長良川沿線の自然・文化・グルメを楽しむ長良川鉄道観光列車「ながら」に乗車した2日間の旅

2025/10/19 - 2025/10/20

　長良川鉄道は岐阜県中央部の美濃太田～北濃間の72kmを走る38駅の第三セクター方式の鉄道会社です。
国鉄の越美南線時代を含めて長良川鉄道には乗車したことがなく、一部路線の廃線論も聞かれ始めており、いつか長良川鉄道の全線を乗ってみたいと思っていましたが、長良川鉄道観光列車「ながら」によるグルメ列車が金・土・日曜日に運行されているので友達と2日間にわたり乗りました。

観光列車「ながら」車内でランチサービスやスイーツサービスとアテンダントによる車内サービスと2日間フリー乗車券付きの乗車料金は大人22,000円、小人20,000円（税込）と少々お高いですが、長良川沿線の景色を眺めながらリッチな気分で食事したり乗り鉄して2日間に亘り長良川鉄道の旅を満喫しました。

エリア 美濃加茂(岐阜)

• 旅行の満足度: 4.0

• 同行者: 友人
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 私鉄 自家用車 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

【1日目】
長良川鉄道に乗るために美濃太田駅に到着。

美濃太田駅 駅

観光列車「ながら」のパンフレット表紙

観光列車「ながら」のパンフレットの中面のページ

観光列車「ながら」のパンフレットの中面のページ

観光列車「ながら」のパンフレットの中面のページ

観光列車「ながら」のパンフレットの中面のページ

観光列車「ながら」の記念乗車証

観光列車「ながら」の記念乗車証

観光列車「ながら」の記念乗車証

これから乗車する2両編成の観光列車「ながら」

2日間有効のフリーきっぷ
長良川鉄道線内に限り何回でも乗り降り可。
（1号ランチプランと2号スイーツプランセット）

水戸岡鋭治氏のデザインを感じる観光列車「ながら　もり」の車内
ビュープランの車両の4人掛けの対面席

観光列車「ながら　もり」の車内
ソファ席

「NAGARA　あゆ」の2人掛けの対面席

沿線の郷土品のショーケース

観光列車「ながら」
旅列車弁当「美濃り」お品書き

観光列車「ながら」
旅列車弁当「美濃り」

【壱の重】
法蓮草と木耳のごま和え　松の実、
焼き茸と金平、菊花なます、
ちりめん山椒と赤蕪と野沢菜漬け
【弐の重】
飛騨牛すき焼き、清流美どりのステーキ、野菜添え
トラウトサーモンと粟の田楽焼き、
鮎の唐揚げの酢漬け

鮎紫蘇の実南蛮茶漬

大福・栗甘露煮和栗ロールケーキ

「NAGARA　あゆ」のカウンター

デビュー当時はなかった「トイレ」。
食事を提供する観光列車なのにトイレがなかったのが不評の為、クラウドファンディングによってトイレが設置されました。

美濃太田駅に停車中のHC85系特急「ひだ」と観光列車「ながら」

「ながら　もり」にある車販カウンター

水戸岡デザインは「暖簾」が好きなので、「ながら」にも暖簾！

沿線の注目スポットの「トリプルトンネル」。
上から順に、東海北陸自動車道、一般道、長良川鉄道のトンネル

郡上八幡駅に切り離しがあり、「ビュープラン」の車両だけが北濃へ行きます。

乗車記念ボード

水戸岡デザインデザインと言えば暖簾と木枠の窓。

美濃白鳥に停車中の「ながら」

正面からパチリ

沿線の関に由来する展示物

北濃から帰ってきた「ビュープラン」の車両と、郡上八幡で切り離された車両との並び

再び連結します

連結をして美濃太田へ

スイーツプランの「スイーツ」

9月30日にエンジン故障を起こし、長期運用離脱している長良川鉄道では2番目に新しい車両

【2日目】
長良川鉄道に乗るために再び美濃太田駅にやって来ました。

美濃太田駅 駅

美濃太田駅9：56発「ゆらーり眺めて清流列車1号」のナガラ502号車

鮮やかなロイヤルレッドの車体

運転席

車両はナガラ500形。
2007年から2009年にかけて製造された新潟トランシス製の車両。

鉄道車両などの外板整備・塗装している九州艤装の施工。

交通系ICカードは対応していないが、有人駅であっても駅で改札を行っておらず無人駅同様に乗車時に整理券を取って車内の運賃箱に乗車券や運賃を投入して下車する方式でワンマン運転の運転士さんは大変そう。

VISA、Mastercard、アメリカンエキスプレス、JCB、DISCOVER、UnionPayにも対応しタッチ決済もできて感心！

1両だけなので月曜日の平日といえども美濃太田駅を発車する時には座席は乗客でほぼ埋まっています。観光客と沿線住民が半々といった感じ。
車内にはトイレがないので安心して飲み物が飲めません。

