
2025/03/13 - 2025/03/13
186位(同エリア6885件中)
ドロミティさん
- ドロミティさんTOP
- 旅行記149冊
- クチコミ73件
- Q&A回答7件
- 434,760アクセス
- フォロワー149人
JALのマイルを消化しようとローマに行くことにして、ローマまでの
直行便がないので乗り継ぎでパリにも寄りました。
ローマには私は4度目、夫は3度目の訪問となり、たぶんこれが最後の
ローマ訪問になるに違いないとこれまで行きそびれた見所、イタリアの
画家で一番好きなカラヴァッジョの作品巡りとローマの街をバロック
様式に染めた巨匠ベルニーニの彫刻探訪をします。
ローマ観光の最終日はバルベリーニ美術館とコルシーニ美術館、
ボルゲーゼ美術館、だまし絵の聖イグナチオ デ ロヨラ教会に行きました。
芸術にはまったく造詣がないけれど、フィレンツェでカラヴァッジョの
絵に出会ってから、闇の中にスポットライトがあたったように描かれた
リアルな人物描写、ドラマチックな作風に心惹かれ、いつか彼の作品が
ある教会や美術館を巡りたいとずっと思っていました。
今回のローマでは幸運なことにバルベリーニ美術館でカラヴァッジョ展
が開催中で、彼の貴重な作品と一堂に会して出会うことが出来ました!
彼のフルネームはミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ、
イタリアのカラヴァッジョ村で幼少期を過ごしたそうです。
表紙写真はカラヴァッジョの最後の作品と言われている
「聖ウルスラの殉教」
<旅程>
3/09 (月) HND発 08:25 ー CDG着 14:55 JL045便
CDG発 17:40 ー FCO着 19:45 AF1404便
3/10 (火) オルヴィエート観光
3/11 (水) ローマ市内観光
3/12 (木) 〃
*3/13 (金) 〃
3/14 (土) パリへ移動 FCO発10:05 - CDG着 12:20 AF1404便
3/15 (金) ノートルダム寺院、シャンティ城
3/16 (土) マルメゾン城
3/17 (日) ボンマルシェ、モンマルトル
CDG発 17:15 ー HND着 14:45(翌18日)JL046便
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
バルベリーニ美術館に行く前にサン ベルナルド広場に
行きました。 -
その先にはモーゼの噴水と
サンタ マリア デッラ ヴィットーリア教会 -
「サン ベルナルド アッレ テルメ修道院」
優しい黄色のコロンとしたフォルムが可愛らしくて気になりました。
古代ローマの浴場跡に建てらたそうです。だから最後にテルメと
付いているのですね。阿部寛さんの映画でテルマエ(浴場)
ロマエ(ローマ)2つの単語覚えましたよ^^サン ベルナルド アッレ テルメ聖堂 寺院・教会
-
内部も白を基調とした淡い色調でステキ!
