2025/12/06 - 2025/12/06
2072位(同エリア2468件中)
あおばさん
広島・岩国旅行は今日が2日目。
朝の厳島神社海上参拝を終えて、宿で朝食と朝風呂を済ませたら、今日の旅程が本格始動です。
まずは海上参拝の船長から伺った満潮の時刻に、厳島神社へ。
この旅3度目の訪問ですが(さすがに行き過ぎでは…)、また違った景色を見せてくれました。
そしてお昼の電車に揺られて、広島のお隣・山口県岩国市へ向かいます。
★朝の海上参拝の様子は、下のリンクからご覧いただけます!
https://4travel.jp/travelogue/12021058
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 船 ANAグループ JRローカル
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
ホテルの送迎バスで宮島口まで来ました。
10時5分の松大汽船に乗って、宮島へ渡ります。 -
右手遠くには、朝の海上参拝で大接近した牡蠣いかだの姿が。
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10分ほどで宮島に上陸しました。
-
海沿いの参道を西へ。
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参道の途中に人だかりができていて、何かと思ったら…この状況。
幾らなんでも堂々としすぎでは( ˙-˙ )・・・
もしかして、お店の店主さんが化けてる?? -
鳥居をくぐって、厳島神社の境内へ。
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右手沖合の大鳥居を、満員の手漕ぎ船がくぐっていきます。
そろそろ最高潮位の時刻だけど、確かに朝来た時より海面が高い気がする。 -
昨日の夕方は下まで降りられた階段も、半分ほど海の中。
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本殿の方を見ると…
舞台や社殿すれすれまで海面が迫っています。 -
潮位の影響か団体入場は規制されてましたが、個人の入場は問題なかったので、社殿へ。
社殿の入口はご覧の通り、海水に浸食されています。 -
足元には板が渡されて…
すごい、ベネチアの高潮のニュース以外でこうなるの初めて見ました。
奥の神職の方は長靴装備だし、現地の方には慣れた風景なのかも。 -
境内を見渡すと、本当に水面に浮かんでいるよう。
リアルの景色とは思えない… -
朱色の社殿に手を合わせて
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水面で反射した光が軒下に揺らいで、とっても綺麗。
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奥の舞台には、結婚式を挙げる新郎新婦の姿が。
まさに、絵に書いたような晴れ舞台。
羨ましい。。。
(でも、ここで挙式するのって、一体おいくらかかるんでしょうか…考えただけでちょっと恐ろしい…) -
社殿の一番奥から大鳥居を望むアングル。
昨日も同じ構図を撮ったけど、今日は足元まで青い海が広がって…全然違う景色になるの、凄いなぁ。 -
15分ほどだったでしょうか、じっくり境内を見せてもらいました。
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裏手のお土産街を回って、フェリー埠頭へ戻ります。
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途中、紅葉堂の海岸通り店に立ち寄って
-
ホカホカの揚げもみじ饅頭をいただきます。
味が何種類か選べたので、今回は瀬戸内レモンの餡にしました。
あまじょっぱくて、ほんのりレモンの香りも口に広がります。 -
フェリーターミナルから、今度はJRの船に乗って本土へ。
-
この船が宮島口ターミナル11:50着で、乗り換えの岩国行き電車は宮島口駅11:58発。
次の岩国行きは30分後だから、どうしてもこの電車に乗りたいけど…
間に合うのかな、これ? -
意外と余裕で間に合いました。
フェリーターミナルから駅まで近くてよかった。 -
山陽線の電車に乗って、一路岩国へ。
6両編成で車内はゆったりしていました。 -
途中、大野浦駅を過ぎると、左手の車窓に一面の海が広がります。
海の色は、ちょっと冷たい印象のアイスブルー。 -
海や工業地帯を眺めるうちに、20分ほどで岩国駅に着きました。
広島から近すぎて、県境を越えた実感が湧かないのが岩国あるあるだと思うんですが…これだけ山口アピールしてくれると助かります(笑) -
時刻は12時半。
岩国駅前でお昼をいただくことにします。
ところで皆さん、岩国のグルメっていうと、何を思い浮かべますか?
