2025/07/20 - 2025/07/20
120位(同エリア143件中)
あおしさん
飯田線は愛知県豊橋駅から長野県辰野駅、岡谷駅を結ぶ200キロ近いJR東海のローカル線です。
この飯田線の長野県の県境には、周りに人が住んでいないのに駅がある、いわゆる「秘境駅」が多くあります。
1日でその秘境駅を6駅をまわってきました。
その6駅は豊橋駅の駅弁「飯田線秘境駅」に記載されている小和田駅、中井侍駅、為栗駅、田本駅、金野駅、千代駅の6駅です。
https://www.youtube.com/watch?v=tECZeT296JI
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 3.0
- ホテル
- 3.0
- グルメ
- 4.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- JRローカル
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
スタートは東京池袋のサンシャインからウィラー夜行バス、豊橋行。
昔は夜行列車の出発を待つ若者で駅が賑わっていましたが、今は夜行バスの出発するバスターミナルが若者でにぎわっていますね。 -
夜行バスは5時半に豊橋駅前に到着。
食料と飲料水をコンビニで仕入れて、JR飯田線の6時発の普通列車・天竜峡行に乗ります。
何しろ今日まわる秘境駅はほとんどが無人地帯にある駅、当然お店も自動販売機も期待できないので、食料や飲料水の準備は必須です。豊橋駅 駅
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2両編成の電車は案外、乗客がいました。
土曜日の朝でもあり、奥三河へハイキングに行く人が多そうです。
JR飯田線は豊川稲荷で有名な豊川市までは市街地を通っていきますが、長篠の戦いで有名な本長篠駅からは山の中に入っていきます。本長篠駅 駅
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JR飯田線は愛知県から、静岡県・浜松市の北部を過ぎて、長野県に入ります。
豊橋駅から約2時間半、8時22分、伊那小沢駅で降りました。伊那小沢駅 駅
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伊那小沢駅は天竜川沿いの駅です。
駅のホームからは湖のように広い天竜川とその川を渡る立派な水神橋が目立ちます。
駅周辺には今は無人らしき民家が1軒のみ。
駅から歩いて10分ほどの水神橋のたもとに民家が数軒見えました。
伊那小沢駅の利用者は1日2人ほどだそうなので、その集落にも数十人ほど人が住んでいるのでしょう。 -
15分後、伊那小沢駅発8時37分の今度は上り豊橋駅行の電車に乗ります。
さすがにお金持ちのJR東海。
ローカル線でも電車はピカピカのきれいな電車です。 -
3分で隣の駅である中井侍駅へ。
この駅は長野県の一番最南端の駅。
さらにその次の小和田駅は静岡県になります。
それにしても不思議な駅名です。
由来はなんでしょう。中井侍駅 駅
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中井侍駅はホーム1本の停留所駅。
駅舎はなく、ホームに屋根付きのベンチがあるだけです。 -
崖下には天竜川が流れていました。
-
駅周辺には民家が1軒だけありました。
現在も人が住んでいるようでした。 -
中井侍駅から坂道を登ってきました。
かなりあがってくると、民家が数軒ありました。
小集落になっているようです。
ただ、バス停などはなく、この集落の公共交通機関はJR飯田線だけのようです。 -
中井侍の集落は茶畑も多くありました。
地元では「中井侍の茶畑」と売り出しているようです。
平地がなく、崖にへばりついているようなところなので、稲作はできず、茶の栽培で生活していたのでしょう。 -
小集落から少し外れたところに住民の集会場がありました。
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今日は参議院議員選挙の日。
この集会場も投票所として使われていました。
中には、3人ほどの選挙立会人の人がいましたが、いったい何人くらいの人がここで投票していたのでしょう。 -
1時間20分ほど、周辺を歩いて、10時4分発、上り豊橋行の電車に乗ります。
今度の電車は旧国鉄型の電車でした。 -
長野県から県境を超えて静岡県へ。
7分で小和田駅に到着しました。
ここは山奥ですが、浜松市天竜区になります。小和田駅 駅
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小和田駅には、「恋成就駅」の木の標識もありました。
小和田駅は山の中の無人駅ですが、平成の初め、にぎわった時代がありました。
天皇陛下が皇太子時代に、「小和田雅子」さんとご結婚されたのです。
小和田駅は「こわだ」、小和田雅子さんは「おわだ」と読みは違うものの、漢字は「小和田」で同じだったのでちょっとしたブームになりました。
ここで結婚式を挙げられたカップルもいたそうです。 -
国鉄時代の古い駅名標も残っていました。
今となっては、なかなか貴重なものです。 -
古い駅舎も健在です。
JR東海はローカル線の古い駅舎は次々取り壊して、新しい簡素な駅舎に建て替えていますが、小和田駅は訪ねてくるお客も少なくないようで、そのまま残しているのでしょう。
この駅舎も今の時代にはなかなか貴重なものです。 -
駅周辺も歩いてみます。
駅から少し下ったところに、製茶工場の廃屋が残っていました。
かつてはここで多くの人が働いていたのでしょう。 -
天竜川沿いに歩きます。
かつてはここに集落があり、多くの人が住んでいましたが、昭和31年の佐久間ダムの完成により、その集落は水没してしまいました。
そのため小和田駅周辺はほとんど人がいなくなってしまったのです。 -
小和田駅から歩いて15分ほどのところに民家が1軒。
小和田駅の最後の日常利用者はこの家に住む老夫婦、あとはこの家に郵便物を届ける郵便屋さんだけでした(小和田駅には道路がなく、飯田線以外アクセスできないため)
