2025/11/19 - 2025/11/20
348位(同エリア434件中)
ペコちゃんさん
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紅葉が美しい福島県会津地方の寺社をめぐる1拍2日の地元発バスツアーがあったので、参加しました。
1日目は、喜多方市にある新宮熊野神社と、柳津町にある福満虚空藏尊圓藏寺を見学。
「新宮熊野神社」は、樹齢800年以上の大イチョウと拝殿「長床」が有名で、「福満虚空藏尊圓藏寺」は赤べこ発祥の地として知られ、紅葉が見事です。
宿泊は、磐梯山の麓・磐梯町にある「磐梯山温泉ホテル by 星野リゾート」・・・温泉大浴場で寛げる高原リゾートホテルです。
写真は、圓藏寺の境内に飾られた会津地方の郷土玩具『赤べこ』。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 観光バス
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- クラブツーリズム
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地元3カ所で31名の参加者をピックアップしたバスは、関越~圏央道~東北道と走り、都賀西方SAで小休止。
ここで昼食の弁当を積み込み。 -
明治26年に創業した松廼家(まつのや)の駅弁「秋の彩りちらし折」・・・美味しかったですね!
明治18年の日本鉄道(現JR東日本) の東北線・宇都宮駅開業と同時に、宇都宮駅前で旅館を営んでいた白木屋が販売を始めたのが日本初の駅弁で、胡麻をまぶした握り飯2個とたくあんを竹皮に包んだもので、代金は5銭・・・そば1杯が1銭の時代にしては贅沢品だったのでしょうね。 -
沿道の紅葉を楽しみながら、東北道を栃木県から福島県に向かいます。
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那須の山は冠雪しています。
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福島県の面積は、北海道、岩手県に次ぐ全国3位・・・太平洋側から「浜通り」「中通り」「会津」の3地域に分けられ、面積の約4割は会津。
愛知県・千葉県など21の都府県より広い会津・・・今回は、会津若松と喜多方など5カ所を回るバスツアーです。 -
郡山JCTで東北道から磐越道に入ると、周りは雪景色・・・前夜に初雪が降ったようで、道路標識には「走行注意 ユキ」とあります。
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山も真っ白。
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街中や田畑も雪!
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紅葉と雪が楽しめるなんて、ラッキー!
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喜多方に行くと、殆ど雪がありません。
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最初の観光は「新宮熊野神社」。
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大イチョウと長床(ながとこ)が有名な新宮熊野神社・・・当社の歴史は古く、武将として名高い源頼義が、平安時代後期の「前九年の役」(1055年)で戦勝祈願のために熊野堂村(会津若松市)に熊野神社を勧請したのが始まりで、その後「後三年の役」(1089年)の時に頼義の子・義家が現在の地に熊野新宮社を遷座・造営しました。
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最盛期には300余の末社や寺院・霊堂が立ち並び、100人以上の神職がいたそうですが、その後衰退し、1212年に佐原六郎左衛門がこの地に築城して新宮氏を名乗り、当社を守護神として崇めたことで繫栄しました。
大鳥居をくぐって境内を進みます。 -
紅葉も鮮やか。
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『熊 出没注意!!』・・・大イチョウが見頃の時期にはライトアップが行われ、幻想的な雰囲気を醸し出しますが、近隣地域で熊の目撃情報があったため、今年度は中止。
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手水舎・・・その先には大イチョウが見えます。
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長床前にある大イチョウが、境内を黄金色に染めています。
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神社創設の際に植えられたと伝わる大イチョウ・・・樹齢は800年以上と言われます。
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幹周りは約8m、高さは37m・・・全国でも最大級の大木で、御神木になっています。
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拝殿の方から見た大イチョウ・・・大きすぎてカメラに収まり切れません。
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新宮熊野神社の拝殿・長床・・・茅葺の寄棟造で、正面が9間、側面が4間の大きな拝殿です。
平安時代末期に建てられた当初の長床は1611年の大地震で倒壊し、現在の長床は1614年に旧材を用いて再建されたものです。 -
中央にあるこの場所で参拝。
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その昔、修験者が厳しい修業に励んだ道場として使われた長床・・・直径1尺5寸(45.4cm)の円柱44本が10尺(3.3m)の間隔で10列×5列に並び、柱間はすべて吹き抜けで壁がありません。
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柱が並ぶ様子は圧巻・・・こんな拝殿は初めてですね。
壁がないので、大イチョウも柱の間からよく見えます。 -
七五三の方がお詣りしています。
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長床裏の階段を上がった所にある本殿・・・本殿は熊野三山を模して3棟が東を向いて建ち並び、右から本宮殿、中央が新宮殿、左は那智殿。
建立時期は不明ですが、形式などからして室町時代末期と思われます。 -
右側が末社本宮十二社権現。
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中央が当社の中枢となる本殿・本社新宮証誠殿、その左側が末社那智山飛龍権現。
