車中泊旅#31 (6)能登巡礼編<その３>：珠洲市~能登町~穴水町~七尾市

2025/09/28 - 2025/10/01

【車中泊旅, 第31弾】
　2025年9月、3年振りの島根・温泉津温泉に行きたくなった。
大地震(2024.1.1日)から1年9か月、現在の能登半島の様子も気になる所。
　山陰～北陸～能登のルートで向かう。
温泉津温泉以外は極上泉はないルートなので、観光地も立ち寄りながら全32日間、車中泊で巡ってきました。以下は、備忘録代わりの旅記です。
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■旅記6/8【22日目～25日目朝まで】
22日目　珠洲から能登町まで見て廻る
23日目　能登町から穴水町まで見て廻る
24日目~ 穴水町から七尾・能登島を経由して七尾・和倉~七尾市市街を見て廻る
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【日程】
D22 9/28日　見附島~能登町/ｷﾘｺ橋~白丸地区~九十九湾~縄文真脇温泉　泊:宇出津港
D23 9/29月　穴水町/ﾎﾞﾗ待ち櫓~穴水のと鉄道~能登大仏~宝山ﾏﾘｰﾅ~由比が丘~お風呂　泊:道の駅 あなみず
D24 9/30火　七尾市/ﾂｲﾝﾌﾞﾘｯｼﾞ~能登島~大橋~和倉港~能登歴史公園･里山M~弘法湯　泊:道の駅 能登食祭市場
D25 10/1水　七尾漁港~（昼~富山県に続く）

【入浴温泉リスト】
17. 石川県　能登町・縄文真脇温泉
18. 石川県　穴水町・のとふれあい交流センター (銭湯)
19. 石川県　七尾市・銭湯 弘法湯

エリア 石川

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 自家用車

【22日目】
★ 若山町×(2.2m段差)
　　震災後情報で「珠洲の内陸部、若山町若山川付近で約4kmに渡って地表が隆起し、最大2.2mほどの「崖」が出現しました」とあった。
　　内陸の若山川に沿って探したがそれらしき「崖」は見当たらなかった。
写真は若山川でデカイ土嚢が積まれて並んでいるが、多分2.2mの崖の一部と思うが、豪雨災害なのかも、人も通らず確認できず。。

見附島。通称：軍艦島（珠洲市）
　確かに見た目そんな感じ

見附島（軍艦島）
　横から見てみた

見附島公園
　今日は寝不足だったので、公園散歩後に車で昼寝。

★ キリコ橋（能登町）
　　能登の祭りはキリコ！ 能登地方の祭りは7～9月に能登全域で行われるキリコ祭りで主に7～8月が盛大。
　　キリコとは「切子灯籠」を短縮した呼び名で、担ぎ棒がついた巨大な直方体の山車の一種。
旅の途中ではポスター写真を各地で見たが、実物を見ようとキリコ橋に来た。
橋の中央に設置されたキリコは、残念ながら震災後の修理が手つかずで全面通行止めだった。
注）能登全域で「キリコ祭り」と呼ぶが、七尾市だけ「奉燈祭」と呼ぶそうです。
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キリコ橋は、巨大な内浦総合運動公園の奥にあり。通過した運動公園は地震被害が大きく、全体がかなりぐちゃぐちゃになっていた。
震災後全く手付かず、人手の問題か、予算の問題か？多分両方かも知れない。

★ 白丸地区(津波被害) （能登町）
　　波打ち際に家屋多数。5mの津波被害あり、大火災も発生し全滅したらしい
・・・被害を受けた住宅は全て撤去され更地になっていた

白丸地区(津波被害)・・・堤防が破壊され、土のう袋が積まれている

白丸地区(津波被害)

九十九湾（能登町）
　リアス式海岸で、日本百景。

九十九湾の最奥部にあるイカパーク（正式名はイカの駅 つくモール）
　湾内を巡る観光船が出ている
　ここはＰ泊も可

★ 小木港(立入禁止)（能登町）

小木港(立入禁止)
　珠洲岬を越えてからは海は日本海側じゃなく、富山湾方向。
　珠洲岬以降は地面の隆起（陸化）は全く見られなくなった。

能登半島各地にある「ポケットパーク」
　無料駐車場(5-10台)とトイレが完備されている。
能登町中心付近には道の駅がない。今日の車中泊はどこにしようかと下見に寄った。
駐車場とトイレは申し分ないが、周囲は家1軒も無く街灯も無し、真っ暗な中での独白は辛いので、能登町中心 宇出津港＝うしつ港に行くことにした。

