2026/03/28 - 2026/03/28
1841位(同エリア1879件中)
旅猫さん
武蔵を写真散歩する会の二回目の会合は、秩父。参加者は、津雲邸で開かれた写真展の御三方と初顔合わせのB氏、そして私の五人。集合場所は、秩父鉄道の御花畑駅。そこから、秩父神社方向に歩き、適当に路地裏を辿りながら、秩父今宮神社へ至り、御花畑駅に戻る感じで、あとは時間の都合などで考えることにした。基本、行き当たりばったりである。天気にも恵まれ、古い建物などにも巡り合えた楽しい散歩となった。
(2026.04.03 投稿)
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- グルメ
- 3.5
- 交通
- 3.5
- 同行者
- 友人
- 交通手段
- JRローカル 私鉄 徒歩
-
熊谷駅に出て、8時34分発の秩父鉄道の電車に乗り換え、待ち合わせ場所の御花畑駅へ向かう。車内は、秩父の山へと向かう登山客の姿が多いようだ。桜が見頃を迎えている景色の中を、電車はのんびりと走り、御花畑駅には9時44分に到着した。
-
待ち合わせ時間まで少しあるので、駅舎などの写真を撮っていると、地元の方に声を掛けられた。その方と、しばらく立ち話をする。
御花畑駅 駅
-
10時過ぎに参加者が揃い、散策を始める。駅の脇には、かつてレストランであった古風な建物が立っているが、いつの間にか居酒屋になっていた。
-
まずは、駅近くにある慈眼寺に立ち寄る。境内の大きな桜は、ちょうど満開であった。
旗下山 慈眼寺 (札所十三番) 寺・神社・教会
-
天気予報は微妙な感じであったが、良く晴れている。桜が青空に映え、とても綺麗であった。
-
とりあえず参拝する。本堂の彫刻が見事である。
-
今年は、秩父札所三十四ヶ所の十二年に一度の『午歳総開帳』に当たる。そのためか、白装束の巡礼者の姿が見られた。
-
慈眼寺の裏手に、未舗装の路地があった。入ってみると、古い民家があり、水たまりに映り込んでいる。
-
玄関先に、古風な電球がある民家もある。
-
板塀が残る民家もちらほらとある。
-
その一角で、仲間たちが地元の方と話している。どうしたのかと近寄ってみると、古いお札が飾ってある。訊けば、かなりの年代物だそうだ。
-
その方の玄関先には、古い写真機もたくさん置かれていた。
-
色々なものがあり、貴重なものをたくさんある。
-
庭先には、句碑も建てられていた。
-
俳句に興味があると知ると、自宅の二階に招かれた。部屋の一つに、たくさんの俳句の短冊などが置かれていた。
-
さらに、豊臣秀吉の家臣団が書かれた資料も見せてもらった。
-
長居をしてしまった上、奥の路地も風情があると言われ、行ってみると、確かになかなか良い感じであった。
-
番場通りを歩いて行くと、以前も見掛けた八百屋がまだやっていた。このような個人経営の店が元気な街は好きである。
-
その少し先に、洋風の古い建物があった。旧片山醫院である。今は、『まるか』と言う喫茶になっていた。
-
観光客の姿が増えると、番場通りの中心である。その十字路の一角に建つのが、大正五年創業の豚の味噌漬が名物の『安田屋』である。
安田屋 グルメ・レストラン
-
その向かいには、旧大月旅館別館の建物がある。隅切りの看板建築で、とても瀟洒な佇まいである。現在は、Cocktail Bar Snobとなっている。
snob グルメ・レストラン
-
安田屋の対角にあるのが、旧小池煙草店。昭和初期に建てられたもので、こちらは角が丸くなっている。装飾にも富み、優雅な雰囲気がある。現在は、喫茶となっている。
小池カフェ グルメ・レストラン
-
二階部分の窓も見応えがある。国の登録文化財なので、中を見学したいと思っていたのだが、かのNIPPNIAの宿泊施設となってしまい、内装は変えられてしまった。ちなみに、素泊まりでも二万円を優に超す。
-
