2025/04/27 - 2025/04/27
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熟年ドラゴンさん
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午前9時。逆瀬川駅からバスに乗ってゆずりは台近くの登山口で私はちーさんを待っていた。
のんびりとした日曜日の朝、近くの公園では親子連れが散歩をしている。ウエストポーチからスマホを取り出し時間をたしかめる。駅から歩くとさすがに長いのだが健脚のちーさんは逆瀬川駅から歩いてくるという。もしかしたら小林(おばやし)駅から新ルートを探してくるのかもしれない。
テニスで膝を痛めた私はなるべくちーさんの足を引っぱらないようバスを利用したのだった。
今日のルートは危険な箇所もなく、バリと言えるほどの所ではないのだが樫ヶ峰は破線でルートが示されているし、小天狗山も林山もピーク表示はあるがそこへ至るルートは「山と高原地図」にも「YAMAP」にも載っていない。
多少の藪漕ぎもあるかもしれないと、私はワークマンで買った安物のショッキンググリーンのジャンパーを着て行ったが、モンベルで揃えたちーさんがやって来た。
「ウェア大丈夫ですか!」と聞いたがお洒落なちーさんはブランドがお気に入りらしい。
登山口の表示は無く「ちかん注意」の看板が目印というバリ山行に相応しいスタートである。昔、私はすぐの左手にある階段を見逃しバス道横の山中を迷走し脚に怪我を負いながらガードレールをよじ登り生還したこともあるのだ。
「熊出没」とか「熟練者向き」とか「滑落注意」とかの看板はよく見かけるが「ちかん注意」てどんな山やねん!女性のソロ登山は控えた方が良さそうである。
「ちかんを見たら110番」とあるが熊や猪じゃあるまいし、ちかん見ただけでわかるんかいと疑問である。
「じゃ、ちょっと装備整えよっか」と言ってみたが、ヘルメットもチェーンスパイクもロープも持たない二人はストックを出して長さを調節しただけであった。
*八代亜紀じゃないけど特典画像付き!
- 旅行の満足度
- 4.0
- 同行者
- 友人
- 交通手段
- 私鉄 徒歩
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表紙の写真は10年以上前のものだった。
ちかんは近在の猟友会に駆除されたようだ。
それともハイカーの平均年齢があがり、エサ場に困ったちかんが縄張りを移動したのかも知れない。
全国から「自然とちかんを守れ」という苦情がこなければよいのだが。 -
藪漕ぎには安物のナイロンジャンパーがお勧めだ。
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樫ヶ峰はキャンプ場もあり市民の手頃な山であるが、登山道は全て赤破線でバリ扱いになっている。
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小天狗山、これまで4回挑戦して2回は登頂を果たした山であるが、ヤマップにはルートは示されていない。
標高がある訳でもなく眺望がある訳でもない小天狗山がなぜ地図に載っているのか謎である。 -
林山も謎の山だ。熊笹漕ぎの末に現れる山頂は木々に覆われ見晴らしは全くない。しかもその先は行き止まりなのだ。ルート表示が無いのも当然かもしれない。
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十年前、すぐ左手にあるこの階段を見逃し直進して遭難しかかった。
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樫が峰の尾根は歩きやすい。
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快晴の青空の元、尾根道を進んでいくと「馬の背」というポイントに出た。須磨アルプスとは比べ物にならないが写真を撮ってもらうと我ながら「結構いけてるじゃないか」と思ってしまうのだった。
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小笠峠で車道に降りて県道を進み大藪谷に入渓する。
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滝のような堰堤から落ちてくる水の音が清々しい。ここでちーさんは足を止めた。
「じゃあ、ちょっと早いけど、飯にしよっか」
ちょうど腰掛けるのに良い岩があって、荷物を置くにも便利なのであった。私はコンビニで買ったサンドイッチを齧るだけだが、ちーさんは魔法瓶のお湯をカップ麺に入れて三分間待つ間に一口アンパンを食べている。
県道から少し降りただけの所にこんな素敵な場所があるとは、知ってはいたのだが休憩していると良さが再確認できた。
「良いですね!」と声を掛けたが最後のアンパンを口に放り込むと「じゃ、いこっか」とちーさんは立ち上がった。 -
川を渡って大藪谷を進んでいく。
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大藪谷は太赤線の通常ルートなのだが、このケルンが目印で小天狗山へ分岐している。
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全くルート表示のないバリ道であるが、踏み跡はしっかり付いており迷うことはあまりなく行けそうだった。
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蛇の頭岩と命名。
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小天狗山、見晴らしもなく周りにはもっと高い山が沢山あるのに何故か昔から山名が付けられている謎の山である。
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とかが尾山へのルートも表示のないバリである。
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踏み跡はしっかりあるが迷いやすいポイントもあるので、「注意」マークを付けてくれている先達に感謝である。
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「とかが尾山」制覇!
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この辺りには熊笹が自生しており、この先は熊笹峠という。
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自動車専用の芦有道路を横切らなければならないが、ここで引き返すわけにもいかない。看板は自動車利用者に配慮して設置してある「建前」と判断し脇をすり抜けて渡らせて頂く。
建前と言えば、国道43号線は全線制限時速40kmであるが60km以下で走行している車は皆無である。 -
芦有道路を歩けば簡単なのだが歩行禁止なので脇に登山道が作ってある。
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芦有道路にかなり気を遣っています。
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林山への入り口は何も表示がない。見当を付けて入り込むのだった。
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地図の分岐点マークを頼りに入山する。踏み跡はあるが熊笹に覆われ見つけにくいが何とか辿り着けそうだ。
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地図上にはでかいフォントで山名が表示されているが、眺望がある訳でもなく道はこの先行き止まりになってるし「林山」も謎である。
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「どうなっちゃうでしょうね、銭湯の値上げ」大阪では600円になったらしいと聞き、家の風呂には入らず毎日銭湯に来ているちーさんの懐具合が気になり聞いてみた。「ま、値上げしたら週5回に減らすだけだよ」
毎日天然温泉を満喫しているちーさんの為にもぜひ減税はしてもらいたいものである。
特典画像、八代亜紀でもなく由美かおるでもありません、悪しからず。
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この旅行記へのコメント (2)
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