたが、それまで国内で見つかった銅剣の総数を超える数の銅剣が一度にみつかったこと、翌年には銅鐸6個と銅矛16本がまとまって出土したことなどが、ビデオやジオラマで詳しく学べました。
荒神谷博物館 美術館・博物館
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これまで神話の世界と捉えられていた古代出雲に強大な勢力が存在した証しとも言える発見で、2000年に古代出雲大社の神殿を支えていた巨大な柱が発掘されるなど、古代史を塗り替えるような発見が相次いでいます。
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さて最後に訪問したのが須佐神社です。名前が示すようにスサノヲを主祭神としており、スサノヲが思うままに行動するダイナミックな神のためか、日本一のパワースポットともいわれています。
ちょうど遷宮の途中で拝殿の工事中でした。須佐神社 寺・神社・教会
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場所は出雲市の山奥で神戸川の上流、佐田町須佐という場所で、ここを気に入ったスサノヲが土地の名前をつけたとも言われています。
霊験あらたかな神社で「七不思議」と呼ばれる現象が有名です。、その一つにこんな山奥なのに海とつながっている井戸があるなど、境内は神聖で独特の雰囲気を感じます。 -
須佐神社の末社として、正面道を挟んで天照社があります。スサノヲの姉である太陽神、アマテラスを祀ってあります。
本殿裏手の大樟が有名ですが、ここにも立派な木がそびえ、参道はきれいに整備されていました。 -
天照社の裏手に出てみると、日本の農村の原風景が拡がっていました。スサノヲが見た風景と変わらないだろうと思うと、今日一日神話世界を訪ねた身にとって感慨深いものがあります。
これにて本日の旅を終えて一路高速道路で広島に帰りました。
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