大阪どうでしょ！　IT貧者が行く大阪万博　THE FINAL編

2025/09/27 - 2025/09/27

会社からもらった万博チケット、最後の一枚。

一回目は、大屋根リングやミャクミャクや万博の雰囲気に触れるので精一杯。二回目は、自分の気になるパビリオンを回ることに躍起だった。三回目で、やっと余裕が出てきて楽しめると思ったら入場者数は２１万人越えで、人、人、人の人フィーバー。

スマホは持っていないので、当然当日予約は取れない。だけど、今回のさるおは違う。なんと、この大混雑の万博で予約を二つも持っているの。二か月前予約の「おばけワンダーランド」と会社関連でゲットした「いのちめぐる冒険」。だから余裕も生まれるのよね。

いまだにガラケイ使用のIT貧者が、"チケットがタダだから"という理由だけで臨んだ万博も、いよいよファイナル、これで最後だ!!

行程:サウジアラビア館→スペイン館→オーストラリア館カフェ→いのちめぐる冒険・超時空シアター→ブルガリア館→大屋根リング→おばけワンダーランド→夜の地球　Earth at Night→リングサイドマーケットプレイス東・SAIGON屋台

エリア 大阪ベイエリア(大阪)

<9:25>
前回と同様、地元7:００発の直通バスに乗車、予定通り9:２５西口ゲート着。今回は、瓶入り正露丸も持っていないしペットボトルもリュックとは別に分けて持っている。これで呼び止められる心配は無し。意気揚々と列に並ぶ。ところが、私の並んだ列の進み具合が隣の列に比べ明らかに遅い。どうした? と思ったら顔認証の列に並んだみたい。やっちまったな。しかもさぁ、私の前の女子が携帯ばっかり見て、前の人と隙間を開けるのよ。で、その隙間に別の人に割って入られるという・・・。何を携帯で見てるのかと思ったら洋服のネット販売でした。そんなの家で見てくれよ。"前詰めないなら抜かしますよ"って抜かしちゃった。

<10:00>
やっと入場できたのが１０時。隣の列に比べて倍は遅かった。そのまま「サウジアラビア館」へ。列はあるがサクサク流れて、直ぐに入れた。

建物が素敵すぎるサウジアラビア。スークに迷い込んだみたいで異国情緒たっぷり。ホントは日が暮れてから来たかったけど(プロジェクションマッピングなどもやっているらしい)、本日は、１７時か１８時には帰る予定なので朝一の参戦。

当初は、２１時ぐらいまで滞在する予定で梅田にホテルも取っていた。が、前回、２１時に会場を出て夢洲駅まで一時間かかったことに辟易し(100Mほどの距離だぜ)、もっと空いてる早い時間に帰ろうとホテルをキャンセルした。その後、この日の花火はスペシャルバージョンとの情報を得る。じゃあ、やっぱり遅くまで居るかとホテルを取り直そうとしたら一泊４万円になっていた! ４万は無理だ・・・。

入口に居たスタッフのお姉さんに写真撮ってもいいかと聞いたら断られた。女性なので宗教上の理由かもしれない。

民族衣装の展示。

最初の建物では、サウジアラビアの伝統的な絵の紹介。サウジアラビアでは、女性が家の客間や居間に飾る絵を描くという風習があるらしい(説明を聞いたがうろ覚えなので間違えていたらゴメンナサイ)。幾何学的な模様。

その絵の第一人者の女性が生実演。細かい作業。この女性、学校でも教えているとのことだが、そんな技術と才能を持つ女性でも顔を隠さねばならないのか。サウジアラビアの現実。

二つ目の建物。映像紹介。何の映像だったか既に覚えていない・・・。

最後は、サウジアラビアの紹介。次回の万博はサウジアラビアの首都リヤド。それだけに気合が入っている。最先端の美しい映像。

3Dプリントされたサンゴ。このサンゴを使って再生を図るらしい。

<10:30>
次は「サウジアラビア館」の左隣のオーストラリア館に行く予定が、いつの間にか予約オンリーになっていた。仕方が無いので右隣の「スペイン館」へ。列はあるもののサクサク進んで略待ち時間なし。
実は「スペイン館」、私の中では、パビリオンデザインNo1の建造物。大階段の中、太陽が昇ったり沈んだりして見えるデザインは秀逸。

中に入ると３６０度の美しい映像。テーマは"海"。

そのまま順路に沿って進む回遊式なので混雑も無く待ち時間も少ない。そこも秀逸。

自分のペースで見て回れるのもいい。

次の部屋は、いきなりオレンジ。情熱の国スペイン!