十字路を西へと入ると、すぐのところに有名なパリー食堂がある。昭和初期に建てられた建物が、国の登録文化財となっている。昭和の食堂がそのまま現存している感じである。一度は行ってみたいのだが、最近は外国人観光客に人気で、非常に混み合うそうである。
秩父パリー食堂 グルメ・レストラン
-
昔ながらに、外に料理の見本が飾ってある。どれもかなり年季が入っている。そして、ラーメンや丼物、カレーライス、オムライスなど、いかにも食堂と言った料理ばかりである。
-
十字路からさらに進むと、辛夷の花が咲いていた。盛りは過ぎていたが、花が多いのでとても綺麗に見える。
-
番場通りから分かれる道の奥に、踏切が見えた。ちょうど踏切が鳴ったので、待ってみると、思ったよりも長い。やって来た電車は、西武鉄道からの直通列車であった。
-
番場通りに戻ると、店先に御札が貼ってあった。秩父神社のものである。紙の御札は、結構好きなのだ。
-
左手に、また洋風建築が見えて来た。旧岩田醫院である。白に空色の縁取りが可愛らしい。明治後期の建築だそうだ。
-
前を歩いていた仲間たちの姿が無い。どこへ行ったのかと探すと、番場通りから路地へ入り、少林寺へと向かっていた。ついて行くと、秩父鉄道の踏切に出た。その線路沿いでは、菜の花がちらほらと咲いていた。
-
その踏切からは、山へと一直線に伸びる線路と、その線路脇に立つ桜と民家が良い景色を醸し出していた。
-
少林寺は、秩父札所のひとつである。かの秩父事件所縁の寺でもある。境内では、枝垂桜が見頃を迎えていた。
母巣山 少林寺 (札所十五番) 寺・神社・教会
-
そして、寺の前には、達磨がたくさん奉納されていた。
-
番場通りに再び戻り、さらに歩いて行くと、両側に趣のある屋敷が立っていた。右手にあったのは、宮前家住宅。昭和5年に、建築家山田醇の設計により建てられたものだそうで、今でも住宅として使用されている。
-
左手にあったのは、秩父神社の宮司薗田家のであった。主屋は明治後期に建てられたものだが、表門は江戸時代のものだそうだ。
-
そして、秩父神社に到着。この社は、秩父の総鎮守である。社殿は、徳川家康により、天正20年(1592)に寄進されたそうだ。
秩父神社 寺・神社・教会
-
七年前に訪れた時とは見違えるほど綺麗に修繕されている。
-
拝殿左側にある彫刻は、『子育ての虎』と言われるもので、名工左甚五郎の作と云われているそうだ。
-
右側には、奉納されたお酒が置かれている。秩父らしく、ウイスキーとワインまである。
-
社殿を右回りに拝観する。右側に刻まれているのは、『つなぎの龍』。こちらも、左甚五郎の作である。良く見ると、龍が鎖で繋がれているのが分かる。天ヶ池伝説の青龍から来ているのだそうだ。
-
そして、本殿裏手に回ると、『北辰の梟』が居る。体は社殿の方を向いているが、顔は北側を向いている。妙見信仰の象徴とされる彫り物である。
-
絵馬にも、北辰の梟が描かれている。
-
社殿左手に回り込むと、俗に『お元気三猿』と呼ばれる彫刻がある。日光東照宮の三猿とは異なり、こちらの猿は『よく見、よく聞いて、よく話そう』と、正反対のものになっているのだ。
-
境内には、『乳銀杏』と呼ばれる銀杏の木もある。鍾乳石のように垂れ下がったものがたくさんあり、独特な姿をしている。
-
拝殿の前に戻ると、人がたくさん集まっている。見れば、ちょうど神前式を終えたばかりの新婚さんが出てきたところであった。
-
参拝後、脇道を通り、武甲酒造を目指す。その途中で、明治初期に建てられた『秩父館』と言う商人宿を利用した『ほっとすぽっと秩父館』と言う観光施設があった。
ほっとすぽっと秩父館 名所・史跡
-
かつての秩父往還に面して立つ武甲酒造に着いた。店舗の建物は、江戸時代後期に建てられたものだそうだ。
武甲酒造 グルメ・レストラン
-
その軒下には、大きな杉玉が吊るされていた。
-
中へ入ると、往時の酒蔵の風情が残っている。残念ながら試飲は出来なかったが、全員、お酒を買い込んでいた。私も純米酒の原酒を購入した。
