避暑地の夏2025

2025/07/24 - 2025/07/25

前回、『妻との時間をつくる旅』という旅行記を書いた。
今こそ全ての日本国民に問います。(TV番組チコちゃん風に)
お宅のご主人はどうですか？？
「やれ、おーいメシだとか、風呂が先！」などと言っていませんか？と投げかけると、「宅の夫は何でもやってくれますけど…オホホ、あしからず」と加筆せよと横からしつこく訴えてくる。

『人って、矛盾に満ちた存在。
誰かと一緒に過ごすことは、嬉しいし、あたたかいけれど、時にそれが鬱陶しくなる。
ひとりで気儘に過ごすのは、自由で楽だけど、時にふっと寂しくなる。
都合よく誰かと繋がり、都合よくひとりで在る。
そんな風にあれたらな、と願うのです。
親子仲良く、夫婦いつまでも一緒に仲睦まじく…それは幻想だ』というのは、断捨離提唱者やましたひでこさんの言葉です。
だから、私も時々ふらっと1人で山に登りたくなるんだろうな。
自分の先祖は、ロマだと思っている。
できれば、残りの人生を住所不定で、好きな所を転々としながら自由に暮らしたいのだが、それがなかなか簡単ではないのが悩みどころ。

《２０２５年　夏旅》
☆7/23東京ー軽井沢ー万座【万座泊】
★7/24万座ー草津【草津泊】
★7/25草津ー東京

エリア 草津温泉(群馬)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.5
• 交通: 3.5

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 自家用車 徒歩

草津に着いて、まず予約したホテル『湯畑草菴』を探す。
予約サイトで見ると、お値段も手頃、こじんまりとしていてヨーロッパのＢ＆Ｂ風。
足湯カフェ併設のユニークなホテル。

草津温泉 温泉

湯畑に近いと書いてあったが、そのあたりに車は停められないし、私が歩いて探すしかない。
なかなか見つけられない。
そうしている間に、夫は周りをグルグル何周も車を走らせていた。

やっと見つけた『湯畑 草菴』
カフェの裏側にあり、狭い間口を入るとフロントがあり、チェックイン時間前だったので、荷物だけ預けて話を聞いた。

湯畑草菴 宿・ホテル

少し離れたところに『草津ナウリゾートホテル』があって、そこに車を停めて、無料送迎バスに乗って湯畑方面に戻って来る様にと案内された。

宿は、明治時代から残る建物をリノベーションした、日本伝統の木造建築の風情が楽しめる。
日本的でありながら、どこか海外にいるみたいなワクワク感もある。

朝食は、食べていないし、前の晩も ろくに夕飯を食べられなかったので、お腹は空いていた。
通りにおにぎり屋さんがあったのに、運悪く定休日。

11時のオープンを待って、『いいやま亭』に入った。
鮭山菜と鳥釜めしを注文。
このあたりでは、カードが使えない所が多く、キャッシュかペイペイでの支払いとなる。

いいやま亭 グルメ・レストラン

最近我が家では、ジブリ映画の話で盛り上がっていた。
詳細を書くと長くなるが、やっとここに来て、夫は私が好きだという『魔女の宅急便』を最後まで観てくれた。
どうして好きだと言ってるかが、少しは分かったと言っていた。

チェックインの時間までブラブラして、以前入った事があるカフェに入った。

席を決めてから、注文はレジにて行う。
お水は…というと、「セルフサービスです」と。
３年前は違ったと思う。
狭い店内で、混み合っているわけでもないのに、そこまでチェーン店と同じにしなくても…と思った。
軽井沢の『茜屋珈琲館』に行って心地良い思いをしたから、尚更そう感じたのかもしれない。

茶房 ぐーてらいぜ グルメ・レストラン

15時にチェックインして、部屋でのんびりしていた。
お風呂は2ヶ所あり、午前1時まで時間制で貸切風呂となっていて、入れる時間は45分間。
砂時計が置いてあった。
深夜1時から9時までは男女別になっていて、自由に入れるとなっていた。

