浜名湖に臨む舘山寺を訪ねる

2025/05/03 - 2025/05/03

2025年5月、浜名湖に臨む舘山寺を訪ねました。
舘山寺は810年に弘法大師が開いたとされる寺院ですが、明治の神仏分離令で廃寺となった後、秋葉山秋葉寺の末寺として再興された曹洞宗の寺院です。

エリア 浜名湖(静岡)

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 自家用車

舘山寺の本堂です。

中嶺山と書かれた扁額が掲げられています。
江戸時代の書家豪潮によるものとされています。秋葉山の末寺になる前は中嶺山と称する真言宗の寺院でした。

本堂の中

神仏分離令で廃寺となり、秋葉山の末寺として再興された後、本堂内に秋葉三尺坊大権現を祀り、天狗の扁額も掲げられています。

本堂の隣りに愛宕神社もあります。

本堂の裏手の舘山の遊歩道を辿ると穴大師があります。

穴大師は空海が舘山寺を開山する時に修行したとされる古墳時代の石室です。

穴大師の中は真っ暗で、空海が刻んだとされる石仏は見えませんでした。眼病平癒のご利益があるとされ、たくさんの絵馬が掛かっていました。

更に遊歩道を辿ると展望台があります。

眼下に浜名湖が広がり、東名高速の橋とその先に奥浜名湖も見えます。

展望台からの景色

更に遊歩道を進むと富士見岩があります。ここが舘山の最高峰（標高50m）になります。

富士見岩からの景色

遊歩道を辿ると東端に西行岩があります。
西行法師（1118～1190）が舘山寺に参拝し、この岩の上で詩歌を詠んだと言われているようです。

西行岩から内浦を望む

西行岩の下に石仏がありました。

遊歩道を辿り岸に降りてみました。チャートと呼ばれる赤い岩が目立ちます。

浜名湖の西部を望みます。湖と言うより海のようです。

浜名湖の南西部を望みます。

舘山寺の方に戻ると聖観音菩薩（高さ16m）が建っています。昭和12年に建てられました。噂通り、お顔は安倍晋三元首相に似ています。

遊歩道を巡り舘山寺に戻りました。境内から望む内浦の景色です。左端の大草山から右端までロープウェイがかけられ、ゴンドラから湾を見下ろすことができます。
これで舘山寺を後にします。