2025/05/28 - 2025/06/01
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Laylaさん
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この旅行記のスケジュール
2025/05/28
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Esmer Ekmek
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Ana Fatma
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Halvoli Gozeleri
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Ters lale
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Ovacık
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Lew Cem
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Erdogan Pastanesi
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Anahita Bungalow
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今回の旅のメイン『ムンズル渓谷』は、1971年に国立公園になった、豊富な水が流れるムンズル川の周り一帯の緑いっぱいのとこ。ムンズル川はユーフラテス川にもつながっています。3000mほどのムンズル山脈にはナラやカシの木が多く、1500種類ほどの植物が登録されていて、その内ムンズル地域固有のものが43種類あるとか。
毎年5月初めから末の短い期間だけに咲く『逆さチューリップ』も見れるかも。事前調査では、ギリギリ間に合うかどうかってとこやけど。
【ムンズルの名前に関する伝説】
昔々、あるじいちゃんがいました。ある日彼の一人娘が亡くなりました。じいちゃんの夢に娘が出てきて、自分の墓を開けるようにと言います。開けてみると一人の赤ちゃんが人差し指をくわえていました。その子を連れていくと、また娘が夢に出てきて、名前は『ムンズル』にしてという。
7年が過ぎ、ムンズルはオワジュクの領主の羊飼いとしてよ~働く子に育ちました。
領主が巡礼に行って留守中のある日(巡礼地は遠いとこにある)、ムンズルが領主の奥さんとこにやってきて『旦那様はヘルワ(お菓子)を食べたがっています。作ってくれたら持っていきますよ』と言いました。
領主の奥さんは『ほんまは自分が食べたいんやろけど、よ~言わんで、旦那が食べたいって言うてるんやろな』と思いヘルワを作ってムンズルに渡しました。
領主が巡礼地で礼拝を行っている最中に、ムンズルがヘルワを持ってそばに立ってるのに気づきました。礼拝が終わってから、『ムンズル、なんでここにおるねん?何持ってるねん?』『旦那様、ヘルワ食べたかったでしょ、持ってきましたよ』領主がヘルワの包みを手に取るとムンズルは消えていました。
領主が巡礼から戻ると、皆が贈り物を手に挨拶にやってきました。でもムンズルには何もないので羊のミルクを絞って持っていきました。
領主はムンズルを見ると、皆に『ほんまの巡礼者はムンズルや。彼の手にキスせんとアカン(手にキスは敬意の表現)』と言いました。
ムンズルはビックリして、『旦那様、めっそうもございません。これまでずっと私に食べ物を与えてここまで育ててきてくれました。そんな恐れ多いことはあってはなりません』と逃げだしました。
ムンズル川の源流まで走ると、持っていたミルクがこぼれて、そこから白い水が噴き出しました。ムンズルはさらに40歩進み、噴き出した水は川となりました。誰もその川を渡ってムンズルのとこには行けず、そのままムンズルはいなくなってしまいました。
身分が何であれ、誠実に生きることで神の愛を受けることができるということらしい。
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8:25
てるてる坊主さんありがとう!雲一つない快晴です。 -
8:37
朝ごはんは、ドゥイちゃん行きつけのちっちゃいお店で『ギョズレメ』を食べます。 -
うす~い生地の間に、チーズとグリックという草を挟んで鉄板で焼きます。
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焼けるのを待ってる間におばちゃんとおしゃべり。
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こういう飾り方もかわいいな。
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ギョズレメ出来上がり~。熱々は美味しいわ!
