2025/07/03 - 2025/07/08
17位(同エリア104件中)
y_0236さん
- y_0236さんTOP
- 旅行記490冊
- クチコミ7899件
- Q&A回答42件
- 1,635,265アクセス
- フォロワー128人
2024年に北海道の旭岳に一緒に登った友人からこの夏は幌尻に登るが一緒にいかが?
とお誘い頂いたのが2025年のGWが終わった頃。
幌尻岳は百名山最難関と言われる山で、正直なところ間違いなくアンダースキル。
今年登った山と言えば筑波山と高尾山の二回のみ。何のトレーニングもしていない。筑波山に至ってはケーブルカーで下りて来たし。
幌尻岳、そんな俄か山ヤがおいそれと行くことができる山ではないので一旦はお断り。
一方で、2024年の6月頃から仕事上のトラブルが続いたことに加え、周囲の知人がバタバタと病に倒れるというニュースが相次いで届き、次は我が身かとさすがにへこむ。
幸い、皆さん結構しぶとく最悪の案内は飛んでこなかったものの聞こえてくるのは、健康なうちにあれをやっときゃ良かった、もっとこうすれば良かった、という後悔の念。
なぜ今年は幌尻?と誘ってくれた友人に問うと、今が一番若いからと。
しんどいことは先に済ませないと・・・とおっしゃる。
そう、やらずに後悔するよりやって後悔する方が良い。
今回チャレンジしなきゃ、一生行くことはあるまい。
と重い腰を上げた次第。
とはいえ、幌尻岳、一筋縄ではいかないタフな山でした。
この旅行記は、
北海道5泊6日 山と蕎麦をめぐる冒険 日本百名山最難関の幌尻岳へ登って新得で蕎麦三昧してきた 1/3
https://4travel.jp/travelogue/11990556
の続きです。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.0
- 同行者
- 友人
- 交通手段
- レンタカー ANAグループ 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
今回、ソーヤミニという浄水器を登山用に用意した。
北海道の山はエキノコックスに気をつけなきゃならないので新たに購入。
山以外で使うことが無いことを祈る。 -
また、安価なアクションカメラを試しに購入。
渡渉があるので防水のしっかりしたものが必要だったからだけれど、結局ミラーレス、スマホ、このアクションカメラ3つとも担ぎ上げました。
旅行記は三種類の画角が異なる写真が混ざるので見苦しいかもしれません。 -
さて、本題。
セコマのおにぎりを頬張りながら登山口へ。
今日も鹿が右へ左へ。 -
昨日下見に来た時は1台しか車が停まっていなかった駐車場には、10台ほど停まっていました。
おそらくほとんどが日帰りの登山者だと思われる。
増水のため登山出来ず、本日も蕎麦ツアーにならんかな、とほんの少し思った。 -
昨日と比べると水は澄んで穏やか。
-
昨日の様子。
写真だとゆったりとした流れに見えますがさすがに渡れるような状況ではなかったですね。 -
イチオシ
Am7:15
ほな、行こか。
水はそれぞれ4リットル強担いで出発。
日帰りだと持ち上げる水も少なく荷物は軽いが往復12~15時間。
テント泊だとゆっくり出発できるが荷物が多く重くなる。問題は水だ。 -
このような川を十数回渡った。
シュラフ(寝袋)を濡らしたら大変なので慎重に、慎重に。
渡渉に関しては渓流釣りの経験が役立ちました。
許されるなら、釣りがしたかったなあ。 -
いきなり、羆の落とし物。
風化してましたが、その存在を感じるには十分。
熊対策には、
熊スプレー、
鈴
笛
熊よけホーン等がありますが我々は鈴と笛のみ。