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本殿から見た長床。
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境内の左側(西側)にある鐘楼・・・鐘楼は寺院に設けられるものなので、この鐘楼は神仏習合の時代の名残かと思います。
内部に吊るされている梵鐘には貞和五年(1349)の銘があり、福島県では最古とのこと。 -
新宮熊野神社には、平安時代から江戸時代にかけての多くの文化財が伝わっており、これらの文化財は神社に隣接する宝物殿に保管され、一般公開されています。
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江戸時代初期の「三千仏画像」・・・過去・現在・未来の諸仏の名を唱えて罪を懺悔し、仏道に帰依させる法会を行う際に本尊として使用されたもので、中央には釈迦・薬師・阿弥陀の各如来を描き、周囲には如来系の小仏を一千体配しています。
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平安時代の「木造薬師如来坐像」・・・衣の襞が浅く彫られた穏やかな造形で、目・鼻・口もつつましい像です。(像高:78.2cm)
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如来像の周りには「木造十二神将像」・・・薬師如来の従者で、同時期に造られたもの。
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平安時代の「木造虚空蔵菩薩坐像」・・・体部は江戸時代に修復されていますが、鄙びた表情は如意輪観音のようです。(像高:68.7cm)
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平安時代の「木造如意輪観音坐像」・・・体部は江戸時代に修復されましたが、手が六本の右膝を立てて両足裏を合わせて座す複雑な姿は、当初と同じと思われます。(像高:67.7cm)
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江戸時代初期の「木造不動明王及び二童子像」・・・不動明王は仏法の教えに従わない者を降伏させる仏様で、怒りを表す憤怒の形相をし、眼は水晶を埋め込む玉眼になっています。
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暦応四年(1341)に新宮証誠殿に奉納された「銅鉢」・・・米などのお供え物や賽銭を入れる銅製の鉢で、高さ:28cm、口径:62.5cm。
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喜多方から柳津(やないづ)町にある「福満虚空蔵尊圓蔵寺」へ・・・柳津町は只見川沿いの崖上にある圓蔵寺の門前町として発展してきた、赤べこ伝説発祥の地です。
圓蔵寺へは、仁王門がある只見川の方から石段を上るのが通常の参拝ルートですが、今回はバスの駐車場の関係で、裏手から下っていきます。 -
境内に入ると左に宝物殿があり、トイレと圓蔵寺会館が続きます。
1993年に竣工した宝物殿には、圓藏寺で使用していた歴史的な寺宝、信者や徳川家から寄贈された貴重な品々が展示されています。 -
毎年10月の第2日曜日に供養祭が行われる人形塚・・・全国から思い出の人形や、羽子板・五月人形・こけし・フランス人形などが持ち込まれます。
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水子地蔵尊の周りには、見事な紅葉。
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「奥之院」と刻まれた石灯籠・・・今回は時間の関係で奥之院はパス。
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【長峰弘運君の碑】・・・長峰弘運は明治元年に生まれ、柳津のお寺の住職として赴任し、その後、小学校の教育に熱心に尽力したということで、教え子達がこの碑を建てたそうです。
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石段を下りて本堂へ向かいます。
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紅葉とお地蔵さん。
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更に石段を下りると、見事な紅葉。
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そして、いました!・・・赤べこの満子ちゃん!
柳津のいろんな場所に赤べこの家族がいるらしく、ここにいるのは母・満子(ミ・ツ・コ)・・・お父さんの「福太郎」、子供の「もうくん」と「あいちゃん」は町内のどこかにいるんだそうです。 -
【赤べこの伝説】 今から約400年前の話、大地震で圓蔵寺も甚大な被害を受け、大きな岩の上に再建することになりましたが、大きな材木を運ぶのに困っていると、どこからともなく赤牛の群が現れて材木運びを手伝い、圓蔵寺は完成しました。
その “ 赤牛 ” の力強さにあやかり、会津を代表する郷土玩具 “ 赤べこ ” となって、幸せを運ぶ牛、子供の守り神として多くの人に愛されています。
また赤べこは、会津地方で疫病が流行した際に病気にかからなかった人々が持っていたことから、災難を避け、願いを叶える縁起物として親しまれており、赤べこの赤い色は魔除けや疫病除け、胴体の黒丸は疫病から身を守る意味があると言われています。 -
赤べこの隣は、明治26年に再建された鐘楼堂・・・梵鐘は太平洋戦争の際に供出され、昭和28年に再鋳されました。
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「開運撫牛」。
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本堂の前に建つ「水殿」・・・中には不動明王が祀られています。
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圓蔵寺の本尊が安置されている本堂の「菊光堂」・・・臨済宗妙心寺派の圓蔵寺は、807年に徳一大師によって開創されたと伝えられ、本尊の福満虚空蔵菩薩は弘法大師・空海の作と言われています。
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扁額には「福満」。
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堂内には恵比須様と大黒様。
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只見川の穏やかな流れ、川中に浮かぶ亀石、手前の観月橋と赤いアーチの瑞光寺橋・・・回廊からの眺めが素晴らしい!!
