人生の中休み♪北欧3カ国＋パリ⑤ ヘルシンキ編の①

2025/06/02 - 2025/06/16

人生折り返し地点で有給休暇を1ヶ月取得！
北欧で森と湖とフィヨルドを満喫するハイク&鉄道旅に、欲張ってパリまで行ってきました

エリア ヘルシンキ(フィンランド)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.5
• ショッピング: 5.0
• 交通: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 交通手段: 鉄道
• 航空会社: フィンランド航空 JAL
• 旅行の手配内容: 個別手配

フィンエアーがストライキをしているというメールが出発3日前に届きました

（実際にはXでフィンエアーのなんか記事あるかなーと何の気なしに覗いてみると、ストしてるね、という呟きでメールに気づきました）

第一報は6/2にストがあるから6/3の便は機内食ないかも？という内容
私は6/2関空発なのですが現地時間で6/3の便にカウントされるのかな？と推察していたら、数時間後に

さっきのメール、間違いでした、
ロングフライトは食事あるよと訂正メールが

同じメールがいくつか届いて、現場が混乱してるのかなと思うと、逆に本当に機内食はあるのか？いや飛ぶのか？とだんだん不安になってきました

そのため関西国際空港に念のため早く行きました、

22:25の便ですが、空港には17:30くらいに着きました
チェックインカウンターもまだ空いてないので特にする事もなく、早めの夕食として2階のすき家で牛丼（並550円）を頂きました（機内食が無かったら困るので。おにぎりも2つ持っています）

関西国際空港 空港

一応フライト一覧の掲示板見るとフライト名があるので飛ぶようです。

フライトチェックインカウンターが開くまで、ベンチに座って天井のモービルアート『果てしない空』を眺めて過ごします。

新宮晋さんの作品で、実は母校が同じの大先輩です（しかもクラブ活動も）。
実は大阪出身の世界的に有名なアーティストなんですよ…！

学校の中庭に同じような風を受けて動くアルミのモニュメントがあり、有名な方の作品とは知らずに、高校時代はとにかくそれを窓から眺めて過ごしました。

風を可視化するものなので、ひとつとして同じ動きをしない不思議な構造。
アルミに反射してきらきらと輝く中庭の芝生と無限にあるように感じた時間の感覚が蘇りました。

関西国際空港 空港

チェックインカウンターで並んでると、ヘルシンキ行きはヨーロッパ各地への経由便として利用する人が多いようです。

ロンドンに行く新婚夫婦の真後ろに並んでると、両家のご両親が見送りに来ていて平和さにほっこり。
その前に並んでいる添乗員さんが、色々とロンドンでおすすめのアフタヌーンティーなど現地情報を若夫婦にレクチャーしていて、聞こえてきたその添乗員さん曰く、
「（ストでも）日本の便は、飛ばすよ」
へえ、そういう…、と、日本の信頼度を誇る言外のものに驚きます。

日本人比率は2～3割くらい？
ヨーロッパへ行く日本人は円安で少ないようです。

荷物預けにひときわ大きな荷物を持ち込んでいる人がいて、自転車の絵をマジックで手書きした箱でした。
みんなザワザワと自転車野郎を見守ります。
色んな人がいました。
プラチナカードを持ってるのにずっと一緒に並んで、途中で優先でやってくれるよね？と言い出すイタリア人グループとか…

フィンエアーの紙タグはムーミン作家の絵でした
可愛いのでしおりとして頂きました

関西国際空港 空港

手荷物検査はそう混んでませんでした。

無事出国もして、免税ショップで化粧品コーナーに寄ったとき、ふとせっかく2週間あるんだから集中してスキンケアでもしようかと、エスティーローダーの「ナイトリペアアイ」7400円を購入。日本国内だと10230円なのでまあ満足の価格です。
旅先の楽しみが増えてるんるん度が一気に上がります。

さらに以前から気になっていたモロッカンオイルを手に取って試したところとても良かったのですが（3800円）、荷物を増やしたくないのでとりあえずやめておきます。
今回の旅の目的は買い物ではないので。
でも帰りに買おうかなーと思いながら。

