2019/10/07 - 2019/10/09
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2019年9月末に米国入りし、23日間でいくつもの場所を回ってきた。
その旅の第11日目から14日まで、イエローストーンからグランド・ティトンを訪れた時のことを、旅行記として記録しておきたい。この23日の旅のメインイベントは BABYMETAL のUSツアーを観戦だったが、途中、1週間ほどライブがない期間があったので、この期間を利用してイエローストーンに行ってみたのだった。
このページはイエローストーンの後半を「その②」として、掲載している。
前編とイエローストーンに引き続いてのグランド・ティトン国立公園編、および、コンサートの合間に訪れたサンフランシスコとポートランドの様子も別途「その③」として投稿した。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- レンタカー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
マンモスをでて、東の方に見えていた高さ600mほどもある斜面にそって、つまりガーディナー川とその支流が形成した渓谷に沿って東へ向かった。
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Google Maps の上に移動ルートを図示してみた。
グランド・ループ・ロード(Grand Loop Road)というイエローストーン国立公園の主要部を繋ぐ8の字型の周回道路(Grand Loop Road)があるのだが、この北の部分(アッパー・ループ Upper Loop Road)を時計回りに進み、南の部分(ロウアー・ループ Lower Loop Road)では反時計回りに進み、オールド・フェイスフルまで行くというルートだ。
その後は、ロウアー・ループを時計回りで戻り、宿泊するキャニオン・ロッジ(Canyon Lodge)へ向かった。
なお、翌第13日目はこのキャニオン・ロッジからイェローストーン渓谷をみて南ゲートへ向かい、グランド・ティトン(Grand Teton)へ向かった。 -
しばらく走ると道路脇に山羊のような動物の一群がいた。こちらの車には無頓着で悠々と過ぎていった。
よく見るエルクとは違うので調べて見たら、ビッグホーンという山羊のようだ。角が小さいのはメスだかららしい。 -
マンモスから40kmほど走ったところで、カルサイト・スプリング・オーバールック(Calcite springs overlook)という案内板があったので立ち寄った。
あまり知られているようではないが、イエローストーン川の渓谷の眺望が素晴らしい。 -
よく見ると川が蛇行しているあたりに蒸気が噴き出しているのが見える。これがカルサイト・スプリングである。米国国立公園局(アメリカ合衆国国立公園局、英語: National Park Service, NPS)のサイトによると、「地下の裂け目の熱が、深部の岩石から油の沈殿物を放出し、スローペースで断続的に地表に染み出させている。それがカルサイト・スプリングスの温泉である。深部で十分に熱いため、多量の硫黄を液状にできるほどである。時折、溶けた硫黄が地表に染み出し、黒蜜のように流れることもある。」そうだ。
硫黄臭がしていたのはこの理由。なお、カルサイトの和名は方解石である。 -
下流の方を見ると狭い峡谷になっている。この辺りは文字通り ザ・ナロウズ(The Narrows)と言うそうだ。
少し前までガーディナー川に沿って遡っていたと思っていたが、イエローストーン川の別の支流をいくつか横切って来て、ここではイエローストーン・グランド・キャニオンに続くイエローストーン川の本流を遡ることになる。いや、ここもグランド・キャニオンの一部らしい。 -
対岸と下流の方の眺望
対岸は、氷河堆積物、湖の堆積物、および柱状玄武岩の層の断面が表れているのだとのこと。 -
表層近くの柱状節理の様子
火山性の玄武岩というと豊岡市の玄武洞を思い出したが、ここの柱状節理は水平に展開していて幾何学的な感じが強い。地表近くの層は約1.3百万年前の新しい溶岩流出によって形成されたらしい。そのずっと下の方にも同様の層が見られる。 -
これがタワー滝。タワー川というイエローストーン川の支流にある滝で落差40m程度である。
歩いたトレイルを進むとイエローストーン川の河原まで行けるらしいが気乗りしなくて、先に進むことにした。
このあたりまでは標高2,000から2,200mくらいだったが、だんだん上がり2,700mくらいの高原道路になり、その後、キャニオン・ビレッジあたりで2,400mくらいに下がり、オールド・フェイスフルまで2,200m前後のわりと平坦な道路が続く。とても気持ちよく走れる道だった。
ところでイエローストーンは、ホットスポットという火山地帯である。約210万年前に最大級の噴火を起こし、その後も約130万年前、約63万年前と3回の噴火を起こしている。今後も噴火すると考えられているが、直近にはなさそうだとのこと。
そして、キャニオン・ビレッジ辺りから、過去の噴火口であるイエローストーン・カルデラ(Yellowstone Caldera)の中に入る。
注:イエローストーンのホットスポットについてはNPSのサイト URL=https://www.nps.gov/yell/learn/nature/volcano.htm に詳しい。 また、ホットスポットについては、Wikipedia の「ホットスポット (地学)」 などに日本語で説明されている。 -
これは、ノリス・カイザー・ベイスン(Norris Geyser Basin)というイエローストーンの中でも近年新しく活動地熱現象が始まり、現在最も活発と言われる場所を過ぎた辺りで、ギボン川(Gibon River)がつくる谷間の平原での風景。見えている山はウォッシュバーン山(Mount Washburn)と思われる。ここの光景も素晴らしく、イエローストーンの旅行パンフレットなどにも使用されているのを見たことがある。
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更に進んで、マディソン川(Madison River)に架かる橋近くに来ると路肩に多くの車が駐まっている。何ごとかと思ったらバッファローの群れがいる。少し先まで行って停められるところを見つけて戻って来た。
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川を挟んでだがかなり近くに見えた。
そして、オールド・フェイスフルへ。 -
来た!