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観月橋を渡ったところにも赤べこ。
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瑞光寺橋。
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裏門と柳津橋。
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赤べこと素晴らしい紅葉・・・記憶に残る圓蔵寺でした。
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観光を終えて、猪苗代湖の北側にある磐梯町に向かい、雪の山道を登って行くとホテルの明かりが見えてきました。(16時半)
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今夜のお宿は、1992年に開業した磐梯山温泉ホテルby星野リゾート」・・・標高およそ700mのマウンテンリゾートです。
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ホテルのロビーは会津の郷土感が漂う造りで、至る所に「赤べこ」が。
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ロビーから階段を降りた所には赤べこと舞台、その周りには柿の木が・・・
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と、想ったら、何と、これも赤べこ!!
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部屋のキーホルダーも赤べこ!
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334号室は山側に面した広いツインルーム。
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窓から外を見ると、ホテルに直結した「ネコマ マウンテン」のゲレンデが広がっています、
ネコマ マウンテンは猫魔ヶ岳(標高:1403.6 m)の南北にまたがり、リフト13基、33コースを有する国内最大級のビッグゲレンデ・・・最大標高差:638m(山頂:1338m、山麓:700m)、最大斜度:37度で、スキーヤーに魅力的なスポット。 -
17:15から1階のレストラン「kisse kisse」で夕食・・・レストラン名は会津地方の言葉「来っせ(きっせ)=お越し下さい」という意味です。
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ステーキ・手打ちそば・炉端焼きのコーナー。
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バイキングコーナー。
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ビールで ” カンパ~イ ”
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ホテルでは毎日、朝と夜に各種のアクティビティが開催されます。
夜のアクティビティとして楽しみにしていた「磐梯星あるき」・・・星空の下を散策しながら磐梯山周辺の自然と空を感じる体験ですが、熊の出没情報で残念ながら中止に。 -
18:30からの『日本酒のすゝめ』に参加・・・福島の地酒の魅力を五感で学べる大人向けのアクティビティで、映像を観ながらスタッフが日本酒の種類や美味しい飲み方、地域の特色を丁寧に説明してくれます。
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日本酒は、香りと味で薫酒・塾酒・爽酒・醇酒の4タイプに分けられるそうです。
2023年時点で、清酒の酒造場は全国に1,117場あり、新潟県:78・長野県:66・兵庫県:58、福島県は52カ所の第4位。
また、酒類総研主催の「令和6酒造年度・全国新酒鑑評会」で、金賞受賞の酒造数が福島県・兵庫県が同数の16で1位に・・・名実ともに酒処・福島と言えますが、会津地方には県内の酒蔵総数の半分以上を占める31もの蔵が集まっています。 -
アクティビティの最後に会津の酒が振舞われました。
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「会津SAKE Bar」は、会津にある酒蔵の地酒をほぼ全て取り揃えている日本酒専門のバー・・・折角なので、ここでもう一杯、写真左側の淡麗辛口『蔵粋(クラシック)』を・・・会津・喜多方で290年以上にわたり、こだわりの日本酒を造り続けてきた小原酒造が、もろみの時にモーツァルトを聴かせながら発酵させた、日本初の音楽酒です。
右側の『さすけね』は、会津弁で「差支えない」「大丈夫」という意味で、「おり引き」と「濾過」をせず、まったく手を加えずに生のまま瓶詰めした無濾過生原酒で、やや辛口のお酒です。 -
20:30からのアクティビティ『あいばせ! 踊らんしょ』は、当ホテルならではの盆踊り体験。
「あいばせ」は会津の方言で、 気軽に「さあ、行きましょう」の意味です・・・レッツ ゴー!! -
先ずは盆踊りの練習から・・・手と足が思うように動かない!
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椅子に座ったまま練習する人もいます。
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ドドンとお腹に響く太鼓の重低音、軽やかな笛の音色、のびやかで高らかな歌声・・・民謡『会津磐梯山』に合わせて盆踊り大会が始まります。
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♪エイヤ~ 会津磐梯山は宝の山よ~♪・・・最初はイエ々々と恥ずかしがっていた人も、いつの間にか踊りの輪に加わっています。
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ギャラリーも増えて、踊りも最高潮!
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最後には、スタッフと記念撮影のサービス・・・旅のいい思い出になりました。
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館内に溢れる赤べこの可愛い演出。
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アクティビティも終わり、地下にある温泉「朱嶺の湯」へ。
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廊下も雰囲気がありますね。
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露天風呂はありませんが、とても温まる良質なお湯でした。
明日も会津の紅葉と歴史・文化を楽しみましょう。
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