後で気がついたのは、この関空での買い物が、円ホルダーにとっては『世界で一番安い』です…！！！

余った時間はアメックスラウンジで過ごしました。
おかきとファンタを頂いて「トーベヤンソン短編集」を読みました。


機内では日本人が固められた一角に席につきます。
隣のイタリア人グループは日本人ならではの動きや持ち物を興味深そうにわいわいやってました。


フィンエアーは座席ごとのパネルも、機体外側のカメラ映像などいろんなページがあり、とても楽しかったです。
映画「かもめ食堂」をおさらいするつもりでしたが、リストにありませんでした涙。

三谷幸喜の「スオミの話をしよう」を半分観ました。

離陸して1時間くらいですぐ夕食が提供されました。
カトラリーに付く紙ナプキンはマリメッコ。事前に調べて楽しみにしていたブルーベリージュースが美味しかったです。

早朝のヴァンター空港

ヘルシンキヴァンター国際空港 (HEL) 空港

空港に着いたのは5:30ごろ。
早朝なのでどこもひっそりしています。
私たちの便の中でも、乗り継ぎ組が多く、入国する人は半分以下だったように思いました

私の入国審査ではあるあるですが、暇な時間に若者に当たると変化球の質問をされます。
前の人と同じ「目的は観光」で終わると思ったら、「どこ行くの？」
「街の中心をいくつか…」と逃げます。
「森と湖」と答えたら喜んでもらえた？と思うのですが寝不足と緊張でもういいか…となりました。

ヘルシンキヴァンター国際空港 (HEL) 空港

電車のマークを探しながら空港出口を出ます。
ヴァンター空港は「えっこれ出口？」というくらいあっさりした設備でした。
同じく「えっこれ電車の入り口？」という感じの小さなエレベーターに辿りつきます。

とにかく表示は最小限。
英語もちゃんと書いてますが、ピクトグラム（絵）で一瞬でわかるようになっています。
無駄に間延びした通路もなく、日本もこうだったらなーと思いました。とはいえ、あっさりし過ぎて逆に不安になります。

ヘルシンキヴァンター国際空港 (HEL) 空港

ホームに降りるエスカレーター。

切符売り場や改札はありません。

ヘルシンキヴァンター国際空港 (HEL) 空港

ホーム上にタッチパネル式の切符販売機があり、こちらで切符を買うか、すでに持っている交通カード（磁気のついた紙カード）にチャージをします。
※クレジット払い

地元民はアプリでスマホにチャージするのでこの機械を使う必要がないようで、触っているのは旅行民だけでした。

とりあえず3日パスのA～C区域チケット24€を購入します
空港からはC区域が含まれたチケットが必要です
他にC区域のハイキングに行く予定もあったのでこちらにしました

フェリーとトラムも乗れるチケットです。
シングルチケットは4.4€（734円高い！）なので、充分元は取れます。
交通チケットの仕組みについてのサイト
↓
https://guide-finland.com/tips/tickets.html

ヘルシンキカードという美術館や博物館込みのチケットもありますが、今回あまり美術館に行かない気がしたので、交通チケットだけにしました。
https://www.helsinkicard.com/?page=buy_article_ctrl
（交通＋美術館3日は97€）

ヘルシンキヴァンター国際空港 (HEL) 空港

椅子は座高が高い！です。電光表示の案内板もわかりやすい

改札がなかったので車内で検札があるものと思いきや、ありませんでした。

30分くらい？
この間に持ってきたおにぎりを少し消化します。
車窓からヘルシンキの住宅街を眺めていると通勤時間で歩いている人よりも自転車の人が多かったです。

ママチャリは日本の自転車なので、皆んな本気の自転車に乗っているのが何となく凄いです。

降車時も改札はありません。

以前パリに行ったとき、降車時にゲートはあるけどチケットは通さないのを知ってへぇ、、と思ったのですが、
ゲートも塀も何もなし、衝撃でした。

どこからでも入ってどこからでも乗れます（理論上は）

倫理観がしっかりしているという事は、教育の充実度が高い事が連想されます。
もしくは公共機関の利用を社会福祉施設の一環と捉えているかのどちらかですね。

台湾は公共交通機関が安かったですが、こちらは高めに感じたのですが…
？？となりながら、駅の出口を探します
どこからでも出れる構造なので、逆に正面玄関（←写真撮りたい）が分からないという現象