オールド・フェイスフルの大間欠泉は待てば必ず噴出が見られると思っていたが、着いてからそう間をおかず噴出してくれてラッキーだった。ちなみに噴出間隔は35~120分で一定ではない。オールドフェイスフル 自然・景勝地
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約10分間のショーだった。
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ということで、オールド・フェイスフルでした。
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ところで、ところで、ここオールド・フェイスフルにはず~と昔に一度来たことがあった。3月はじめだったと思うが、イエローストーン北西のビッグスカイというリゾートに宿泊し、ウエスト・イエローストーンまで車で、ウエスト・イエローストーンからはスノーモビルを運転してきたのだった。今から思っても凄い経験だった。途中でバッファローなどにも遭遇して興奮したことを覚えている。
オールド・フェイスフルはこの間欠泉を見て終了とし、次へ向かった。因みに、この時既に午後4時半頃 -
駐車場に停めるとファイアーホール川(Firehole River)の対岸に蒸気が上がっているのが見える。
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by Google Maps
この地図上に示したようにボードウォークに沿って見学するようになっている。
ところで、ドローンがまだ禁止されていなかった頃の画像などで知ったグランド・プリスマティック・スプリングの上空からのカラフルな画像、この Google Maps 航空写真で見られるような景色を見たいのだが難しい。ドローンを飛ばすのも禁止されたし、一般ではイエローストーン国立公園上空を飛行できない。残念
ということで、地上から(展望台もあるのだがあまり気乗りせず、パス)...グスングランド プリズマティック スプリング 自然・景勝地
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エクセルシオール・ガイザー(Excelsior Geyser)
もうもうと湯気が上がっている。かつては世界最大とも言われた間欠泉が噴出していたらしい。 -
エクセルシオール・ガイザー前のボードウォークからグランド・プリスマティック・スプリング方向の光景
印象的でこのエリアで撮った中で最もお気に入りになった。
NPSのサイトにも使われているアングル -
もう一枚、白黒で仕上げてみたもの。
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足元ではミラーになったテラスが午後の光を受けた湯気と青空を反射していて、これまたきれいな風景。
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ボードウォークから見られるグランド・プリスマティック・スプリングの全景
湯気の中にブルーの中央部分が見え、その周囲にオレンジ色の部分がある。オレンジのないところには青空が反射している。
ほんとに上空から見たいものだ。 -
クローズアップ
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エクセルシオール・ガイザーの方へ向かっているオレンジの流れ
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カラフルな模様を撮りまくったのでその中の何枚かをコラージュにしてみた。
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グランド・プリスマティック・スプリングを離れる前に振り返ってもう一枚
帰り道はなんか「祭りの後」的な気分だった。 -
といいつつ、オパール・プール(Opal Pool)を通り過ぎる時にも一枚
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少し進んでもう一枚
背後のらくだの瘤のような丘との組み合わせが印象的 -
こちらは、ターコイズ・プール(Turquoise Pool)
名前に違わぬ泉水の色だ -
ボードウォークを一周してくるとエクセルシオール・ガイザーのからファイアーホール川へ流れ出る湯がよく見える場所があった。入ってきた時は湯気でよく見えなかったようだ。ここも鮮やかな色をしていている。ちょっと自然の状態とは思えないくらいの色。どぎついといってもいいかもしれない。
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ファイアーホール川は何ごともないかのように流れている。
すでに午後5時半になっていて、宿泊予定のキャニオン・ビレッジ(Canyon Village)までは約60km離れていて普通に走っても1時間以上かかるだろうと予想していたので、寄り道せずにホテルに向かうことにした。 -
向かったのだが、この方達のおかげで大渋滞。30分以上ほとんど進めなかった。
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この日の日没時間は18時52分だったが、その時はまだホテルに到着していなかった。
そして、この夕景に遭遇。思わず車から降りて撮影。渋滞のおかげだった。
キャニオン・ロッジ(Canyon Lodge)に着いて夕食にありついたのは午後8時ころ。カフェテリアに行ったのだが、遅かったせいかあまりチョイスがなかった。とはいえ、新しいホテルに泊まることができて快適だった。ここは園内の移動を考えた際に外せない位置にあるのでよかった。
ちなみに前泊のマンモスのキャビンもそうだが園内のホテルは全て Xanterra という会社の運営らしく、https://www.yellowstonenationalparklodges.com/ から予約することになる。Canyon Lodge & Cabins - Inside the Park ホテル
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この日は、イエローストーン大峡谷(Grand Canyon of Yellowstone)を見て、