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こんな葉っぱとかキノコソテーも食べてみ~って。葉っぱはちょっと酸っぱい。キノコはここら辺で採れるやつらしく、そろそろ採れる季節も終わりの貴重なやつを分けてくれた。プリプリの歯ごたえ。
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9:05
他の旅行客もやって来て、みんなでにぎやかな朝食になりました。 -
9:15
今日もプログラム満載やから、そろそろ出発せんとアカンわ~。 -
おばちゃんが見えなくなるまで手を振ってくれる、うれしいねぇ。
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9:33
まずは道沿いにある『アナファトマ』。
トゥンジェリの女性たちの聖地なんやそうです。 -
ロウソクを燃やして祈ります。私が祈るのはいつでも『世界平和』。
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セラッピーも長い間真剣に祈ってました。
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すぐ横の階段のとこに、ロウソクを売ってるおばちゃんが2人いました。10本入り一袋40リラ(≒150円)。ちょっと高いけど、こんなとこやからしゃ~ないと50リラ札を出すと、おつりの10リラはお布施やといって返してくれません。ドゥイちゃんが『お布施はこっちが決めることや、あんたがなんで勝手に取るねん!』と怒ってロウソクを返して50リラも返してもらいました。金額は小さいもんやけど、こんな神聖なとこやのに、ああいうことをやってるなんて嘆かわしいことや!とめちゃくちゃ怒ってました。で、アリ君がちょっと先のロウソク売り場まで買いにいかされることになりました。
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9:55
『ハルボリ水源』到着。 -
ムンズル川に沿って7分ほど歩いて水源のとこに来た。
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水の中からポコポコしてるのがなんとなくわかる。川はもっと向こうから流れて来てるけど、ここは途中の湧いてるとこ。
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イスタンブールでは水不足やと言われてるのに、ここではこんなに豊富な水がこんこんと流れる。
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ちっこいイチジクが実り始めています。食べごろやったら良かったのに。
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ブドウもこれから大きくなるみたい。
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10:30
道路脇で水分補給。 -
10:45
ちょっと小腹が空いたので、朝ごはんの残りを食べる。てるてる坊主ちゃんも一緒にドライブ。 -
道路脇の看板には『野生動物にエサやるな』『野生動物飛び出し注意』。
クマも出るんや! -
11:00
逆さチューリップのある山方面へ曲がります。 -
振り向くとムンズル川が見える。
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向こうに見える道をずっと進みます。
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11:24
『あっ止まって~!』とドゥイちゃんが叫ぶ。斜面に生えてる『ピンクの花を匂ってみて~』って。這いつくばって匂ってみるけど、風もビュービュー吹いてるのでなかなか匂いがわからん。花におもいっきし鼻をくっつけて匂ってみると、ほのかにバニラみたいなあま~い匂い。固有種の花でトルコ語『Alligelin』学名は『tchihatchewia isatidea』のようです。表紙の花もこれ。 -
もうちょっと登る。
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11:40
分かれ道に車を停めて歩き始めます。ちょうど風の通りがええとこなんか、ビュービュー吹き飛ばされそうやった。 -
トカゲがチョロチョロ逃げていく。
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道沿いにはいろんな花がいっぱい。花シリーズは別にまとめます。
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12:00
この後行く『オワジュク』の方は雨降ってるみたい。こっちに来る前にさっさと行って戻ってこなあかん。 -
ちょっとここからは下って行く。ここでアリ君が『ボクは引き返して、車で待ってるわ』という。『なんでよ、ここまで来たのに一緒に見に行こ~や』。なんかモゴモゴはっきりせん。どうも高いとこが苦手みたい。そやから昨日も山道で汗流しながら真剣に運転してたんや。よ~頑張った!
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12:05
ここでも水が湧いている。 -
水分補給も忘れずに。
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これがレストランの名前にもなってた『ゼンブル』というハーブ。タイムの仲間。消化にいいらしい。これだけかじるとちょっと舌にピリピリする。
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このピンクの花は『Ayi gulu』トルコ語をそのまま訳すと『クマのバラ』。ボタン科の花のようです。
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12:15
岩がゴロゴロした道を進む。 -
突然現れた『逆さチューリップ』畑。ここら辺の標高は1,887mと出ていた。
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でもちょっと遅かったな~、花の形はまだ残ってるけど、枯れてしもてた。
咲いてる時は赤と朱色の間くらいの色なんやけど。興味のある人は『Terslale』で検索してみてください。 -
1つくらい遅咲きないかと見まわしてみたけどないわ。私は前にも見たことあるんやけど、セラッピーは初めてで楽しみにしてたのに残念。
ちなみに逆さチューリップを切ったり抜いたりしたら、罰金600,000リラ(≒220万円) -
ポツポツ降り始めたので、早よ戻ろ!
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12:35
『Damar otu』という草も、コレステロールとか消化にいいらしい。これは採っても罰金なし。 -
12:55
また別のハーブ(タイムの一種)を見つけたので、持ってきてたお湯に入れてハーブティにする。思ったよりまろやかやった。 -
13:05
車に戻ると降って来た~!てるてる坊主ちゃん、うまいこと調整してくれてるやん。 -
14:00
オワジュクに近づいてきました。よ~さん降ったみたいやな。 -
14:20
オワジュク水源の近くまできたら、雨も止んだ。 -
おぉ~またたっぷりの水が流れる。
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あの辺から湧き出てる。
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きれいな水や。
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ここでまた雨がひどくなってきたので、カフェに避難。
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トルココーヒー飲みながら、もう一個てるてるちゃんを作ってみる。ちょっとタコみたいになったけど。
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15:20
ちゃんと願いを聞いてくれたわ。 -
雨に濡れた遊歩道もええ感じに映ってるやん。
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木に掛かってるのは『ゴミとちゃう、真心を置いて行って』。
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あっちの湧き出てるとこまで行ってみよ。
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15:26
橋まで来るとわんこが寄って来た。雨宿りできんかったんかびしょ濡れやん。 -
木の間から、きれいな鳥の声が聞こえる。どこやどこや?
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セラッピーがうまいこと捉えた!鳥をよく知るドゥイちゃんによるとナイチンゲールらしい。ず~っと長いこときれいな声を聴かせてくれました。
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あの岩の辺りから染み出てきてるのがわかるでしょうか?
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そこまで来てみたら、足の下から水が湧き出る!