スペインの紹介映像が並ぶ。混雑ばかりのパビリオンの中、展示内容に"イマイチ"の声もあるけど、それ程並ばずに入れる「スペイン館」は魅力的。息抜きに入館してみてはいかが?

<11:00>
12時から予約が入っているので、この辺でランチにしとく。「オーストラリア館」のカフェで「フィッシュ&チップス」のテイクアウト。これも最初から決めていた。私は過去に４回程イングランドを訪れているが、フィッシュ&チップスを食べた記憶が無い。あんな有名なローカルフードを・・・というわけで日本の万博で体験。大屋根リングの下で頂く。ビールと合わせて2,800円。食べ終わる頃には、カフェにも規制が掛かり並べなくなっていた。

絶対危険なヤツ。

<12:00>
会社関係で優先予約が取れた「いのちめぐる冒険・超時空シアター」。この予約が先に取れ、それに合わせて万博の入場予約をした。

-HPより-
アニメーション監督・河森正治が手がける映像世界と最新の映像・音響技術が合体。本コンテンツのために新規開発した現実と仮想空間を融合するXR（クロスリアリティ）技術や立体音響技術を駆使した全く新しい映像体験。HMD（ヘッドマウントディスプレイ）を装着し、30人の観客とともに、現実と仮想、過去と未来、時間と空間を超えたいのちめぐる冒険の旅に出かけよう。

ゴーグルを付けての3D体験は面白かったです。子供向けの体験型パビリオンが多い中で大人が楽しめるパビリオンでした。

不気味な音を出し異彩を放つnull2。前回見た時より異質でした。前回は音が出てなかったからね。

<12:50>
次はウズベキスタンに並ぼうと思い移動。移動中にブルガリア館の前を通り"民族舞踊ショー、13:30～"の記載を発見。ショーを見るのもいいなと思い、そのままブルガリアの列に並ぶ。

私、ショーって館内で見られると思ってたのね。そしたらパビリオン前の広場、日陰の全くない場所での観覧でした。

待ってる時間が暑くて辛かった。この日の最高気温は29.9度。前回、前々回より低かったはずなんだけど一番暑さを感じました。ショーは20分ぐらいだったかなあ。民族衣装は可愛かった。でも陽射しが強くて。ダンス見ている間も"早く終わって"って感じ。一曲終わる度に"終わった(嬉)"と思うんだけど、次の曲が又始まる。"終わらんのかい!"と突っ込み。長い間列に並んで待ってたのにね（笑）。
隣の若者グループも新しく曲が始まる度に"はぁ～"と溜息。踊っている人も大変そう。最後は音響機器が音を上げて、途中で音が止まってしまった。ここで強制終了。正直、皆ホッとしたのでは? 隣の若者の言葉、"音響、good job!"。

前から4列目で観覧したのだが・・・。前二列は座って見てる。三列目から立見。私の前の男性が背の高い人で、それは別に構わないのだが、その男性の奥さんが日傘を差したままショーを見ている。それも水平に持つのじゃなくて肩にかける感じで。後列の観客にしてみれば前にスクリーンがあるようなもの。全く見えません。一人の男性が"ショーの間だけ日傘止めてもらえませんか"と声を掛けましたが、聞こえなかったのか、日傘は、差したままでした。自分が他の人の迷惑になっているって気が付かないのかなぁ。

