2025/09/27 - 2025/09/27
1108位(同エリア1472件中)
リタさん
ABCラジオ「ほたるまち発 ひろし・あさおのタビラジ!」
ひろし・あさおと行く! 大塚国際美術館ツアーに参加させいただきました。
後半は、自由鑑賞の時間です。敬愛するミレー、クリムト、モネ、ゴッホの絵、そして宗教画を見てまわりました。
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後半の自由時間。一枚の絵が目に留まりました。
ミレー「羊飼いの少女」
俯きがちに佇む少女の、なんと可憐なことか。雲から差す陽の、なんと優しげなことか。
ミレー作品はこれまであまり目にすることが無く、この作品も知りませんでした。こういったセレンディピティ(思いがけない出会い)は、美術館ならではだと思います。 -
ミレー「羊飼いの少女」
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ミレー「落ち穂拾い」
説明を見て初めて気が付きましたが、背景には山のような穀物を運ぶ裕福な農夫が描かれています。私はこの絵を「清貧」の絵だと思っていましたが、実際には「持てる者」と「持たざる者」の対比でもあったようです。 -
ミレー「落ち穂拾い」
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ミレー「晩鐘」
夕方の空が美しい一枚。自然とともに生き、神とともに生きる人々の姿。 -
ミレー「晩鐘」
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ミレー「春」
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ミレー「春」
写真を失念していましたが、ミレー作品では「盲目の少女」も印象的でした。
目を閉じている盲目の姉と、隣で寄り添いながら虹を見上げる妹。妹は、姉に虹の存在を教えているのでしょうか。それとも黙って虹を見ているのでしょうか。見る者の想像に任される絵だと思います。 -
クリムト「接吻」
クリムトが金箔を多用した作品を作っていた背景には、父親が金細工職人だったことがあるそうです。また、ウィーン万博で日本の金屏風を見たことにも影響を受けたそうです。 -
クリムト「アデレ・ブロッホ=バウアーの肖像」
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モネについて初めて知ったのは、モネが若いころ貧困に苦しんでいたこと。自ら命を絶とうとするほどの生活苦だったそうです。
印象派としての革命、晩年の売れっ子画家としてのイメージが強く、意外でした。(妻帯者でありながら、愛人の母子7人を養っていたという特殊な背景もありますが…) -
モネ「印象、日の出」
私が好きなモネ作品の一枚です。朝焼けの中を、光を目指して進む一隻の小さな船。
小さな希望をもって、人生の大海原を漕ぎ出す
…と私は解釈しています。 -
モネ「印象、日の出」
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モネ「ロンドンの国会議事堂」霧に包まれています。
手前はテムズ川でしょうか -
モネ「ロンドンの国会議事堂」
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モネ「睡蓮:緑のハーモニー」
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モネ「睡蓮:緑のハーモニー」
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モネ「睡蓮:バラ色のハーモニー」
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モネ「睡蓮:バラ色のハーモニー」
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モネ「ルーアン大聖堂」30作の連作として残っていて、その時々の天候・気候で移ろいゆくルーアン大聖堂の姿を残したそうです。
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モネ「ルーアン大聖堂」
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モネ「日傘の女」
女性の顔は描かれておらず、人物を風景の一部として描くことに挑戦した絵だそうです。 -
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モネ「ゴディベール夫人の肖像」
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モネ「ゴディベール夫人の肖像」
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モネ「サン=ラザール駅」
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モネ「サン=ラザール駅」
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モネ「キャピュシーヌ大通り」
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モネ「アルジャントゥイユのヨット・レース」
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モネ「キャピュシーヌ大通り」
モネ「アルジャントゥイユのヨット・レース」 -
モネ「アルジャントゥイユの橋」
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モネ「アルジャントゥイユのヒナゲシ」
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モネ「アルジャントゥイユの橋」
モネ「アルジャントゥイユのヒナゲシ」 -
モネ「カササギ」
「あれ、カササギどこ?」と思わず探してしまった絵。解説の通り、モネにとっての主題は雪に光る陽光だったそうです。確かに、黒く小さなカササギに目を向けると、自然と陽光に照らされる雪が目に広がります。 -
モネ「カササギ」
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ゴッホ「麦藁帽子の自画像」
生涯に40点近くの自画像を残したゴッホ。それぞれの自画像の表情と背景から、その時の心境を想像します。 -
ゴッホ「麦藁帽子の自画像」
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ゴッホ「自画像」
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ゴッホ「自画像」