-
バルベリーニ美術館(国立古典絵画館)
公式HPから@18ユーロ(カラヴァッジョ展のみ)で予約しました。
ローマ法王を輩出したフィレンツェの貴族バルベリーニ家の館。バルベリーニ宮(国立古典絵画館) 城・宮殿
-
カラヴァッジョ展は完全予約制です。
ここはイタリア、多少早くても大丈夫でしょうと
20分ほど早く入場の列に並んだけど、きっちり
予約時間に来てねとはねられました^^; -
中途半端な時間つぶしに宮殿をぶらぶら。
17世紀に建造されたバロック様式の宮殿で、設計は
ボッロミーニ、ベルニーニたちが手がけたそうです。 -
ベルリーニ設計の階段
美しい~。 -
「女占い師」カピトリーニ美術館所蔵
予約時間になり特設展示室に入ってすぐ目に入ったのは
この絵でした。
カピトリーニ美術館になかったのでここにあると
期待していました^^ -
「いかさま師」 米国 キャンベル美術館所蔵
この絵で写実の技術の高さが評価され、カラヴァッジョが
世に出るきっかけとなった作品だそうです。 -
「法悦の聖フランチェスコ」米国ワズワース・アテネウム美術館所蔵
無信仰なので法悦(=エクスタシー)は理解できないけど
天使に抱えられたフランチェスコの表情がすごく安らかに
見えます。
法悦とは宗教的な神秘体験で得るこの上ない喜びで、
バロック期には絵画や彫刻で殉教した聖人を法悦の
表情で表すことが多かったそうです。 -
「パウロの回心」 個人所蔵
サンタ マリア デル ポポロ教会の礼拝堂に飾るために
聖ペテロと聖パウロの絵を描くように依頼されましたが、
2点ともどういう訳か注文主のチェラージ家から受け取
りを拒まれて描き直したそうです。
この絵は教会に飾られなかった聖パウロの回心。 -
「病めるバッカス」 ボルゲーゼ美術館所蔵
ローマ神話のワインの神様バッカスとして
自画像を描いたと言われています。
この絵はあまり好みではありません。。。エヘッ 言っちゃった^^; -
「コリアデの頭を持つダヴィデ」 ボルゲーゼ美術館
この首はカラヴァッジョ自身を描いたと言われています。 -
「ナルキッソス」 バルベリーニ美術館所蔵
ギリシャ神話のナルシスを題材にした作品で
水に映る美しい自分の姿に酔いしれる美少年。 -
「瞑想する聖フランチェスコ」 バルベリーニ美術館所蔵
この聖フランチェスコの考え込む表情が
とてもリアルで好きな作品です。 -
「ホロフェルネスの首を斬るユディット」 バルベリーニ美術館所蔵
キリスト教の物語の一場面で、まだ少女のような女性が
首を斬りおとす残忍な行為を描いています。
眉間にシワを寄せた少女の表情や噴き出た血がリアル
過ぎる~。 -
ホロフェルネス痛そう!
-
「マフェイ・バルベリーニの肖像」 個人所蔵
ローマ法王ウルバヌス8世になる前の30歳前後の肖像画 -
「マフェイ・バルベリーニの肖像」
-
「洗礼者聖ヨハネ」 コルシーニ美術館所蔵
洗礼者聖ヨハネが偉丈夫な美男子でないところが
カラヴァッジョらしい。 -
「洗礼者ヨハネ」 ボルゲーゼ美術館
粗暴なふるまいの多かったカラヴァッジョがついに殺人を犯して
ナポリに逃亡していた短い間に描かれた作品の一つ。
後に恩赦を与えてくれたローマ法王パウロ5世(ボルゲーゼ家出身)
に「コリアデの頭を持つダヴィデ」などと共に贈ったそう。 -
「キリストの鞭打ち」カポディモンテ美術館 ナポリ
逃亡先のナポリでもいざこざを起こしていたらしいです。
それでもナポリでこんな素晴らしい作品を残しています。
贖罪の気持ちから自分自身の鞭打ちのつもりで描いた、、、
なんてわけないか~ -
「聖ウルスラの殉教」 イタリア美術館 ナポリ
この絵もナポリで描かれた作品で、カラヴァッジョの
最後の作品と言われています。
結局カラヴァッジョは39歳の若さで生涯を閉じました。
その死についてはマラリア、梅毒、喧嘩相手に刺された
傷が原因だったとか諸説あります。 -
カラヴァッジョ展は2025.07.06まで
チケット代にはイタリア語と英語のオーディオガイドが
含まれ、スマートフォンで聴くことが出来ます。