ショーが終わったら直ぐにパビリオンに入れるのかと思ったら、そうでもなくて。横前列一列目から次に二列目、三列目と順番に入っていくようにとスタッフが説明するのだけど、入口近くの縦列の人が横列無視して入って来るから、いつの間にか列がグチャグチャになって順番が判らなくなった。私は一巡目で入れず。炎天下の中、直射日光を受けながら30分弱待つことに。で、二巡目の入場。結果、一巡目と同じことが起こり順番はグチャグチャに。日本の民度はどうなった?
隣の若者グループの言葉、"ルールは守らなきゃと思うけど、守ってると損するよね"。その意見に同意。これからの日本は、どんどん住み難くなるんだろうな。

館内最初の部屋でバクテリアの話を皆で座って聞く。やっと座れた。バクテリアの話よりそっち。汗をぬぐう。話が終わって全員で二つ目の部屋に移動。ここでは・・・何の話だったっけ? 映像見ながら多分ブルガリアの紹介。映像が古い訳ではないけど、サウジアラビアやスペインの最新技術の映像を見た後だと物足りなく感じた。
最後にカフェでブルガリアヨーグルトでも食べようかと思ったら、カフェが無かった。

<15:00>
次の予約まで一時間。予約があるのは嬉しいが時間調整が難しい。一時間で見学できるパビリオンを探すのが大変。トイレですら長蛇の列なのに。空いたトイレ探しを兼ねてブラブラ会場内を歩いてみる。
パソナのアトム。パビリオンの上のアトムは知っているけど、地上のアトム、あなた、前から居た?

ガンダム。なんか、この数か月で色褪せた気がする。

タイ館。鏡を使った面白い造り。万博終わったら、あの大きな鏡も壊すんだよな。このパビリオン達、全部壊すのか。祭りの終わりを感じたからか、"平家物語"が頭に浮かんだ。

祇園精舍の鐘の声、諸行無常の響きあり。
娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。
おごれる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。
猛き者もつひには滅びぬ、ひとへに風の前の塵に同じ。

隣じゃIRの大型工事が始まってるってのにさ。創生されるもの、壊すもの、ただ春の夜の夢のごとし・・・か。

<16:00>
二か月前予約でゲットした「おばけワンダーランド」。

「バケルゴーグル」を装着すると自分も周りの皆も"おばけ"に変身! おばけのミッチーの案内でワンダーランドへ。そこに悪者のおばけが登場。皆で協力してやっつけろ!

子供向けの体験型パビリオン。子供向けだけに判り易くて良いわ。右手からビームが出て悪者やっつけちゃいます。くらえ、さるおビーム!! 60過ぎても楽しいわ。

<16:30>
花火見ようかどうか迷いながら、とりあえず東口ゲートに向かう。途中待ち時間なしで入れた「夜の地球　Earth at Night」。

輪島塗で作られた地球儀。
ここで会場内の地図を落としたことに気づいた。あの地図が無いと、どこに何があるのかサッパリ判らん。こりゃ神様が"もう帰れ"と言っているのだなと思い花火を見るのは諦める。
※帰宅後、地図はリュックの奥から見つかった。

<17:00>
晩御飯は万博で食べていこうと「リングサイドマーケットプレイス東」まで歩く。前回この前を通った時、けっこう空席があったので、次回の晩御飯場所と目を付けていた。前回ほどではないが空席があり待ち時間なしで入れた。
ベトナム料理は、今時珍しくないが、疲れた身体には優しい味が良いだろうと選択。「ブンチャンジョー」という和麺とサイゴンビールを注文。麺は美味しかったが、ビールは昼間のオーストラリアのビールの方が飲みやすかった。

<17:40>
花火まで一時間切ったが、もう時間調整するのに疲れた。これで私の万博を最後とする。さらばミャクミャク、半年間、お疲れ様。あんた、よく頑張ったよ。拍手!

スマホが無いだの予約が取れないだの、文句言った割には楽しませていただきました。多分これから先、万博に参加することはない。そう思えば良い経験をさせてもらった。色々言われたけど(言ったけど)成功して良かったと思う。だって私日本人だもの。