2026/04/11 - 2026/04/12
1655位(同エリア3263件中)
さるおさん
先月、修善寺に行こうと伊豆のガイドブックを買った。パラパラめくっていて目を惹かれた一枚の写真。それが「起雲閣」のサンルーム。ステンドグラスがなんて愛らしい。これは、絶対見に行く。 ええぃ、もう来月行っちゃえ! ということで、先月修善寺に行ったばかりですが、今月熱海に行きます。妹には、"修善寺と熱海なんて近いんだから、まとめていけばいいのに。交通費がもったいない"と責められたけど、交通費なんていいんだよーん。それより、ホントに行きたい所は、時間に余裕をもって回りたい。
若者に人気の仲見世通りも美術館も行ってません。ほぼ「起雲閣」しか行ってない旅行記です。
行程:熱海駅→洋食店「スコット」でビーフシチューのランチ→起雲閣→お宿
「玉の湯」
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今日は晴天。新幹線の車窓から富士山クッキリ。窓が汚れているのが残念。11時に熱海到着。
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熱海駅でトイレに行こうと多目的トイレの扉を開けたら男性が用を足していた。大人なら鍵ぐらいキチンと閉めろよな。"キャー"て叫ぶような齢でもないけど、気分が悪い。
気を取り直してバスターミナルへ向かう。バスの乗り場がよう判らん。東海バスの運転手に"すみませーん"と声を掛けた。返事無し。今度は目の前、正面から"すみません"と話しかけたが目も合わせず全無視。日々観光客相手に大変なのは判るが、そういう態度、人として恥ずかしくないのかね。怒るのもアホらしい。 -
バスに乗って向かったのは老舗の洋食店「スコット」。12時開店。11時半過ぎでこの並び。
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洋食店「スコット」。
昭和21年(1946年)に開業した熱海の老舗の洋食レストラン。志賀直哉、谷崎潤一郎等の文豪にも愛されてきた熱海の名店。三島由紀夫が訪れたことも。 -
開店時間となり、お客さんがテーブルに案内される。丁度私の前で一巡目が終わり、40分程待ってほしいと告げられる。それぐらいの待ち時間は想定して予定は組んでいる。"構いませんよ"と店員さんと話していたら一組キャンセル。お蔭で一巡目に入れた。ラッキー!
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メニューは来店前から決めていた。この店一番人気の「ビーフシチュー」。70年変わらぬ味。赤ワインも頼み、昭和の時代に愛されたハイカラな味を楽しむ。これが当時の最先端の味か。趣があって宜し。
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デザートは「ババロア」。"ババロア"ってのも久々に食べるねぇ。
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満足いくランチを終え、いよいよ旅の目的「起雲閣」へ向かう。途中立ち寄った「杉本鰹節商店」。鰹節の専門店と聞いていたが、地方で見かける万屋の風情。実際、ゴミ袋などの日常品も売っていた。この手の商店は、最近見かけなくなった。なんか懐かしい。
ポカポカ陽気のせいか、店番のオバサンは、椅子に座って居眠り中。気は引けたが"すみませーん"と声を掛けた。目覚めたオバサン、少しバツが悪そう。 -
「杉本鰹節商店」に立ち寄った理由がこちら。ガイドブックに"お勧め土産"として乗っていた「即席みそ玉」を購入するため。お土産用も含め何個か購入。レジでお金を払ったら、そのままポンと商品を渡された。こっちのお店は、ビニール袋が要りますかとか聞かないのね。静岡とはいえ、熱海は、ほぼ関東みたいなもん? 関西の人間には、熱海人は何だか素気なく感じるわ。
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いよいよお目当て「起雲閣」。
1919(大正8)年に別荘として築かれ、非公開の岩崎別荘、今はなき住友別荘とならび「熱海の三大別荘」と賞賛された名邸。1947(昭和22年)に旅館として生まれ変わり、熱海を代表する宿として数多く宿泊客を迎え、山本有三、志賀直哉、谷崎潤一郎、太宰治など日本を代表する文豪たちにも愛されてきた。 -
和館「麒麟」
入口入って直ぐのこの部屋で「起雲閣」の歴史や建物について説明を聞く。
釣り床の床の間、田山方南が揮毫した「龍起雲」の掛け軸、群青色の壁、建築当初の100年前のガラスがつくる"ゆらぎ"、何もかも時が止まったようだ。 -
100年前のガラス窓。写真だと"ゆらぎ"まで判らないわね。
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2階「大鳳」
竹が意識的に使われた部屋。欄間や障子の桟、書院にまで節の意匠が生かされており、無双窓や軒桁の面取りなど、職人の細やかな技も随所に残る。深い紫色の壁は、「麒麟」の群青、離れの紅殻とともに金沢ゆかりの色彩文化を受け継ぐもの。昭和23年には太宰治と山崎富栄が宿泊した記録も残っている。山崎富栄が太宰と入水自殺したのが昭和23年の6月。その何ヶ月か前にこの部屋に宿泊していたのかと思うと感慨深い。 -
洋館「玉姫」サンルーム
ここよ、ここ! この部屋が見たかったの! 天井のステンドグラスも、タイル床も素敵すぎる!! -
欄間に貼め込まれているのは、珍しいマド貝のステンドグラス。床のタイルは京都の泰山タイル。ステンドグラスのデザインに植物や曲線をモチーフとしたアール・ヌーヴォー、幾何学的なアール・デコなど、20世紀初頭の世界的潮流が反映されている点も特徴。
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庭側の大窓には紫外線を透過する英国製ヴァイタガラスが使われ、日光浴が健康法として重視された当時の時代背景も感じられる。旅館時代は、スイートルームとして使用されていた。
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ここにもスタッフさんが居て、お客さんが入って来る度にガラスやタイルの説明をしてくれます。
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流石にサンルーム、暑い。もっともっと見ていたいけど、汗が流れ始めた。素敵な部屋だけど真夏は長居できないな。このあたりで撤退。
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入口あたりから気づいていたのだけど、見学の皆さんスリッパを履いているのよね。私、スリッパの在処に気づかなかったのだけど、どこにあったのかしら。というわけで、私だけスリッパ無しで見学してます。厚めの靴下履いてるし、膝の悪い私は、スリッパが上手く履けないので、無くても構わないのだけれど。
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順路に半外みたいな場所があったので、さすがに靴下でソコを歩くのは抵抗があり。スリッパを取りに入口まで戻ろうとしたら、途中のイベントホールにスリッパが積んであった。受付のオジサンに"スリッパ、一足お借りしてもいいですか"と聞いてみた。以下、オジサンとの会話。
オジサン:何でスリッパ、持ってないの?
