箱根美術館巡り②

2025/03/11 - 2025/03/12

一泊二日の箱根母娘旅

2日目は、ラリック美術館とガラスの森美術館を訪れました
午前中は曇り、お昼くらいからはずっと小雨が降り天候には恵まれませんでしたが、晴天ならきっと行かなかった美術館が思いの外素晴らしいものでした

大涌谷や芦ノ湖の情報を中心に調べていたので、ラリック美術館についてはノーマークだった為、オリエント急行車両でのティータイムは、特に嬉しい驚きでした

①はこちら
https://4travel.jp/travelogue/11968314

エリア 箱根湯本温泉(神奈川)

2日目
先ずは朝風呂入りに行き、朝食後帰り支度をして10時ぎりぎりにチェックアウト

朝食はビュッフェ形式
和食中心の献立に、お約束のカレー、パンも数種類有りました
朝ご飯食べながら、今日の計画をたてます

箱根湯本温泉　箱根パークス吉野 宿・ホテル

チェックアウト後は歩いて駅に向かいます
川沿いに温泉宿が建ち並び、風情ありました
「もう10時過ぎだけどコインロッカー空いてるかな？」などと、のんびり会話しながら箱根湯本駅に向かい、コインロッカーに荷物を預けて行動開始

本日の美術館その1は【箱根ラリック美術館】

箱根ラリック美術館 美術館・博物館

入口はシンプル
入ってすぐ左にレストラン
まっすぐ進むと展示室、その途中にミュージアムショップがあります

展示室がある建物
森の中に歩道があって辿り着く感じ
敷地が広いんでしょうか

ミュージアム入口
外側から見る建物は、コンクリートにガラス、装飾も無く無機質な造りになっています
オレンジ色の傘で彩り、効いてますね

建物ロビーで、Ticket購入

展示室は撮影禁止の為、写真は有りません
花瓶や香水瓶などは勿論、照明やインテリア、パリの富豪が注文したリビングに置かれた噴水なんてのもありました

ラリック美術館では、『オリエント急行』車両内でアフタヌーンティーを楽しむ事が出来ます

レストランで注文、お支払いを済ませ、番号が呼ばれるまで待ちます
ホームの様になっている駅舎手前に椅子とストーブが置いてありました
呼ばれるまでこの中には入れません
写真撮ったりしながら暫く待ちました

暫くするとスタッフの人が来て、車両入口前の椅子に案内されました
まだ列車には入れません(⁠*⁠﹏⁠*⁠;⁠)
此処で飲物のオーダーをし、オリエント急行のビデオを見ながら番号が呼ばれるまで待ちます

実際にパリと南フランスを結ぶ『コート・ダジュール特急』として使用された車両を箱根に移設
船から降ろし大きな台車の様なものに乗せる様子や、更に箱根の山道を運ぶ苦労などが紹介されていました
解体して組み立てるのでは無く、このまま運んだ事に驚きました＼⁠(⁠°⁠o⁠°⁠)⁠／

いよいよ中に案内されます！

席に案内されると、お茶とデザートが既にセッティングされていました
飲物をオーダーした時に渡したTicketに、降車時間が書かれていてそれも受け取りました

白い布地テーブルクロスに、銀のプレートにポットと銀食器がセットされていて、素敵！♡

メニューは、ティータイムセットのみ
デザートは季節によって変わるみたいです
お茶の種類は選べました

オリエント急行デザインのカップ＆ソーサー

素敵空間
乙女心刺さりまくりです♡
ポアロの世界ですよね！

ラリックのガラス装飾が贅沢に使われ、上着等掛けるフックも当時のままとの事で、触らない様にと説明されました

椅子は藁が入っていて、座るとキュッと音がしました
列車食堂車の床にカーペット、布地のテーブルクロス、銀食器、ラリックの装飾…と、いかに豪華でお金かかっていたか
この車内でポアロの映画に出て来る様な人間模様があったのかしらね？と、妄想して浪漫を感じます

チューリップの様な可愛い照明も、勿論ラリックの作品です

想像以上に豪華で素敵で、でも落ち着ける空間で、いっぱい写真撮りました

美術館その2は【箱根ガラスの森美術館】

箱根ガラスの森美術館 美術館・博物館

路線バス利用です
箱根は公共交通機関が頻繁に有るので便利です

Ticket購入して入ります
前日の【ポーラ美術館】、午前中の【ラリック美術館】に比べかなり賑わってました
前の2つは、外見がシンプルで無機質な建物でしたが、此方は如何にもヨーロピアンな感じ
窓枠の装飾からして華やかですね～

案内図
結構広そうです

もう最初から、いかにも女子好みな感じの洋館現る！
うかい亭が経営するレストランでした
オリエント急行のティーセットが無ければ、並んでも入りたいところだけど、さっきお茶したばかりなのでね
側を通り過ぎながら、店内をチラ見しました
「良い雰囲気だね♪」