匂いの強い食べ物はもっていかないことが基本。
まあ、しかし熊の事故って山より街中の方がはるかに多いんですよんねえ。
とはいえ油断は禁物。
北海道の登山は登山者が熊の生活域に入っていくことであり、いつ出くわしても不思議じゃない。 -
Am7:35
二岐沢取水口まで後1500m -
Am8:00
二岐沢取水口 -
どこにあるかわかりづらいのですが、写真の真ん中あたりが登山道入り口でした。
このところ高尾山程度の低山しか登っておらず、トレーニングもしていないのに大丈夫か? -
今回、渡渉があるので学生時代に履いていたニッカポッカを数十年ぶりに着用。
果たしてウエストは入るのか?と心配しましたが何とか。 -
幸いなことに沢靴に履き替えなきゃならないような水量ではありませんでした。
-
日本百名山で渡渉があるのはこの幌尻岳くらい。
後に感謝することになる物凄い荷物を担いだソロ登山者に抜かれたのはこの先でのこと。 -
Am11:40
トッタの泉まであと10分の看板。
渡渉が終わったと思ったら、今度は溶けたチョコレートのような道を登ることに。
一歩歩いてはズルっと滑り、蒸し暑さも相まって体力が削られる。 -
Am11:50
トッタの泉着
水が確保できる唯一の場所。
浄水器ソーヤミニはここで活躍。冷たくて甘露。
浄水器を通さない水は煮沸して使用。 -
ミヤマキンポウゲ
-
13:35
やっと稜線が見えた。
このあたりで幌尻までピストンしてきたという女性のソロ登山者とすれ違う。
夜中の2:00に入山したという。
凄いな。
この後、もう一名下って来た男性とすれ違ったが、その人は幌尻を断念して下山するとのことであった。 -
唐松草?
-
こりゃなんだ?
-
このあたりまではまだ花にカメラを構える余裕がありました。
-
どなたが運んだか知りませんが一つ目のハシゴを登る。
-
ハシゴは二つ。
-
14:30
金庫岩。
撮影スポット -
お花畑が広がりますが、登山開始してからここまで7時間強。
急登の連続で疲労困憊。 -
ハイマツの中を進むのが地味にきつく・・
逆目の場合はばねの様に押し返される。
枝がすねに刺さるし、靴紐が引っかかる。
解けた靴紐を結びなおそうとするとザックが邪魔でかがめない。
松ヤ二で手はベタベタになるし。 -
3:00
額平岳 -
3:10
本日の幕営地着。
登山をスタートしてから8時間。
予定より1時間遅れで到着。
ペースが遅いのは、当方に合わせてもらったからだ。面目ない。 -
お花畑の中にテントを設営し一息入れる。
宿泊費無料
バス、トイレなし。
最寄駅からは何キロだ?
一息入れていると、別の場所にテントを張っているという登山者がやって来た。数時間前我々を追い越していった大荷物を担いでいたソロ登山者だ。
なんと12KLの水を担ぎ上げたという。 -
PM:4:00
夕飯はカップヌードル。
山の飯ってあれこれ試したけれど、今のところカップヌードルが最強。
お湯さえ沸かせば何とかなるし、出るごみも少ない。
羽田からの飛行機の中で見たグランメゾンパリの料理にも勝るとも劣らない・・・? -
Am3:50
山の朝は早い。
幸いにも熊の襲撃を受けることなく朝を迎えた。
熊を恐れたわけでもないのですが、この日うまく眠れず完全な睡眠不足。
これが後ほどよろしくないことを引き起きすことに。 -
朝食を済ませて、幌尻岳へアタックを開始。
山で使うガスカートリッジ、通常はOD缶と呼ばれる丸いものを使うのですが、最近はカセットコンロ用のCB缶を使うことが多い。
入手しやすいし、お安いし。 -
Am5:00
スタート
テントはそのままに。
熊を呼ばないように食料はサブザックに入れて。
雪渓を横目に先を急ぐ。 -
足を滑らしたらどこまで落ちる?