城下町なので、和食系を想像される方も多いと思います。
が、今回はあえて・・・ -
アメリカ南部の名物・ケイジャン料理のお店を選びました。
店構えからして、もうアメリカンですよね(笑)
日本語が見当たらない…
なんで岩国でアメリカ料理?と思われるかもしれませんが、ここは米軍基地の街。
本場出身の、舌の肥えた軍人さんを満足させられるお店が揃っているんです。
横須賀や佐世保で、ハンバーガーが美味しいのと同じ理屈ですね。
広々した店内では、アングロサクソン系のカップルが1組、ランチ中でした。
応対する店員さん(こちらは日本人)も英語ペラペラだし、本当に外国が近い街なんだ。 -
今回注文したのは、ケイジャンフライドチキン+ガーリックバターバゲット。
チキンにまぶした赤いケイジャンスパイス…ハバネロでも入ってるんだろうか…の辛みが、チキンの旨みを引き立てます。
日本で食べるフライドチキンって、肉汁たっぷりでジューシーなタイプが多いですが、ここのチキンはオイルが少なくてパリッとした、なかなか見かけないタイプでした。
アメリカではこういうのが主流なのかな? -
ランチの後は錦帯橋行きのバスに乗るため、岩国駅に戻ります。
-
少し本題から逸れますが…岩国駅前で見かけた、ご当地マンホールを紹介しましょう。
まずはこちら、これから向かう錦帯橋+岩国城の絵柄。
下の方にいるのは…鵜飼の船?
鵜飼って岐阜だけじゃなかったんですね。 -
続いてこちらは、錦帯橋と新明和US-2飛行艇。
米軍岩国基地に自衛隊の基地も併設されていて、そこにこちらの飛行艇…海難事故現場や離島の海に降りて、怪我人や急病患者を救出する「海の救急車」…の部隊がいるそうです。 -
岩国駅から錦帯橋までは、バスが15~30分間隔で出るので、あまりストレスなく移動できます。
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というわけで、バスに揺られること15分。
錦帯橋までやってきました。 -
錦帯橋のたもとで、錦帯橋+ロープウェイ+岩国城のセット券を買って(錦帯橋自体も通行は有料、つまりこう見えて有料道路なんです)、橋を渡っていきましょう。
右手奥の山上に立つのは、岩国城の天守閣。
足元の錦川も、水面の色が引き込まれそうなほど濃くて、橋に負けじと綺麗です。 -
少し時間があるので、お城に登る前に城主・吉川家歴代の墓所を訪ねてみました。
-
吉川家は中国地方の雄・毛利家の家臣で、関ヶ原の後から明治維新まで、ここ岩国を治めました。
治世が江戸時代全体に及んだ分、歴代当主の人数も多く。
お墓を後付けで増やした影響か、墓所内はダンジョンじみた構造になっています。 -
2代目以降の領主のお墓は、先ほどの墓所にまとまっていますが、初代領主だけ、少し離れた森の中に葬られています。
-
この門をくぐった先かな。
-
こちらが初代岩国城主、吉川広家公の墓所です。
広家公は全国的な知名度は低いかもしれませんが…関ヶ原の勝敗に大きな影響を与えた、重要人物です。
以下、少々長くなります。
戦国大名に興味のない方、あるいは関ヶ原前後の毛利家をよくご存知の方は、読み飛ばしてくださいm(_ _)m
…………………………………
先ほど書いた通り、吉川家は毛利家の一家臣なわけです。
その立場で何をしたかというと…
「西軍総大将の毛利家の傘下にいながら、これからは徳川の時代と判断して家康と密通し、毛利軍の関ヶ原参戦を止める見返りに、毛利の所領安堵を要求する」
という、大胆不敵な謀略を仕掛けたんです。
しかも、毛利本家に無断で。
結果的に、毛利軍2万超の加勢を得られなかった西軍は小早川家にも裏切られて、敗軍になるわけですが…
もし毛利軍がまともに西軍に加勢していたら、戦況はどうなっていたか分かりません。
両軍の力は史実より拮抗して、場合によっては小早川も西軍を裏切らなかったかもしれません。
それでも、真田の足止めで遅れた徳川秀忠の別働隊が到着すれば、東軍が数的優位に立って…最後には東軍が勝っていたんじゃないでしょうか。
先を見る目と行動力にかけては、広家公は安土桃山時代でも指折りの人物だったんだと思います。 -
戦乱の時代に思いを馳せたあとは、ロープウェイでお城へ。
-
高度が上がると、後方に海が見えてきました。
3分ほどの空の旅で、山上の広場に到着です。 -
江戸時代のものでしょうか、古い石垣が残る山道を進むと
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岩国城の天守閣が目の前に現れました。
