武庫川廃線跡ハイキング

2025/11/01 - 2025/11/01

１日は西宮名塩から武田尾まで福知山線の廃線跡のハイキングコースを歩いた。紅葉にはまだ早いがいろいろな植物を観察して楽しんだ。

エリア 西宮・芦屋(兵庫)

• 旅行の満足度: 4.5
• 交通: 4.5

• 同行者: 友人
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: JRローカル 徒歩

　１日は武庫川の廃線跡ハイキングコースを歩く。集合時刻の３０分以上前に西宮名塩駅に着く。駅から出て名物のエレベーターへ行く。

　私はこの斜面に大きなエスカレーターがあると思っていた。下について見上げるとすごい階段がある。ここを毎日登ったらいい運動になる。飲みすぎて帰ってきたらかなりつらいだろうな。

　エスカレーターらしきものはいくら探しても見つからない。ふと横を見るとこんなものが目に入った。

　そう、エスカレーターではなくエレベーターだ。中に乗り込むと少し大きめの室内である。斜めに動いていく。上について外を見るとなかなかの景色だ。

　エレベーターは下の方が窓になっているのでレールを見ることができる。
　これはなかなか楽しい乗り物だ。でも、平日の通勤時間なら多分乗れないので歩く人がたくさんいそうである。
十分満足して駅へ戻る。

　９時３０分に皆さんが集まって出発する。廃線敷までは観察を控えるようにというリーダーのTさんからのお達しがあるがそこはいつものように馬耳東風のマイペースを貫いている。
　道端のつる植物。カエデドコロかキクバドコロかと皆さんは議論をしている。私はどっちでもいい。

　二等水準点がある。水準点は三角点のように目立たない。

　「カギカズラを見に行く。」というメンバーの声で予定外の行動をとる。まあ、やりたい放題である。カギカズラのカギは２本の所と１本の所がある。そんな違いを観察して本番をスタートする。

　イヌビワのような実がなっている。でも、葉が固すぎるように見える。しかし、イヌビワだということに落ち着く。私一人ではこうはならない。

　センニンソウの実の後はいつ見ても楽しい。私は大好きだ。というか、これがセンニンソウだとわかるようになったのはうれしい。皆さんのおかげである。

　エビヅルは葉の裏が赤い。これは菊水山で教えてもらった。まだかすかに覚えていた。

　高座岩の付近は大きな岩がごろごろとしている。多分対岸のがけが崩れて落ちてきたものであろう。こういう推理をするのも楽しい。

　トンネルが所々にある。当然のことながら中は真っ暗だ。懐中電灯が必要である。

　この実は見覚えがある。オニドコロだろうというとヒメドコロという答えが返ってきた。

　この区別は種を見たらわかるという。そういえばこれも菊水山で聞いたような気がする。種を取り出すとこんな形だ。薄い膜状のものの真ん中あたりに種がある。これがヒメドコロで、オニドコロは種が端にあるそうだ。オニドコロが近くに在って比べられたらいいのだがそううまくはいかない。

　フユザンショウ。これも菊水山で見たが葉の形は思い出せない。でも、去年の写真を今見返すとしっかりと映っている。サンショウなので葉をもむと独特の香りがする。

　これはシロダモ。花と実が同時に見られる優れものだ。まだつぼみだが１２月は花が期待される。

　道の横の防護柵を支えているのは線路のレールだ。明治時代にそとして開業したときにアメリカやイギリスから輸入したものらしい。線路の横に会社の刻印がある。

ここにはカーネギーとあるのでアメリカ製だろう。阪鶴の刻印も見られる。こういう物を見つける人はすごいと思う。

ハンマーを持ってきていないが誰かの割った後を覗き込む。結晶質の溶結凝灰岩である。

　武庫川を渡る鉄橋の道は水びたしだ。床板をきっちりと張っているので水が抜けない。丁寧さが仇となっている。私のように適当にしていたらこんなことにはならないと思う。自分が肯定されたようでうれしい。

次のトンネルを抜けるとツメレンゲがたくさん生えている。後はオニグルミの実を拾ったりして駅へ向かう。最後はいつもの店でのどを潤す。楽しい一日を過ごせた。