さるお:取り忘れて・・・。
オジサン:忘れた?
さるお:はい・・・。
オジサン:いいよ、持っていって。
この間、オジサンずっと真顔。やっぱ熱海の人、素気ないわ。 -
後からわかったこと。
入場料払った時に、"リュックは大きなロッカーに入れて"と言われた。言われるがままにロッカー(大)ヘ。そこにリュックと、次いでに履いてたスニーカーも手持ちのビニール袋に入れて一緒に入れた。大きな荷物を持ってない人は、靴は靴専用のロッカーに入れていた。そしてスリッパは、その靴専用ロッカーの中に一足ずつ入っていたのだ。靴用のロッカー見てないからね。それでスリッパに気づかなかったわけだ。 -
ステンドグラスにうっとり。
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洋館「玉姫」
サンルームの横は、左右対称の美しい構成をもち“無国籍の間”として知られている部屋。一見すると大理石の暖炉が印象的なヨーロッパ調の部屋ながら、床には箱根の寄木張り、天井には桃山風の折上格天井を採用し、和洋折衷となっている。天井に張られた金唐皮紙は、17世紀のヨーロッパから伝わる金唐皮を和紙で再現した貴重なもの。暖炉上部には中国で吉祥を表す「喜」の文字が彫られており、中国の文化も取り入れている。多国籍の意匠が用いられているのが“無国籍の間”と言われる由縁。 -
洋館「玉渓」
中世英国のチューダー様式を基調とした山小屋風の洋室。外に木製フレームを見せていること、暖炉を中心とした構造が特徴。しかし天井の燻し竹、柱の名栗仕上げなど日本の感性も重ねられている。 -
暖炉のマントルピース(と言っていいのか)、彫刻が秀逸。
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離れ「孔雀」
「麒麟」の群青色に対し、こちらは温かみのある弁柄色の壁が特徴。別荘時代は客間、旅館時代にはトイレと風呂を増築した特別室として使われた。 -
素敵な庭が眺められる部屋。さすが特別室。
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熱海と言えば尾崎紅葉の「金色夜叉」。許嫁のお宮に富豪との縁談で裏切られた書生の貫一が高利貸しとなって金と社会への復讐に走る物語。"金色夜叉"とは非常な金貸しとなった貫一を指す。1897年から1902年まで読売新聞に連載され一大ブームを巻き起こした。宮との別れの場面での貫一の名台詞"来年の今月今夜のこの月も、再来年の今月今夜のこの月も僕の涙で曇らせてみせよう"。貫一、男のクセに執念深い。
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貫一も貫一だが、お宮もお宮。ダイヤモンドに目が眩んで別の男と結婚したお宮だったが、裕福な生活は手に入れたものの、結局貫一の事が忘れられず未練タラタラの人生を送っている。なんか韓流ドラマっぽいストーリー展開。時代は変われど大衆の心を掴むのは、いつの世も男と女のドロドロってことか。
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洋館「金剛」
床は瀬戸の山茶窯製タイル。暖炉前の梁に施されたハート、クラブ、ダイヤなどの螺鈿細工が、この部屋の特徴。 -
暖炉前の梁に施されたハート、クラブ、ダイヤなどの螺鈿細工、写真じゃ小さすぎて判らないね。
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ステンドグラスは中国の吉祥文様「双喜紋」を図案化したもの。暖炉右手の一枚は上下が反転している。
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ステンドグラスが、どれもこれも素敵なんだよなぁ。
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ローマ風浴室
"金剛"に併設された「ローマ風浴室」は、当時“金剛”に宿泊した人だけが利用できる専用浴室だった。ステンドグラスの窓やテラコッタ製の湯出口など、建築当初の要素が今も残る。浴槽の周囲には滑りにくく保温性に優れた木製タイルが敷かれている。“根津温泉”と呼ばれた湯は蛇口ではなくタイル目地の小さな穴から流れ込み、成分で目詰まりを起こすこともあったという。浴槽が2つあるのは「熱め」「ぬるめ」に分けていた名残。 -
今日は、天気がいいので庭からの景色も映える。大正、昭和初期の浪漫を感じさせる良き"お屋敷"だった。ホントに“お屋敷”って言葉がピッタリ。目をつむれば、当時の上流階級の人々の談笑する声が聞こえてきそうだ。
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蔵に飾ってあった「雛の吊るし飾り」。伊豆半島の東側に位置する稲取温泉は、つるし飾りの発祥の地と言われている。
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天気もいいので遊覧船に乗ろうと港に行ってみたら「本日運航休止」の札。風が強いからかと思ったら、経営上の問題で4/1から全面休止してるんだって。やっぱり事前にHPとかはチェックせんといかんな。
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時間が空いたけど、そのままホテルヘ。今宵の宿「玉の湯」。
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