ヘルシンキ中央駅 駅

メインの路線はファサードの下、それ以外（郊外行き？）はその両脇という感じでした。
空港から着いた便は脇のほう

ヘルシンキ中央駅 駅

こちらは正面玄関の右側面バスターミナル側。
時計塔がいい風情です。

ヘルシンキ中央駅 駅

やっと正面玄関を見つけて外側から一枚。
今気づきましたが、国旗は…??ウクライナ？

ヘルシンキ中央駅 駅

まずはスーツケースを預けに今日の宿に向かいます。

ヘルシンキ中央駅から、トラム乗り場は大きく2つに分かれていて、駅の正面玄関前のもの（東西）と、半分の路線は1ブロック離れた所（南北）から発着します。

始めそれが分からず、行き交う通勤前のヘルシンキっ子に尋ねるのですが、急いでる人が殆どで、自分が使わない路線は知らない人も多く、右往左往。
やっと親切な女性が調べてくださって1ブロック向こうにあると分かりました。

トラムに乗って揺られながら、車内の電光表示板に目当ての駅名が表示されるのをずっと眺めて待ちます。
ところがスウェーデン語とフィンランド語で二重表示される上、全く馴染みのない単語。
路線図を見ても老眼も相まって「Vから始まってaで終わる駅」としか覚えられない。
案の定、誰も降りない駅だったらしく、ボタンを押さなかったので通り過ぎてしまいます。
幸い終点から2つ目の駅だったので、折り返し運転の後無事降車出来ました。

今晩からの宿ユースホステル
ユーロホステル

スタッフは気さくで、プラス5€でアーリーチェックインする？と聞いてくれます。
まだ疲れてなかったので、荷物を預けるだけで大丈夫と答えます。ラゲージルームもフロントすぐ横にあり、開閉はフロントがするシステムで安心しました。
（写真は後でチェックインした時のもの）

ユーロホステル ホテル

ホステルからマーケット広場までまずは歩いてみます

街の距離感や温度感を感じてみたい

街はとにかくカモメが飛び交っています

夏の訪れを謳歌するランニング組もちらほら

港沿いにある建物はちょっと神戸と似ていました。
税関など古い役場が残っているのかな？と推察

マーケット広場が近づくと観覧車が見えてきて、橋の上で流しのアコーディオン奏者が演奏しています。ニコニコとこちらに視線を送ってくれます。

マーケット広場 (カウッパトリ) 市場

マーケット広場横の噴水何の像だったかな？汗

マーケット広場と市場のテントとトラム
まだ人通りが少ないです

ヘルシンキ大聖堂までひとまず来ました。

工事中のところもありましたが、真っ青な空と真っ白な聖堂の建物とその2色を引き立てるカモメがずっと飛び交っていて、それだけでもう満足です。

階段が急でビビりましたが、ここまで来たら登るしかありません
脚が悪い人は、両脇の坂を登ってからがおすすめ。
入り口は写真の左側です。

ヘルシンキ大聖堂 寺院・教会

聖堂の階段を登り切ったところで一息。

海といま歩いてきたマーケット広場を眺めます。

午前中は、特に何も決めずに街散策のつもりだったので近くの見所を探すため地図を眺めます。大聖堂の西隣は国立図書館とあったので、とりあえず入ってみます。
全く観光客を呼び込む雰囲気のないドアに近づいて開いてるのかどうかも分からずそっと押してみます…

フィンランド国立図書館 建造物

開きました！

ドアすぐに小さなカウンターがあり、知的なおじさんが1人座ってます。すかさず

「ベルとカバンをロッカーに入れたまえ」

と言われました。

私はリュックに伊勢神宮（内宮）の鈴のついた開運お守りを付けていたので…
ハイキングの時に熊よけにするため今回持ってきました。

入り口横にとても古風な木製ロッカーとコート掛けがあり、こちらを利用します。

その先に進むと息を呑むような美しい空間が広がります

ムーミンコーナーは日本のものもありました

とにかく美しい空間でした

階段がレトロでいい…！