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アップで見るとこんなん。
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もっと奥に行って見よ。.
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15:54
こんなとこでキャンプしてる人がいてるんやな~と見ていたら、あっという間に牛に囲まれ、おっちゃんがあわてて追い払ってました(笑)。 -
横を見上げると岩山が聳える。
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水も飲み放題やな。
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ここがムンズル川の支流の始点の水源。ここから湧いて、さっきの岩の間から湧いてる水とかあちこちから合流して、ムンズル川になります。説明が難しいけど。
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こんな大事なとこに吸い殻捨てんとってよ!!!
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16:00
それでは、湧き水を飲んでみましょう。よ~冷えてて飲みやすい。PHは8くらいらしい。 -
この水の流れずっと見てられるわ~。
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こんなとこで育つ牛さんのミルクは美味しいやろなぁ。
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『落ち着いてるか~?』と聞いてみたかったけど、いらんことはせんときます(笑)
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16:28
こんなにスリッパ売ってるということは、靴濡らす人よ~さんおるっちゅうことやな。 -
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16:57
そういえば、また昼ごはん食べてへんやん。お腹空いたのでレストランへ急ぎます。
ヤギさん達、通してや~! -
17:05
お馬さんもおった。雄大な景色やねぇ。この後なが~いこと体内の水分を放出されてました(笑)。あんなに出るもんなんかとびっくりしたわ。 -
17:09
1台しか通れない木の橋。通るとポコポコ音がして面白い。 -
橋渡ったとこのバンガロー&レストランでごはん食べます。わんこが寄って来た。
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めっちゃお腹空いてたので、この写真しかない。
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18:12
デザートはオワジュクの町にあるアイス屋さんで。自然のもんしか使ってないらしい。 -
ロゴの下にある緑のはトゥンジェリで採れる『ウシュクン』という草(セロリの茎くらいの太さ)で、それが入ったアイスが有名らしい。
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ミルクとカカオともちろんウシュクン入り。ちょっと酸っぱい味やけどあんまり草っぽくない。
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町はこんな感じのちっちゃいとこ。
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18:56
本日のお宿『Anahita Bungalow』
ツイン1泊朝食付3,000リラ(≒10,800) -
こういうちっこいバンガローが並ぶ。
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ほんまに寝るだけのちっこい部屋。右の扉はバスルーム。
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レストランの方はにぎやかやな。
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ムンズル川のすぐ横にある。
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まずはチャイから。真ん中には焚火。
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20:15
みんなは焚火に向かって座ってるけど、私らテーブルを勝手に動かして、川の流れを見ながらカンパイ! -
陽が落ちるとちょっと冷えっとしてきたので、背中が暖まってちょうどええわ。
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にゃんこも寄って来た。こんな自然の中におるのに、トルコ人はやっぱりドンチャカ音楽で盛り上がりたがる。
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川べりまで来て、せせらぎを楽しむ。薄暗くなるまでは鳥の声も聞こえてたけど、もう静かやわ。
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21:25
熱い淹れ立てチャイが配られたので、焚火を見ながらいただく。 -
仲良しにゃんこもおネムの時間。
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22:35
厨房から調理人のおっちゃんがやって来た。おっちゃんは歌がうまいみたいで、みんなが歌え歌えと催促する。『え~疲れてるのに~』と言いながら衛生帽をかぶったまま歌いだす。おっちゃん自ら作詞作曲の民謡っぽい歌が暗闇に響く。ええ声したはるわ~!2曲歌って、それでは今日はこれでお開きにしましょか~。お休みなさい~。 -
宿泊のルール
*部屋でタバコはすわないで
*ベッドで飲み食いしないで
*バンガローの周りで焚火はしないで
*タオルは部屋の中だけで使って
*周りに迷惑になるような騒音は立てないで
*バンガローの前に車を停めないで
朝食時間 8:30-10:30
チェックアウト時間 11:00
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水が湧き出るトゥンジェリの旅
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この旅行記へのコメント (3)
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- フィーコさん 2025/06/27 12:24:25
- 逆さチューリップ♡
- Laylaさん こんにちは♪
逆さチューリップ、ユリ科のお花なんやね。
絶滅危惧種か。
『エミルギャン公園やギュルハネ公園でも見られる』
って書いてある記事見ました。
季節があったら見られるね。
見てみたいものです。
湧き水豊富なトゥンジェリの自然に癒されたことでしょう。
フィーコ
- フィーコさん からの返信 2025/06/27 12:26:43
- Re: 逆さチューリップ♡
- 北海道の「上野ファーム」ってとこでも咲いている~
https://4travel.jp/travelogue/11983790
- Laylaさん からの返信 2025/06/30 17:58:48
- Re: 逆さチューリップ♡
- こんにちは、フィーコさん。
いろんなところでみれるみたいやけど、やっぱり山登って大自然の中に咲いてるのは全然ちゃうよ~❗
いつかどこかで見れるといいね。
確かオランダにもあったと思うよ。
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