■縄文真脇温泉（石川県能登町）
※宇出津港の近くにある銭湯は定休日だったので、途中にあるこちらでお風呂を頂く

■縄文真脇温泉（能登町）★＋

・入浴料：550円、15-21,水休み
・浴槽：内湯x1(40.0℃)、露天x1(40℃) （循環式）
・泉質　★＋　Na-塩化物強塩泉
・雰囲気★★★
・駐車場：あり、無料。
コメント
・能登町の中心部に1軒の銭湯があるが、今日は定休日
　銭湯 湊湯◎：14-20,8･18･28休み,P無し(近隣で停めれる)。
　能登町宇出津新32-1<町中> 0768-62-0194

D22の車中泊地：宇出津港 いやさか広場（能登･能登町）★★★★
　　※宇出津港＝うしつ港
・駐車場：◎　広い芝生広場の前が宇出津湾
・24Hトイレ：ウォシュレット×2台、障碍者用ウォシュレット×1台
・無料Wi-fi：× なし、・自炊用食材：× なし
・燃えるゴミ用ゴミ箱：× なし、・給水設備：× なし、
・安全性：◎、静かさ：◎

宇出津港 いやさか広場
日本一の漁港風景！？
　能登町の中心・宇出津漁港（うしつ漁港 と読みます）〈今日のP泊地〉
　広い芝生と共に駐車場も広い。夕刻には地元の方々が次々と犬の散歩にやってきた。
道路を隔てて大屋根広場と最新のトイレ。
大屋根広場には椅子・机もあり、こちらは地元の若者に人気。
　漁港をよくもまあ素晴らしい風景に変えもんだ。発想力に座布団５枚！

宇出津港 いやさか広場にある最新の綺麗なトイレ

宇出津港 いやさか広場の大屋根広場

【23日目】
朝、能登町から穴水町に移動、
漁港に鳥居だけが建っていた。稀に見ることがある

★ 石川県立海洋漁業科学館（能登町）
　閉鎖：×地震直後のまま手付かずで放置中。

ボラ待ち櫓(やぐら)（穴水町）
　やぐらの上で終日、ボラの群れを見張り、網をたぐるという原始的な漁法で、最盛期には、町内に40基を超えるやぐらがあったそうです。
今は観光用に2基程あるのみ

★ 能登中居鋳物館（穴水町）
　閉鎖：×地震直後のまま手付かずで放置中。

★ さとりの道（穴水町）
　お寺の階段は壊れたまま。
　膝が不調なので上らず

さとりの道
　周囲の古めの家（古い耐震基準の家）は地震で壊れた様子で更地

さとりの道

★ 穴水駅 のと鉄道
※穴水駅では、正面入り口の階段が崩れ、構内の通路や待合室にも床に亀裂や段差が生じた。
※穴水町は西へ約90cm移動し、約3センチ隆起した

穴水 のと鉄道
　穴水～七尾間は第３セクターの「のと鉄道」が運行していた

★ 穴水・能登大仏

穴水・能登大仏
　引いてみると、大きな灯篭が倒れたまま

★ 穴水町歴史民俗資料館
　閉鎖：×地震直後のまま手付かずで放置中の様子。

★ 宝山マリーナ（穴水町）・・・壊れたまま
　※地面が崩れ車が埋まっていたらしい(宝山マリーナ・志ケ浦)

宝山マリーナ近く
　道路横の防波堤は壊れたまま

★ 由比が丘地区(崩落)（穴水町）
　　地震で裏山が2ヶ所崩れた現場。
土砂崩れ発生、住宅地での土砂崩れは多くの方が犠牲となった
20軒程の家が押し潰され、悲しいことに犠牲者が16人にもなりました
　

由比が丘地区(崩落)

由比が丘地区(崩落)
　50m程離れたここも裏山崩落で犠牲者多数が出た

★ 穴水・ゆったり館（温泉施設）
　閉鎖中：×地震直後のまま手付かずで放置中の様子。
よく見ると屋根瓦は無茶苦茶になっていた

■のとふれあい交流センターのお風呂
　　ここも外構等は相当被害が出ていたが、お風呂だけは辛うじて開いていた。

■穴水町 のとふれあい交流センター (銭湯)
・入浴料500円、13-21,無休？
・浴槽：内湯x1(43℃)
・駐車場：あり、無料

道の駅　あなみず
※穴水町内の建物のおよそ半数にあたる2,000棟余りが半壊以上の被害
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D23の車中泊地：道の駅　あなみず（能登･穴水町）★★★＋
・駐車場：△　小さい
・24Hトイレ：ウォシュレット×2台、障碍者用ウォシュレット×1台
・無料Wi-fi：◎ 駐車場車内でも何とかOK、・自炊用食材：× なし
・燃えるゴミ用ゴミ箱：× なし、・給水設備：× なし、
・安全性：◎、静かさ：◎