その後ご主人が亡くなり、奥さんは静岡市のお子さんのところに引き取られたそうで、現在は無人。
これで小和田駅近辺は無人地帯になったのでした。 -
小和田駅へもどります。
今は日常の利用者は無くなってしまった小和田駅ですが、「秘境駅」としては人気があり、訪問してくる人はそれなりにいるようです。
駅ノートがあり、たくさんの人がコメントをしていました。 -
小和田駅から今度は11時16分発、下り天竜峡駅行に乗ります。
乗ったのはわたしともう1人でしたが、5人ほどのお客さんが降りてきていました。 -
小和田駅からは一気に北上して、1時間後の12時7分、千代駅で降りました。
天竜峡駅の1つ手前の駅です。千代駅 駅
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この駅もホーム1本の停留所駅です。
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この駅の裏手には2軒の家屋がありました。
1つの世帯なのか、2つの世帯なのかは不明でしたが、今も人は住んでいるようでした。
駅ノートを見ると、近くに天竜峡大橋があり、天竜峡散策でこの駅にやってきた人が多そうでした。
この駅の下にも天竜川が流れており、天竜峡の一部になっているようです。 -
45分ほどをこの駅で過ごして、上りの12時52分発、豊橋行の電車でUターンします。
今度はJR東海の新しい電車です。 -
いくつかの駅を通り過ぎて、15分後、田本駅で下車。
田本駅 駅
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天竜川沿い崖の狭い土地に作られた駅のため、コンクリートの壁が印象的な駅です。
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この駅からは山道のような道しかありません。
この山道を30分ほど登っていくと、小学校もある小集落があります。
ただ、険しい山道なので、その集落の人で田本駅を利用している人はいるのでしょうか。 -
山道の手前の踊り場から見た田本駅。
断崖絶壁の前にある駅だとわかります。
左下には天竜川が流れています。 -
40分後の13時9分、下り天竜峡を経て、中央線の岡谷駅行の電車に乗ります。
今度の電車は2両編成ですが、立客もいるほど、混雑していました。
ちょっと意外。 -
15分後、金野駅で降ります。
-
この駅は周辺に民家はまったくなく、無人地帯です。
駅から橋を渡って、少し歩いていきます。 -
かつてここには、「ジジ王国 山のレストラン」という飼育している動物や自然の食材を使ったレストランがあり、金野駅の利用者もこのレストランの利用者だけでした。
そのレストランもコロナ禍のさなかに廃業してしまい、現在はキャンプ場になっていました。 -
1時間ほど過ごして、15時7分、豊橋行の電車の乗ります。
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最後の秘境駅、為栗駅で降ります。
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この駅も周辺に人家がない無人地帯です。
かつては駅前に集落がありましたが、平岡ダムの建設で集落が水没してしまったためです。
駅前に2軒ほど民家はありましたが、これも廃屋になっていました。 -
橋を渡って、少し歩いてみます。
このあたりはダムができるまでは川が大きく曲がりくなっており、舟下りの難所で、たびたび船主が川北の信濃方面を向いてしまったので、「信濃恋し」呼ばれていました。
今はダムのおかげでその名残もなくなっています。場所がよくわかりませんでした by あおしさん信濃恋し 名所・史跡
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歩いて20分ほどで県道に出ました。
ここには「味覚小屋」というレストランがありましたが、廃業していました。飯田線の車窓からも楽しめます。 by あおしさん天竜川渓谷 自然・景勝地
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1時間ほど歩き回って、16時48分、天竜峡行の電車に乗ります。
秘境駅まわりはこれで終わりです。 -
天竜峡駅に到着。
この駅は観光地・天竜峡の最寄り駅でもあり、久しぶりに「都会」に戻ってきた感じになりました。 -
昭和2年に開業して以来の駅舎が健在です。
天竜峡駅 駅
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天竜峡駅の真ん前には天竜峡公園。
川下りの船着き場などが見えます。天竜峡駅周辺が公園や遊歩道が整備されています by あおしさん天竜峡公園 自然・景勝地
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天竜峡は天竜峡川下り、温泉などの観光地。
駅前の観光案内所には、昭和初めからの観光地として発展した天竜峡の昔の写真などが展示されていました。観光案内所と一体となった資料館 by あおしさん天龍峡百年再生館 美術館・博物館
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天龍峡は温泉地です。
日帰り公共温泉として、「若返りの湯」があったので、ここで温泉に入りました。天竜峡温泉の日帰り入浴施設 by あおしさん天龍峡温泉交流館 若がえりの湯 温泉
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天竜峡駅近くの食堂に入りました。
秘境駅の近くには食堂もレストランもないので、ようやくまともに食事ができました。辻本屋 グルメ・レストラン
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飯田の名物、ソースかつ丼を注文しました。
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