-
Am5:20
判別不能だけれど北トッタベツ山頂 -
ガスで視界が悪い中を進む。
-
ガスが晴れて来た
-
「エンジェルラダー」天使のはしごが神々しく。
-
ガスが晴れると自分がお花畑の中にいることに気が付く。
-
視界が悪いと足元だけを見て前に進むのですが、
ガスが晴れると目の前に次々と山が現れ・・・
まだ登るのか、と心折れそうになる。 -
幌尻岳はあれだ。
いったいどこまで行くねん・・・・ -
雄大すぎる景色が広がる。
-
せっかく登ったのにひたすら下る。
下ったら目の前の山を再び登る。 -
このあたりから急に体調が悪化。
息苦しい。体が重い。 -
軽い山酔いだったのだと思う。(急性高山病:AMS)
睡眠不足もあり、脳に十分な酸素がいきわたっていなかったんだろう。
帰ってから写真を見たら欠伸ばっかりする顔が撮られていた。
幸い稜線では携帯が繋がったので、何かあれば連絡することにして、お連れさんたちには幌尻岳へアタックしてもらうことにした。この時考えていたのは、
1.この場でお連れさんたちが戻って来るのを待つ
2.テントサイトまで撤退して休憩する
3.休憩して後を追う
の3つ。
1.優先の三択。 -
左手には七つ沼カール
ここは熊が良く出没する場所だ。
幸い15分ほど休憩すると何とか回復。
お連れさんの後を追う。
幌尻(ポロシリ)とは、アイヌ語で「大きい山」という意味。
大きい山に圧倒された、というのが正直なところだ。 -
イチオシ
ゼーゼー言いながら登ってみると凄い景色。
自分で自分を叱咤激励。 -
頑張れーという声に顔を上げるとお連れさんが手を振っていた。
あと少し。 -
Am9:30
お連れさんたちに20分ほど遅れて幌尻岳2052m頂上到着
長かった・・・
登山開始から26時間。
今までの人生で登った単独の山では一番きつい山でありました。
個人的に一番しんどかった山のベンチマーク、数十年ぶりに更新。
幌尻、滑落等の危険個所はありませんが、渡渉、長いアプローチ、熊、ハイマツ、登り返し等々バラエティに飛びすぎ。
百名山ハンターではないけれど、それなりに頂上を踏むのは嬉しいもの。幌尻岳 自然・景勝地
-
頂上で休んでいると、
“満願成就!”と後から登ってきた人がバンザイ。
訊けば、百名山全踏破されたそうな。
凄いな。 -
苦労してやって来た頂上、可能な限りゆっくりしたいところだが、帰らなきゃならない。
大丈夫か?
帰れるのか? -
谷底へ転がり落ちるように登って来た道を下る。
-
テントサイトはあの山の向こう。
登り返しがめちゃくちゃきつい。 -
何とか山越えをしたが、予想以上に水を消費してしまい残りが心もとない。
雪渓を利用しようと試みるもうまくいかず。 -
14:30
テントサイトに戻ると、昨夕情報交換をした登山者から2L×2の水の差し入れ。
ありがたし。
これで水に困ることは無い。
人の情けが身に染みた瞬間でした。
山男は優しいなぁ。
状況によってはテントを撤収して下山も選択肢でしたが、明日の朝余裕を持って下山することに。 -
もう登らなくて良いと思うと花を撮る余裕もできる。
-
お花畑、貸し切り。
-
この日の夕食は、モンベルのガーリック リゾッタ。
頂いた水で。 -
山での二日目の朝が来た。
Am8:00
下山開始 -
ブッシュ、岩場、ドロドロの道、川を転げるように下る。
-
14:00 二岐沢取水口
無事下山。
14:30 駐車場
3kmの林道を、ビール一杯いくらなら出す?なんてバカ話をしながら・・・
北電さんがゲートの鍵を開けて中へ。
登山は北電さんの道を利用させていただいていたわけだ。
彼らは林道を車で行く。 -
文明の力を借りて人の住む街へ。
良くやった、自分。
久しぶりに自分を褒めたくなった。
前を走るノロノロトラクターでさえ愛おしく感じる。 -
この日の宿は日高町 沙流川 オートキャンプ場
今日、コテージ空いてます?
