2025/05/05 - 2025/05/06
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willyさん
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舞鶴を後にして目指すは鈴鹿山脈。移動するのに結構距離があったが、残り2日は鈴鹿~三河をさまようことにした。
なぜなら初の比良山系にて最高峰武奈ヶ岳に登ったから、次はこれも未踏の鈴鹿山脈最高峰・御在所岳がよかろうということにしたからだ。
プランとして美しいではないか?
ところがどっこい、これが違っていたことが書いている今わかってしまった・・・。
実は鈴鹿山脈には印象深い山がある。御池岳という。
登山サイトのヤマレコで、知る人ぞ知る有名な道迷い遭難記があって、その舞台だからだ。一度読んだら1週間は後を引くくらい強烈です。
それが気にはなるものの、まあ、鈴鹿は初見参なので、敬意を表して最高峰をとることにしたらなんと、この御池岳が最高峰だそうだ。げー。痛恨のリサーチミス。
最後はおまけ的に、行きがかり上徳川家康ゆかりの場所を見学することになった。それが2つ目の初めて訪れるエリアで、多分この先絶対自分ではいかないと思われる三河エリアでした。
- 旅行の満足度
- 3.5
- 同行者
- 友人
- 交通手段
- 自家用車
-
というわけで、到着した鈴鹿山脈最高峰・・・ではなかった御在所岳の登山口。
でも鈴鹿山脈随一の稜線を誇る、のだそうだが。
この山は関東でいえば筑波山みたいなものだろうか?ロープウェイがかかって山頂風景は同じような感じ。冬はスキー場にもなるようだ。
ロープウェイ側からのメインルートは往復で3時間なので、武平峠登山口から東雨乞岳→雨乞岳→コクイ谷→国見峠→御在所岳→武平峠の周回ルートとした。さらにメインルートは人が多いに違いない、少しでも空いたところへ、と考えた結果でございます。それでも朝起きると、武平峠の小さい駐車場は一杯になっていた。お天気もいいしね。
8:30頃入山。直後からルート不明瞭。降りてくる人が「5回目だけどいっつもわからん」と話しているところとすれ違ったので相当なものだ。
下部はザレもあり歩きづらい。分岐で沢筋を取り、七人峠を経由してまずは東雨乞岳。途中は明るくて気持ちはよいけれど、鹿がねぇ。。ピィピィ鳴いてるし。
まだ疎林が残っているだけましであるが・・・。 -
まずは東雨乞岳到着。遠くには琵琶湖が見えている。市街地は東近江市が見えているはず。
こんなに展望のいい山頂は、いつもいく山域ではめったにない。 -
すぐに雨乞岳。ここで少々補給する。
眺めはいいのだが、ほんとに森がない。
ところでこの辺り一帯、雨乞いに関する話や名称が多いようだが雨が少ないのか?紀伊半島の屋根と呼ばれる百名山・大台ケ原(日出ケ岳)は、屋久島と並ぶ日本一降雨量の多いところだけど。ちなみに雨乞岳は滋賀県になるみたいだ。
このあとは杉峠に向かってかなりのくだり。対向の人が喘ぎながら登ってきて大変そうである。降りでよかった。峠というけど、人が歩いて越える峠の意味で峠、コルなのだった。
わかりにくい分岐を右手にとって、薄い踏み跡が不安になるようなルートを行くが、これは千草街道という立派な名がつくようだ。その理由はしばらく進んでから判明する。 -
こんな山深くに忽然と立派な石垣や神社の石段のようなものがでてきて、不思議に思っていたらこの看板を発見。ここは明治から昭和30年ごろまで銀や銅の採れる鉱山があったそうで、最盛期は300人が住んでいる集落だったそうだ。神社や、学校まであったんですと。
なるほど。 -
ルートはなかなかバリエーションに富み、渡渉や高巻き、ザレのトラバースなどこなしながらも、どこもきれいな景色と澄んだ沢で幸せに歩く。暑くも寒くのないこの時期の山歩きは快適で楽しい。
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木々は新緑。柔らかい風が吹いて最高です。
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苔のなかに小さな瞳を輝かせる愛らしい花。直径1cm強の可愛い花ですが、同定の難易度高く、亜高山帯の湿地だとまちがいなくタテヤマリンドウ(ハルリンドウの変種とされる)と言えるんだけど、1200mの御在所だと微妙。
調べると御在所岳にはハルリンドウとタテヤマリンドウが混在しているそうだ。むむむ~~~どっちやねん~~~ -
驚いたのが、このハルリンドウもしくはタテヤマリンドウが山域全体どこにでも群生していることだった。
小さな空色の星は大好きな花だけれど、こんなに広範囲に群生しているのは見たことがない。素晴らしい。ずっと楽しませてもらえた。
実物はもっと青寄りだけど、iPhoneだと紫が強くみえてしまう。
白から紫まで幅広い花色で、空色が一番好き。 -
そんな中、恐ろし気な名前の場所も。読めますかね??地獄谷。
別に毒ガスが出るわけでもなく、危険な荒々しい地形でもなく、荒涼とした風景でもない、この優し気な場所が?