写真撮影も許可されていましたが、
「キリストの捕縛」アイルランド国立美術館所蔵
のみ撮影禁止でした。
20数点のカラヴァッジョの作品を一気に
観賞できたなんて、こんな機会に恵まれるとは
夢にも思いませんでした。
ローマに来ることができて本当に良かったヽ(^o^)丿 -
「ラ・フォルナリーナ」 ラファエッロ
カラヴァッジョ展を観た後、常設展も鑑賞することに。
入場料は別途@8ユーロで、コルシーニ美術館の
入場料(20日以内)も含まれています。 -
ボッロミーニが設計した階段
-
ベルニーニの直線的な階段とは対照的な螺旋階段です。
-
「ベールに覆われた女」 アントニオ コッラディーニ作
ニコニコさんの旅行記でこの写真を見て、
大理石なのにまるで布のように顔に纏わり
つくようでとても驚いたのでした。 -
バルベリーニ美術館を訪れたら絵画だけでなく
こちらの彫刻も忘れずにご覧くださいねー -
トレヴィの泉周辺はすごい人混みなので
通りたくないけど次の目的地のために通過中^^; -
こんな中を歩くのです(;^ω^)
-
聖イグナチオ デ ロヨラ教会
中に入るといきなりこの行列@@
何々~?と思ったら天井画のトリックアートを
観るための行列でした。 -
イエズス会の修道士のアンドレア・ポッツォによる
「聖イグナチオの栄光」という作品
上から描かれた人物が降って来るように見えました。 -
チャリンと1ユーロを入れて鏡越しに見たら
どんなトリックアートが映っているのでしょうね?
時間を惜しんで並びませんでした。 -
こちらもアンドレア・ポッツォによって遠近法を使って、
あたかもドームがあるように見せかけたトリックでした。
(写真が分かりにくいですよね。スミマセン)
何でも建設中に資金不足でクーポラ が作れなくなったとか。 -
奥にあった礼拝堂の柱も向かって左はよく見ると
大理石ではありませんでしたー
本当に建設費が足りなかったみたい(@_@) -
教会の模型
-
ランチはコルソ通り321番地のこちらのお店で。
店内のショーケースのどれもが美味しそうで選べない。
お店の人に笑われるほど真剣に悩んで、ハムとチーズの
入った王道のパニーニとイタリア中部の郷土料理という
ポルケッタにしました。
温めてくれたパニーニを一口食べて思わず何これ?
私の知ってるパニーニとは別物でした。
イタリアの人はいつもこんな美味しい物を食べてるのね~
ポルケッタはオルヴィエートに行ったときに
複数のレストランの店先で見かけて、とても
美味しそうで気になっていました。
豚肉をオーブンでじっくり低温で焼いたものらしいですが
塩加減も程よく皮もパリパリ香ばしくて美味しかったです。 -
満腹になった後はトラステヴェレ地区にある
コルシーニ美術館に向かいます。 -
テヴェレ川を渡りました。
-
テヴェレ川を渡ると観光客で賑わう中心部とは
ガラリと雰囲気が変わります。
カメラの操作を誤ったようで、この後しばらく
私のカメラが使えなくなりました^^;
写真を撮っているのに記録されていません(´;ω;`)ウゥゥ -
旬のアーティチョークが美味しそう!
夫のデジカメ写真を拝借。 -
コルシーニ宮
明るい天井画がとても印象的な部屋 -
バロック期の作品が中心だとか。
コルシーニ宮は美術館というよりはむしろ
コンベンション施設として活用されている
ような印象を受けました。
バルベリーニ美術館のチケット代に含まれて
いたので来てみたけど、わざわざ来なくても
良かった。← 個人の感想です(;^_^A -
コルシーニ宮の庭園
-
庶民的な雰囲気のトラステヴェレ地区
この後も行きたい所があったけど、
カメラが心配でホテルに一旦戻ることにします^^; -
マルチェロ劇場
コロッセオはここを真似て造られたと言われています。 -
スペイン広場に戻って来ました。
ホテルで休憩して、カメラをリセットしてもらい
事なきを得ました。ホッとひと安心^^ -
英気を養いボルゲーゼ美術館に向かいました。
グーグルマップではホテルから歩いて20分ほどです。 -
到着~!