車内にはショーケースの中に沿線の郷土品を展示。

線路が一直線。ローカル線のムードが漂う。

美濃市駅で停車中の美濃太田駅行きの食品サンプル車両。
ロイヤルレッドの車体に料理の絵が大胆に描かれています。

湯の洞温泉口～洲原間の鉄橋

車窓から眺める子宝の湯とみなみ子宝温泉の駅舎

駅名がユニークな「みなみ子宝温泉」の駅名表示

みなみ子宝温泉駅 駅

日本まん真ん中の「みなみ子宝温泉」が駅構内にあったのに現在は営業しておらず残念！

日本まん真ん中温泉　子宝の湯は2024年9月29日に営業を終了したことを記す車内表示

赤池～深戸間の鉄橋

鉄橋を渡ると間もなく郡上八幡

郡上八幡駅では4分停車。
この間にホーム上にあるトイレに駆け足で行く人も。

郡上八幡駅 駅

郡上八幡駅ホームに掲示されている長良川鉄道の広告看板。

郡上八幡駅に停車中の観光列車「ながら」502号車

美濃白鳥駅の駅名表示

美濃白鳥駅 駅

終点の北濃駅に定刻の12：06に到着。
美濃太田⇒北濃の運賃は1,720円。

終着駅の北濃駅で憩う観光列車「ながら」

北濃駅 駅

直径15.4mの円形で1902年にアメリカで製造され、大井川鉄道千頭駅の転車台に次ぎ日本で2番目に古い転車台らしい。

蒸気機関車が現役だった1960年代終わり頃まで使用されていた蒸気機関車の向きを変える転車台。

旧国鉄越美南線北濃駅 機関車転車台 名所・史跡

奥美濃観光案内の看板

北濃駅構内にある食堂でランチ。
店名は「終着北濃駅」

終着北濃駅 グルメ・レストラン

味噌ホルモン鍋定食（1,100円）を賞味

道の駅　白山文化の里　長滝の道路看板
帰りの列車まで2時間位あったので、北濃駅から800m離れた道の駅まで歩きました。

道の駅 白山文化の里 長滝 道の駅

道の駅に隣接の白山文化博物館。
霊峰白山をイメージした屋根

白山文化博物館 美術館・博物館

白山文化博物館の館内には越美南線と長良川鉄道の歴史を物語る資料が多数展示されていました。
国鉄が不採算路線として廃止しようとしていた越美南線を地元の要望を受け、第三セクター・長良川鉄道として存続させた。

長良川鉄道賛歌の歌詞

北濃駅の駅舎

北濃駅 駅

北濃駅で停車中のC11とキハ26の写真

終着駅の雰囲気が素晴らしい！
美濃太田より72km、海抜446m。

これから乗車する観光列車「ながら」が回送されて入線してきました。

ぶどう色の車両と桜並木が調和。

再び転車台を見物し、帰りの列車に乗車。

今度は桜の花が咲いている時に訪れてみたい。

秋を感じるひと時。
沿線の至る所で柿の実が散見され、沿線風景に調和しています。
　

自然園前⇒郡上八幡間の車窓風景

郡上八幡駅では17分停車。
駅前広場から眺める郡上八幡駅の駅舎

郡上八幡駅 駅

郡上八幡駅で停車中の観光列車「ながら」502号車

郡上八幡⇒相生間の車窓風景

郡上八幡⇒相生間の鉄橋

鉄橋を渡る時は徐行し、ゆっくりと長良川の風景を楽しませてくれます。

美並苅安駅で行き交う北濃行きの車両。

美並苅安駅 駅

みなみ子宝温泉⇒八坂間の鉄橋からの車窓風景

ホームに「日本まん真ん中の駅」という八坂駅の看板。郡上市美並町
1面1線の長閑さが溢れる山村の無人駅。 近くには日本人口重心の地があり、日本人口重心をアピールしています。

八坂駅 駅

終点の美濃太田駅に定刻の16：37に到着。

美濃太田駅 駅

向かい側のホームには高山線のキハ75が停車。

美濃太田まで来たので、帰りに美濃太田の車両基地付近に行ってみました。
10月1日にJR高山線の踏切で、富山発名古屋行きの特急ひだ14号（8両編成）と車を運搬するキャリアカーとの事故があり、その時に事故に遭ったHC85車両。

珍しい光景！
踏切事故と言えば車両の前面が損傷するのが一般的ですが、今回は長いキャリアカーとの衝突のため特急ひだ8両全ての側面が損傷していました。
何とも痛々しい光景を見ながら2日間の長良川鉄道・乗り鉄の旅を終えました