直方・のおがたレトロで素敵な町です

2025/03/02 - 2025/03/04

小倉から折尾で乗り換えて直方へ行きました。炭鉱の歴史が刻まれた、レトロで素敵な美術館や博物館があります。

エリア 飯塚・中間・直方(福岡)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• グルメ: 5.0
• 交通: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 新幹線 JRローカル

折尾から直方までは福北ゆたか線、DENCHA（デンチャ）というスタイリッシュな電車に乗りました。2016年10月にデビューした、国内初の交流電化方式の架線式蓄電池電車です。蓄電池に充電をしてパンタグラフを上げ下げし非電化区間も走れるそうです。

直方駅 駅

明治43年に建てられた旧直方駅舎車寄が令和２年に移築復元されたようです。

駅の前には直方市出身の元大相撲力士・魁皇関の像があります。

大関 魁皇像 名所・史跡

駅前のアーケードの手前に真新しい櫓がありました。これが旧直方駅舎車寄です。最初見た時はイベントスペースか何かと、まさか歴史的な構造物とは気が付きませんでした。

昭和の雰囲気を残しつつ天井まで明るい素敵なアーケード

アーケードの丸い天井、綺麗な装飾がされていますね。

お洒落な看板建築

そしてアーケードの中に突如現れる銀行建築。旧十七銀行直方支店はアートスペース谷尾という、ギャラリー兼レストランです。

直方谷尾美術館別館 (アートスペース谷尾) 美術館・博物館

大正時代に旧十七銀行直方支店として建てられた煉瓦造二階建、見た目はレンガなタイル張りです。建設当時は、屋根にドームを戴いた優雅な建物でした。という事は市の公式ホームページに書かれているのですが正確な建築年数や設計者までは判りませんでした。
辰野式の赤茶色と白のコントラストと言いますが、辰野氏の設計ではないようです。

昭和20年に福岡銀行直方支店となり、平成9年に故谷尾欽也氏により谷尾美術館別館（通称アートスペース谷尾）としてガラス工芸品の展示館に生まれ変わりました。

館内には銀行の面影がしっかり残っています。

壁の装飾も美しいですね。

そして展示と同じ室内にはレストランBuono(ぼーの)

直方市のＢ級グルメ直方焼きスパというのがあるのですね。

夫が注文した、焼きスパに付いてくるサラダ

これが焼きスパです。サラダの他にスープとパンも付いています。スパゲティーよりも少し細めの麺でナポリタン風味。

私が注文したBuonoプレートです。チキンライス・ハンバーグ・海老フライなどをプレートにした大人のお子様ランチ。スープ付き。

そして食後にコーヒー

アートスペース谷尾を出てもまだアーケードは続きます。

謎の壁画

向野堅一記念館の建物は、明治41年小児科専門として開業した讃井源次郎によって、大正11年に、親族の医師らとともに内科、歯科を増設しながら、総合病院として、10年の歳月をかけて建造された旧讃井病院です。

向野堅一記念館 美術館・博物館

「経済、美術文化活動等に優れた足跡を残した国際的実業家である向野堅一、直方市の産業や政治に貢献した向野家の資料に関する調査・研究および諸領域に関する事業を行い、市民の文化と教育の向上に寄与すること」を目的とした記念館として整備されました。

向野堅一記念館 美術館・博物館

立派な応接間

向野堅一記念館 美術館・博物館

実業家 向野堅一氏の歴史的資料など展示

向野堅一記念館 美術館・博物館

氏の所蔵コレクションでしょうか。古いカメラもありました。

向野堅一記念館 美術館・博物館

和室もありました。

向野堅一記念館 美術館・博物館

もと病室でしょうか、ちょっと小さめの落ち着くお部屋。

向野堅一記念館 美術館・博物館

古い建物ですからシロアリ出るんですね。ご苦労様です。

向野堅一記念館 美術館・博物館

レトロを通り越してかなり古い型の照明スイッチ。

向野堅一記念館 美術館・博物館

旧前田園本店と石原商店
大正末期から昭和初期にかけての町屋建築が２軒立ち並んでいます。(国登録有形文化財)