だけど敷地に入ってから遠いです。
それもそのはず、ローマで一番広い公園だそう。 -
ボルゲーゼ宮
2週間前に公式HPから予約しようとしたら
予約可能な日時はこの日の17:45ー19:00のみ。
通常は2時間制ですが最終回は15分短いです。
その分料金も割り引かれて@10ユーロ+2ユーロ(手数料)
さっそくクロークに荷物を預けて見学します!ボルゲーゼ美術館 博物館・美術館・ギャラリー
-
ベルニーニ 「プロセルピーナの略奪」
プルトンが花嫁をさらう場面 -
大理石とは思えない肉感です。
肌に食い込んだような手に目が釘付けでした。
ジャン・ロレンツォ・ベルニーニが23歳の時の作品です。
この完成度の高い(と思う)作品がベルニーニの初期の
作品だなんて信じられません。 -
角度を変えてもう1枚^^
-
ベルニーニ 「投石器を放つダヴィデ」
ダヴィデがコリアテに石を投げる瞬間をとらえた作品で
このダヴィデの顔は当時25歳だったベルニーニ本人の顔だそう。 -
躍動する筋肉!
今にも石が飛び出しそう。 -
ベルリーニ 「アポロとダフネ」
ベルリーニの最高傑作とも言われている作品です。
太陽神アポロから逃れようとする妖精ダフネの体が
月桂樹に変わる瞬間をとらえています。 -
あまりの美しさに只々見惚れるばかり。
-
眼福眼福~♪
ベルニーニを語らずしてローマは語れないと言われるのは
大げさな表現ではないと今回の訪問で実感しました。
とても去り難いですがカラヴァッジョが待っています^^ -
カノーヴァ「勝利のヴィーナス」
カノーヴァのためにナポレオンの妹パオリーナが
ヴィーナスのモデルになったけど、作品が完成すると
彼女の夫が隠してしまいカノーヴァすら観ることが
できなかったのだとか。 -
後ろからも失礼して1枚^^
-
カラヴァッジョ「果物籠を持つ少年」
ボルゲーゼ美術館にはカラヴァッジョの作品が
5点あります。その内2点はバルベリーニ美術館の
カラヴァッジョ展にありました。 -
カラヴァッジョ「聖ヒエロニムス」
ヒエロニムスなのにライオンがいない@@
定石に囚われない彼らしい作品だと思う。 -
カラヴァッジョ「パラフレニエリの聖母」
これが最後のつもりで訪れたローマ、目的はほぼ達成!?
素晴らしいカラヴァッジョとベルニーニに出会えました。
二人の卓越した写実感と瞬時感を目の当たりにして
やや興奮して美術館を後にしました。 -
外はすっかり闇に包まれていました。
他の見学者の皆さんとは向かう方向が違ったので
我々二人、街灯の殆どない園内を戻りましたが
怖くて一人ではとても無理です。 -
「Vladimiro Ristorante」
ローマ最後の晩餐なのでお店を吟味しながら
延々と歩きました。私の嗅覚が働いてこのお店
を選びました。
この旅行記作成中に調べたら口コミ評価が
すごく高いお店!予約なしで入れたのは
とても幸運だったようです。
道理でお味もstaffの応対も完璧でしたー
一食入魂です(^_-)-☆リストランテ ウラディミール イタリアン
-
興奮冷めやらず、、会話は弾みます^^
旬を迎えたアーティチョーク!
日本では身近な食材ではないので嬉しい!
ペスカトーレ(夫)もカルボナーラも美味しい!
ローマで夫は計4回ティラミスを食べていました
がここのが一番美味しかったそう。
パンナコッタもお腹一杯でも完食したので普通に
美味しかったはずです。
この日はとても満たされた一日となりました。
最後のつもりのローマ、今はいつか再訪できたら
いいなーって心から願っています。
ご覧頂きましてありがとうございました。
この旅行記のタグ
関連タグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
この旅行で行ったスポット
この旅行で行ったグルメ・レストラン
ローマ(イタリア) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
22
68