湯船は、250年前から変わらぬ形をしていて、深さは2尺6寸(78.78㎝)もあった。
湯畑源泉から引かれている湯は42度もあって、なかなか熱かった。

「ちょっと行ってくるわ！」と外に出かけた夫は、なかなか帰ってこない。
何をやっているのか、30分は戻らなかったと思う。

すると、ジャーン！！
湯畑前の人気の焼鳥店『やきとり静』で、手羽先・焼き鳥を並んで買ってきてくれた。

やきとり 静 グルメ・レストラン

まもなく夕飯の時間だし、これから草津で人気のやきとり居酒屋に行くのに、「えー焼き鳥～？」とは思ったし、夫にも言ったかもしれない。

「これ位すぐだよ！おやつ程度！昨日あんまり食べてないから大丈夫！」と言う。
加えて、「おやつにお菓子食べるより、絶対こっちの方が良いから！」と、私の痛い所を衝いてくる。

確かに湯畑前の『やきとり静』の前は、くだり坂になっているのに、いつもすごい人が並んでいる。
一度食べてみたいと思っていたから丁度良かった。

で、お味はどうかと聞かれたら、美味しかったけど、、、焼き鳥はやきとりだった。
手羽先は、ジューシーで脂がのってて、皮も肉も美味しくて、骨が1本綺麗に残るくらいにしゃぶった。

夫は下戸なので、飲んだ帰りに焼き鳥をお土産にぶら下げて帰って来るなんて事は皆無だけど、よく映画のシーンで見るそれは、こんな気持ちになるんだと思った。

焼鳥の味がどうとか言うより、そのサプライズが嬉しくて、結果美味しく感じるって事なんだろうな。

ただ、私は寝てるのに「せっかく買って来たんだから食え食え！」と起こされるのも迷惑だ。
時々そんなワンシーンを見ると「無理！無理！」と思うけど、昭和の頃にはあったんじゃないかな～。
阿川佐和子さんの『強父論』に、そんな一節なかったかなぁ。

草津温泉 湯畑イルミネーション イルミネーション

夕食は、人気のやきとり居酒屋『香心』に決めていた。
東北ブランド『伊達鶏』を、上品な空間で食す。
『香心』と書いて『かざね』と読む。
ルビを振る時、『かざ−ね』か『か−ざね』か、よくわからない。

やきとり居酒屋 香心 グルメ・レストラン

人気店だから、入れなかったら困ると思い予約して、更に場所の確認に下見にまで行った。
途中の階段がきつかったな。
店の入口からの景色は良い。

写真で見ると、真っ茶色で今イチのように見えるけど、食べたら美味しい！
上州牛串や上州麦豚トマト巻なんて、最高だった。
焼きおにぎりと鶏出汁茶漬けもいただき、大満足でした。

今日は1日、鳥づくしだった。

夜、湯畑さんぽに出る。
結構な人が、浴衣のままで出ていた。
夜は夜で風情があり、なかなか良かった。

翌朝になり、簡単な朝食が付いていた。
パン・スープ・サラダ・フルーツ・ジュース・牛乳・珈琲・紅茶・日本茶。
館内では、ほとんど人に会わなかったけれど、朝食会場は満席。
こんなに泊まっていたとは驚き。
ほぼ満室だったようだ。

早く起きたので朝散歩。
お天気よく、清々しくて、とっても気持ちが良い。
じゃらんの『人気温泉地ランキング』で、草津温泉が第１位なのもわかる。
今回の夏旅で万座・草津を選んだのは、大正解！
ただ、毎年となると芸が無いので、来年は鬼怒川温泉に行ってみたいかなぁ。

湯畑 自然・景勝地

チェックアウトして気分よく東京に向かうも、高速道路で大渋滞に巻き込まれる。
途中、ナビの指示通り下道の方が速いとなると、下りたり戻ったり。
月末の25日金曜日、五十日(ごとうび)が、こんなに酷い事になるなんて・・。
色々な企業の営業車で、道路が大混雑する日なんですって。
もう懲り懲りだわ。
『妻との時間をつくる旅』なんてハイカラな事を言っても、こんな大渋滞にはまったら、一気に険悪になるのも、たやすい事だった。