と飛び込み。
空いてますよ~
と。
宿泊料金は1500円/人+入場料100円日高町 沙流川 オートキャンプ場 キャンプ場
-
風呂は先日2泊したすぐ隣の勝手知ったるひだか高原荘の日帰り温泉へ。
風呂上がりに鏡を見てびっくり。
顔は日焼けとむくみでまるで別人。
すねはハイマツの枝にやられて血だらけ。
足の爪は内出血。
そして体中に虫刺されの跡。
お連れさんは体重計に乗って3kg減った・・・と呟くし。
ひだか高原荘には、これから幌尻に登るのだと思われる使用前の登山者が居たので、頑張れよ~ しんどいぞ~と心の中で呟いて。 -
お疲れ!
この日のビールの美味しかったこと!
今宵、ひだか高原荘ではなく、キャンプ場に泊まったのはひとえに青空の下でビールを飲みながらジンギスカンがしたかったから。
道民は良くご存じですが、セイコーマートってコンビニには必ず使い捨てのジンギスカン鍋が売られているんです。もちろん羊肉や野菜も。
飲んで食べて、床がフラットなロッジで爆睡。 -
きっつい山でしたが、終わってみれば楽しかったなあ。
5泊6日の旅も明日が最終日。
初日に続き新得で蕎麦を楽しんで羽田へ戻ります。
北海道5泊6日 山と蕎麦をめぐる冒険 日本百名山最難関の幌尻岳へ登って新得で蕎麦三昧してきた 3/3
へ続く。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (2)
-
- morisukeさん 2025/07/23 21:53:45
- おもしろし。
- y_0236様
久しぶりに面白いと感じる山行記を拝見させて頂きました。幌尻の過酷さがリアルに伝わってくる様で、大変興味深く最後まで読ませて頂きました♪
ハイマツの枝パンチとか、手がベタベタになる松脂のハナシとか、目の前に現れる山々に心が折れそうになったりとか。山あるあるで妙にシンパシー湧きました (о´∀`о)
幌尻は未踏でいつかは踏破したい山ですが… 最近6時間程度の行程でもヘバってる私。果たして10時間以上も、しかも2日連続でイケるのか些か怪しい限りですが、私も若いうちに挑戦してみようと思います! 転がるように下ってくるのが目に見えますが(笑)
今後ともよろしくお願いします。
Mori Neko
- y_0236さん からの返信 2025/07/24 05:44:46
- RE: おもしろし。
- morisukeさんおはようございます。
こちらこそ、いつもちょっと不思議でちょっと怪しい旅行記楽しませていただいております。
YAMAPでもないので山の旅行記は4トラベルでは誰の参考にもならないだろうと思っていますので、“おもしろし”と言っていただいてありがたし、ですねえ。
幌尻、途中で引き返して来た人が“こんなことするくらいなら家でビール飲んでいる方がマシ”と言ってましたがまさに同感。
これ、何の修行?と幾度呟いた事か。
終わってみれば楽しい思い出ばかりですが、それにしてもラスボス多すぎの山でありました。軽々しく、是非一度!とは言えませんが機会がありましたら・・・
こちらは来年は羅臼岳、と指令が入りましたのでまた1年精進させていただきます。
引き続きよろしくお願いいたします。
y_0236
> y_0236様
>
> 久しぶりに面白いと感じる山行記を拝見させて頂きました。幌尻の過酷さがリアルに伝わってくる様で、大変興味深く最後まで読ませて頂きました♪
> ハイマツの枝パンチとか、手がベタベタになる松脂のハナシとか、目の前に現れる山々に心が折れそうになったりとか。山あるあるで妙にシンパシー湧きました (о´∀`о)
> 幌尻は未踏でいつかは踏破したい山ですが… 最近6時間程度の行程でもヘバってる私。果たして10時間以上も、しかも2日連続でイケるのか些か怪しい限りですが、私も若いうちに挑戦してみようと思います! 転がるように下ってくるのが目に見えますが(笑)
> 今後ともよろしくお願いします。
>
> Mori Neko
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
y_0236さんの関連旅行記
この旅行で行ったスポット
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
2
67