一体何があったのか。。。。 -
この季節の山はほんとに柔らかくて美しい。
ですけれども、いつになく緊張もし、慎重に歩いた。
遭難記の件が常に頭の中にある。通信手段も備えもいつも以上にしっかり点検した。無事楽しく歩ければ最高だけど、一歩間違うと地獄。いろいろな遭難記を読むと、ほんの些細な掛け違い、思い違い・思い込みが要因となることが多いと感じる。 -
樹花ではアカヤシオやミツバツツジが満開でどこもかしも賑やかだった。
ツツジはあまり好きな花ではないのだけど、山の中で見るこの2種はたおやかで綺麗だ。 -
4時間ほどで御在所岳山頂到着。ロープウェイ駅には人気の絶品カレーうどんがあるそうだが、通りがかりでもなし。ちょっとだけ未練を残し、人も多そうなのでパス。なんでも伊勢うどんを使っているんだそうだ。
このあたりも観光の人でごった返していたのでとっとと下山にかかる。 -
下山途上(しばらく舗装路)みつけた長者が池の八大龍王。神社とはかいてないけれど、澄んだ湧き水の池に小さい祠があって信心厚い人々がいるようだった。
伊勢湾の全容がきれいに見えて、反対側には遠く琵琶湖も見られた。
このあとは結構切れ落ちた尾根筋をたどって無事下山。
この山は花崗岩質で、ザレが多く滑りやすい。滑落事故も多いだろうなと思わせられた。
麓の湯の山温泉で汗を流して、さて、どうする(いえやす?)
温泉は強めのアルカリ泉でなかなか。
どうせ明日は雨だから帰っちゃおうか、というので四日市JCTから東名阪に乗る。
GW前日の夜は最渋滞というセオリー通り、どこもかしこも渋滞印で真っ赤なんだけど、ぼちぼち寝ながら・・・といっていると、ふと1人が「三河に行きたい」といいだす。なぜ?
三河・岡崎は通過するだけで降りる理由がないところ(山がないので)。家康発祥の地だが、この機会でないと絶対行かないから行きたいという。私は家康にはあまり興味もないので帰ってしまいたかったが混むのも嫌なので同意。とりあえず松平郷のほうまでいって適当に寝る。 -
明けて6日は予報通り朝から雨である。まずは松平郷を見学するがひっそりしたたたずまい。大河ドラマをやっていた数年前はにぎやかだったんだろうなと想像する。誰もいない雨の中、松平東照宮に行ってみた。ここには家康の産湯の井戸というのがあるのだが、これはのちに訪れる岡崎城が「産湯の井戸はうちです!」と大々的に喧伝している。
対して、ここ松平東照宮では「ここから早馬で岡崎城まで届けたんですよ!」と言っている。
そもそも家康についての話なんか、後からいろいろと作られた部分もあるんだろうなあと思う。世の権力者にありがちな話だ。松平と徳川と源氏と家康、いろいろ勉強するきっかけにはなったけれど、なんだか腑に落ちない部分がおおかった。個人的には興味がない(連呼)。男子はすきですね、権力者の話。我が家の男どもも大好き。ほっとくといくらでも語り合う。 -
雨に濡れて楓がとても美しかった。野のユリは幸いである、というフレーズを思わずにはいられない。信者ではないけれど言ってることには賛同する。
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雨に濡れた室町塀に卯の花がこぼれていた。匂ってはいなかったけれども。
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少し冷えたので、茶屋で一服。
お菓子は季節の鯉のぼりであった。 -
次に、なんだか閑散とした街中の岡崎城にいってみたが、人もまばら。
そりゃあねぇ、結構な雨ですし。
なにやら音曲が聞こえたのでいってみると、能楽堂で日本舞踊の発表会が開催されていた。 -
せっかく練習した成果の晴れ舞台だろうに、観客はまばらなのでお気の毒に思って、ちょうど半分くらいのところから最後まで観覧することにした。
オオトリは大先生のビシっときまった見事な舞であったが、そのひとつ前は、たぶん若手ナンバーワンなのでしょう、よく知られた「藤娘」。
艶やかな舞姿など普段は見る機会もないので、いいものを拝見できました。 -
帰り道の高速は渋滞もなく順調。
宵の口に通りかかった富士山の裾野あたりに龍のような雲が漂っていた。
山頂からは雲海が広がっていることだろう。
昨今は富士山もめんどくさくなってしまった。
長いような短いような、行き当たりばったりの旅はおしまい。
行方定めぬ旅も結構難しいと思いました。
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