こちらは、戦後になって再建された復興天守です。
元の天守は明治になって廃城…ではなく、江戸時代初期の一国一城令によって、築城後わずか7年で取り壊された数奇な歴史を持ちます。 -
城内は博物館になっていて、刀剣や甲冑が並びます。
特筆すべき見もの…例えば米沢城址で見られる「愛」の兜のような…はなかったけど、居並ぶ日本刀は門外漢の私が見ても美しくて見飽きません。 -
天守の最上階に出ると、眼下に錦帯橋と岩国市街を見渡せます。
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城下を流れる錦川の河口に広がるのが、岩国の街です。
吉川家がこの城を築いた頃は、今より内陸まで海だったそう。
街の向こう、瀬戸内海から吹いてくる風が心地よくて、ついつい長居してしまいました。 -
お城の後は、ロープウェイで山を下って
-
ふもとの吉香公園の傍にある、吉香神社にお参りしていきましょう。
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こちらは吉川家代々の祖霊を祀った神社で、江戸時代の建築とのこと。
門も本殿もしっとり落ち着いた風情で、歴史ある領主一族の格を感じさせます。 -
続いて、吉香公園内の「シロヘビの館」へ。
蔵風の建物の中で、天然記念物のシロヘビに会うことができます。 -
わずかに赤みを帯びた、真っ白な蛇が出迎えてくれました。
江戸時代からこの街には、シロヘビを見たという伝承が多く残っているそうです。
これがいきなり草むらから現れたら…そりゃあ神様の使いと思うでしょうね。 -
こちらのシロヘビ、亜種とか固有種という訳ではなく、いわゆるアルビノ…メラニン色素を作る遺伝子が欠けた個体だそうです。
なぜか岩国では、アルビノになるアオダイショウの割合が、他の街より多いらしい。
ただ、今ではヘビが暮らせる田んぼや水路が減ったため、こうして保護しているんだとか。 -
蛇たちを眺めているうちに、帰りのバスの時間が迫ってきました。
騎馬姿の広家公に挨拶して、吉香公園を後にします。 -
帰りの錦帯橋を渡る頃には、西日が傾いてきました。
-
岩国駅でバスを乗り継ぐ間に、お昼に気になっていた駅前のベーカリー「岩国アンデルセン」さんで、夕食用のパンを買っていきます。
長く地元で愛されている老舗のようで、惣菜系より甘い系のラインナップが充実していました。
晩ご飯より、おやつにいただくのが丁度いいかも。 -
暮れなずむ岩国駅から、空港行きのバスに乗って
-
10分弱で岩国錦帯橋空港に到着です。
実は、錦帯橋からここまで乗り換え不要のバスも1日2本あり、そちらでもこの後の羽田便に乗り継げます。
私は駅前で買い物したかったので、あえてバスを乗り継ぎましたが…基本は空港直通便に乗れば間違いないです。 -
帰りの便は17:50発羽田行きANA。
定刻からやや遅れて搭乗が始まりました。
ここ岩国錦帯橋空港は、米軍岩国基地の滑走路を間借りしていて、ターミナルの設備も最小限です。
例えば今乗ってるエスカレーターも、1台を飛行機の到着時は下り、出発時は上りで使い分けていたり。
そんな小さな空港ですが、毎日羽田行き5便、那覇行き1便が飛ぶので、意外と使い勝手は良好です。
宮島からも、広島空港より明らかに近いので…帰りにちょっと錦帯橋を見て、岩国空港から帰る、というプランはおすすめです。 -
離陸後の機内で、アンデルセンさんで購入したパンをいただきます。
左から、ソーセージクロワッサン、ブルーベリーロール、デンマークロール。
ブルーベリーが想像以上に大粒で驚きました。
流行り廃りに流されない、こういう昔ながらのパン、好きなんですよね。 -
ほぼ定刻通り、19時半前に羽田に帰ってきました。
が、到着したのが第2ターミナル47番ゲート。
経験された方なら分かると思いますが…ここは旧サテライト棟の端、要するに2タミの果てです
...(lll-ω-)
出口まであと700m?都立公園にランニングに来た訳でもあるまいし…
後ろのおばちゃんが思わず漏らした「これ、バス移動の方が楽でしょ」が真理でした。
皆さん心の中で頷いてたと思います。
動く歩道利用でも、5分以上かかったでしょうか。
ようやく到着ロビーを抜け出して、京急で帰途に就いたのでした。
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