-
そこから、裏道へと入り、適当に歩く。住宅街に入り込んだが、やはり新建材の建物が増えている。空き地も目立ったが、その中に、風情のある平屋の民家が取り残されるように立っていた。
-
少し戻ると、トタン張りの工房のようなものがあった。なかなか味のある佇まいなので、写真を撮らせていただいた。
-
そのすぐ先に、渋い銭湯があった。しかも、現役である。ただ、週三日しかやっていないそうである。
-
そろそろ食事をしようと言うことになり、参加者の一人がお勧めだと言うイタリアンの店に入る。『トラゲット』と言うその店は、かつての秩父国際劇場の建物を利用していた。
トラゲット グルメ・レストラン
-
店内は、天井が広く、広々としていた。
-
五人のうち四人はパスタを注文。あとの一人はピザである。私は、塩サーモンとマッシュルームの生パスタとした。食べてみると、思ったよりも美味しい。ワインもそこそこの味であった。
-
店の脇の路地も、風情があった。
-
隣の建物は、上石商店とある。建材屋だったそうだ。その先には、また『NIPPONIA』があった。
-
『秩父ふるさと館』の手前を右折する。ふるさと館は、大正時代に大流行した秩父銘仙を取り扱った問屋であった旧柿原商店を利用した観光施設である。昭和五年に建てられたもので、その塀も立派であった。
秩父ふるさと館 名所・史跡
-
ふるさと館裏手には、風情のある木造の町屋が立ち並んでいた。
-
手前の二階建ての町屋は、細部の意匠が凝っていた。
-
近くにあった町屋の戸袋には、桜と月が彫られていた。欅を使っているらしく、板目も趣があった。
-
千本格子の美しい町屋もあった。蔵もあり、商家であったようだ。
-
この界隈には、風情のある建物が多く、美しい町並みであった。
-
秩父今宮神社の方へ歩いて行くと、桃の花が咲いていた。
-
近くにあった蔵には、蔦が絡まっている。
-
枇杷の大木がある廃屋もあった。
-
そして、今宮神社に参拝。この社には、樹齢千年と云う欅の大木がある。以前訪れた時は新緑であったが、この日は芽吹き始めであった。
秩父今宮神社 寺・神社・教会
-
小さな龍の置物が奉納されていたが、何故か御狐様が紛れ込んでいる。
-
元々は、武甲山の伏流水に宿る水神を祀っていたそうだが、よくあるように、ここも記紀神話の神々が祭神となっている。それでも、神仏習合時の名残もあり、水の神である八大竜王も祀られている。
-
片隅にある池の畔に、欅が張り出している。幹の下に池が入り込み、不思議な光景であった。
-
時間が少しあったので、最後に今宮坊に立ち寄った。江戸時代までは、今宮坊と今宮神社はひとつであり、一大霊場となっていたそうである。
長岳山 今宮坊 (札所十四番) 寺・神社・教会
-
帰りの電車の時間が迫って来たので、駅へと戻る。途中、気になる店があった。『ハイランダー イン 秩父』と言う店で、イギリスに本店があるバーだそうだ。古い町屋を利用していて、雰囲気が良さそうである。
-
駅へ向かう道沿いにも、古い町屋が残っている。御花畑駅に着くと、ちょうど急行が入って来た。乗りたかったが、後続の三人が遅れていて間に合わなかった。
-
御花畑駅前で西武線で変える四人と別れる。急行に乗り遅れたので、30分ほど待ち、15時19分発の電車で熊谷駅へと向かった。桜咲く春の秩父を歩いた今回の旅はこれでお仕舞い。番場通りの観光地化が進んでいたのは気になったが、あとは七年前とあまり大きく変わらず、風情のある建物も残っていた。やはり、秩父は良い街である。また、季節を変えて歩いてみようと思う。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
この旅行で行ったスポット
もっと見る
秩父(埼玉) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
74