ガラスの通路がキラキラ
雨天なので全体的に写真が暗くて残念(⁠*⁠﹏⁠*⁠;⁠)
実際見ると、とっても綺麗でした

展示室は、この洋館の中

『ヴェネチアン・グラス専門の美術館』
凝った建物ですよね
貴族の館みたいじゃない？
わくわくしながら入ります

いきなり凄い部屋＼⁠(⁠°⁠o⁠°⁠)⁠／

『聖マルコのライオン』
1516年ヴェネチアの画家カルパッチョが描いた壁画
海と陸にまたがった　翼の生えたライオン　の姿は、ヴェネチア共和国の海上・陸上両方の支配を象徴

何気なく置かれた燭台も装飾が凄い

ヴェネチアンガラスのシャンデリア
優雅で美しく、しばしウットリ眺めました

ガラス製の小花ブーケ
ヴェネチアの技術って凄い！
まだ1部屋目でインパクト強くて、わぁー♪
此処も予習せず来たので(笑)何を見ても新鮮でした

ヴェネチアと云えば、仮面
美術館の入館Ticketも仮面を模したものでした
企画展『ヴェネチアングラスとカーニバルの世界』

ヴェネチア繁栄の歴史や文化の説明もあったので、より解りやすかったです

写真撮影の制限は無く、自由に見て回れました

展示室は凄く広い、という程ではありませんが、処々ヴェネチア貴族の豪華な暮らしぶりを再現した様なインテリアが置かれていたり

展示室が館の中にいる様な造りで、階段が数段あったり小部屋ぽくなっていたり工夫されていて、とても雰囲気良かったです
この肖像画も素晴らしく目を引きました
　

高度なガラス技術の流失を恐れた共和国政府は、職人とその家族をムラーノ島に幽閉
ガラス技術に貢献した職人には貴族の称号が与えられ、逃亡者は重罰だったらしい

銀杯や陶器、木製の食器でする食卓に、ガラス製のワイングラスや皿から葡萄色が透けるのを見たら、当時の人々の驚きと興奮は大きかっただろうな～
この技術は独り占めしたくなるの解りますね

メディチ家のお皿もありました
えっ、本物だよね？複製じゃないよね？
と、疑ってしまいました…(⁠-⁠_⁠-⁠;⁠)
こんな貴重なの何で箱根にあるんだろ？

ガラス製のレースで作ったカトラリー

凝った造りの展示室

部屋は薄暗く、優しい照明で心地良いです

陶器の様なガラス製壺
高度な色付け技術が凄過ぎる！＼⁠(⁠◎⁠o⁠◎⁠)⁠／

何世代も島から出ずに、職人同士競い合うからこそ出来た芸術なんですね

2階に上がる階段
空間を贅沢に使ってますよね
随所に見られる演出が効いてます

小物入れや鏡、ランプ等の展示

照明が美しい！

天井も凝ってます
ヴェネチア貴族の館はこんなだったのかなぁ～？と
館を改築して造ったみたいと錯覚します

このランプは圧巻でした～
金太郎飴みたいなのを幾つも作って合わせたのでしょうけど、薄く滑らかな均一に仕上げるのは？？？

階段上の部屋は今までと明るさが違い、出口に近付いて来たのだと解ります

「此処がさっき見た裏側になるのね」
「なる程～」

ミュージアムショップ
まだ作品見ているかのようです

仮面が数多く売られてました
わりとお手頃価格でした
何に使ったらいいか判らないけど、欲しくなりましたがやめときました(笑)

お皿やランプ、アクセサリー等など、ショップ内も階段があったり部屋が分かれていたり、かなり広かったです

見てるだけでも楽しいです

外に出ると中庭があって、色とりどりガラス製の薔薇
青空に映える場所ですね
雨で残念

キラキラの『ガラスの木』も晴れてたら何倍もキラキラしただろうな
雨だと魅力が半減しちゃいます(⁠*⁠﹏⁠*⁠;⁠)

バスで箱根湯本駅に戻り、食事にしましょう
【湯葉丼　直吉】
夕食には早い時間だったので、ほとんど待たずに入店出来ました

湯葉丼 直吉 グルメ・レストラン

名物『湯葉丼セット』
それと、げんこつ揚げ　を一つ頼み、2人で食べました

食事の後、カフェに行きたいと調べるも近くに見つからず、駅舎の中にあるカフェは17時閉店(⁠⁠ŏ⁠﹏⁠ŏ⁠)
何でそんなに早く閉める！？
カフェは諦めて、ロマンスカーで帰りました

箱根湯本駅 駅

娘は何度か来たことがあったのですが、私は小学生以来の箱根でした
なので、初めて来たようなもの
大涌谷と芦ノ湖のイメージが強く、美術館がこんなにも充実しているとは驚きでした
次回は、お天気の良い日に来たいと思います