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ゴッホ「アルルのゴッホの部屋」
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ゴッホ「アルルのゴッホの部屋」
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ゴッホ「種まく人」
牧師を目指したことがあり、求道師、哲学者のような一面があったゴッホは、農村画家ミレーの作品に出会い、傾倒しました。画家への第一歩を踏み出した頃から、数多くの模写を残しました。この絵は、ミレーをモチーフにしながら、歌川広重の浮世絵「亀戸梅屋舗」の構図を参考にしています。
(参考文献 原田マハ「ゴッホのあしあと。日本に憧れ続けた画家の生涯」)
アルル時代の絵で、ミレーが暗い色で描いた「種まく人」を、ゴッホはアルルの太陽の下、明るい色彩で描いています。働く喜びを感じます。 -
ゴッホ「種まく人」
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ゴッホ「オーヴェールの教会」
実物の教会と比較すると、随分と歪曲した形に描かれています。ゴッホは晩年をオーヴェールで過ごします。 -
ゴッホ「オーヴェールの教会」
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ゴッホ「ガシェ博士の肖像」
ガシェ博士はゴッホの精神科医。ガシェ自身も現代アートが好きで、コレクションしていた。 -
ゴッホ「ガシェ博士の肖像」
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ゴッホ「夜のカフェテラス」
アルル時代の作品。原田マハさんは「ゴッホのあしあと」でこの絵の良さを「寂しさ」と称しています。それを読んで、ハッとしました。
明るい色彩で描かれているにも関わらず、どこかに寂しさを感じるのはなぜか。私は、人物の描き方にあるのではないかと思います。人物は小さく、奥の方に固まって描かれています。顔も描かれていません。描き手のゴッホと、人々との物理的・心理的距離、歓楽街にいながらの、ゴッホの孤独感を感じます。 -
ゴッホ「夜のカフェテラス」
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ここからは、宗教画です。
カラヴァッジョ「キリストの埋葬」
この絵は、幸運にも、大阪・関西万博のイタリアパビリオンで実物を見ることができました。額に入っていること、展示位置が高いことで、随分と大きく感じます。 -
カラヴァッジョ「キリストの埋葬」
万博で初めてこの絵を見たとき、まるでそこにイエス・キリストの体があるような、不思議な感覚を覚えました。なぜそう感じたのかを、この解説を読んで理解しました。 -
カラヴァッジョ「キリストの埋葬」
大阪・関西万博のイタリアパビリオンで見た実物 -
ピアッツェッタ「聖母被昇天」
聖母被昇天は、カトリック教会では13世紀から広く取り上げられている主題だそうです。正式な教義として教皇に宣言されたのは、1950年のこと。
『フランダースの犬』の主人公・ネロが見たかった絵も、ルーベンスの「聖母マリア被昇天」でした。 -
ピアッツェッタ「聖母被昇天」
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ブリューゲル「バベルの塔」
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ブリューゲル「バベルの塔」
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デューラー「三位一体の礼拝」
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デューラー「三位一体の礼拝」
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デューラー「アダムとエヴァ」
エヴァの右側には、二人を唆すヘビ。二人の手には、禁断の果実が持たれています。 -
デューラー「アダムとエヴァ」
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ハーゲナウアー、ニコラウス「イーゼンハイムの祭壇彫刻」
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ハーゲナウアー、ニコラウス「イーゼンハイムの祭壇彫刻」
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レオナルドダヴィンチ「洗礼者聖ヨハネ」
ヨハネはイエス・キリストの到来を預言し、時代に先んじて、人々に洗礼を授けます。しかし、信念を貫いたヨハネは、ヘロデ王に処刑されてしまいます。
解説によると、時代にはるか先んじた先駆者のレオナルドが、ヨハネに自身を重ね合わせて描いた絵だそうです。 -
レオナルドダヴィンチ「洗礼者聖ヨハネ」
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大塚国際美術館、楽しかったです。もっと長くいたかった。
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帰路の淡路サービスエリア(上り)
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淡路サービスエリア(上り)
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淡路サービスエリア(上り)
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運転手さん、長時間の安全運転ありがとうございました。
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ABC局に到着。解散です。
私が美術館に足を運ぶ理由の一つは、作品との偶然の出会い??セレンディピティにあります。今回も、たくさんの、知らなかった名画に出会うことができました。
また、作品の「大きさ」を体感できるのも、美術館ならではの魅力です。フェルメールの絵は控えめなサイズで、家庭の中に飾られていた情景が自然に思い浮かびました。システィーナホールは圧巻で、一日中眺めていたいほどの感動を覚えました。
さらに今回、新たに「人と美術を分かち合う喜び」が加わりました。学芸員さんの解説と、参加者の皆さんとの鑑賞体験が、作品への理解と感動を一層深めてくれました。
このような素晴らしい機会をありがとうございました! -
お土産もありがとうございます。大塚国際美術館とタビラジ!のロゴ入り折りたたみ傘、嬉しいです。
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