イエローストーン・レイク (Yellowstone Lake)沿いを走り、グラント・ティトンまで行くことにしていた。 -
宿泊したキャニオン・ビレッジは峡谷と冠するだけあって、大峡谷からほど近い。ビレッジ側のノース・リム(North Rim)はビレッジを含む一方通行の道路で回ることになる。最初に行ってみたのはルックアウト・ポイント(Lookout Point)という文字通りの展望台。駐車場に停めてリム沿いのトレイルを歩いてみた。
地図はNPSより -
まず目に入るのはロウアー滝(Lower Falls)だ。
イエローストーン最大の滝であり、落差は華厳の滝より少し小さい93m。しかし、水量は季節によって違うが毎秒20~200トン程度。那智の滝の毎秒1トンや称名滝の毎秒2トンと比べると10倍大きいけれど。ナイアガラの1,800トンなどと比べると10分の1以下。感覚的には、水量が多い華厳の滝という感じだった。なかなかの迫力。至近に展望台もあるけれど上から見下ろそうとは思わなかったのでパス -
滝と反対の下流方向。狭い谷を流れる結構な水量の川だ。
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アウトルック・ポイントから、東の方へ少し歩いてみた。
渓谷の色は黄色っぽいが、これは硫黄によるものではないそうだ。広く分布する流紋岩に含まれる鉄成分が間欠泉が活性化していた頃に熱水変質し、風雨にさらされ酸化したとのこと。錆びているわけだ。 -
午前中、日があたらない対岸には雪が残っている。
10月初旬、イエローストーンの冬が始まるということだろう。 -
下流方向をもう一枚
同じような光景なので、次へ進むことにした。 -
入ったところとは違う径から駐車場にでると、この案内板。
「峡谷は深さ240~360m、長さ38kmある。上流の4kmほどが最もカラフルだ。これは、温泉の活動により・・・(上記説明通りなので中略)・・・壁面の蒸気や間欠泉の噴出に気づいただろうか?」などと記載されていた。展望台に行く前に案内板に気づけよという... -
もう一ヶ所インスピレーション・ポイント(Inspiration Point)によってみた。
ここの景色も大きく変わっているところはないので短期滞在ですぐに次へ向かった。インスピレーションポイント 国立公園
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さすがにきれいな景色が続く。ヘイデン峡谷(Hayden Valley)というが、(上高地のように)盆地になっているエリア。イエローストーン川を望む晩秋の風景は印象深かった。
その後、マッド・ボルケーノ(Mud Volcano)というエリアに立ち寄った。 -
by Google Maps & NPS Map
左がイエローストーン国立公園を出る前にたどった道で、イエローストーン湖(Yellowstone Lake)湖畔で車を停めたところも図示している。
右の図は、マッド・ボルケーノのエリアでトレイルを時計回りに回って見た。 -
マッド・ボルケーノのエリアの少し手前のイエローストーン川沿いにサルファー・カルドロンという泥泉があったので停まってみた。見下ろすだけだがボコボコしているのがわかる。
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この感じは、別府の地獄と似ている。改めて、イエローストーンって温泉地なんだと思った。
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イエローストーン大渓谷の案内板の「(川沿いの)蒸気や間欠泉の噴出に気づいただろうか?」という説明を思い出した川岸の蒸気
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あちらでもこちらでも噴出している。
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マッド・ボルケーノ・エリアの中もこの風景。地獄と蒸気の世界。
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左上:マッド・ボルケーノ、右上:ドラゴン・マウス・スプリング(Dragon's Mouse Spring)、左下:ブラッグ・ドラゴン泉(Black Dragon Calderon、右下:サワー湖(Sour Lake)の写真を集めた。
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チャニング・カルデロン(Churning Calderon)は別府の地獄で見られるような、典型的地獄。
ということで、マッド・ヴォルケーノ・エリアも終わり、南下を続けた。 -
イエローストーン湖の風景。かなり広い湖だ。琵琶湖と同じように見える。(実際は半分くらいの広さだが全部を見渡せるわけではないので、そう感じるのだ。)
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そろそろお腹も空いたので湖岸に車を停めるところを探していたら、パーキング・エリアがあり、早速ランチ。相変わらずの調達食材を使った手作りサンドイッチ。十分満足。
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しばらく休憩して南下再開。グランド・ループ・ロードからUS-191Sに入り20kmほど進んだところにあったルイス滝(Levis Falls)。少し前に大陸分水嶺(Continental Divide)を越えたところだったが、確かに水流は南下するつまり太平洋へ注ぐ方向になっている。(はずだ)
イエローストーン川は北に流れ、ミズーリ川に合流し、メキシコ湾へ注ぐはずだから、少しの距離でも全く違う場所に到達するのは面白い。なお、公園内には湖上に分水嶺が通っているところがあり、その湖の水は両側に流れ出しているそうである。ルイス フォール 滝・河川・湖
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もうすぐ南エントランスという辺りでの風景。
サヨナラ イエローストーン!
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