殿町レトロ 名所・史跡

国の登録有形文化財である大正15年施工の「旧前田園本店」昼はカフェ、夜はBarの塩カフェは本日お休みです。

塩cafe グルメ・レストラン

塩カフェの向かいの江浦医院は明治34年に竣工した木造板張り2階建て。

江浦医院 名所・史跡

玄関前には切妻風の屋根が張り出す和洋折衷の建築。今も現役の医院です。

江浦医院 名所・史跡

直方谷尾美術館は旧奥野医院。
大正２年に皮膚科として開業され、当初の建物は火災で焼失したため昭和16年頃に再建されました。

直方谷尾美術館 美術館・博物館

国の登録有形文化財
木造2階建て鉄板葺

直方谷尾美術館 美術館・博物館

絵画の展示してある部屋はかなり改装されたような雰囲気ですが、奥に立派な応接室が残されていました。

直方谷尾美術館 美術館・博物館

直方谷尾美術館の入り口で売られている土産物、地元の銘菓の模様をあしらった手ぬぐいなど。

直方谷尾美術館 美術館・博物館

直方谷尾美術館収蔵庫（旧篠原邸)
大正4年に建てられた町屋建築です。当初旅館を営んだとも言われていて、後に篠原家の所有となり米屋としても活用された模様。

直方谷尾美術館収蔵庫(旧篠原邸) 名所・史跡

旧 徳永邸　タバコ販売窓口がレトロですね。

直方歳時館は近代の炭鉱開発に尽力した堀三太郎氏の住宅です。

直方歳時館 名所・史跡

明治31年に建築された建物を昭和16年に市が寄贈を受けて30年の間、公民館として使用されていました。その後老朽化で一時閉鎖され平成9年から2年かけて復元したものです。

直方歳時館 名所・史跡

直方歳時館のお庭立派ですね。

直方歳時館 名所・史跡

渡り廊下も素敵です。今も生涯学習の施設として地元の人に親しまれているようです。

直方歳時館 名所・史跡

直方歳時館の中庭

直方歳時館 名所・史跡

直方市石炭記念館です。

直方市石炭記念館 美術館・博物館

蒸気機関車と炭鉱夫像

蒸気機関車と石炭記念館新館

この救護練習所模擬坑道は筑豊炭田遺跡群として国指定史跡になっています。

新館のほうでは職員の方が筑豊炭鉱の歴史などわかりやすく解説してくれました。これは2トンの大石炭塊。

直方市石炭記念館の本館は筑豊石炭鉱業組合の会議所として明治43年に建てられた建物です。

本館のほうはほぼ無人でゆったりと建物を鑑賞できました。

酸素呼吸器の歴史

素敵なドアノブ

貝島直方本社の掛け時計

選炭設備模型

2階の窓から模擬坑道がよく見えます。

石炭記念館のすぐ隣の多賀神社では桃まつり開催中で雛人形の展示などされているらしいです。

多賀神社 寺・神社・教会

この旅行記へのコメント （2）

• ちゅう。さん 2025/03/16 19:05:04

  はじめまして

  suzuka。さん、こんばんは♪
  
  このたびはご訪問、先にフォローまでいただき恐縮です。
  直方は近代建築がたくさん残っていていいですよね。
  なかでも旧讃井病院は興味深かったのですが、なかは見学できずじまいでした。
  suzuka。さんが貴重な写真をご紹介してくださり拝見することができました。ありがとうございます♪
  
  プロフィール写真から、猫好きさんand建物好きさんとお見受けしました。
  遅ればせながら、私もフォローさせていただきますね。
  よろしくお願いします。
  
  ちゅう。

  suzuka。さん からの返信 2025/03/16 21:44:52

  RE: はじめまして

  ちゅう。さん、こんばんは！
  
  私が見たことのないような素敵な近代建築が、ちゅう。さんの旅行記で沢山紹介されていて、一度では読み切れないので勝手ながらフォローさせていただいた次第です。
  建物に関する知識も、建築を美しく見せる写真の撮り方も素晴らしいですね。尊敬します。
  こちらこそ宜しくお願いします。
  
  > suzuka。さん、こんばんは♪
  >
  > このたびはご訪問、先にフォローまでいただき恐縮です。
  > 直方は近代建築がたくさん残っていていいですよね。
  > なかでも旧讃井病院は興味深かったのですが、なかは見学できずじまいでした。
  > suzuka。さんが貴重な写真をご紹介してくださり拝見することができました。ありがとうございます♪
  >
  > プロフィール写真から、猫好きさんand建物好きさんとお見受けしました。
  > 遅ればせながら、私もフォローさせていただきますね。
  > よろしくお願いします。
  >
  > ちゅう。