2026/05/23 - 2026/05/23
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リョーさん
ずっと回ってみたいと思っていた珠江デルタ地方を弾丸でぐるっと巡ります。一人旅、男のロマンです。
金土日の計3日。木曜夜に北九州空港を出発し、金土で回り日曜帰ってくるという強行スケジュール。
AIに助けを借り、小説風に、時間の経過と共に半日づつ分けて書き記します。
第1話 境界線を越える。出発からマカオまで編
第2話 熱を持つ街。中国広東省珠海、夏湾夜市編
第3話 華僑の夢の跡。中国広東省開平、碉楼群編
第4話 深夜香港。旅の終わり。香港編
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8:08 寝坊して8時に起きた。慌てて準備をして部屋を出る。
ホテルのエレベーターには、配達ロボットが黙って立っていて、一緒にエレベーターに乗った。中国は、未来が普通に混ざっている。 -
外へ出ると、街はまだ半分眠っていた。店はほとんど閉まっている。昨夜の熱狂が嘘のように静かだった。
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ビルの奥まった場所にLAWSONを見つけ、水を買う。
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国境建物前は、団体ツアーの人々でいっぱい。
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そのまま地下街へ降りた。開いていない店も多かった。昼を食べる時間がないかもしれないと思ったから、なるべく普通の食事をしたかった。
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8:20 云吞天下拱北口岸分店に入り、ガッツリとした肉の乗ったご飯を、AlipayでテーブルのQRコードを読み取って注文。
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運ばれてきた瞬間、「多い」と思った。だが食べ始めると止まらなかった。脂とタレと米。単純なものほど、疲れた身体に効く。超うまかった。29元
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8:42 昨日通った地下奥深くのバスターミナルへ、慣れた歩みで向かう。
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バスへ乗る前にトイレへ行くが、汚いうえに和式のみ、紙もない。諦めた。バスターミナル受付には昨日と同じ二人の女性がいた。なんとなく安心する。待合室で、これから旅立つ人々、中国のリアルを眺めながら待つ。
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9:22 ゲートで開平行きの乗客が呼ばれる。ゲートが開く瞬間に並び、そのまま人波に乗る。それがコツだった。
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流れに押されるようにバスへ乗る。中国では、流れに逆らわないことが大事だ。
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9:30 車内へ入ると、ちゃんと席番号がある。しかも皆きちんと守っている。意外だった。ほぼ満席だったが、車内は驚くほど静かだった。モニターではゲームもできるらしかったが、見たことのないゲームでやり方が分からなかった。
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バスは珠江デルタのさらに奥へ進んでいく。河口周辺らしい景色が続く。
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案内放送はない。どこが目的地なのかも分からない。近づくにつれ、自分の現在地を百度地図で確認する。前の停留所で降りる人がいると、不安になる。
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11:30 ちょうど二時間後、金橋城バス停へ到着した。百度地図で確認した、間違いない。
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川沿いだった。周囲には何もない。日本人にはほとんど知られていない、珠江デルタの深部だった。
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すぐDIDIタクシーを呼ぶ。3分で車が来た。運転手は電話番号を中国語で確認し、その後、英語で「どこから来た?」と聞いた。「Japan」
そう答えると、ほほぅ、といった感じで少し笑った。 -
12:06 降りる時、「サヨナラ」と日本語で言われた。それだけで、少し嬉しかった。馬降龍へ到着。まずシャトルバスの時間を確認する。
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25分後を逃すと、その次はかなり先だった。慌てて観光を始める。
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馬降龍は静かな村だった。
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目の前に楼閣が現れる。
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民家ばかりで、観光地というより、
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村そのものを探検している感覚だった。
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日本で言えば、白川郷を歩くような感じに近い。
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12:30 時間ちょうどに乗り場へ戻ったが、誰もいない。
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しばらくして、運転手がゆっくり現れた。当然のように少し遅れて発車する。一番前に座る。乗客は二人だけだった。
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12:45 バスは各停留所で七分くらい止まる。毎回、誰も乗り降りしないバス停で、三人だけの静かな時間。
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12:58 二人だけだった乗客のうち一人は赤坎で降りた。そこから先は、自分一人だった。
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13:14 立園の停留所では、運転手とともに外へ出て身体を伸ばした。
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運転手は気だるそうにタバコを吸い、スマホを見ている。お互い話すことはないが、雰囲気は通じ合っている。そのやる気のなさが、妙にリアルだった。
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13:23 バスはスムーズに自力村へ着く。
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昼食によいタイミングのため、まず入口前の食堂 自力村百味館へ入った。
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煲仔飯を食べる。これを食べたかった。
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だが量が多すぎた。碉楼餃子も含めてまあまあだった。珠海ビールも頼み、合計106元。店内では中国人団体客が騒ぎながら食事をしていた。欧米人旅行者も二人いた。
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14:12 自力村に入場。
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自力村は圧倒的だった。
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緑の中に、無数の楼閣が立っている。百年前の時間が、そのまま残されている。
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建物の中には、そこに住んでいた華僑たちの写真が飾られていた。
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寝室も、家具も、そのまま残されている。生活の痕跡が生々しい。
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楼閣の屋上で、中国人観光客に写真撮影を頼まれる。その流れで、自分も撮ってもらった。彼は英語で、楼閣群の歴史を説明してくれた。「百年前、外国から帰ってきた人たちが建てた」ロシア。サンフランシスコ。
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海を渡った広東人たちが、故郷へ持ち帰った夢の跡だった。
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観光地なのに、景色が強すぎる。風の音を聞きながら、百年前の華僑たちの人生を想像した。
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ずっと見ていられた。
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その合間にも、普通の民家があり、人が生活している。世界遺産なのに、まだ村だった。
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15:03 ゲートをでたところでお土産を買い、自力村を出発。香港へ戻るために列車に乗りに行く。
DIDIの運転手は女性だった。しかし何を言っているのか全く分からない。英語も通じない。翻訳アプリを使っても、うまくいかなかった。最後には小さく舌打ちされた。 -
15:43 開平南駅へ到着する。外のトイレへ入る。洋式だった。だが紙がない。予備を持ってきて正解だった。
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駅の中のトイレにも紙はなかった。駅に入るときには荷物検査があり、パスポートも提出。
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西九龍駅行きの列車のチケットはtrip.comで購入済だったが、受付カウンターで窓側の席へ変更を頼む。男性係員には英語が全く通じない。途中で女性係員が来てくれ、なんとか変更できた。手間を取らせたため、感謝の意を述べる。
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駅のコンビニでジュースを買い、列車を待つ。昔は食堂も営業していたらしい。だが今は閉まっていた。
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17:34 ホームへのゲートは七分前に開いた。パスポートをスキャンして入場する。
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17:40 列車は定刻通り発車した。
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車内はきれい。珠江デルタを大きく回るルートで、広東省を横断していく。
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どの街も地方都市なのに、巨大だった。ビルが次々と建っている。まだ作っている。まだ増えている。観光地ではない中国が、窓の外に広がっていた。
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18:43 途中の広州南駅では、進行方向が変わるため、乗客全員で座席を回転させた。
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誰かがやり始めると、皆が無言で続く。少し遅れて、広州南駅を出発する。外はもう暗かった。
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やがて香港西九龍駅へ到着する。一部騒がしい乗客もいたが、車内は概ね平和だった。
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20:00 西九龍駅に到着。いよいよ香港に入国だ。
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