【24日目】
朝、能登島へ
★ のとツインブリッジ（七尾市）
　地震被害で復旧まで3年と言われていたが、片側通行が可能になっていた。
※能登大橋は震災直後から通行可能。

★ 能登島（七尾市）
七尾市の能登島は北西へ約70センチ移動し、約30センチ沈下した。
　※能登島はお椀をひっくり返したような地形で、海岸部はガケ状で平地は殆ど無く、一部を除いて道路も海岸部には無い様子。道路は山の上部を通っていた。

能登島臨海公園

道の駅 のとじま（七尾市）
　道の駅にあるガラス美術館

★ 道の駅 のとじま
　道の駅本館は全面補修中

能登島大橋を渡る
　向かいは七尾市和倉地区

★ 和倉港（七尾市）
　仮復旧したと言われていたが、岸壁は半水没と土のうだらけ。これが仮復旧？

和倉港(仮復旧)

★ 和倉温泉 加賀屋さん（七尾市）を裏手から見る

和倉温泉 加賀屋さん
　最近２棟共に建て替えを発表された
　大勢いた中居さんとかスタッフはどうなってるんだろう？

★ こちらは和倉温泉 海舟さん
　海舟さんの外観は無傷のように見えるが、
　今年1月だったかのTVで、中は大きなダメージあり、全面建て替え決断されたと放送されていた
　

★ 和倉・青林寺（七尾市）
　御便殿は明治42年（1909年）に東宮殿下（後の大正天皇）が和倉行啓の際の休憩所として建てられた。
建物全体に宮内庁の木曽御用林の檜材が使われ、「御座所」内部には折上げ格天井。
　由緒あるお寺を見てみたかったが、震災後拝観中止になっていた。

★ 和倉・青林寺

能登歴史公園（七尾市）

能登歴史公園・・・広い芝生公園を散歩

能登歴史公園の一角にある里山ミュージアム

里山ミュージアム
　今日は休館日だったが、ロビーだけは開いていた
キリコ祭りの歴史や様子を伺うと、館長さんが現れて丁寧に詳しくご説明頂いた、感謝！
注）能登全域で「キリコ祭り」と呼ぶが、七尾市だけ「奉燈祭」と呼ぶと教わった。

里山ミュージアム

里山ミュージアム

七尾・銭湯 弘法湯

■七尾市　銭湯 弘法湯
・入浴料500円、木曜休み
・浴槽：内湯x2(42℃x2)
・駐車場：あり15台、無料

D24の車中泊地：道の駅　能登食祭市場（能登･七尾市）★★★＋
・駐車場 ：◎ 広い　
・24Hトイレ：ウォシュレット×1, 障碍者用もウォシュレット×1
・無料Wi-fi：〇 車内では信号弱く不可、
・自炊用食材：水産系のみ沢山ある（海鮮食堂もあり）
・燃えるゴミ用ゴミ箱：〇 営業時間内のみ、・給水設備：× なし、
・安全性：◎、静かさ：◎

道の駅 能登食祭市場

【25日目】
★ 七尾漁港　
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　今日で無事に能登一周巡礼の旅を終えました(^.^)
　今回の地震で被災された方々、関係者の方々に、心よりお見舞い申し上げるとともに、一日も早い復旧をお祈りいたします。
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能登半島は、
・輪島門前町から珠洲までの北側海岸線（日本海側）は、ほぼ全てで隆起し100mから200m沖合いまで“陸化”していた。
　この“新しい国土”の活用は、国家予算で行うことになるかな。
・北側海岸線各地区の漁港は、ほぼ全ての港で隆起により使えない状態。
　これも“新しい国土”の活用と同じく、国家予算でついでに並行して対応すべきかも。
・各地の道路・港は全て応急修理のみで、１車線の片側通行規制地点は無数にあり。
　土砂崩れや路側崩落も多々あり、主要道は車線規制で凌いでいた。
　内陸部に入ると通行止めが多く手つかずのところは多い感じ。
・民家は更地になった所も少しあったが、2024年1月1日の状態のままな所も多かった。
　公民館とか博物館など、公的施設は大半が休館中。やること多くて後回しなのか？　又は予算がなく、人手も足りないのか？
・東北での7年半後の状態は“ほぼ完了”に近かっったが、能登では10年かかるかも　と思える光景でした。
　→(参考)東北大地震から7年半：https://4travel.jp/travelogue/11434720
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旅記7/8 北陸３県の温泉と観光：富山県<その１> に続く